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Z 3313 : 2009
必す(須)区分記号
アーク溶接用フラックス入りワイヤの記号
溶着金属の引張特性(表3による。)又は溶接継手の引張特性の
記号(表5による。)
衝撃試験温度の記号(表4による。)
使用特性の記号(表2による。)
適用溶接姿勢の記号
0 : 下向及び水平すみ肉
1 : 全姿勢(溶接姿勢の組合せは,表7による。)
シールドガスの種類の記号
C : JIS Z 3253に規定するC1(炭酸ガス)
M : JIS Z 3253に規定するM2 1で,炭酸ガス20 %25 %
(体積分率)とアルゴンとの混合ガス
G : 受渡当事者間の協定による上記以外のガス
N : シールドガスなし(セルフシールドアーク溶接)
溶接の種類の記号
A : マルチパス溶接で溶接のまま
P : マルチパス溶接で溶接後熱処理あり
AP : マルチパス溶接で,溶接のまま及び溶接後熱処理あり
S : 1パス溶接で溶接のまま
溶着金属の化学成分の記号(表6による。)
T XX X TX-X X X-XXX-U HX
追加できる区分記号
溶着金属の水素量の記号(表8による。)
シャルピー吸収エネルギーレベルの記号
記号なし : 規定の試験温度において吸収エネルギーが27 J
以上,又は衝撃試験を規定しない場合
U : 規定の試験温度において吸収エネルギーが47 J
以上
図1−ワイヤの種類の記号の付け方
――――― [JIS Z 3313 pdf 6] ―――――
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Z 3313 : 2009
表2−使用特性の記号
記号 シールド 電流の フラックス 使用特性(参考)
ガス 種類a) タイプ
溶滴はスプレー移行となり,低スパッタ,高溶着速度,平滑又は若干
T1 あり DC (+) ルチール系
凸のビード形状。
溶滴はスプレー移行となり,“T1” に近いが,Mn及び/又はSiの添加
T2 あり DC (+) ルチール系
量を高めた種類。
T3 なし DC (+) 規定なし 溶滴はスプレー移行となり,高速溶接に適している。
DC (+)
溶滴はグロビュール移行となり,高溶着速度で,耐高温割れ性に優れ
T4 なし 又は 塩基性系
ており,溶込みは浅い。
AC
DC (+)
溶滴はグロビュール移行となり,若干凸のビード形状でスラグは不均
T5 あり 又は ライム系
一で薄いが,“T1” に比べて衝撃特性と耐高温割れ性に優れている。
DC (−)
溶滴はスプレー移行となり,衝撃特性に優れており,ルート部での溶
T6 なし DC (+) 規定なし
込み性能と開先内でのスラグはく(剥)離性に優れている。
T7 なし DC (−) 規定なし 溶滴はスプレー移行となり,高溶着速度で耐高温割れ性に優れている。
T10 なし DC (−) 規定なし 溶滴はスプレー移行となり,板厚によらず,高速溶接に適している。
T13 なし DC (−) 規定なし 溶滴は短絡移行となり,裏当て材を用いない片面溶接に適している。
溶滴はスプレー移行となり,塗装又はめっき鋼板の単層溶接に適して
T14 なし DC (−) 規定なし
いる。
溶滴はスプレー移行となり,鉄粉と合金を主成分とするフラックスで
T15 あり DC (+) メタル系
あって,スラグ発生量が少ない。
TG b) 受渡当事者間の協定による。
注a) 電流の種類に用いている記号の意味は,次による。
AC : 交流,DC (+) : ワイヤプラス,DC (−) : ワイヤマイナス
b) 1T15に規定するもの以外に適用する。
5 品質
5.1 ワイヤの寸法,許容差及び製品の状態
ワイヤの寸法,許容差及び製品の状態は,JIS Z 3200の規定に適合しなければならない。
5.2 溶着金属又は溶接継手の機械的性質
溶着金属又は溶接継手の機械的性質は,次による。
a) マルチパス溶接の溶着金属の引張特性は,6.2の方法によって引張試験を行ったとき,表3の規定に適
合しなければならない。
b) マルチパス溶接の溶着金属の衝撃特性は,6.2の方法によって衝撃試験を行ったとき,表4の規定に適
合しなければならない。
c) 1パス溶接の溶接継手の引張特性は,6.3の方法によって引張試験を行ったとき,表5の規定に適合し
なければならない。
なお,製造業者は,表5の引張特性の規定を満たすのに適した推奨溶接条件を提供しなければなら
ない。
――――― [JIS Z 3313 pdf 7] ―――――
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Z 3313 : 2009
表3−マルチパス溶接の溶着金属の引張特性
記号 引張強さ 耐力a) 伸び
MPa MPa %
43 430600 330以上 20以上
49 490670 390以上 18以上
49J 490670 400以上 18以上
52 520700 420以上 17以上
55 550740 460以上 17以上
57 570770 490以上 17以上
57J 570770 500以上 17以上
59 590790 490以上 16以上
59J 590790 500以上 16以上
62 620820 530以上 15以上
69 690890 600以上 14以上
76 760960 680以上 13以上
78 780980 680以上 13以上
78J 780980 700以上 13以上
83 8301 030 745以上 12以上
注記 1 MPa=1 N/mm2
注a) 降伏が発生した場合は,下降伏点とし,それ以外は0.2 %耐力とする。
表4−マルチパス溶接の溶着金属の衝撃特性
衝撃試験温度の記号 衝撃試験 シャルピー吸収エネルギー
温度 規定値27 Jの場合 規定値47 Jの場合
℃ (記号なし) (記号 : U)
衝撃試験片個数 : 5個又は3個 衝撃試験片個数 : 3個
Y +20
0 0
1 −5
試験片個数が5個の場合は,試
2 −20
験結果から最大値と最小値とを
3 −30
除いた3個を評価する。
4 −40
3個の平均値 : 47 J以上
5 −50
3個の平均値 : 27 J以上,かつ,
6 −60
3個の最小値 : 20 J以上,かつ,
7 −70 少なくとも2個が27 J以上
8 −80
9 a) −90
10 a) −100
Z b) 又は 記号なしc) 衝撃試験を規定しない。
注a) 9及び10は,溶着金属の引張特性の記号が43,49,55又は57の種類だけに適用する。
b) は,溶着金属の引張特性の記号が59,62,69,76,78又は83の種類だけに適用する。
c) 記号なしは,溶着金属の引張特性の記号が43,49,55又は57の種類であり,かつ,溶接
の種類の記号がSの種類だけに適用する。
――――― [JIS Z 3313 pdf 8] ―――――
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Z 3313 : 2009
表5−1パス溶接の溶接継手の引張特性
単位 MPa
記号 引張強さa)
43 430以上
49 490以上
55 550以上
57 570以上
注記 1 MPa=1 N/mm2
注a) 破断位置は,溶着金属,ボンド部,熱影響部又は母材のいずれでもよい。
5.3 溶着金属の化学成分
溶着金属の化学成分は,6.4の方法によって分析試験を行ったとき,表6の規定に適合しなければならな
い。
表6−溶着金属の化学成分
単位 %(質量分率)
化学成分a), b), c)
記号
C Si Mn P S Ni Cr Mo V Al d)
0.18 e)0.90 2.00 0.030 0.030 0.50 f)0.20 f)0.30 f)0.08 f) 2.0
記号なし
以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下
0.20 1.00 1.60 0.030 0.030 0.50 f)0.20 f)0.30 f)0.08 f)
K −
以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下
0.12 0.80 1.50 0.030 0.030 0.40 1.8
2M3 − − −
以下 以下 以下 以下 以下 0.65 以下
0.15 0.80 1.25 0.030 0.030 0.90 0.25 1.8
3M2 − −
以下 以下 2.00 以下 以下 以下 0.55 以下
0.15 0.80 1.00 0.030 0.030 0.90 0.40 1.8
3M3 − −
以下 以下 1.75 以下 以下 以下 0.70 以下
0.15 0.80 1.65 0.030 0.030 0.90 0.25 1.8
4M2 − −
以下 以下 2.25 以下 以下 以下 0.55 以下
0.12 0.80 1.75 0.030 0.030 0.30 0.35 1.8
N1 − −
以下 以下 以下 以下 以下 1.00 以下 以下
0.12 0.80 1.75 0.030 0.030 0.80 0.35 1.8
N2 − −
以下 以下 以下 以下 以下 1.20 以下 以下
0.12 0.80 1.75 0.030 0.030 1.00 0.35 1.8
N3 − −
以下 以下 以下 以下 以下 2.00 以下 以下
0.12 0.80 1.75 0.030 0.030 1.75 1.8
N5 − − −
以下 以下 以下 以下 以下 2.75 以下
0.12 0.80 1.75 0.030 0.030 2.75 1.8
N7 − − −
以下 以下 以下 以下 以下 3.75 以下
0.15 0.80 2.00 0.030 0.030 0.40 0.20 0.20 0.05 1.8
N1M2
以下 以下 以下 以下 以下 1.00 以下 0.65 以下 以下
0.15 0.80 2.25 0.030 0.030 0.40 0.20 0.35 0.05 1.8
N2M1
以下 以下 以下 以下 以下 1.50 以下 以下 以下 以下
0.15 0.80 2.25 0.030 0.030 0.40 0.20 0.20 0.05 1.8
N2M2
以下 以下 以下 以下 以下 1.50 以下 0.65 以下 以下
0.15 0.80 2.25 0.030 0.030 1.00 0.20 0.35 0.05 1.8
N3M1
以下 以下 以下 以下 以下 2.00 以下 以下 以下 以下
――――― [JIS Z 3313 pdf 9] ―――――
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Z 3313 : 2009
表6−溶着金属の化学成分(続き)
単位 %(質量分率)
化学成分a), b), c)
記号
C Si Mn P S Ni Cr Mo V Al d)
0.15 0.80 2.25 0.030 0.030 1.25 0.20 0.20 0.05 1.8
N3M2
以下 以下 以下 以下 以下 2.25 以下 0.65 以下 以下
0.12 0.80 2.25 0.030 0.030 1.75 0.20 0.35 0.05 1.8
N4M1
以下 以下 以下 以下 以下 2.75 以下 以下 以下 以下
0.15 0.80 2.25 0.030 0.030 1.75 0.20 0.20 0.05 1.8
N4M2
以下 以下 以下 以下 以下 2.75 以下 0.65 以下 以下
0.15 0.80 2.25 0.030 0.030 1.75 0.20 0.20 0.05 1.8
N4C1M2
以下 以下 以下 以下 以下 2.75 0.60 0.65 以下 以下
0.15 0.80 2.25 0.030 0.030 1.75 0.60 0.20 0.05 1.8
N4C2M2
以下 以下 以下 以下 以下 2.75 1.00 0.65 以下 以下
0.12 0.80 2.25 0.030 0.030 2.50 1.00 0.40 0.05 1.8
N6C1M4
以下 以下 以下 以下 以下 3.50 以下 1.00 以下 以下
0.10 0.80 1.75 0.030 0.030 0.75 0.20 0.15 0.05 1.8
N3C1M2
0.25 以下 以下 以下 以下 2.00 0.70 0.65 以下 以下
溶着金属の引張特性の記号が43,49,49J,52,55,57又は57Jの場合は,受渡当事
者間の協定による。
溶着金属の引張特性の記号が59,59J,62,69,76,78,78J又は83の場合は,Si :
G
0.80以上,Mn : 1.75以上,Ni : 0.50以上,Cr : 0.30以上,Mo : 0.20以上又はV : 0.10
以上であって,かつ,P : 0.030以下及びS : 0.030以下でなければならない。また,
その他の化学成分の要求値の追加については,受渡当事者間の協定による。
注a) 分析値は,JIS Z 8401によって,表中に規定する値と同じ有効数字に丸めなければならない。
b) “−” は,その化学成分を規定しないことを意味する。
c) 溶着金属の引張特性の記号が59,59J,62,69,76,78,78J又は83の場合は,鉄以外の成
分であって,この表で規定しない成分を6.4の過程で検出したとき又は意図的に添加したと
きは,それらの成分の合計は,0.50 %(質量分率)以下でなければならない。また,この表
で規定しない成分を意図的に添加したときは,分析値を報告しなければならない。
d) セルフシールドアーク溶接の場合だけに適用する。
e) セルフシールドアーク溶接の場合は,0.30 %(質量分率)以下とする。
f) 意図的に添加しない場合は,報告しなくてもよい。
5.4 ワイヤの適用溶接姿勢
ワイヤの適用溶接姿勢は,ワイヤ径によって異なってもよいが,6.5の方法によってすみ肉溶接試験を行
ったとき,表7に規定する合格判定基準に適合しなければならない。
表7−溶接姿勢適応性の合格判定基準
記号a) 適用溶接姿勢b) 合格判定基準
膨らみc) 脚長差c) ルート部の不完全
mm mm 溶込部分の長さ
0 PA及びPB S<7の場合 : 2.0以下 (0.5S−0.5) 以下全溶接長の20 %以下
1 全姿勢は,次のいずれかによる。S≧7の場合 : 2.5以下
− PA,PB,PC,PD,PE,PF
− PA,PB,PC,PD,PE,PG
− PA,PB,PC,PD,PE,PG,PF
注a) 適用溶接姿勢の記号
b) 溶接姿勢の記号は,JIS Z 3011による。
PA=下向,PB=水平すみ肉,PC=横向,PD=上向水平すみ肉,PE=上向,PF=立向上進,PG=立向下進
c) : すみ肉のサイズ (mm)
――――― [JIS Z 3313 pdf 10] ―――――
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JIS Z 3313:2009の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 17632:2004(MOD)
- ISO 18276:2005(MOD)
JIS Z 3313:2009の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.160 : 溶接,ろう付け及びはんだ付け > 25.160.20 : 溶接材料
JIS Z 3313:2009の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0321:2017
- 鋼材の製品分析方法及びその許容変動値
- JISG3101:2015
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3101:2020
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3106:2015
- 溶接構造用圧延鋼材
- JISG3106:2020
- 溶接構造用圧延鋼材
- JISG3126:2015
- 低温圧力容器用炭素鋼鋼板
- JISG3126:2021
- 低温圧力容器用炭素鋼鋼板
- JISG3127:2013
- 低温圧力容器用ニッケル鋼鋼板
- JISG3136:2012
- 建築構造用圧延鋼材
- JISZ3001-1:2018
- 溶接用語―第1部:一般
- JISZ3001-2:2018
- 溶接用語―第2部:溶接方法
- JISZ3011:2014
- 溶接姿勢―傾斜角及び回転角による定義
- JISZ3111:2005
- 溶着金属の引張及び衝撃試験方法
- JISZ3118:2007
- 鋼溶接部の水素量測定方法
- JISZ3121:2013
- 突合せ溶接継手の引張試験方法
- JISZ3129:2017
- 鋼の1ラン施工及び2ラン施工による溶接継手からの試験片作製方法
- JISZ3181:2005
- 溶接材料のすみ肉溶接試験方法
- JISZ3184:2003
- 化学分析用溶着金属の作製方法及び試料の採取方法
- JISZ3200:2005
- 溶接材料―寸法,許容差,製品の状態,表示及び包装
- JISZ3253:2011
- 溶接及び熱切断用シールドガス
- JISZ3423:2006
- 溶接材料の調達指針
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方