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Z 6017 : 2013
e) 公開者(Publisher) : 電子化文書の電子保管庫への登録者
f) 寄与者(Contributor) : 媒体移行責任者,媒体移行責任部署
g) 日付(Date) : 電子保管庫への登録日時
h) 記録形式(Format) : 電子化文書のフォーマット,ページ数,総バイト数
i) 資源識別子(Identifier) : 電子化文書の識別子(文書番号など)
j) 原情報資源(Source) : 原文書に関する情報(原文書のタイトル,作成者名など)
k) 関係(Relation) : 媒体移行情報で,次による。
1) 旧媒体に関する情報(媒体,管理番号,保管場所など)
2) 旧媒体の品質検査結果
3) 媒体移行実施日
4) 旧媒体と新媒体とのデータ一致検証結果
5 保存ファイルの種類
5.1 一般
長期保存ファイルの種類及び長期保存運用モデルは,附属書Aに規定する。また,電子化文書長期保存
のための光ディスク運用モデルを,附属書Bに示す。
5.2 保存ファイルの種類
保存ファイルの種類は,次による。
a) 電子化文書(正ファイル) 電子化文書の本文ファイルで,ファイルそのもの。
b) 電子化文書(副ファイル) a)と同じもので,主に災害対策用で別地保存に用いる。
c) 管理台帳(正ファイル) 文書の管理情報を記入した台帳をいい,文書は,管理台帳に登録すること
によって正式なものとする。
d) 管理台帳(副ファイル) c)と同じもので,主に災害対策用で別地保存に用いる。
5.3 電子署名及びタイムスタンプ
電子署名及びタイムスタンプは,次による。
なお,セキュリティ強度の低下を考慮し,有効期限を超えて効力を継続する場合は,有効期限を迎える
前に再署名を行う。
a) 管理台帳で有効期限の管理を行う。
b) 再署名した文書は新たな文書として管理台帳に登録する。
c) 旧文書との関連性を管理台帳に記載する。
6 見読性の維持
6.1 一般
この箇条では,光ディスクを使って長期保存する場合の記録状態の品質検査基準及び取扱い方法を記載
する。
6.2 長期保存用途に使用する記録媒体及びドライブ装置
長期保存用途に使用する記録媒体及びドライブ装置は,次による。
a) 光ディスクは,加速試験による寿命推定評価などによって,長期保存用として設計され,出荷時にデ
ィフェクト管理などによって選別された高品位なものを使用する。
b) 記録ドライブは,光ディスク用に記録特性が最適化された制御プログラムを搭載し,良好な記録品質
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が確認された高品位なものを使用する。
c) ディジタルデータエラーを測定する検査用再生ドライブは,基準ディスク又は製造業者が用意した基
準ディスクに準じた校正ディスクを使用して,基準ドライブと相関を確認したものを使用する。記録
機と検査機とを兼ねる機器もこれに準じる。
d) 記録時の光ディスク回転方式はCLV[線速度一定(Constant Linear Velocity)]とし,記録速度は,使
用するドライブと光ディスクとの組合せで指定,推奨されている速度とする。
e) 証拠性を重視する長期保存用途には,誤操作,意図的な上書き及び消去を防止するため,追記形ディ
スクの選択が望ましい。
6.3 作成媒体
作成媒体は,次による。
a) 長期保存する記録媒体は,少なくとも正,副2式を作成し,不測の事態に備える。
b) 不慮の災害に備え,1式は同一災害が及ばない遠隔地(別地)に保存する。
c) 記録後にディジタルデータエラーを測定し,6.4の初期品質が確保されていることを確認する。
d) 媒体の作成に当たっては,光ディスクの種類に応じて次による。
1) VDは,JIS X 6246,JIS X 6248,JIS X 6249,JIS X 6252及びISO/IEC 13170による。
2) Dは,JIS X 6282及びJIS X 6283による。
3) Dは,ISO/IEC 30190ISO/IEC 30193による。
4) その他ディスクは,JIS X 6250,JIS X 6251,ISO/IEC 25434,ISO/IEC 26925及びISO/IEC 29642
による。
6.4 初期品質検査
データを記録した光ディスクは,次のディジタルデータエラーを測定して,表1によって品質を判断す
る。
初期記録は状態1の品質が必要であり,状態2の場合は不合格とし,必要に応じて再作成する。
表1−新規作成時のディジタルデータエラー区分
光ディスクの種類
CD-R,CD-RW DVD-RAM DVD-R,+R BD Recordable disk,
DVD-RW,+RW BD Rewritable disk
記録状態
検査項目
C1エラー BER PIE SUM8 RSER
バーストエラー
1 良好な状態 80未満 3×10−4未満 100未満 3.5×10−4未満
及び
800バイト未満
2 対策を要する状態 80以上 3×10−4以上 100以上 3.5×10−4以上
及び/又は
800バイト以上
初期品質検査は,次による。
a) データを記録した全領域を検査する。多層ディスクの場合は,記録した全層を検査する。
b) 記録済みディスクの全数を検査する。検査値は,光ディスク面内の最大値とする。
c) 検査で状態2が発生又はデータ領域内に訂正不能エラーが発生した場合には,再作成する。
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なお,光ディスク記録面の汚れ,ほこり(埃)などを適切に除去し,再検査後に状態1に改善され
た場合は,再作成の必要はない。
d) 全ての検査結果(光ディスク上のエラー分布など)及び記録速度,検査速度は,管理台帳に記録を残
し,保存期間中の媒体移行に対する判断材料とする。
6.5 記録後の定期品質検査
データを記録した光ディスクは,定期的にディジタルデータエラーを測定して,表2によって品質を判
断する。
状態2の場合,保存されたデータを速やか(1年以内)に別の光ディスクに移行しなければならない。
表2−定期品質検査時のディジタルデータエラー区分
光ディスクの種類
CD-R,CD-RW DVD-RAM DVD-R,+R BD Recordable disk,
DVD-RW,+RW BD Rewritable disk
記録状態
検査項目
C1エラー BER PIE SUM8 RSER
バーストエラー
1 良好な状態 110未満 4.5×10−4未満 140未満 5.0×10−4未満
及び
1 200バイト未満
2 1年以内に対策 110以上 4.5×10−4以上 140以上 5.0×10−4以上
220未満 9.0×10−4未満 280未満 1.0×10−3未満
及び/又は
1 200バイト以上
1 900バイト未満
3 即座に対策 220以上 9.0×10−4以上 280以上 1.0×10−3以上
及び/又は
1 900バイト以上
定期品質検査は,次による。
a) 保存している光ディスクの同一作業条件(ロット)のものから抜取検査を行う。検査は,5年程度を
目安とし,保存する文書の保存計画と合わせて,頻度を決定する。使用した光ディスクの推定寿命が
確認できる場合は,これを変更することができる。変更に関しては,光ディスク製造業者に相談する。
b) 抜取検査の結果が,状態2又は状態3となったロットに関しては,その全数を検査することが望まし
い。
c) 状態3が発生した場合には,即座に対策し再作成する。状態2の場合には,1年以内に再作成する。
なお,光ディスク記録面の汚れ,ほこりなどを適切に除去し,再検査後に状態1に改善された場合
は,再作成の必要はない。
6.6 定期品質検査に関する付随事項
定期品質検査は,次の付随事項に沿って検査を実施する。
a) データを記録した全領域を検査する。多層ディスクの場合は,記録した全層を検査する。
b) 記録済みディスクの全数を検査する。検査値は,光ディスク面内の最大値とする。
c) 全ての検査結果(光ディスク上のエラー分布など)及び記録速度,検査速度は,管理台帳に記録を残
し,保存期間中の媒体移行に対する判断材料とする。
d) 媒体移行の場合は,作業内容を管理台帳に記載する。
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6.7 光ディスクの品質検査フロー
初期品質は,6.4に規定する良好な状態の光ディスクを長期保存する。定期検査は,6.5に規定するディ
ジタルデータエラーで媒体の状態を判断し,必要に応じて媒体移行を実施する。
図1に品質検査フローを示す。
初期品質検査
記録 No
良好な状態?
Yes
高品位な 良好な記録
光ディスク 特性のドライブ
定期検査周期
定期品質検査
エラーに応じ
1年以内/即時 良好な状態?
再作成 No
媒体移行を行う
Yes
図1−品質検査フローチャート
6.8 光ディスクの取扱いに関する注意
6.8.1 ケースへの出し入れ及び保存は,次による。
a) 取り外しのときはケース中央部を押し,光ディスク本体に無理な力がかからないように取り扱う。
b) 保存時も,光ディスク本体に無理な力がかからないように,縦置き保存が望ましい。
6.8.2 光ディスクの記録面をきず,指紋,ほこりなどから保護するため,長期保存光ディスクを取り扱う
際には,無じん(塵)手袋を着用することが望ましい。取扱い時の記録面を保護できるカートリッジ及び
カートリッジ入り光ディスクも商品化されている。
6.8.3 次の事例が発生し,光ディスク記録面のクリーニングを行う場合は,眼鏡拭きのような柔らかい布
できずが付かないように軽く拭き取る。拭くときには内から外へ(光ディスクの中心から外周に向かって)
直線的に拭く。
a) 記録済み光ディスクの再生不良又は読取り速度が著しく低下した場合
b) 6.4による検査で,状態2となった場合
c) 6.5による検査で,状態2又は状態3となった場合
6.8.4 ディスクレーベル面に識別用の文字等を記載する場合には,次の注意が必要になる。
a) 手書きによる記入 記録信号への影響を考え,先のとが(尖)ったペンの使用は避ける。また,用い
たインクが十分に乾燥していることを確認する。
b) レーベルシールの貼付 再生時の回転むらなど機器の負担になる可能性があるので,避けるのが望ま
しい。
c) インクジェットプリンタによる印刷 用いたインクが十分に乾燥していることを確認する。特に,デ
ュプリケータ使用時には,重ね合わせによるインク転写が発生しやすい。プリンタのインク量調整又
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は印刷環境下の湿気除去によって,インクの乾燥に注意を払う。
d) ) c) のいずれの方法を用いる場合でも,記録信号の品質を優先する目的から,文字記入は,データ
記録後に行うことが望ましい。
6.9 光ディスクの保存
光ディスクの保存環境は,表3及び次による。長期保存専用に防火及び耐震設備を備えた環境で保存す
ることが望ましい。
なお,次による。
a) 長期保存環境 専用の長期保管庫に保存するほうが,光ディスクを長期に保存できる。
b) オフィス環境 オフィス環境の保存でも,媒体移行していくことで運用できる。
表3−光ディスクの保存環境
保存条件 長期保存環境 オフィス環境
温度 ℃ 1025 530
湿度 % 4060 1580
じんあい(塵埃) じんあいの少ない環境 じんあいの少ない環境
保管庫の構造 耐火構造で,施錠管理できる。 施錠管理できる。
外光を受けない,結露しない。 外光を受けない,結露しない。
その他 有害な気体が存在しない。 有害な気体が存在しない。
7 電子化文書の廃棄
電子化文書の廃棄は,記録媒体(CD,DVD及びBD)1枚に登録されている文書全てが廃棄可能となっ
たときに行う。この場合は,廃棄の記録を管理台帳に記載する。
a) 機密管理のために,記録媒体(CD,DVD及びBD)は物理的に完全に破壊し,JIS Z 6016の11.2(廃
棄)の基準によって処理する。
b) 電子化文書の作成の初期段階において,電子化文書が記録媒体単位で廃棄できることを考慮し,登録
時に記録媒体に納めるのがよい。
8 監査及び監査記録の保存
事業者が指名する監査者は,電子化文書の長期保存が文書管理規定に従って運用されていることを1年
ごとに監査し,事業者に報告する。同時にその結果を長期保存する。
なお,次による。
a) 文書管理責任者は,1年に一度,電子化文書が文書管理規定によって管理・運用されていることを監
査し,事業者に報告し,同時に結果を長期保存する。
b) 監査項目 監査項目には,少なくとも次のものを含まなければならない。
1) 見読性保持 正・副ファイルが二つ作られている。
2) 別地保存 別地保存が行われている。
3) ディジタルデータエラーの測定 定期的なディジタルデータエラーの点検が行われている。
4) 管理台帳への記載 表A.1の保存ファイルの種類及び形態に示す各種の管理台帳には,所定の項目
に正確にデータを記録する。
――――― [JIS Z 6017 pdf 10] ―――――
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JIS Z 6017:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.30 : 情報,ドキュメンテーション及び出版業務におけるITの応用
JIS Z 6017:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX0836:2005
- ダブリンコアメタデータ基本記述要素集合
- JISX6246:2005
- 120mm(4.7GB/面)及び80mm(1.46GB/面)DVD―書換形ディスク(DVD-RAM)
- JISX6248:2007
- 80mm(1.46GB/面)及び120mm(4.70GB/面)DVD リレコーダブルディスク(DVD-RW)
- JISX6249:2009
- 80mm(1.46GB/面)及び120mm(4.70GB/面)DVDレコーダブルディスク(DVD-R)
- JISX6250:2009
- 120mm(4.7GB/面)及び80mm(1.46GB/面)+RWフォーマット光ディスク(4倍速まで)
- JISX6251:2009
- 120mm(4.7GB/面)及び80mm(1.46GB/面)+Rフォーマット光ディスク(16倍速まで)
- JISX6252:2011
- 120mm(8.54Gbytes/面)及び80mm(2.66Gbytes/面)2層DVDレコーダブルディスク(DVD-R for DL)
- JISX6282:2009
- 情報交換用120mm追記形光ディスク(CD-R)
- JISX6283:2009
- 情報交換用120mmリライタブル光ディスク(CD-RW)
- JISZ6016:2015
- 紙文書及びマイクロフィルム文書の電子化プロセス