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A 9529 : 2020
5.2 製品の見掛けの熱伝導率及び熱抵抗
製品の見掛けの熱伝導率及び熱抵抗は,8.2.3及び8.2.5によって得られた値とする。
6 寸法
6.1 一般
VIPの寸法及びその許容差は,8.3及び8.4によって測定したとき,6.2及び6.3の規定に適合しなければ
ならない。
6.2 幅及び長さ
製品の幅及び長さ並びにそれらの許容差は,8.3に規定する試験を行ったとき,表3に適合しなければな
らない。
なお,製造業者は,製品の寸法[幅及び長さ(図2参照)]を表3に規定する寸法の範囲から選ぶものと
する。
表3に示す幅及び長さを超える寸法は,受渡当事者間の協議によって定めてもよい。ただし,この場合
の許容差は,表3に規定する幅又は長さの寸法に対する許容差の最大の値以内とする。
表3−製品の幅及び長さ
単位 mm
幅及び長さ
種類
寸法の範囲 寸法に対する許容差
シリカ芯材VIP 1 000未満 ±5
1 000以上 2 400未満 ±6
グラスウール芯材VIP 1 000未満 ±5
1 000以上 3 500未満 ±6
6.3 厚さ
製品の厚さ及びその許容差は,8.4に規定する試験を行ったとき,表4に適合しなければならない。
なお,製造業者は,製品の厚さを表4に規定する厚さの範囲から選び,呼び厚さとする。
表4に示す厚さを超える寸法は,受渡当事者間の協議によって定めてもよい。ただし,この場合の許容
差は,表4に規定する呼び厚さに対する許容差の最大の値以内とする。
――――― [JIS A 9529 pdf 6] ―――――
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表4−製品の厚さ
単位 mm
種類 厚さ 呼び厚さに対する許容差
シリカ芯材VIP +1
10未満
0
+2
10以上 20未満
0
+3
20以上 30以下
0
グラスウール芯材VIP +2
10未満
0
+4
10以上 20未満
0
+6
20以上 30以下
0
7 外観・材料
外観及び材料は,次による。
a) 外観は,8.5に規定する試験を行ったとき,使用上支障となるきず,汚れなどがあってはならない。
b) 使用する材料は,製品の品質に有害な影響を与えるもの及び安全性を損なうものであってはならない。
8 試験方法
8.1 試験体寸法及び試験体数量
試験体は,製品寸法の試料,又は製品と同一製造条件で製造された試料とする。試験体寸法及び試験体
数量は,表5のとおりとする。
表5−試験体寸法及び試験体数量
箇条 項目 試験体の幅及び長さ 試験体数
8.2.2 COPの初期性能 ≧300 mm 3体
8.2.3 製品の初期性能 ≧300 mm 1体以上
8.2.4 COPの長期性能 ≧300 mm 条件ごとに3体a)
8.2.5 製品の長期性能 − c) − c)
8.3 幅及び長さ 製品寸法b) 3体
8.4 厚さ 製品寸法b) 3体
8.5 外観 製品寸法b) 3体
注a) 初期性能に供した試験体を用いてもよい。
b) 製品そのままの大きさ。
c) この規格では規定しない。
8.2 見掛けの熱伝導率及び熱抵抗
8.2.1 数値の丸め方
見掛けの熱伝導率は,四捨五入によって小数点第4位に丸めて表す。熱抵抗は,四捨五入によって小数
点第1位に丸めて表す。
8.2.2 COPの初期性能
COPの見掛けの熱伝導率は,JIS A 1412-1の附属書JC(真空断熱材の熱抵抗及び見掛けの熱伝導率の測
定方法)によって測定する。ただし,熱伝導率の算出に用いる厚さは,8.4によって測定する。また,同程
――――― [JIS A 9529 pdf 7] ―――――
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度の精度が確保できる場合,JIS A 1412-2によって測定してもよい。測定条件は,平均温度(23±1)℃と
し,製造後1)30日以内に測定する。試験体は,温度(23±2)℃,相対湿度(50±5)%で24時間以上養生
する。
COPの熱抵抗は,式(1)によって求める。
なお,COPの初期性能(COPの見掛けの熱伝導率及びCOPの熱抵抗)は,試験体3体それぞれの値を
算出する。
dN
RCOP (1)
COP
ここに, RCOP : COPの熱抵抗[(m2K)/W]
λCOP : COPの見掛けの熱伝導率[W/(mK)]
dN : 製品の呼び厚さ(m)
注1) 検査を除く全ての製造工程が完了した時点を示す。
8.2.3 製品の初期性能
製品の初期性能2)(λD及びRD)は,附属書Aによって求めた製品端部の線熱貫流率を用いて,式(2)
式(4)によって求める。
λD=λCOP+Δλedge (2)
ここに, λD : 製品の見掛けの熱伝導率(宣言値)[W/(m・K)]
Δλedge : 製品端部の線状熱橋による見掛けの熱伝導率増加量
[W/(m・K)]
edge SN
dN (3)
wl
ここに, ψ : 線熱貫流率[W/(mK)]
SN : 製品の呼び周長(m)
l : 製品長さ(m)
w : 製品幅(m)
dN
RD (4)
D
ここに, RD : 製品の熱抵抗[(m2・K)/W]
注2) 端部熱橋の影響を考慮した期待値(宣言値)。
8.2.4 COPの長期性能
COPの長期性能は,8.2.2によって得られたCOPの見掛けの熱伝導率を,JIS A 1488に規定するCOPの
初期における見掛けの熱伝導率として,JIS A 1488の4.2(COP)によって供用期間を25年に設定し,COP
の25年間における見掛けの熱伝導率及び熱抵抗の平均値を算出する。
注記 VIPの設計耐用年数が少なくとも25年であることを示すものではない。
8.2.5 製品の長期性能
製品の長期性能は,8.2.3によって得られた製品の見掛けの熱伝導率を,JIS A 1488に規定する製品の初
期における見掛けの熱伝導率として,JIS A 1488の4.3(製品)によって供用期間を25年に設定し,製品
の25年間における見掛けの熱伝導率及び熱抵抗の平均値を算出する。
注記 VIPの設計耐用年数が少なくとも25年であることを示すものではない。
――――― [JIS A 9529 pdf 8] ―――――
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8.3 幅及び長さ
8.3.1 測定器
幅及び長さの測定には,目量1 mm以下のJIS B 7507に規定するノギス,JIS B 7516に規定する金属製
直尺若しくはJIS B 7512に規定する鋼製巻尺,又はこれらと同等以上の精度をもつ測定器を用いる。
8.3.2 測定手順
測定手順は,次による。
a) 幅及び長さは,試験体を硬質平板の上に置いた状態で測定する。
b) 幅及び長さの測定箇所は,図2に示す位置(各3か所)とする。ただし,測定箇所に吸着剤がある場
合,それを避けた位置のうち測定に影響のない位置を選定し,測定箇所とする。
c) 幅及び長さは,1 mm単位で測定し,幅又は長さの測定値(3か所)を平均し,四捨五入によって整数
に丸めた値とする。
注記 試験体外寸(縁辺部を折り返した部分を含む。)を測定し,幅又は長さとする。
図2−試験体の幅及び長さの測定位置(例)
8.4 厚さ
8.4.1 測定器
厚さの測定には,JIS B 7503に規定する目量0.01 mmのダイヤルゲージ,又はこれと同等以上の精度を
もつ測定器を用いる。
8.4.2 測定手順
測定手順は,次による。
a) 厚さの測定箇所は,被覆材の継ぎ目,縁辺部及び吸着剤が入っている部分(図2参照)を除く,任意
の範囲から3か所以上を選択する。
b) 図3に示すような構成で測定器を固定した装置,又はシックネスゲージなどの測定器を用いて,a)で
選択した任意の測定箇所それぞれについて,厚さを測定する。このとき,測定器の先端と試験体との
間(表裏それぞれ)に厚さ測定用プレートを設置する。厚さ測定用プレートは,面積が300 mm22 500
――――― [JIS A 9529 pdf 9] ―――――
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mm2程度の平板で,測定中に変形しない材質及び厚さのものとする。
c) 厚さは,全て(3か所以上)の測定箇所における測定値を平均し,四捨五入によって整数に丸めた値
とする。
1 試験体
2 測定器(ダイヤルゲージ)
3 フレーム
4 厚さ測定用プレート
図3−厚さ測定器の固定方法(例)
8.5 外観
外観は,使用上支障となるきず,汚れなどの有無を目視で調べる。
9 検査
検査は,形式検査3)と受渡検査4)とに区分し,次の検査の項目によって箇条8に規定した試験を行った
とき,箇条5箇条7の規定を満足するものを合格とする。
なお,形式検査及び受渡検査の抜取検査方式は,受渡当事者間の協議による。
注3) 形式検査とは,製品の品質が,設計で示す全ての特性を満足しているかどうかを判定するため
の検査であり,製造設備の新設及び変更,生産条件の変更などを行ったときに実施する検査。
4) 受渡検査とは,既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造による製品の受渡しをする場合,
必要と認める特性が満足するものであるかどうかを判定するための検査。
a) 形式検査項目
1) 外観
2) OPの見掛けの熱伝導率及び熱抵抗
3) 製品の見掛けの熱伝導率及び熱抵抗
4) 寸法(幅,長さ及び厚さ)
5) 材料
b) 受渡検査項目
1) 外観
2) 寸法(幅,長さ及び厚さ)
10 表示
この規格の全ての要求事項に適合した製品又は包装には,次の事項を表示しなければならない。ただし,
――――― [JIS A 9529 pdf 10] ―――――
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JIS A 9529:2020の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 9529:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA0202:2008
- 断熱用語
- JISA1412-1:2016
- 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法―第1部:保護熱板法(GHP法)
- JISA1412-2:1999
- 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法―第2部:熱流計法(HFM法)
- JISA1487:2018
- 真空断熱建材の断熱性試験方法
- JISA1488:2020
- 建築用真空断熱材の見掛けの熱伝導率の長期変化試験方法
- JISB7503:2017
- ダイヤルゲージ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISB7512:2018
- 鋼製巻尺
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISZ8126-1:1999
- 真空技術―用語―第1部:一般用語
- JISZ8126-2:1999
- 真空技術―用語―第2部:真空ポンプ及び関連用語
- JISZ8126-3:2018
- 真空技術―用語―第3部:真空計及び関連用語