JIS B 1190:2014 フランジ付き六角ナット | ページ 4

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B 1190 : 2014
JA.10 検査
JA.10.1 機械的性質検査
ナットの機械的性質は,JA.10.1.1及びJA.10.1.2に示す試験方法によって行い,JA.6に適合しなければ
ならない。
JA.10.1.1 保証荷重試験
保証荷重試験は,JIS B 1052-2に規定する試験方法による。
なお,6T10Tの保証荷重試験力を,表JA.9(並目ねじ)及び表JA.10(細目ねじ)に示す。
表JA.9−ナットの保証荷重試験力(並目ねじ)
ねじの呼び ピッチ 有効断面積 ナットの強度区分
6T 8T 10T
mm mm2 保証荷重試験力 kN
M4 0.7 8.78 5.149 6.865 8.581
M5 0.8 14.2 8.336 11.18 13.93
M6 1 20.1 11.77 15.69 19.61
M8 1.25 36.6 21.58 28.44 35.79
M10 1.5 58.0 34.32 45.11 56.88
M12 1.75 84.3 49.52 65.71 82.38
(M14) 2 115 67.67 90.22 112.8
M16 2 157 92.18 123.6 154.0
表JA.10−ナットの保証荷重試験力(細目ねじ)
ねじの呼び ピッチ 有効断面積 ナットの強度区分
6T 8T 10T
mm mm2 保証荷重試験力 kN
M8×1 1 39.2 23.05 30.40 38.25
M10×1.25 1.25 61.2 36.29 48.05 59.82
M12×1.25 1.25 92.1 53.94 72.57 90.22
(M14×1.5) 1.5 125 73.55 98.07 122.6
M16×1.5 1.5 167 98.07 131.4 163.8
JA.10.1.2 硬さ試験
硬さ試験は,JIS Z 2244又はJIS Z 2245によって行い,ナットの座面の硬さを調べる。ただし,測定箇
所は,受渡当事者間の協定によって上面又は側面としてもよい。
JA.10.2 形状・寸法検査
形状・寸法検査は,JIS B 1071の各部寸法の測定方法又はこれに代わる方法によって行い,JA.4に適合
しなければならない。
なお,ナットの有効高さ(mw)の検査は,表JA.11のリングゲージを傾けることなくナットの上部に入
れたとき,ナットの頂面がリングゲージから出なければ,規定に適合したものとしてよい。

――――― [JIS B 1190 pdf 16] ―――――

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表JA.11−六角部の有効高さ用リングゲージ寸法
単位 mm
ねじの呼び径 4 5 6 8 10 12 14 16
二面幅 7 8 10 12 14 17 19 22
M 7.74 8.87 11.05 13.25 15.51 18.90 21.10 24.49
T 0.72 0.9 1.08 1.44 1.80 2.16 2.52 2.88
− リングゲージの外径は,任意とする。
− リングゲージの内径の角は直角であって,丸み及び面取りがあってはならない。
− ねじの呼び径6 mm以上のナットで,座面を大きくするため表JA.3の寸法を用いた
場合,これに対するリングゲージ寸法は,表JA.12による。
表JA.12−座面を大きくした場合のリングゲージ寸法
単位 mm
ねじの呼び径 二面幅 M T
6,10,12,14 一段大きいねじの呼び径用のリングゲージを用いる。
8 13 14.38 1.80
16 24 26.75 3.24
JA.10.3 ねじ検査
ねじ検査は,JIS B 1071による測定方法又はこれに代わる方法によって行い,JA.5に適合しなければな
らない。
JA.10.4 表面状態検査
表面状態の検査は,目視によって行い,JA.8に適合しなければならない。ただし,表面粗さは,適切な
測定方法によって行う。
JA.10.5 受渡検査
受渡検査は,特に指定がない限り,JIS B 1091による。
JA.11 製品の呼び方
ナットの呼び方は,規格番号又は規格の名称,ねじの呼び,機械的性質の強度区分の記号及び指定事項 1)
による。
注1) 指定事項は,一段大きいフランジの径(dc),表面処理の種類などを必要に応じて示す。
例 JIS B 1190 附属書JA M8 −8T φdc=21
フランジ付き六角ナット M10×1.25 −6T A2K 2)
= = = =
(規格番号又は規格の名称) (ねじの呼び) (強度区分記号) (指定事項)

――――― [JIS B 1190 pdf 17] ―――――

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注2) 2Kは,JIS B 1044の附属書E(ねじ部品の電気めっきのための呼び方のコード,システムA)
の記号による。
JA.12 表示
JA.12.1 製品の表示
JA.12.1.1 強度区分の表示
ナットに対する強度区分の表示は,受渡当事者間の協定による。
なお,強度区分を表示する場合は,特に支障がない限り,表JA.13の刻印記号による。
表JA.13−強度区分の刻印記号
強度区分 6T 8T 10T
刻印記号 6T 8T 10T
JA.12.2 製造業者識別の表示
強度区分を表示した製品に製造業者の識別マークを施す場合は,受渡当事者間の協定による。
JA.12.3 包装の表示
包装には,外面に次の事項を表示する。
a) 規格の名称
b) ねじの呼び
c) 強度区分の記号
d) 指定事項
e) 数量
f) 製造業者名又はその略号

――――― [JIS B 1190 pdf 18] ―――――

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附属書JB
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS B 1190:2014 フランジ付き六角ナット ISO 4161:2012,Hexagon nuts with flange, style 2−Coarse thread
ISO 10663:2012,Hexagon nuts with flange, style 2−Fine pitch thread
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
1 適用範 フランジ付き六角 ISO 4161 1 ねじの呼びM5M16に 変更 JISは,フランジ付き六角ナッJISは,ISO規格の2規格を1規
囲 ナットについて規 対し部品等級A及びM20 トについての規定としている 格にまとめているが,技術的差異
定 に対し部品等級Bのフラ が,ISO規格は,1規格ごとに はない。
ンジ付き六角ナット−並 適用するフランジ付き六角ナ
目ねじについて規定 ットを具体的に規定している。
ISO 1 ねじの呼び径816 mm
10663 に対して部品等級A及び
20 mmに対して部品等級
Bのフランジ付き六角ナ
ット−細目ねじについて
規定
2 引用規 ISO 4161 2 追加 附属書JA(規定)の引用規格 将来的に附属書JA(規定)は廃
格 ISO を追加。 止する。
3 種類 フランジ付き六角 10663 − 変更 JISは,ISO規格の2規格で規 JISは,ISO規格の2規格を1規
ナット−並目ねじ 定する2種類を1規格にまとめ 格にまとめているが,技術的差異
フランジ付き六角 た。 はない。
ナット−細目ねじ
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――――― [JIS B 1190 pdf 19] ―――――

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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
1
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
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番号
: 2
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
0
及び題名 の評価
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4 形状・寸形状・寸法,製品仕 3,4,5 それぞれのISO規格で規 変更 JISは,ISO規格の2規格で規 技術的な差異はない。
法,製品仕様及び製品の呼び 定 定する2種類を1規格にまとめ
様及び製 方をまとめて表2で た。
品の呼び 規定 表6については,ISO規格見直し
また,使用実態を反映して,表
方 6の細目ねじの呼びを変更し 時に提案を検討。
た。
5 表示 − − 追加 製品の表示及び包装の表示を 適合性評価のため必要。ISO規格
追加。 見直し時に提案を検討。
附属書A フランジ付き六角 附属書A 内容はJISに同じ 変更 − ISO規格は参考としているが,JIS
(規定) ナットに対するゲ B 1189との整合性から規定とし
ージ検査 た。
附属書JA ISO 4161及びISO − − 追加 ISO 4161及びISO 10663によ 将来的に附属書JA(規定)は廃
(規定) 10663によらないフ らないフランジ付き六角ナッ 止する。
ランジ付き六角ナ トが国内でまだ流通している
ット ことから,JISでは残すことと
した。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : (ISO 4161:2012,ISO 10663:2012,MOD)
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加·················· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更·················· 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD··············· 国際規格を修正している。

JIS B 1190:2014の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 10663:2012(MOD)
  • ISO 4161:2012(MOD)

JIS B 1190:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 1190:2014の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0101:2013
ねじ用語
JISB0143:2013
締結用部品―ねじ部品の寸法の記号及び意味
JISB0205-2:2001
一般用メートルねじ―第2部:全体系
JISB0205-4:2001
一般用メートルねじ―第4部:基準寸法
JISB0209-2:2001
一般用メートルねじ―公差―第2部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法―中(はめあい区分)
JISB0601:2013
製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―用語,定義及び表面性状パラメータ
JISB1010:2003
締結用部品の呼び方
JISB1021:2003
締結用部品の公差―第1部:ボルト,ねじ,植込みボルト及びナット―部品等級A,B及びC
JISB1042:1998
締結用部品―表面欠陥 第2部:ナット
JISB1044:2001
締結用部品―電気めっき
JISB1046:2020
締結用部品―非電解処理による亜鉛フレーク皮膜システム
JISB1048:2007
締結用部品―溶融亜鉛めっき
JISB1052-2:2014
炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質―第2部:強度区分を規定したナット―並目ねじ及び細目ねじ
JISB1054-2:2013
耐食ステンレス鋼製締結用部品の機械的性質―第2部:ナット
JISB1071:2010
締結用部品―精度測定方法
JISB1091:2003
締結用部品―受入検査
JISB1099:2012
締結用部品―ボルト,小ねじ,植込みボルト及びナットに対する一般要求事項
JISZ2244:2009
ビッカース硬さ試験―試験方法
JISZ2245:2016
ロックウェル硬さ試験―試験方法
JISZ2245:2021
ロックウェル硬さ試験―試験方法