JIS B 8577-2:2019 自動車用圧縮天然ガス燃料計量システム―第2部:計量管理及び性能試験 | ページ 10

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B 8577-2 : 2019
附属書JA
(参考)
計量システム用モジュール
JA.1 モジュール
JA.1.1 概要
モジュールとは,特定の機能(単数又は複数)を実行し,この規格の本体に要求される計量性能要件に
従って,個々に評価できる識別可能な完成された計量システムの構成要素又はその集まりである。計量シ
ステムのモジュールは,指定された部分的な誤差限度値の対象である。
計量システムの製造業者は,個別に検査するモジュールを定める。これは特に,次の場合に関連してい
る。ここで,計量システムの製造業者とは,計量システム全体の計量性能の適合性を判断し,計量システ
ムの購入者に対して,その適合性を宣言する者であり,部品供給者及び検査だけを実施する者は含まれな
い。
− 計量システムを全体として検査することが難しいか,又は不可能である場合。
− モジュールが完成計量システムに組み込まれる個別ユニットとして,製造及び/又は市販されている
場合。
− 製造業者が型式に各種モジュールを含ませたい場合。
モジュールが型式検査の過程で個別試験を行う場合,この要件を適用する。ここで,型式検査の型式は,
製造業者が決定する。
JA.1.2 誤差配分
検査するモジュール(Mi)に適用する誤差の限界値は,JIS B 8577-1の5.4に規定した計量システムの
最大許容誤差又は許容誤差の誤差配分に等しい。モジュールを組み込んだ完成計量システムにおけるいず
れかのモジュールについても,少なくとも同一精度等級及び同一の目量の数(n)に対して,その誤差配分
(pi)を決定しなければならない。
誤差配分は,次の式を満足しなければならない。
p12+p22+p32+···≦1
誤差配分は,そのモジュールの製造業者が選び,次の条件を考慮して,適切な検査で検証しなければな
らない。
− 純粋なデジタル装置に対しては,誤差配分はゼロに等しい(pi=0.0)とすることができる。
− 複数のモジュールが疑わしい影響の一因である場合,その他のモジュールの誤差配分は0.8を超えて
はならず,0.3未満であってはならない。
− 信頼できる技術的手法に従って明らかに設計及び製造された配管要素及び機械的又は電気的接続要素
などの機械的構造物については,全体の誤差配分pi=0.7を検査なしに適用することができる。
代表的なモジュールを組み込んだ計量システムについては,誤差配分は表JA.1に規定した値である。表
JA.1は,モジュールが異なる性能の基準によって,異なった形で影響を受けることを考慮している。

――――― [JIS B 8577-2 pdf 46] ―――――

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B 8577-2 : 2019
表JA.1−誤差配分の例
性能基準 流量センサ デジタル表示機構 配管要素b)
合成影響a) 0.7 0 0.7
電源変動 0.7 0.7 0
注a) 合成影響 : 非直線性,繰返し性など。製造業者が決めた予熱時間がたってから,この合成
影響の誤差配分をモジュールに適用する。ここで,合成影響の配分は,JA.1.2を満足すれ
ば,製造業者は,これまで得られたデータ,設計などによって決定することができる。
b) 配管要素は,試験及び評価を行うことなく定数とする。
JA.2 試験方法
JA.2.1 一般
モジュールの試験は,可能な限り完成計量システムと同じ試験を実施するのが望ましい。
JA.2.2 流量センサ
JA.2.2.1 適用要件
適用要件は,次による。
a) 精度等級 流量センサの精度等級は,完成した計量システムと同じ精度等級の性能をもっていなけれ
ばならない。ただし,使用する予定の計量システムよりも上位の精度等級の質量表示機構は,要件を
満足すれば,より低い精度等級の計量システムに使用することができる。
b) 目量の数 流量センサの目量の数は,その流量センサを使用する予定の計量システムと同じか,又は
それよりも大きな目量の数を備えていなければならない。
c) 使用温度範囲 流量センサの使用温度範囲は,その流量センサを使用する予定の計量システムと同じ
か,又はそれよりも広い温度範囲を備えていなければならない。
JA.2.2.2 原則
JA.2.2.2.1 一般
数種類の流量センサをファミリとして扱う場合,試験の数を限定するために,できる限り最大の適用範
囲を包含する条件下で流量センサを試験することが望ましい。これは,ほとんどの試験を最悪の条件下で
行うことを意味する。
JA.2.2.2.2 最悪条件
試験の数を限定するために,流量センサの最大の適用範囲を包含する条件下で試験しなければならない。
注記 このことは,ほとんどの試験を,最悪条件下で行うことを意味している。
JA.2.2.2.3 周辺装置
申請者は,システム又はサブシステムが正常に機能し,計量結果に不正がないことを立証するための周
辺装置を提供しなければならない。
JA.2.2.2.4 調整及び性能試験
調整は,製造業者が定めたとおりに行わなければならない。
JA.2.2.2.5 目量より小さい表示
流量センサがより小さい表示桁で質量値を表示する装置を備えている場合,この装置を使って器差を測
定することができる。また,サービスモードでも試験することができる。いずれかの装置を使用する場合,
評価報告書に記録するのが望ましい。
試験の前に,この表示モードが測定誤差を確立するのに適していることを検証しなければならない。
JA.2.2.2.6 誤差配分

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標準の誤差配分は,完成計量システムの検定公差の0.7倍(pi=0.7)である。しかし,これは誤差配分
が0.1と0.8との間で変動することを妨げない。
製造業者は,誤差配分の範囲を割り当てている試験に対する基礎として,使用する誤差配分を固定しな
ければならない。
JA.2.2.3 試験
JA.2.2.3.1 試験条件
一般に,増幅に及ぼす温度の影響は,次の手順によって試験する。
− 流量センサの仕様で定められた温度(例 −40 ℃)の流体を被試験流量センサに流して,規定の調整
を実行する。
− 仕様で複数の温度が定められている場合,試験温度を変更し,測定ポイントが誤差範囲内にあるかを
確認する。その場合,ゼロ点をシフトしてもよい。
JA.2.2.3.2 その他の影響
その他の影響及び制限を完成計量システムに対して配慮することは望ましいが,モジュールに対しては
考慮する必要はない。
JA.2.3 補助装置及び周辺装置
JA.2.3.1 適用要件
補助装置及び周辺装置とは,メータ,補助装置及び周辺装置におけるデジタル表示機構のことである。
適用要件は,次による。
a) 誤差配分の誤差区分 補助装置及び周辺装置は,純粋にデジタルモジュールである。これらのモジュ
ールに対して,この誤差配分は,完成した計量システムの検定公差の0倍(pi=0.0)である。
b) 精度等級 補助装置及び周辺装置は,純粋にデジタルモジュールである。したがって,それを全ての
精度等級の計量システムに使用することができる。完成した計量システムの精度等級の関連要件を考
慮する。
JA.2.3.2 原則
JA.2.3.2.1 一般
補助装置及び周辺装置は,純粋にデジタルモジュールであって,電気試験を行う。
しかし,全ての指示値及びインタフェース経由の伝送は,公開する全ての機能から,それらが正しく,
この規格に準拠していることを確認する。
JA.2.3.2.2 シミュレータ
モジュールの試験には,実際に流量センサを接続するか,適切なシミュレータを全ての機能が動作して
試験できるモジュールの入力インタフェースに接続する。
例 デジタルデータ処理装置
JA.2.3.2.3 表示機構
換算装置を試験するには,適切な補助装置及び周辺装置を接続して,それぞれの計量結果を表示し,そ
のデジタルデータ処理装置の全ての機能を動作させる。
JA.2.3.2.4 インタフェース
全てのインタフェースには,7.6に規定する要件を適用する。
JA.2.3.2.5 周辺装置
周辺装置は,モジュールが正しく機能することを立証するために申請者が供給する。その計量結果は,
周辺装置によって容認できないような影響を受けてはならない。

――――― [JIS B 8577-2 pdf 48] ―――――

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妨害試験を実施する場合には,周辺装置は全ての異なったインタフェースに接続する。
JA.2.3.3 試験
補助装置及び周辺装置は,6.56.10の規定によって次の試験を実施する。
電圧変化試験では,計量性能計量に関連する機能,主表示の読取りだけを観測する。
ただし,純粋なデジタルモジュールは,関連するJIS C 61000-4-2,JIS C 61000-4-3及びJIS C 61000-4-4
への準拠がこの規格で要求しているのと少なくとも同一レベルであって,他の方法で確立している場合に
は,妨害における性能試験(6.9)を省略することができる。
JA.3 適合性
製造業者は,次の事項についてモジュールの適合性を立証して宣言しなければならない。
− JA.2.2によって個別に試験した流量センサ。
− JA.2.3によって個別に試験した補助装置及び周辺装置。
流量センサ,その他のデジタルモジュール又はデジタル表示機構の各装置には,特別な適合性チェック
は必要ない。完成計量システムの正しい機能を試験するだけで十分である。モジュール間で正しいデータ
伝送が行われない場合は,計量システムが機能していないか,ゼロ設定装置などが正常に機能していない。
JA.2.2.1における計量システムの目量(edispenser)と流量センサの目量(emeter)との関係の適合性につい
ては,表JA.2のように示すのが望ましい。
表JA.2−流量センサの適合性チェック
[計量システムの目量(edispenser)と流量センサの目量(emeter)との関係]
edispenser ≧ emeter 適合 不適合
≧ emeter □ □
JA.4 周辺装置(外部接続機器)
製造業者は,周辺装置が,適切な保護インタフェースをもつ計量システムに接続するのに適しているこ
とを宣言することができる。
JA.5 供試体(EUT)の試験及び選択
同一型式の計量システム又はモジュールは,JA.2.2.2を適用してEUTの選択を行う。
最も感度の高いEUTを試験することによって,それよりも低い感度特性をもつ同一型式内の他の計量シ
ステムを包含することができる。最高の計量的特性をもつEUTを試験のために選択しなければならない。

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B 8577-2 : 2019
附属書JB
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
OIML R 139-2:2014,Compressed gaseous fuel measuring systems for vehicles. Part 2:
JIS B 8577-2:2019 自動車用圧縮天然ガス燃料計量システム−第2部 : 計量管理
及び性能試験 Metrological controls and performance tests
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 一致
2 引用規格
3 用語及び 追加 JIS B 8577-1によることを追加し 国内状況に合わせた。国際規格の
定義 た。 改訂提案はしない。
4 規格の原 1 一致

5 評価 2 一致
6 型式評価 3 JISとほぼ同じ 変更 表18の周波数範囲及び振幅を変更 国内状況に合わせた。国際規格の
した。 改訂提案はしない。
7 初回検査 4 JISとほぼ同じ 変更 7.5.3.1を推奨に変更した。 国内状況に合わせた。国際規格の
改訂提案はしない。
8 後続検査 5 変更 検査の種類を型式検査及び受渡検 国内状況に合わせた。国際規格の
改訂提案はしない。
査とし,製造業者の遵守事項を追記
した。
附属書A 附属書A 一致
(参考)
附属書B 附属書B 一致
(参考)
B8
附属書C 附属書C 変更 ソフトウェアの妥当性評価手順に 国内状況に合わせた。国際規格の
57
(参考) 変更した。 改訂提案はしない。
7-
2
附属書JA 追加 計量システム用モジュールを追加 国内状況に合わせた。国際規格の
: 2
(参考) した。 改訂提案はしない。
019
2

――――― [JIS B 8577-2 pdf 50] ―――――

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JIS B 8577-2:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • OIML R 139-2:2014(MOD)

JIS B 8577-2:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 8577-2:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB8577-1:2019
自動車用圧縮天然ガス燃料計量システム―第1部:計量及び技術要件
JISC60068-2-1:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-1部:低温(耐寒性)試験方法(試験記号:A)
JISC60068-2-2:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-2部:高温(耐熱性)試験方法(試験記号:B)
JISC60068-2-30:2011
環境試験方法―電気・電子―第2-30部:温湿度サイクル(12+12時間サイクル)試験方法(試験記号:Db)
JISC60068-2-47:2008
環境試験方法―電気・電子―第2-47部:動的試験での供試品の取付方法
JISC60068-2-64:2011
環境試験方法―電気・電子―第2-64部:広帯域ランダム振動試験方法及び指針(試験記号:Fh)
JISC60068-3-1:2016
環境試験方法―電気・電子―第3-1部:低温(耐寒性)試験及び高温(耐熱性)試験の支援文書及び指針
JISC60068-3-4:2004
環境試験方法―電気・電子―第3-4部:高温高湿試験の指針
JISC60068-3-8:2006
環境試験方法―電気・電子―第3-8部:振動試験方法の選択の指針
JISC61000-4-11:2008
電磁両立性―第4-11部:試験及び測定技術―電圧ディップ,短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ試験
JISC61000-4-2:2012
電磁両立性―第4-2部:試験及び測定技術―静電気放電イミュニティ試験
JISC61000-4-20:2014
電磁両立性―第4-20部:試験及び測定技術―TEM(横方向電磁界)導波管のエミッション及びイミュニティ試験
JISC61000-4-3:2012
電磁両立性―第4-3部:試験及び測定技術―放射無線周波電磁界イミュニティ試験
JISC61000-4-4:2015
電磁両立性―第4-4部:試験及び測定技術―電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験
JISC61000-4-5:2018
電磁両立性―第4-5部:試験及び測定技術―サージイミュニティ試験
JISC61000-4-6:2017
電磁両立性―第4-6部:試験及び測定技術―無線周波電磁界によって誘導する伝導妨害に対するイミュニティ
JISC61000-6-2:2019
電磁両立性―第6-2部:共通規格―工業環境におけるイミュニティ規格