この規格ページの目次
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B 8815 : 2013
b) 横行 定格電圧,定格周波数,定格荷重及び定格速度で,表11に示す基準負荷サイクルで,表3から
選択した時間連続運転を行い,その直後,電動機巻線及び電磁ブレーキ巻線の温度をJIS C 4034-1の
7.に規定する抵抗法で測定する。
表11−横行の基準負荷サイクル
定格速度 横行の基準負荷サイクル
m/min
4未満 横行0.4 m−休止3秒−横行0.4 m−休止3秒
4以上 横行2 m−休止3秒−横行2 m−休止3秒
7.3.2 反復負荷試験
反復負荷試験は,次による。
a) 巻上げ 定格電圧,定格周波数及び定格荷重の63 %の試験荷重で,表4又は表5から選択した反復定
格において,このときの負荷時間率及び最大始動頻度を満足する反復負荷試験運転サイクルで,温度
が一定になるまで繰返し運転を行い,その直後,電動機巻線及び電磁ブレーキ巻線の温度をJIS C
4034-1の7.に規定する抵抗法で測定する。1速形電気チェーンブロックの反復負荷試験運転サイクル
の例を図11に,2速形電気チェーンブロックの反復負荷試験運転サイクルの例を図12及び図13に示
す。
図11−1速形電気チェーンブロックの巻上げの反復負荷試験運転サイクルの例
――――― [JIS B 8815 pdf 16] ―――――
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B 8815 : 2013
図12−2速形電気チェーンブロックの巻上げの反復負荷試験運転サイクルの例1
図13−2速形電気チェーンブロックの巻上げの反復負荷試験運転サイクルの例2
b) 横行 定格電圧,定格周波数及び定格荷重の63 %の試験荷重で,表4又は表5から選択した反復定格
において,このときの負荷時間率及び最大始動頻度を満足する反復負荷試験運転サイクルで,温度が
一定になるまで繰返し運転を行い,その直後,電動機巻線及び電磁ブレーキ巻線の温度をJIS C 4034-1
の7.に規定する抵抗法で測定する。
7.4 始動電圧試験
始動電圧試験は,7.3.1又は7.3.2の温度試験に続けて実施し,定格周波数において定格荷重を宙づりの
状態から,定格電圧の90 %の電圧で始動する。
7.5 巻上速度及び巻下速度試験
巻上速度及び巻下速度試験は,定格電圧,定格周波数及び定格荷重における巻上げ及び巻下げの最高速
度を測定する。
7.6 横行速度試験
横行速度試験は,定格電圧,定格周波数及び定格荷重における横行の最高速度を測定する。
7.7 巻上げ及び巻下げのブレーキ試験
――――― [JIS B 8815 pdf 17] ―――――
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B 8815 : 2013
巻上げ及び巻下げのブレーキ試験は,定格電圧,定格周波数及び定格荷重で,巻上げの定格速度が2 m/min
未満のものは0.1 m以上,2 m/min以上のものは0.5 m以上を巻き下げてから,巻上電動機の電源を遮断し,
荷が完全に停止するまでの距離を測定する。
7.8 横行のブレーキ試験
横行のブレーキ試験は,定格電圧,定格周波数,定格荷重及び定格速度で,荷振れがない状態で横行さ
せ,横行電動機の電源を遮断し,横行装置が完全に停止するまでの距離を測定する。
7.9 巻上電流試験
巻上電流試験は,定格電圧,定格周波数及び定格荷重で,荷振れをさせずに巻き上げたときの巻上電流
を測定する。
7.10 横行電流試験
横行電流試験は,定格電圧,定格周波数及び定格荷重で,荷振れをさせずに横行したときの横行電流を
測定する。
7.11 過巻防止試験
過巻防止試験は,定格電圧,定格周波数及び無負荷で巻上げ及び巻下げを行い,過巻防止装置が作動す
るかどうか調べる。
7.12 過負荷特性試験
巻上げの過負荷特性試験は,定格電圧,定格周波数及び定格荷重の125 %の試験荷重で,巻上げの定格
速度が2 m/min未満のものは0.1 m以上,2 m/min以上のものは0.5 m以上の巻上げ及び巻下げを3回繰り
返して,各部の異常の有無を調べる。
横行の過負荷特性試験は,定格電圧,定格周波数及び定格荷重の125 %の試験荷重で,水平な横行レー
ル上を,横行の定格速度が4 m/min未満のものは0.1 m以上,4 m/min以上のものは0.5 m以上の横行を3
往復繰り返して,各部の異常の有無を調べる。
7.13 横行試験
横行試験は,電気チェーンブロックに定格荷重をつった状態で,次の試験を行う。
a) 電動横行式のものは,定格電圧及び定格周波数で横行する。
b) 鎖動横行式のものは,鎖を引いて横行する。
c) 手押横行式のものは,荷を押すことによって,又は横行用の引きひもを引くことによって横行する。
8 検査
8.1 検査の種類
検査の種類は,形式検査及び受渡検査の2種類とする。
8.2 形式検査
形式検査は,次の項目について箇条7の試験を行い,箇条5及び箇条6の規定に適合しなければならな
い。
なお,形式検査は,新規の設計によるもの,又は改造などによって新規設計とみなされるものについて
行う。
a) フック間最小距離(5.1及び7.1参照)
b) 揚程(5.2及び7.2参照)
c) 温度上昇(5.3及び7.3参照)
d) 始動電圧(5.4及び7.4参照)
――――― [JIS B 8815 pdf 18] ―――――
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B 8815 : 2013
e) 巻上速度及び巻下速度(5.5及び7.5参照)
f) 横行速度(5.6及び7.6参照)
g) 巻上げ及び巻下げのブレーキ(5.7及び7.7参照)
h) 横行のブレーキ(5.8及び7.8参照)
i) 巻上電流(5.9及び7.9参照)
j) 横行電流(5.10及び7.10参照)
k) 過巻防止(5.11及び7.11参照)
l) 過負荷特性(5.12及び7.12参照)
m) 横行性能(5.13及び7.13参照)
n) 絶縁抵抗(5.14参照)
8.3 受渡検査
受渡検査は,既に形式検査で性能が確認された電気チェーンブロックについて,出荷又は納入時に次の
項目について箇条7の試験を行い,箇条5の規定に適合しなければならない。
a) 始動電圧(5.4及び7.4参照)
b) 巻上げ及び巻下げのブレーキ(5.7及び7.7参照)
c) 過巻防止(5.11及び7.11参照)
d) 絶縁抵抗(5.14参照)
ただし,次のように試験を変更してもよい。
− 始動電圧は,試験を実施する前に7.3.1又は7.3.2の温度試験を実施しなくてもよい。
− 巻上げ及び巻下げのブレーキは,荷が停止するまでの距離の測定は実施しなくてもよい。
9 表示
電気チェーンブロックには,見やすい箇所に容易に消えない方法で,次の事項を表示する。
a) 定格荷重(t又はkg)
b) 短時間定格又は反復定格
c) 等級
d) 保護方式
e) 定格電圧(V)
f) 定格周波数(Hz)
g) 相数6)
h) 巻上げの定格速度(m/min)
i) 巻上電動機出力(kW)
j) 巻上げの定格電流(A)
k) 横行の定格速度7)(m/min)
l) 横行電動機出力7)(kW)
m) 横行の定格電流7)(A)
n) ロードチェーンの種類又は線径
o) 製造業者名又はその略号8)
p) 製造番号
q) 製造年月日,製造年月,製造年又はこれらのうちいずれかの略号
――――― [JIS B 8815 pdf 19] ―――――
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B 8815 : 2013
上記の略号は,一般に分かりやすい方法とする。
例 2010.3(2010年3月)
注6) 誘導電動機に限る。
7) 電動横行式に限る。
8) 製造業者名の略号は,できるだけ登録商標とするのがよい。
10 製品の呼び方
製品の呼び方は,形式の種類,名称,定格荷重,揚程などによる。
例 電動横行式電気チェーンブロック 2.8 t 6 m 1速形
11 使用者への提供情報
電気チェーンブロックを安全に使用するために,製造業者が使用者へ取扱説明書,カタログなどで提供
する情報には次のものを含める。
a) 使用に関する注意事項(附属書B参照)
b) 点検項目(附属書C参照)
12 リスクアセスメント
電気チェーンブロックを長期間安全に使用するために,リスクアセスメントの一環として行う特別アセ
スメントの指針を附属書Dに示す。
――――― [JIS B 8815 pdf 20] ―――――
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JIS B 8815:2013の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 8815:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0148:2006
- 巻上機―用語
- JISB2803:2007
- フック
- JISB8812:2004
- チェーンブロック用リンクチェーン
- JISB9960-32:2011
- 機械類の安全性―機械の電気装置―第32部:巻上機械に対する要求事項
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC3301:2000
- ゴムコード
- JISC3306:2000
- ビニルコード
- JISC3312:2000
- 600Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル
- JISC3327:2000
- 600Vゴムキャブタイヤケーブル
- JISC4034-1:1999
- 回転電気機械―第1部:定格及び特性
- JISC4034-5:1999
- 回転電気機械―第5部:外被構造による保護方式の分類