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C 2300-2 : 2010
単位 mm
図4−エミールグライナポロシティメータ
22 吸水度
22.0A 一般
吸水度の測定は,特に規定がない限り,次のいずれの方法を用いてもよい。用いた方法を記録する。
22.1 A法(クレム法)
22.1.1 原理
試験片の一方の端が垂直に水につかるようにつるした状態での,規定時間内の毛細管現象による上昇を,
その材料の吸収性の表す尺度とする。
22.1.2 試薬
――――― [JIS C 2300-2 pdf 21] ―――――
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C 2300-2 : 2010
蒸留水又はイオン交換水とする。ただし,蒸留水又はイオン交換水と同じ結果が得られた場合にだけ飲
料水を用いてもよい。
22.1.3 試験装置
試験装置の構成は,次による。
a) 深さが250 mm以上ある透明な容器
b) 試験片調節板及び長さ200 mm以上の調節ができる器具二つをもつふた。適切な装置の例を図5に示
す。
注記 この装置は,6 mmの透明な材料(例えばアクリル板)で作られている。長さ調整器具は,最
下端がとがっており,調節用のねじがついている。
c) 最小目盛が秒単位で,15分まで計れるタイマー
d) カセトメータ又は最小0.5 mmを読むことができる長さ300 mm以上の直定規
e) 試験片を試験片取付板に固定するためのペグ又はピン
f) ペーパークリップ
g) 鉛筆
h) 直定規
――――― [JIS C 2300-2 pdf 22] ―――――
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C 2300-2 : 2010
単位 mm
図5−吸水度測定装置例
22.1.4 調湿
箇条4によって調湿する。
22.1.5 試験片
試験片は,試料から縦方向に幅15 mm±1 mm,長さ200 mm以上のものを10枚採る。要求があれば,
横方向についても10枚採る。各試験片に,一方の端から15 mm±1 mmのところに鉛筆で標線を引く。こ
の線と紙の端との間におもりをつける。これは,試験片を確実に垂直につるすためであり,ペーパークリ
ップを最適とする。
手すきシートのように最小の長さ200 mmが採取できない場合は,試験片をイナートキャリアにつない
で規定の長さにしてもよい。このような場合は,イナートキャリアの長さを報告書に記載する。
――――― [JIS C 2300-2 pdf 23] ―――――
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C 2300-2 : 2010
22.1.6 手順
試験場所の温度での飽和水分中で試験するため,密閉容器の中で行う。
水容器を平たんで水平な面の上に置き,23 ℃±2 ℃の水を深さ50 mm±5 mmまで入れる。試験中は,
温度を23 ℃±2 ℃に保つ。容器にふたをし,長さ調節器具の先端が水面にちょうど触れるように調整す
る。
容器からふたを取り外し,長さ調節器具が水平になるように横向きに置く。二つの長さ調節器具の先端
に接するように直定規をあて,各試験片を標線と直定規とが一致するように置く。各試験片をふたについ
ている穴にピン又はペグで固定する。
すべての試験片を取り付けたら,水容器に再度ふたを取り付ける。これによって,試験片は,標線を引
いた所まで水につかる。これと同時にタイマーを始動させる。
10 min±5 s後に試験片のついたふたを取り出し,この一式を作業台の上に置く。水から取り出して10
秒以内に,試験片の水先端部に鉛筆で線を引く。この水先端部が平らでない場合は,その平均位置とする。
鉛筆の線間の距離を0.5 mmの精度で読む。
なお,10分間で変化のない場合又は測定値が200 mm以上の場合は,試験時間を変えることができる。
この場合は,採用した時間を記録する。
測定値は,紙又は板紙から溶出した溶解性成分の影響を受ける。この影響をできるだけなくすために,
それぞれ一連の試験ごとに新しい水を用いる。
22.1.7 結果
試験したそれぞれの方向について,10個の結果の平均値を計算する。10分後の吸水度が20 mm未満の
場合は,最小0.5 mmの精度で表す。吸水度が20 mm以上の場合は,最小1 mmの精度で表す。試験した
それぞれの方向について試験結果の標準偏差を計算する。
22.1.8 試験報告
試験報告には,次の事項とともにこの規格番号を記録する。
a) 試験片の長さ,及びイナートキャリアを用いた場合はその長さ
b) 縦方向の吸水度(クレム法)の平均値及び標準偏差
c) 横方向の吸水度の平均値及び標準偏差(必要な場合)
d) 浸せき時間又は結果に影響する可能性のある,他の環境条件などの変更事項
22.2 B法
大きさ約15 mm×200 mmの試験片を,縦方向及び横方向にそれぞれ3枚採る。それぞれ垂直につるし,
23 ℃±2 ℃又は室温の蒸留水又はイオン交換水中に,端を3 mm以上浸す。10分後に吸水した部分の水
面からの長さをミリメートル単位(mm)で測定し,この最大の長さを吸水度として,縦方向及び横方向
の平均値を記録する。
23 吸油度(コッブ変法)
23.0A 一般
吸油度は,面積既知の重ねた紙の一方の面に油を注ぎ,規定時間内に油を上層の紙にしみこませ,紙が
油を吸収したために増加する質量を量ることによって求める。
注記 この試験は,JIS P 8140に規定する吸水度試験から引用している。
23.1 試験装置
試験装置は,図6に示すとおりとし,内部断面積100 cm2で高さ約50 mmの中空金属シリンダからなる。
――――― [JIS C 2300-2 pdf 24] ―――――
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C 2300-2 : 2010
金属シリンダは,底板で密封し,カバープレートに,金属シリンダを十分にカバーできる大きさの耐油性
ゴムをはり付ける。
カバープレートを,ベースプレートに均一に締め付ける。このシリンダの壁の厚さは,慣用的に約6 mm
としている。耐油性ゴムシートのIRH(国際ゴム硬度)は,65以上とする。シリンダ上部の端を,油漏れ
のないように加工仕上げする。
ベースプレートを,ちょうナットで固定板に取り付ける。
JIS P 8140に規定するコッブ吸水度試験装置をコッブ吸油度試験装置として用いるための必要事項を,
図6に示す。
単位 mm
図6−吸油度試験装置
――――― [JIS C 2300-2 pdf 25] ―――――
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JIS C 2300-2:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60554-2:2001(MOD)
JIS C 2300-2:2010の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 2300-2:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISC2138:2007
- 電気絶縁材料―比誘電率及び誘電正接の測定方法
- JISC2320:1999
- 電気絶縁油
- JISK0122:1997
- イオン電極測定方法通則
- JISK0127:2013
- イオンクロマトグラフィー通則
- JISK0400-48-10:1998
- 水質―ナトリウム及びカリウムの定量―第3部:フレーム発光法によるナトリウム及びカリウムの定量
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISP8112:2008
- 紙―破裂強さ試験方法
- JISP8113:2006
- 紙及び板紙―引張特性の試験方法―第2部:定速伸張法
- JISP8114:2003
- 紙及び板紙―耐折強さ試験方法―ショッパー試験機法
- JISP8116:2000
- 紙―引裂強さ試験方法―エルメンドルフ形引裂試験機法
- JISP8117:2009
- 紙及び板紙―透気度及び透気抵抗度試験方法(中間領域)―ガーレー法
- JISP8124:2011
- 紙及び板紙―坪量の測定方法
- JISP8140:1998
- 紙及び板紙―吸水度試験方法―コッブ法
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具