JIS C 8462-1:2012 家庭用及びこれに類する用途の固定電気設備の電気アクセサリ用のボックス及びエンクロージャ―第1部:一般要求事項 | ページ 7

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− B(適用可能な場合)及びCGの部分には,次の4回の打撃を与える(図10を参照)。
・合板を垂直軸を中心にして60±2°回転させ,供試体の側面に1回の打撃
・合板を垂直軸を中心にして逆方向に60±2°回転させ,供試体の反対側の側面に1回の打撃
次に,合板に垂直な供試体の軸を中心にして供試体を90±2°回転させる。
・合板を垂直軸を中心にして60±2°回転させ,供試体の側面の一つに1回の打撃
・合板を垂直軸を中心にして逆方向に60±2°回転させ,供試体の反対側の側面に1回の打撃
打撃は,次に対し与えてはならない。
− ノックアウト又はノックアウトの10 mm以内の範囲
− エンクロージャの指定するIPを必ずしも達成しない他の部分
− 他の該当する規格に準拠する電気アクセサリ及び機器
− 表面より更に低く埋め込み,通常の使用時には衝撃を受けない固定手段
複数の入口開口部がある場合は,供試体は2本の打撃線がこれらの開口部からできるだけ等距離にある
ように据え付ける。
試験後,供試体にはこの規格で認められないような損傷があってはならない。
通常の視力又は拡大なしの矯正視力で確認できる材質を貫通するひび割れがあってはならない。繊維強
化成形品の表面ひび割れ及び小さなへこみは無視する。

16 耐熱性

16.1 通電部を保持するために必要な絶縁材の部分

  充電部及び/又は接地回路部を所定の位置に保持する必要のある絶縁材の部分は,JIS C 60695-10-2に
よる器具を用いてボールプレッシャー試験を行う。ただし,接地端子を所定の位置に保持する必要のある
絶縁材の部分については,16.2に規定する温度で試験を行う。
試験対象の供試体で試験を行うことができない場合は,厚さが2 mm以上の同じ材料を供試体として試
験を行う。
試験対象の部分は,厚さが3 mm以上の鉄板に直接に接触するように置く。
試験を行う部分の表面は水平位置に置き,表面に対して直径5 mmの鋼球で20±0.5 Nの力を加える。
+5
試験は,125±2 ℃の温度の恒温槽内で行う。60 0 分後,ボールを供試体から取り去り,10秒以内に
冷水に漬け,ほぼ室温まで冷やす。
ボールによってできた圧痕の直径を測定し,その直径が2 mmを超えてはならない。

16.2 通電部を保持するために必要のない絶縁材の部分

  充電部及び/又は接地回路部を所定の位置に保持する必要のない絶縁材の部分は,それが接触している
場合でも,16.1によってボールプレッシャー試験を行う。ただし,試験は70±2 ℃の温度で行う。
7.6.2によって分類する埋込取付エンクロージャの絶縁材の部分は,16.1に規定する試験を90±2 ℃の
温度で行う。
試験が完全なエンクロージャで行えない場合は,試験のためエンクロージャの適切な部分を切り取って
試験を行うことができる。

16.3 7.7.2によって分類する絶縁材のボックス及びエンクロージャ

16.3.1 機械的強度
7.7.2によって分類する絶縁材のボックス及びエンクロージャは,高温において十分な機械的強度がなけ
ればならない。

――――― [JIS C 8462-1 pdf 31] ―――――

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適否は,次の試験によって判定する。
関連する各形式及びサイズのボックスの,二つ以上のねじ切り孔又は非ねじ切り孔をもつ供試体につい
て試験する。
硬質材のクロスバー(図20)を各ボックスの面に横に渡し,ボックス又は配線装置の製造業者が通常供
給するサイズ及び形式のねじで固定する。ねじはボックスの面にあるねじ切り孔又は非ねじ切り孔に差し
込み,表4の該当欄に規定するトルクで締め付ける。
クロスバー及びその他の関連する全ての支持手段によって加わる力を含む合計180 Nの力をボックス
の面に加える。
ボックス及びエンクロージャは,開口面を下にして,次の温度で空気循環オーブン内に24時間取り付
ける。
− 7.7.2.1によって分類するボックス及びエンクロージャは,80±2 ℃
− 7.7.2.2によって分類するボックス及びエンクロージャは,105±2 ℃
ボックスは,その開口面を試験質量支持金具の妨げにならない平面板で支持しなければならない。
オーブンでの加熱後,オーブンの電源を切り,扉を開けてボックス及びエンクロージャをオーブン内で
ほぼ室温まで冷却する。
ボックスにクロスバーを固定しているねじは,6.3 mm以上引き上がってはならない。ねじは2.3 Nmを
超えないトルクを用い,ねじ回しで取り外すことができなければならない。
16.3.2 接地回路の保持部品に必要な絶縁物部品
11.2に規定する接地用当て金の張力を維持するために必要な絶縁物製の部品は,前処理の前後に引張試
験を行う。各試験の後に,試験ストラップが供試体から外れてはならない。
適否は,次の試験によって判定する。
試験は,一つの供試体は供給された状態で行い,もう一つの供試体は,90 ℃で168時間,空気循環オ
ーブンに維持した後,室温まで冷却した後に試験を行う。
図3に示す試験用当て金は,接地用当て金に接地端子ねじの下孔に配置することで取り付ける。接地端
子ねじは,表4の該当欄に規定するトルクで外れてはならない。
前処理した供試体の試験のために,試験ストラップは前処理前に取り付ける。
供試体を固定した状態で,45 Nの質量を供試体の開放面に対して垂直方向に,試験ストラップに対して
5分間加える。
質量は急激に加えてはならない。引張機を用いる場合,ジグの引張速度は,10 mm/minとする。

17 沿面距離,空間距離及びシーリング材を通した距離

  この規格群の第21部及び第22部を参照する。

18 異常温度及び炎に対する絶縁材の耐性

  電気的作用によって熱的ストレスにさらされ,その劣化が安全を損なう絶縁材の部分は,異常な熱又は
火炎によって著しく影響を受けてはならない。
適否は,次の条件下で,JIS C 60695-2-11の4.10.によるグローワイヤ試験によって判定する。

――――― [JIS C 8462-1 pdf 32] ―――――

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850 ℃で行う試験によって : 650 ℃で行う試験によって :
− 充電部分を所定の位置に保持する必要のない絶
− 充電部及び/又は接地回路部を所定の位置に保
持する必要のある絶縁材の部分(ボックス内の 縁材の部分(それが接触している場合も含む。)
− 接地端子を所定の位置に保持する絶縁材の部分
接地端子を所定の位置に保持する必要のある絶
縁材の部分を除く。)
− 7.7によって分類するエンクロージャの絶縁材
の部分
機械的手段によって保持する充電部又は接地回路の部品は,所定の位置に保持しているとみなす。グリ
ース又は類似の方法は,機械的手段とはみなさない。
外部導体は,充電部品を保持するとみなさない。
疑義がある場合,絶縁物が充電部及び接地回路の部品を所定の位置に保持する必要がないかどうか決定
するために,装置は,絶縁物と一緒に所定の位置にある間,電線なしで試験する。
試験を同一供試体の複数の位置で行う必要がある場合は,以前に行った試験によって生じた劣化で試験
の結果が影響されることのないよう注意が必要である。
供試体の各面が,直径15 mmの円内に完全に入ってしまう場合,又は表面の任意の部分が直径15 mm
の円外にある場合でも,各面のどの位置も直径8 mmの円を納めることができない場合などの小形の部品
には,この項目の試験を適用しない(図式表示は,図21を参照)。
注記 表面の目視検査で,最大寸法が2 mm以下の突起及び孔は無視する。
この試験は,磁気材料製の部品には行わない。
グローワイヤ試験は,規定の試験条件で電気的に加熱した試験ワイヤによって絶縁部分が着火しないか,
又は規定の条件で加熱した試験ワイヤによって絶縁部分が着火した場合,炎によって又は被試験材料から
ティシュペーパで覆った松の板の上に落ちた滴下物によって火が広がることがなく,燃焼時間を制限する
ことを保証するために適用する。
試験は,ボックス又はエンクロージャの完成品で行うことが望ましい。
ボックス又はエンクロージャの完成品で試験できない場合には,試験できるように適切な部分を切り取
って行う。試験は,1個の供試体に対して行う。
判定に疑義がある場合は,試験は更に2個の供試体で行う。
試験は,グローワイヤを1回,30±1秒間当てて行う。
供試体は試験中,その用途のうちで最も不利な位置で,試験する面を垂直に置く。
熱した又は赤熱する部分が供試体に接触するように,使用条件を考慮して,供試体の規定する面にグロ
ーワイヤの先端を当てる。
ティシュペーパが着火したり,松の板が焦げてはならない。
次の条件を満足する場合には,供試体はグローワイヤ試験に適合したとみなす。
− 矯正視力で確認できる炎がなく,赤熱が持続していない場合
− グローワイヤを取り外してから30秒以内に炎及び赤熱が消える場合

19 耐トラッキング性

  IPX0を超える保護等級のボックス及びエンクロージャの充電部を所定の位置に保持する絶縁材は,耐

――――― [JIS C 8462-1 pdf 33] ―――――

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トラッキング性材料とする。
セラミック以外の材質及び沿面距離が,箇条17に規定する値の2倍未満の場合は,適否は3個の供試
体に対してJIS C 2134に規定する試験によって判定する。
試験部分の平たん面は,できれば15 mm×15 mm以上の大きさ及び3 mm以上の厚さのもので,水平
の位置に置く。
試験対象の部材は,試験溶液Aを30±5 秒間の滴下間隔で用い,保証トラッキング指数175に適合し
なければならない。
合計50滴の滴下前に電極間のフラッシュオーバ又は絶縁破壊が生じてはならない。
もう一つの方法として,試験部材のCTI値を用いることができる。CTI値は175未満であってはなら
ない。

20 耐食性

  ボックス及びエンクロージャの鋼材は,さびに対して十分に保護する。
適否は,次の試験によって判定する。
試験部分は,潤滑油除去剤に10±1分間浸し潤滑油を完全に取り除く。
次に,その部分を,水温20±5 ℃の10 %塩化アンモニウム溶液の中に10±1分間浸す。
乾かさずに,水滴を全て振り落とした後で,その部分を温度が20±5 ℃で湿度が9195 %の空気で満
たした箱内に10±1分間置く。
その部分を100±5 ℃の温度の加熱庫内で10±1分間乾燥させた後,表面にはさびの兆候を全く示して
はならない。
注記 鋭い縁のさびの痕跡,こす(擦)ると取り除ける黄ばんだ皮膜は,無視する。また,鋭い縁に
は,パンチ孔及びタップ孔のねじ表面を含む。

21 電磁両立性(EMC)

  この規格を適用する製品は,通常の使用では,電磁両立性に関しては影響を受けない(エミッション及
びイミュニティ)。
よって,試験は必要はない。

――――― [JIS C 8462-1 pdf 34] ―――――

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C 8462-1 : 2012
1 ボックス
2 入口の膜
3 覆い
4 保護膜
5 グロメット
図1−膜及びグロメットの例

――――― [JIS C 8462-1 pdf 35] ―――――

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JIS C 8462-1:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60670-1:2002(MOD)
  • IEC 60670-1:2002/AMENDMENT 1:2011(MOD)

JIS C 8462-1:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8462-1:2012の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC0365:2007
感電保護―設備及び機器の共通事項
JISC0920:2003
電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
JISC0922:2002
電気機械器具の外郭による人体及び内部機器の保護―検査プローブ
JISC2134:2007
固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
JISC2134:2021
固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
JISC60068-2-75:2019
環境試験方法―電気・電子―第2-75部:ハンマ試験(試験記号:Eh)
JISC60695-10-2:2018
耐火性試験―電気・電子―第10-2部:異常発生熱―ボールプレッシャー試験方法
JISC60695-2-11:2016
耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
JISC8305:2019
鋼製電線管
JISC8309:2019
金属製可とう電線管
JISC8411:2019
合成樹脂製可とう電線管
JISC8430:2019
硬質ポリ塩化ビニル電線管
JISC8462-21:2016
家庭用及びこれに類する用途の固定電気設備の電気アクセサリ用のボックス及びエンクロージャ―第21部:懸架手段を備えたボックス及びエンクロージャに対する個別要求事項
JISC8462-22:2016
家庭用及びこれに類する用途の固定電気設備の電気アクセサリ用のボックス及びエンクロージャ―第22部:接続用ボックス及びエンクロージャに対する個別要求事項
JISC8463:1999
電気設備用電線管の外径及びねじ