28
C 9620 : 2012
危険断面の寸法(mm)
a
h
b1
b2
使用荷重に相当する力 : W(kN)
図C.2−計算法(その2)
図C.2によるフックの引張応力の計算方法は,次による。
h b1 b2
A
2
h b1 2b2
C
3 b1b2
R a c
2
b1 b2 2b1b23
I h
36 b1 b2
Z I
C
2 2 2
h b1 4b1b2b2
Z
12 b1 2b2
WR W
t
Z A
――――― [JIS C 9620 pdf 31] ―――――
29
C 9620 : 2012
附属書D
(参考)
電気ホイストで使用する横行レール
電気ホイストで使用する横行レールは,次の項目によることが望ましい。
a) 普通形及びローヘッド形電気ホイスト用レールは,表D.1に示す○印のI形鋼を使用する。
表D.1−普通形及びローヘッド形ホイスト用レール適用I形鋼(高さ×幅)
定格荷重 I形鋼
t mm×mm
150×75 200×100 250×125 300×150 350×150 400×150 450×175 600×190
0.5 1 ○ ○ ○
1.25 2 ○ ○ ○ ○ ○
2.5 3.2 ○ ○ ○ ○
4 5 ○ ○ ○ ○ ○
6.3 10 ○ ○ ○ ○ ○
12.5 20 ○ ○
25 32 ○
b) ダブルレール形電気ホイスト用レールは,表D.2に示すものを使用する。
表D.2−ダブルレール形ホイスト用レール
定格荷重 適用レールの種類
t 角鋼 軽レール
mm×mm 普通レール
kg/m
1.6 5 38×38,40×40 12
6.3 10 44×44 15
12.5 20 50×50 22
25 32 50×50,60×60,65×65 30,37
――――― [JIS C 9620 pdf 32] ―――――
30
C 9620 : 2012
附属書E
(参考)
電気ホイストの使用に関する注意事項
E.1 一般
この附属書は,電気ホイストを安全に使用するために,製造業者が使用者へ取扱説明書,カタログなど
で提供する電気ホイストの使用に関する注意事項について記述するものであり,規定の一部ではない。
この附属書では,使用に関する安全注意事項のランクを,次の(危険),(警告)及び(注意)として区
分する。
− (危険)は,回避しないと,死亡又は重傷を招く差し迫った危険な状況を示す。
− (警告)は,回避しないと,死亡又は重傷を招くおそれがある危険な状況を示す。
− (注意)は,回避しないと,軽傷又は中程度の傷害を招くおそれがある危険な状況,又は物的損害だ
けの発生するおそれがある場合を示す。
E.2 取扱い全般
取扱い全般に関する注意事項は,次による。
a) (危険) 製品寿命時間を管理し,寿命時間に達する前に特別オーバホール,又は機器の更新を実施す
る。
b) (警告) 取扱説明書及び注意銘板の内容を熟知していない人は,運転しない。
c) (警告) 法定資格のない人は,絶対にクレーン操作及び玉掛け業務を行わない。また,行わせてはな
らない。
d) (警告) 作業開始前の点検及び定期自主検査を必ず実施する。
e) (注意) 取扱説明書は製品廃棄まで保存し,常時閲覧できる場所に保管する。
E.3 据付け及び取付け
据付け及び取付けに関する注意事項は,次による。
a) (危険) 横行及び走行のレール端には必ずストッパを取り付ける。
b) (危険) ホイストを設置する場所に十分な強度があることを確認する。
c) (警告) 据付けは,専門業者でない又は専門知識がない人は,絶対行わない。
d) (警告) 必ず接地工事を行わなければならない。また,接地のほかに漏電遮断器を電路に取り付ける。
e) (警告) ホイストに雨又は水がかかるなど,規定以外の環境には据付けしない。
E.4 運転及び操作
運転及び操作に関する注意事項は,次による。
a) (危険) 使用前にブレーキの作動を確認し,ブレーキが正常に作動しないときは運転しない。
b) (危険) 損傷を受けたり,異音又は異常振動がする場合には運転しない。
c) (危険) ワイヤロープに次の異常があるときは絶対に運転しない。
− キンク,形くずれ又は腐食があるもの
− 規定するより素線の断線又は摩耗が大きいもの
――――― [JIS C 9620 pdf 33] ―――――
31
C 9620 : 2012
d) (警告) 定格荷重を超える荷は,絶対につらない。
注記 定格荷重はフックブロックの銘板に表示している。
e) (警告) つった荷に人は乗らない。また,人の乗る用途には絶対使用しない。
f) (警告) つり荷の下に入らない。
g) (警告) 人の頭上を越えて荷を運搬しない。
h) (警告) 荷又はフックブロックを揺らせるような運転はしない。
i) (警告) 過巻リミットスイッチを,常時使って止める使い方はしない。
j) (警告) 地球づり(建屋構造物に引っ掛ける操作など)をしない。
k) (警告) 巻下げ時,下限を超えて運転しない。
注記 巻上げ用ワイヤロープがドラムに2巻以下になる状態,及び逆巻きしたものは使用しない。
l) (警告) 押込みに通常よりも大きな力が必要な場合は,押しボタンスイッチが損傷していることが想
定されるので操作をやめて,直ちに分解点検する。
m) (警告) フックの外れ止め金具が破損したままでは絶対に使用しない。
n) (警告) 巻上げ用ロープが,ドラムに正常に巻き取られていない状態では使用しない。
o) (警告) 運転中に地震を感じたときは,つり荷を速やかに地上に降ろし電源を切る。
p) (警告) つり荷の動く範囲に人がいるときは,運転しない。
q) (警告) 荷をつったまま運転位置を離れない。
r) (警告) 常時荷をつった状態では使用しない。
s) (警告) 運転中は荷から気をそらさない。
t) (警告) 斜め引きをしない。
注記 荷の真上にホイストを移動させてから,つり上げる。
u) (警告) 安全を考慮しない状態での,つり荷の反転作業は行わない。
注記 反転作業は,反転専用の機器を用いて行う。
v) (警告) 使用前に押しボタンの作動を確認し,押しボタンが円滑に作動しないときは運転しない。
w) (警告) 押しボタンスイッチの指示と違う方向に動くときは直ちに運転をやめる。
注記 誤作動又は異常作動によってけがをするおそれがある。
x) (警告) 宙づりした荷を電気溶接しない。
y) (警告) ワイヤロープに溶接機のアースを接続しない。
z) (警告) ワイヤロープに溶接用電極を絶対に接触させない。
aa) (警告) 本体又は横行装置をストッパ又は構造物に衝突させない。
ab) (注意) プラッギング(急逆転)又は過度のインチング(寸動運転)をしない。
ac) (注意) 定格電圧以外では使用しない。
ad) (注意) つり荷をほかの構造物,配線などに引っ掛けない。
ae) (注意) 押しボタンケーブルをその他のものに引っ掛けたり,強く引っ張らない。
af) (注意) 負荷時間率又は始動頻度を超える使用は絶対にしない。
ag) (注意) 本体に取り付けられた,警告及び注意表示の銘板又はラベルを外したり,不鮮明なまま使用
しない。
ah) (注意) 使用前に下フックが円滑に回転することを確認する。
ai) (注意) 玉掛け用具はフックに正しく掛ける。
aj) (注意) 巻上げは,ワイヤロープが張ったところで一旦停止する。
――――― [JIS C 9620 pdf 34] ―――――
32
C 9620 : 2012
ak) (注意) 押しボタンの回りにじんあい,砂などが堆積しないよう常に清掃する。
al) (注意) 操作後,押しボタンスイッチを離すときは,自然につり下がった位置まで戻し,人又は物に
ぶつけない。
am) (注意) 作業に対し揚程が十分であることを確認する。
an) (注意) 運転位置から離れる場合は必ず電源を切る。
E.5 保守・点検
保守・点検に関する注意事項は,次による。
a) (危険) 各部部品は使用限界を超えて使用しない。
b) (警告) 純正部品以外は絶対使用しない。
c) (警告) 保守・点検又は修理を実施する前に必ず電源を遮断する。
d) (警告) 保守・点検又は修理は,事業者が定めた専門知識のある人が行う。
e) (警告) 保守・点検又は修理をするときは,必ず空荷(つり荷がない)状態で行う。
f) (警告) 保守・点検で異常箇所があったときは,そのまま使用せず直ちに補修する。
g) (警告) ブレーキライニングは摩耗限界を超えて使用しない。
h) (注意) 保守・点検又は修理を実施するときは,作業中の表示(“点検中”,“通電禁止”など)を必
ず行う。
i) (注意) モータ・ブレーキ部及び制御部分は高温となっている場合があるので,保守・点検又は修理
を実施するときは,十分に冷却されていることを確認して実施する。
j) (注意) ブレーキギャップ量は適正な調整値にする。
――――― [JIS C 9620 pdf 35] ―――――
次のページ PDF 36
JIS C 9620:2012の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 9620:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0148:2006
- 巻上機―用語
- JISB8832:2001
- 巻上機―定格荷重
- JISB9960-32:2011
- 機械類の安全性―機械の電気装置―第32部:巻上機械に対する要求事項
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC3312:2000
- 600Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル
- JISC3327:2000
- 600Vゴムキャブタイヤケーブル
- JISC4034-1:1999
- 回転電気機械―第1部:定格及び特性
- JISC4034-5:1999
- 回転電気機械―第5部:外被構造による保護方式の分類
- JISG3525:2013
- ワイヤロープ