JIS K 2425:2006 クレオソート油,加工タール及びタールピッチ試験方法 | ページ 5

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8.2 自動式測定方法

 自動式測定方法は,次による。
a) 器具 器具は,次による。
1) 自動軟化点試験器 8.1 a) 1)5) に規定する器具に適合するもの及び次の機構をもつもの。
1.1) 自動加熱昇温機構 試料加熱浴を電気的に加熱し,浴液の温度を5.0±0.5 ℃/minで自動的に昇温
制御できるもの。
1.2) 軟化点検出機構 試料が軟化して25.4 mm伸びたときを検知できるもの。例えば,光で検出する
光電検出装置など。
1.3) 軟化点温度表示機構 軟化点検出機構が軟化点を検出したときの浴液の温度を,表示できるもの。
b) 試料の準備 試料の準備は,8.1 b) による。
c) 操作 操作は,軟化点90 ℃以下の場合は,あらかじめ沸騰して冷却した水を,軟化点70 ℃以上の場
合は,グリセリンを浴液としてビーカーに入れ,高さ100110 mmまで満たす。試料を充てんした環
を試料棚に置き,鋼球を環の中央に置く。くぼみをつけないときは,球案内を置く。
次に,図15に示すように,軟化点測定装置に,ビーカー,加熱ヒーター,環架台及び温度検知器を
置き,装置の取扱い順序に従って,測定を開始する。装置が自動的に停止した後,軟化点温度表示を
読み,記録する。
備考 軟化点検出機構が光電管の場合,浴液に固形物又は汚れがあると光電検知管がこれらに作動し,
異なった軟化点を示すことがあるので,浴液は透明なものを用いる。
図 15 自動軟化点試験器の例

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d) 記録方法 記録方法は,8.1 d) による。
e) 精度 精度は,8.1 e) による。

9. エングラー度測定方法

9.1 クレオソート油のエングラー度測定方法

 クレオソート油のエングラー度測定方法は,次による。
a) 器具 器具は,次による。
1) エングラー計 表5及び図16に示すもの。
表 5 エングラー計の黄銅製試料容器
単位 mm
項目 寸法
内径 106.0±1.0
流出口の下端から標針までの高さ 52.0±0.5
円筒部分の下端から標針までの高さ 25.0±1.0
流出口の長さ 20.0±0.1
流出口の上端の内径 2.90±0.02
x流出口の下端の内径 2.80±0.02
流出口の突出部分の長さ 3.00±0.03
2) 温度計 6.1.1.1 a) 3) による。
3) 全量フラスコ 容量200 mLで,図16に示すような適切なもの。
4) ストップウォッチ 適切なもの。

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単位 mm
図 16 エングラー計の例
b) 操作 操作は,黄銅製試料容器の内部及び流出口を,溶剤(トルエンなど)及び水で順次洗い,木栓
で流出口をふさぎ,20 ℃の水を容器内標針の先端まで満たす。このとき,黄銅製容器,同温度の水で
満たしておく。次に,木栓をわずかに緩めて,水が流出口の末端から滴下しようとする状態にとどめ,
更に少量の水を加えて,容器内の水面を正確に標針に一致させる。
次に,全量フラスコ200 mLを流出口の直下に置き,木栓を抜き,全量フラスコの壁に触れないよ
うに水を流下させ,200 mLの流出秒数をストップウォッチで測定する。3回の測定結果の平均値を水
の流出時間とする。
次に,流出口及び容器をよく乾燥させた後,試料の温度を40±1 ℃とし,これを容器中に標針まで
入れ,黄銅製容器中には4142 ℃の水を入れた後,試料の温度を正確に40 ℃とする。全量フラスコ
200 mLを用い水の場合と同様の方法で試料200 mLの流出秒数を1回測定し,次の式によってエング
ラー度(40/20 ℃)を算出する。
T1
E=
T2

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ここに, E : エングラー度(40/20 ℃)
T1 : 試料の流出秒数(s)
T2 : 水の流出秒数(s)
備考 レッドウッド1号形粘度計をエングラー計の代わりに使用することができる。ただし,この場
合は,規定温度で試料50 mLの流出秒数を測定し,これでその温度における粘度を表し,表6
によってエングラー度に換算する。
表 6 レッドウッド粘度−エングラー度換算表
レッドウッド エングラー度 レッドウッド エングラー度 レッドウッド エングラー度
粘度(s) 粘度(s) 粘度(s)
30 1.13 50 1.81 70 2.48
31 1.17 51 1.83 71 2.51
32 1.20 52 1.87 72 2.55
33 1.23 53 1.90 73 2.58
34 1.26 54 1.94 74 2.61
35 1.30 55 1.97 75 2.65
36 1.33 56 2.00 76 2.68
37 1.36 57 2.04 77 2.72
38 1.40 58 2.07 78 2.75
39 1.43 59 2.11 79 2.78
40 1.46 60 2.14 80 2.82
41 1.50 61 2.18 81 2.85
42 1.53 62 2.21 82 2.88
43 1.56 63 2.24 83 2.92
44 1.60 64 2.27 84 2.95
45 1.63 65 2.31 85 2.98
46 1.67 66 2.34 86 3.02
47 1.70 67 2.38 87 3.05
48 1.74 68 2.41 88 3.09
49 1.77 69 2.44

9.2 加工タールのエングラー度測定方法

 加工タールのエングラー度測定方法は,次による。
a) 器具 器具は,次による。
1) エングラー計 9.1 a) 1) による。
2) 温度計 6.1.1.1 a) 3) による。
3) 全量フラスコ 容量50 mLで,図16に示すもの。
4) ストップウォッチ 適切なもの。
b) 操作 操作は,黄銅製試料容器の内部及び流出口を,溶剤(トルエンなど)及び水で順次洗い,木栓
で流出口をふさぎ,20 ℃の水を容器内標針の先端まで満たす。このとき,黄銅製容器は,同温度の水
で満たしておく。次に,木栓をわずかに緩めて,水を流出口の末端から滴下しようとする状態にとど
め,更に少量の水を加えて,容器内の水面を正確に標針に一致させる。
次に,全量フラスコ50 mLを流出口の直下に置き,木栓を抜き,全量フラスコの壁に触れないよう
に水を流下させ,50 mLの流出秒数をストツアウォッチで測定する3回の測定結果の平均を水の流出
時間とする。

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さらに,流出口及び容器をよく乾燥させた後,試料の温度を50±1 ℃とし,これを容器中に標針ま
で入れ,この容器に,5152 ℃の水を入れた後,試料の温度を正確に50 ℃とする。全量フラスコ50
mLを用い,水の場合と同様の方法で試料50 mLの流出秒数を1回測定し,次の式によってエングラ
ー度(50/20 ℃)を算出する。
T1
E=
T2
ここに, E : エングラー度(50/20 ℃)
T1 : 試料の流出秒数(s)
T2 : 水の流出秒数(s)

10. 引火点測定方法(クリーブランド開放式)

 引火点測定方法は,次による。
a) 器具 器具は,次による。
1) カップ及び加熱板 JIS K 2265の7.2(クリーブランド開放式引火点試験器)に規定による。
2) 温度計 棒状水銀温度計で,0 ℃から150 ℃までは1 ℃ごとに目盛が刻んであり,かつ,10 ℃ごと
に目盛を示す数字を記入したもので,形状は適切なものを用い,その寸法は表7による。
表 7 温度計
単位 mm
項目 寸法
全長 330±10
幹の外径 6±1
b) 操作 操作は,カップを加熱板に載せて,試料をカップ内標線まで満たし,温度計をカップの中心と
その内壁との中間に差し込み,図17に示すように組み立てる。このとき,温度計の水銀球の下端とカ
ップ底面間との距離が6 mmになるようにする。
単位 mm
図 17 クリーブランド開放式引火点試験器の例

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