12
K 2425 : 2006
ものがあるときは,加熱してこれを流下させる。ただし,気圧による温度補正及び温度計露出部の温
度補正は行わない。
単位 mm
図 11 蒸留装置の例
8. タールピッチの軟化点測定方法(環球法)
8.1 手動式測定方法
手動式測定方法は,次による。
a) 器具 器具は,次による。
1) 環 図12 a) 及びb) に示すような形状並びに寸法の,黄銅製又はニッケルめっき若しくはクロムめ
っきを施した黄銅製のものとする。通常はa) に示す形のものを用い,軟化点が高く,固化すると環
から抜け落ちるおそれがある試料の場合は,b) に示す肩付き環を用いる。
――――― [JIS K 2425 pdf 16] ―――――
13
K 2425 : 2006
単位 mm
図 12 環及び球案内
――――― [JIS K 2425 pdf 17] ―――――
14
K 2425 : 2006
2) 球 JIS B 1501に規定する直径9.525 mm,質量3.50±0.05 gの並級以上のもの。
3) 球案内 図12 c) に示すような形状及び寸法の,黄銅製又はニッケルめっき若しくはクロムめっきを
施した黄銅製のもの。
4) 環架台 金属製で,温度計及び2個以上の環を,次に示すように保持することができるもの(図13
参照)。
単位 mm
図 13 環架台の例
――――― [JIS K 2425 pdf 18] ―――――
15
K 2425 : 2006
4.1) 環を,その上面が加熱浴上端から75 mm以上,浴液面から50 mm以上下方にあるように,水平に
保持する。
4.2) 環の下面と環架台の底板上面との距離を正確に25.4 mmに保ち,底板を加熱浴の底から少なくと
も13 mm上方に保つ。
4.3) 温度計を,その水銀球下端が環の下面と同一平面上で,環から10 mm以内の位置にあるように試
料棚に触れないように保持する。
5) ビーカー 直径100±2 mm,深さ140150 mmの硬質ガラス製ビーカー(ビーカー800 mLが適当
である。)
6) 温度計 JIS B 7410に規定するもので,軟化点が70 ℃以下の場合は33形(低軟化点用温度計),
70 ℃を超える場合は34形(高軟化点用温度計)のもの。
b) 試料の準備 試料(粒度840 μm以下)約50 gを清浄な容器に入れる。これを,熱板又は適切な加熱
器を用い,部分的な過熱を避け,予想軟化点よりも50 ℃を超えない温度で加熱し,試料中に泡が入
らないようにかき混ぜながら溶融する。試料を環に注ぎ込むまでの全加熱時間は,20分を超えてはな
らない。
試料を環に注ぎ込むには,環を試料の溶融温度付近に加熱して平板上に置き,泡が入らないように
注意して,やや過剰に注ぎ込む(平板上にはあらかじめグリセリンとデキストリンとの等量混合物,
グリース又はワセリンの少量を塗布する。)。放冷して硬化させた後,過剰部分をわずかに暖めた小刀
で切り捨てる。球案内を用いないときは,環の上面の試料の中央にくぼみをつける。
c) 操作 操作は,軟化点90 ℃以下の場合はあらかじめ沸騰して冷却した水を,軟化点70 ℃以上の場合
はグリセリンをそれぞれビーカーに入れ,高さ100110 mmまで満たす。試料を充てんした環を試料
棚に置き,鋼球を環の中央に置き,くぼみをつけないときは球案内を置く。
次に,図14に示すようにビーカーの中に入れて10分間冷却する。温度計は,水銀球の最下部を,
環の底部と同一高さに置き,水浴中の底板から25.4 mmの位置に保持する。次に,バーナー又は電熱
器を用いて加熱を開始する。
備考 かくはん(撹拌)の有無によって測定値が変わることがある。
――――― [JIS K 2425 pdf 19] ―――――
16
K 2425 : 2006
単位 mm
図 14 軟化点試験器の例(ガス加熱4個がけの場合)
加熱開始後,予想軟化点よりも約45 ℃低い温度から,毎分5.0±0.5 ℃で温度が上昇するように加
熱を行う。昇温速度は,測定時間中の全平均値ではなく,均一に毎分5.0±0.5 ℃でなければならない。
この範囲外になった場合は,新しい試料と取り替えて試験をやり直す。
備考 再現性をよくするために,昇温速度を厳守しなければならない。
試料が次第に軟化して下降し,ついに,底板に達した時の温度計の示度を軟化点とする。
なお,温度計の露出部に対する補正は,行わない。
d) 記録方法 軟化点が7090 ℃付近の場合は,使用した浴液の名称を記録する。
e) 精度 試験結果が正しいかどうかは,次の基準によって判定する。
1) 室内併行精度 同一人,同一装置の2回の試験結果の差が表4に示す許容差を超えない場合は,そ
の試験結果は,いずれも正しいものと認める。
2) 室間再現精度 別人,別装置の二つの試験結果の差が表4に示す許容差を超えない場合は,その試
験結果は,いずれも正しいものと認める。
表 4 精度の許容差
単位 ℃
許容差
浴液
室内併行精度 室間再現精度
水 1.1 4.5
グリセリン 1.7 5.5
――――― [JIS K 2425 pdf 20] ―――――
次のページ PDF 21
JIS K 2425:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 75 : 石油及び関連技術 > 75.140 : ワックス,瀝青物質及びその他の石油製品
JIS K 2425:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1501:2009
- 転がり軸受―鋼球
- JISB7410:1997
- 石油類試験用ガラス製温度計
- JISB7525:1997
- 密度浮ひょう
- JISC3105:1994
- 硬銅より線
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0061:2001
- 化学製品の密度及び比重測定方法
- JISK0068:2001
- 化学製品の水分測定方法
- JISK1503:2009
- アセトン
- JISK2249:1995
- 原油及び石油製品―密度試験方法及び密度・質量・容量換算表
- JISK2265:1996
- 原油及び石油製品 ― 引火点試験方法
- JISK2435-2:2006
- ベンゼン・トルエン・キシレン―第2部:トルエン
- JISK2435-3:2006
- ベンゼン・トルエン・キシレン―第3部:キシレン
- JISK2438:1990
- ピリジン類(ピリジン・ピコリン・キノリン)
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8125:1994
- 塩化カルシウム(水分測定用)(試薬)
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK8271:2007
- キシレン(試薬)
- JISK8279:2013
- キノリン(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8680:2006
- トルエン(試薬)
- JISK9703:2013
- 2,2,4-トリメチルペンタン(試薬)
- JISM8100:1992
- 粉塊混合物―サンプリング方法通則
- JISR1301:1987
- 化学分析用磁器るつぼ
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具