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2.1.6 試料容器 製品と反応せず,成分が製品中に溶出しない材質のもので,密栓できるもの。
備考 タール塩基類などのように,光によって変化しやすい試料のときは,遮光性のものを用いる。
単位 mm
附属書図 3 タンク試料採取用ノズル(1)の例
附属書図 4 パイプライン試料採取用ノズルの例
――――― [JIS K 2425 pdf 41] ―――――
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附属書図 5 密閉式パイプライン試料採取装置の例
2.2 操作 操作は,次のとおり行う。
2.2.1 小形容器の場合 小形液体試料採取器の口を開いたまま容器内に垂直に入れ,器底に達した後,上
部の口を手で閉じて取り出し,採取した試料を試料容器に移し入れて密栓する。
2.2.2 大形容器の場合 大形容器の場合は,次のとおりとする。
a) 大形液体試料採取器を用いて採取する場合 タンクのふたを開き,アースした大形液体試料採取器を
口を閉じたままタンク内に垂直に入れ,採取器の口が所定の採取位置に達したときこれを開いて試料
を流し込み,そのまま取り出し,適当な試料容器に中身を移し,栓をする。採取した試料は,試験室
で所定の混合割合で混合して代表試料とする。
試料の採取位置及び試料の混合割合は,横置円筒形タンクの場合は附属書表3による。その他のタ
ンクの場合は,内容物をおおよそ3等分した各層の中心部から採取し,それぞれ等量ずつ混合する。
――――― [JIS K 2425 pdf 42] ―――――
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附属書表 3 横置円筒形タンクの試料の採取位置及び試料の混合割合
内容物の深さ 採取位置(底からの高さ) 混合割合(体積)
(直径に対する%) (直径に対する%)
上部 中部 下部 上部 中部 下部
100 80 50 20 3 4 3
90 75 50 20 3 4 3
80 70 50 20 2 5 3
70 − 50 20 − 6 4
60 − 50 20 − 5 5
50 − 40 20 − 4 6
40 − − 20 − − 10
30 − − 15 − − 10
20 − − 10 − − 10
10 − − 5 − − 10
b) タンク試料採取用ノズルから採取する場合 試料の採取に先立ち,ノズルからタンクの内容物を流出
させて試料の通路を十分に洗い,次に,清浄な注入管(5)をノズルに連結する。注入管の例を附属書図
3に示す。
次に,中部,下部及び上部の各タップからそれぞれ試料を採取する。試料容器に試料を満たした後,
試験室で試料容器から等量ずつ試料を取って混合し,代表試料とする。
注(5) 試料容器内に差し込んで,試料を注入するための注入管である。試料を採取するとき,製品を
汚染したり悪影響を与えたりしないもので,底まで届く長さがなければならない。
2.2.3 移送中のパイプラインから採取する場合 パイプラインによって移送するロットにおいては,全移
送時間を等分する中間時点において,3回以上試料を採取し,それぞれ等量に混合して代表試料とする。
操作は,それぞれ次のとおり行う。
2.2.3.1 パイプライン試料採取用ノズルによる試料採取 試料採取に先立ち,コックを開いて内容物を流
出させて,試料の通路を十分に洗った後,試料容器に試料を徐々に流し入れて採取する。
2.2.3.2 密閉式パイプライン試料採取装置による試料採取
a) 附属書図5において,閉止弁A及び閉止弁Fは必要なとき以外は開いておき,閉止弁B,閉止弁E及
びその間のドレン弁を閉めておき,試料採取を行うときは試料採取用ボンベ(以下,ボンベという。)
を2か所の結合継手によって附属書図5のように取り付ける。
b) ボンベの閉止弁C及び閉止弁Dは閉めておき,閉止弁Bを少し開き更にドレン弁を開いて少量の液
を流してその内部を清浄にする。次に,閉止弁C及び閉止弁Dを開きドレン弁から少量の液を流して
その内部を清浄にする。続いて閉止弁Eを少し開き,自動差圧調整弁及び流量調節指示計によって流
量を調節し,ボンベの内部が十分にプロセスパイプライン中の液に置き換わるように流し続ける。
c) バイパスラインの閉止弁B,Eを閉めるとともに,ボンベの出入口の閉止弁C,Dを閉める。
d) 各ドレン弁を少し開いて各閉止弁の漏えい(洩)がないことを確認した後,徐々にボンベの結合継手
を緩め,ボンベを取り外し,バイパス及びボンベの継手部分に付着している液を,布などを用いてふ
き取る。
e) バイパスラインに交換用ボンベを取り付けるか又は取付け部にキャップなどを取り付ける。
f) 試料をボンベから試料容器に移し入れる。
――――― [JIS K 2425 pdf 43] ―――――
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K 2425 : 2006
2.2.4 ベンゼン,フェノールなどが凝固した場合は,なるべく低温で融解し,完全に液状とした後,採取
する。
2.2.5 代表試料は,試料容器に入れ密栓して保存し,試験に用いる。
3. 固体試料採取方法
3.1 器具 器具は,次のとおりとする。
3.1.1 サンプリングスコップ 例を附属書図6に示す。寸法は適宜のものでよい。
附属書図 6 サンプリングスコップの例
3.1.2 縮分器 例を附属書図7に示す。
附属書図 7 縮分器の例
3.2 操作 操作は,次のとおり行う。
3.2.1 小形容器の場合 附属書表2によって抜き取った各容器から200300 gのほぼ一定量の試料を採取
して混合し,更に各容器の試料を同量ずつ混合し,10 mm以下に粉砕して十分に混合し,JIS M 8100の
6.5.2(インクリメント縮分方法)又は縮分器を用いて1 kg以上まで縮分したものを,代表試料とする。
3.2.2 大形容器の場合 通常は積込み中,受入れ中,払出し中又は荷下ろし中に,容易に採取できる場所
において,ロットの質量を等分するような間隔をおいて,ロット全体の約1 000分の1の質量(ただし,
100 kgを超えない質量)の試料を約1 kgずつ採取して混合し,10 mm以下に粉砕してよく混合し,JIS M
8100の6.5.2又は縮分器を用いて,1 kg以上まで縮分したものを代表試料とする。
必要によって,収納状態のまま採取するときも,試料をできるだけロット全体の各部分から採取し,縮
分して代表試料とする。
――――― [JIS K 2425 pdf 44] ―――――
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K 2425 : 2006
4. 半固体試料採取方法
4.1 器具
半固体試料採取器 形状及び寸法の例を附属書図8に示す。
4.2 操作 容器の口を開き,その中心部に半固体試料採取器を差し込み,器底まで入れて試料を採取す
る。
単位 mm
附属書図 8 半固体試料採取器の例
5. 取扱い上の注意事項
5.1 保護具の着用 目,皮膚などを保護するため,適切な保護具を着用する。
5.2 操作 操作は,安全を確認しながら行う。
5.3 採取場所 試料から出る蒸気を吸わないように風上において採取する。
5.4 廃棄物の処置 廃棄する試料などは,大気,水質の汚染源とならないように処置する。
5.5 法規の順守 関連する法令・法規に従って取り扱わなければならない。
――――― [JIS K 2425 pdf 45] ―――――
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JIS K 2425:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 75 : 石油及び関連技術 > 75.140 : ワックス,瀝青物質及びその他の石油製品
JIS K 2425:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1501:2009
- 転がり軸受―鋼球
- JISB7410:1997
- 石油類試験用ガラス製温度計
- JISB7525:1997
- 密度浮ひょう
- JISC3105:1994
- 硬銅より線
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0061:2001
- 化学製品の密度及び比重測定方法
- JISK0068:2001
- 化学製品の水分測定方法
- JISK1503:2009
- アセトン
- JISK2249:1995
- 原油及び石油製品―密度試験方法及び密度・質量・容量換算表
- JISK2265:1996
- 原油及び石油製品 ― 引火点試験方法
- JISK2435-2:2006
- ベンゼン・トルエン・キシレン―第2部:トルエン
- JISK2435-3:2006
- ベンゼン・トルエン・キシレン―第3部:キシレン
- JISK2438:1990
- ピリジン類(ピリジン・ピコリン・キノリン)
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8125:1994
- 塩化カルシウム(水分測定用)(試薬)
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK8271:2007
- キシレン(試薬)
- JISK8279:2013
- キノリン(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8680:2006
- トルエン(試薬)
- JISK9703:2013
- 2,2,4-トリメチルペンタン(試薬)
- JISM8100:1992
- 粉塊混合物―サンプリング方法通則
- JISR1301:1987
- 化学分析用磁器るつぼ
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具