JIS K 2425:2006 クレオソート油,加工タール及びタールピッチ試験方法 | ページ 8

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図 26 釣鐘状吸引瓶による吸引ろ過装置の例
図 27 真空デシケーターによる吸引ろ過装置の例
b) 試薬 試薬の乾燥剤は,JIS K 8125に規定する塩化カルシウムとする。
c) 試料の調製 試料の調製は,均一な試料約100 mLを三角フラスコ300 mLにはかり取り,フラスコの
首部にコルク栓などを用いて棒状水銀温度計を取り付ける。フラスコを水浴に浸し,振り動かしなが
ら試料を6080 ℃に加熱する。乾燥剤約30 gを加えてよく振り混ぜた後,試料を10分間,6080 ℃
に保つ。
次に,あらかじめ約80 ℃に調節した乾燥器内に5分間以上入れておいたろ過器を取り出し,速やか
にろ過装置を組み立て,試料を傾斜法によってろ過する。ろ液約50 mLが得られたときろ過をやめ,
このろ液を流動性試験試料とする。
d) 操作 操作は,次による。
流動性試験試料約50 mLを三角フラスコ100 mLにはかり取り,フラスコの首部にコルク栓などを
用いて二重壁水銀温度計を取り付ける。その際,温度計の大水銀球が試料中に浸るようにする。

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フラスコを水浴に浸し,試料を3540 ℃に加熱して試料中に固形物のないことを確かめた後,32.0
±0.5 ℃に調節した恒温水槽中にフラスコを入れ,試料の液面が恒温水槽中の水面より下になるよう
にする。
試料温度が32.0±0.5 ℃になってから,同温度で2時間保持した後,フラスコを取り出し,直ちに
試料の液面に固形物が生成しているかどうかを調べる。さらに,フラスコを約45°に傾けてゆっくり
回転させ,フラスコ内壁に遊離した固形物が生成しているかどうかを調べる。
付表1 引用規格
JIS B 1501 玉軸受用鋼球
JIS B 7410 石油類試験用ガラス製温度計
JIS B 7525 密度浮ひょう
JIS C 3105 硬銅より線
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0061 化学製品の密度及び比重測定方法
JIS K 0068 化学製品の水分測定方法
JIS K 1503 アセトン
JIS K 2265 原油及び石油製品−引火点試験方法
JIS K 2249 原油及び石油製品―密度試験方法及び密度・質量・容量換算表
JIS K 2435-2 ベンゼン・トルエン・キシレン−第2部 : トルエン
JIS K 2435-3 ベンゼン・トルエン・キシレン−第3部 : キシレン
JIS K 2438 ピリジン類(ピリジン・ピコリン・キノリン)
JIS K 8034 アセトン(試薬)
JIS K 8125 塩化カルシウム(水分測定用)(試薬)
JIS K 8150 塩化ナトリウム(試薬)
JIS K 8271 キシレン(試薬)
JIS K 8279 キノリン(試薬)
JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)
JIS K 8680 トルエン(試薬)
JIS K 9703 2,2,4-トリメチルペンタン(試薬)
JIS M 8100 粉塊混合物−サンプリング方法通則
JIS R 1301 化学分析用磁器るつぼ
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具

――――― [JIS K 2425 pdf 37] ―――――

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附属書(規定)試料採取方法
1. 一般事項
1.1 一般
1.1.1 試料の採取は,在庫品,積荷,移送中のパイプラインなどから行う。
1.1.2 芳香族製品及びタール製品は,高引火性の危険物及び有害性の製品が多いので,その取扱いには設
備上及び操作上十分な注意が必要である。
1.2 容器の種別 容器の種別は,次のとおりとする。
1.2.1 液体製品及び半固体製品の場合
a) 小形容器 18L缶,ドラム缶など
b) 大形容器 タンク,タンカー,タンク車,タンクローリーなど
1.2.2 固体製品の場合
a) 小形容器 袋,ドラム缶など
b) 大形容器 サイロ,船,貨車,トラック,ばら積みなど
1.3 用語の定義 用語の定義は,次のとおりとする。
a) ロット ロットとは,同一の管理条件下に生産及び貯蔵され,同一の品質と見なして,同じ取扱いを
する製品の集まり。
b) 代表試料 1ロットの製品の平均品質を代表するように採取した試料。
1.4 ロットの識別 1ロットの製品を小形容器に入れるときは,容器ごとに製品名,製造所名,充てん年
月日,ロット番号などを記載する。
1.5 試料の採取の時期及び場所 試料採取の時期及び場所は,当事者間の協議による。
なお,高引火性のベンゼン,トルエンなどをタンク上部から採取する方法は,安全対策上問題が多いの
で,できるだけタンク,パイプラインなどのノズルから採取する。
1.6 容器の抜取個数 複数の容器からなるロットの代表試料を採取するときは,附属書表1又は附属書表
2に示す個数の容器をランダムに抜き取り,それぞれ1個の試料を採取して同量ずつ混合したものを代表
試料とする。ただし,大形容器などにおいて,内容量がそれぞれ異なるときは,ほぼ内容量に比例する試
料量を混合して代表試料とする。
附属書表 1 抜取個数(ロット番号が明示されている場合)
容器数 抜取個数 容器数 抜取個数
(最低) (最低)
1 3 全数 126216 6
4 64 4 217343 7
65125 5 344512 8
備考 容器数64以上の抜取個数は,容器数の立方根(切り上げた整
数)に基づいたものである。
表に示した容器数以上の場合もこの基準による。

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附属書表 2 抜取個数(ロット番号が不明の場合)
容器数 抜取個数 容器数 抜取個数
(最低) (最低)
1 10 全数 182216 18
11 49 11 217254 19
50 64 12 255296 20
65 81 13 297343 21
82101 14 344394 22
102125 15 395450 23
126151 16 451512 24
152181 17
備考 この表の抜取個数は,容器数の立方根の3倍(切り上げた整数)
に基づいたものである。
表に示した容器数以上の場合もこの基準による。
1.7 試料を採取した試料容器には,試料の名称,採取年月日,製造所名,ロット番号など,必要事項を記
入した札などを取り付ける。
2. 液体試料採取方法
2.1 装置及び器具 装置及び器具は,次のとおりとする。
2.1.1 小形液体試料採取器 例を附属書図1に示す。
2.1.2 大形液体試料採取器 例を附属書図2に示す。
2.1.3 タンク試料採取用ノズル(1) 例を附属書図3に示す。
タンク試料採取用ノズルは,タンクの高さに沿って等間隔に少なくとも3個設ける。
注(1) ノズルのタンク内部分の先端は,液面との静電気放電の危険を防止するための十分な対策が必
要である。
単位 mm
附属書図 1 小形液体試料採取器の例

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単位 mm
単位 mm
品名 各部の寸法記号
A B C D E F G H I
260 mL(細口) 20±1 45±1 51±2 50±3 15±2 40±3 60±3 155±3 260±10
500 mL(細口) 20±1 55±1 61±2 45±3 20±2 55±3 80±3 220±3 340±10
500 mL(広口) 40±1 55±1 61±2 45±3 20±2 55±3 80±3 220±3 340±10
1 L(細口) 20±1 76±1 82±2 45±3 25±2 70±3 100±3 255±3 395±10
1 L(広口) 40±1 76±1 82±2 45±3 25±2 70±3 100±3 255±3 395±10
注(2) 黄銅製採取器を使用すると試料が汚染するおそれがある場合は,ステンレス鋼製採取器を用いてもよい。
ただし,ステンレス鋼はSUS304相当品で,底板の厚さ15 mmのものとする。
なお,この場合は,下部のおもり(鉛製)は要らない。
(3) IS C 3105に規定する銅製より線で,末端にアース用クランプを取り付ける。
(4) (ニ)及び(ホ)は,容易に離れないように接続した後,それぞれろう付けする。
附属書図 2 大形液体試料採取器の例
(おもり付き金属製採取器)
2.1.4 パイプライン試料採取用ノズル 例を附属書図4に示す。
2.1.5 密閉式パイプライン試料採取装置 試料を採取するプロセスパイプラインにバイパスを設け,バイ
パスの中間に容易に脱着可能な継手によって試料採取用ボンベを取り付けられるようにしたもの。バイパ
スラインには,流出を防止するための閉止弁を上下流に設ける。装置の例を附属書図5に示す。
備考 密閉式パイプライン試料採取装置は,すべて装置の建設・運転に係る法規・基準に適合すると
ともに,プロセスパイプラインの最高使用圧力の1.5倍以上の圧力に耐えるものとする。

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