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K 5970 : 2003
注(2) ここでいう骨材・充てん材とは,ピオライト粉,タルク,セメントなどをいう。
7.3.2.3 試料の塗り方 試料の塗り方は,JIS K 5600-1-5によるほか,その試料の製造業者が指定する塗
り方による。塗り回数はその試料の製造業者が指定する回数とする。
なお,複数回塗りの場合は,JIS K 5600-1-6による標準状態で,製造業者が指定した時間乾燥させた後,
次の塗装を行う。塗装は,試験板を水平に置き一様に塗る。
備考1. 塗り方には,はけ塗りのほかに,ローラーブラシ塗り,コテ塗り,へら塗り,吹付塗りなど
がある。
2. 無溶剤形床用塗料などで,試験板から試料が垂れ落ちるおそれがある場合には,試験板の辺
に垂れ防止の桟を設けてもよい。
7.3.2.4 塗付け量 塗付け量は,その試料の製造業者が指定する塗付け量とする。
7.3.2.5 乾燥方法 乾燥方法は,特に規定する以外はJIS K 5600-1-6の標準状態による。試験板に塗った
後,塗面を上向きに板を水平に保持する。試験片の養生期間は特に規定のない場合,7日間とする。
7.4 容器の中での状態
容器の中での状態は,JIS K 5600-1-1の4.1.2(操作及び評価)による。
7.5 塗装作業性
塗装作業性は,JIS K 5600-1-1の4.2(塗装作業性)によるほか,次による。
7.5.1 試験板 試験板は,7.3.2.1に規定する表面調整(3)を行った鋼板(500mm×200mm×0.8mm),繊維
強化セメント板(500mm×200mm×3mm),又はぶな板(500mm×200mm×3mm)とする。試験板につい
て,鋼板,繊維強化セメント板又はぶな板を使用するかは,製造業者が指定する。
注(3) 試験板は,乾いたガーゼで表面をふき試験に用いる。
7.5.2 試験片の作製 試料片の作製は,7.3.2に従って行う。同時に見本品の試験片も同様に作製してお
く。
7.5.3 判定 判定は,塗り付けの際に,製造業者が指定する塗り方によって作業が困難でないときは,“塗
装作業に支障がない。”とする。試験が終わった試験片は,7.6の試験に用いる。
7.6 塗膜の外観
塗膜の外観は,JIS K 5600-1-1の4.4(塗膜の外観)による。
ただし,判定は,7.5の試験が終わった試験片を24時間おいた後,目視によって塗面を観察し,しわ,
膨れ,割れ,はがれ,穴を認めず,色,つやは見本品に比べて差異が少ないときに,“塗膜の外観が正常で
ある。”とする。
7.7 上塗り適合性
上塗り適合性は,JIS K 5600-3-4によるほか,次による。
7.7.1 試験板 試験板は,7.3.2.1に規定する表面調整を行った鋼板(200mm×100mm×0.8mm),繊維強
化セメント板(200mm×100mm×3mm),又はぶな板(200mm×100mm×3mm)とする。試験板について,
繊維強化セメント板,鋼板又はぶな板を使用するかは,製造業者が指定する。
7.7.2 試験片の作製 試料片の作製は,7.3.2.3に従って塗装した後,水平において試料の製造業者が指定
する時間乾燥したものを試験片とする。7.7.3で上塗りするとき,同時に別の試験板1枚の片面に同じ上塗
り塗料を同じ方法で塗装した後,乾燥したものを原状試験片とする。
7.7.3 操作 試験片の塗装に用いる上塗りは,この規格の上塗りの品質に適合し,かつ製造業者が指定す
るものとし,7.3.2.3に従って塗り重ねて,塗り作業に支障がないかどうかを調べる。その塗付け量は上塗
りの製造業者が指定する塗付け量とする。さらに,24時間乾燥した後,拡散昼光のもとで,はじき,割れ,
穴,膨れ,はがれを調べ,次いで原状試験片と比べて,粘着,しわの程度を調べる。ただし,試験片の周
囲10mmは観察の対象から除く。
――――― [JIS K 5970 pdf 6] ―――――
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7.7.4 判定 判定は,上塗りしたとき塗り作業に支障がなく,上塗り塗膜に,はじき,割れ,穴,膨れ,
はがれを認めず,原状試験片に比べて,粘着及びしわの程度が大きくないときは,“上塗りに支障ない。”
とする。
7.8 耐摩耗性
耐摩耗性は,JIS K 5600-5-9によるほか,次による。
7.8.1 試験板 試験板は,特に規定する以外は,7.3.2.1に規定する鋼板(100mm×100mm),表面調整を
行った繊維強化セメント板(100mm×100mm)とする。試験板は,平滑でひずみのないものとする。試験
板について,繊維強化セメント板,又は鋼板を使用するかは,製造業者が指定する。
7.8.2 試験片の作製 試験片の作製は,7.3.2によって3枚作製する。
7.8.3 操作 試験機の使用条件は,表4による。
表 4 試験機の使用条件
項目 使用条件
摩耗輪 CS-17
回転数 100回転
回転速度 1.00±0.03 S−1
荷重 4.90N/輪
7.8.4 計算 摩耗減量は,次の式によって算出し,その平均値をJIS Z 8401によって整数値に丸める。
W=A−B
ここに, W : 100回転当たりの摩耗減量(mg)
A : 試験前の試験片の質量(mg)
B : 試験後の試験片の質量(mg)
7.9 耐衝撃性
耐衝撃性は,JIS K 5600-5-3の3.3(デュポン式)によるほか,次による。
7.9.1 試験板 試験板は,7.3.2.1に規定する鋼板(150mm×70mm×2mm),表面調整を行った繊維強化
セメント板(150mm×70mm×5mm),又はぶな板(150mm×70mm×8mm)とする。試験板について,繊
維強化セメント板,鋼板又はぶな板を使用するかは,製造業者が指定する。
7.9.2 試験片の作製 試験片の作製は,7.3.2によって2枚作製する。
7.9.3 試験条件 半径12.7mmの撃ち型及び受け台を使用し,おもりの質量は300g,おもりを落とす高さ
は300mmとする。
7.9.4 判定 判定は,試験片2枚を目視によって調べ,試験片の衝撃的変形による塗膜の割れ,はがれを
認めないときは,“衝撃による変形で割れ,はがれが生じない。”とする
7.10 耐水性
耐水性は,JIS K 5600-6-1の7.[方法1(浸せき法)]によるほか,次による。
7.10.1 試験板 試験板は,7.3.2.1に規定する鋼板(150mm×70mm×0.8mm),表面調整を行った繊維強化
セメント板(150mm×70mm×3mm),又はぶな板(150mm×70mm×8mm)とする。試験板について,繊維強
化セメント板,鋼板又はぶな板を使用するかは,製造業者が指定する。
7.10.2 試験片の作製 試験片の作製は,7.3.2による。試験片は2枚作製し,裏面及び周辺に融解したパ
ラフィン(4)(又はそれに代わる物)で被覆したものを試験片とする。
注(4) IS K 2235に規定する石油ワックスで融点5565℃のものとする。
――――― [JIS K 5970 pdf 7] ―――――
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7.10.3 操作 操作は,JIS K 5600-6-1の7.4[手順A(単一の液相を使用)]による。容器の中に約150mm
の深さまで脱イオン水を入れて,試験片を鉛直に,必要ならば適切な支持具を用いて保持する。浸せき温
度は23±1℃,浸せき時間は,上塗りの場合6時間,下塗り・中塗りの場合2時間とする。
7.10.4 判定 試験片を容器から取り出した直後及び2時間おいた後の観察で,2枚の試験片について塗面
に,しわ,割れ,膨れ,はがれを認めないときは,“水に規定時間浸したとき異常がない。”とする。
7.11 耐アルカリ性
耐アルカリ性は,次による。
7.11.1 試験板 試験板は,7.10.1による。
7.11.2 試験片の作製 試験片の作製は,7.10.2によって2枚作製する。
7.11.3 アルカリ溶液 アルカリ溶液は,JIS K 8575に規定する水酸化カルシウムを用いて調製した水酸化
カルシウム飽和溶液とする。
7.11.4 操作 操作は,JIS K 5600-6-1の7.4とし,容器の中に深さ約150mmまでアルカリ溶液を入れて,
試験片を垂直に,必要なら適切な支持具を用いて保持する。浸せき温度は23±1℃,浸せき時間は,上塗
りの場合6時間,下塗り・中塗りの場合2時間とする。
7.11.5 判定 試験片をアルカリ溶液から取り出し,直ちに流水で静かに洗い塗面を観察する。2時間静置
後,2枚の試験片について塗面に,しわ,割れ,膨れ,はがれを認めないときは,“アルカリに規定時間浸
したとき異常がない。”とする。
7.12 塗膜からのホルムアルデヒド放散等級
塗膜からのホルムアルデヒドの放散等級は,JIS K 5601-4-1
の3.(デシケータ法)による。所定養生時間は,7日間とする。
8. 検査
検査は,7.によって試験し表1及び表2に適合しなければならない。
9. 表示
床塗料の容器には,容易に消えない方法によって,次の事項を表示する。
a) 名称
b) 種類
c) 正味質量又は正味容量
d) 製造業者名又はその略号
e) 製造年月又はその略号
f) 製造番号又はロット番号
g) ホルムアルデヒド放散等級分類記号
――――― [JIS K 5970 pdf 8] ―――――
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K5
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参考表 1 建物用床塗料
970
試 験 板 試 験 日 数 (日)
: 2
項目
項 目
番号
0
材質 寸法(mm) 枚数 1 2 3 47 8 指定日
03
7.4 容器の中での状態 − − −
フレキシブル板500×200×3
試料 1
7.5 塗装作業性 鋼板 500×200×0.8
見本品 1
ぶな板 500×200×3
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7.6 塗膜の外観 − − −
フレキシブル板200×100×3 製造業者が指定する時間 24
試験片 1
7.7 上塗り適合性 鋼板 200×100×0.8
原状試験片 1
ぶな板 200×100×3
フレキシブル板100×100 7日
7.8 耐摩耗性 3
鋼板 100×100
フレキシブル板150×70×5 7日
7.9 耐衝撃性 鋼板 150×70×2 2
ぶな板 150×70×8
フレキシブル板150×70×3 7日 6
150×70×0.8 2 (上塗り)
7.10耐水性 鋼板
(下塗り・中塗り)
ぶな板 150×70×8 2
フレキシブル板150×70×3 6
7日 (上塗り)
7.11耐アルカリ性 鋼板 150×70×0.8 2
(下塗り・中塗り)
ぶな板 150×70×8 2
7.12塗膜からのホルムアガラス板 又は 7日
150×150 2×2
ルデヒド放散等級 アルミニウム板
備考1. 記号の説明 : 塗り付け, : 判定, : 放置, : 試験片の共用, : その他の操作
2. 試験日数欄の数字は、時間(h)を示す。
K5
3. フレキシブル板は,JIS A 5430 による。
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JIS K 5970:2003の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 5970:2003の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA5430:2018
- 繊維強化セメント板
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISK2235:1991
- 石油ワックス
- JISK5500:2000
- 塗料用語
- JISK5600-1-1:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
- JISK5600-1-2:2002
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
- JISK5600-1-3:2015
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
- JISK5600-1-4:2004
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
- JISK5600-1-5:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第5節:試験板の塗装(はけ塗り)
- JISK5600-1-6:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
- JISK5600-1-8:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第8節:見本品
- JISK5600-3-4:1999
- 塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第4節:製品と被塗装面との適合性
- JISK5600-4-3:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第3節:色の目視比較
- JISK5600-5-3:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第3節:耐おもり落下性
- JISK5600-5-9:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第9節:耐摩耗性(摩耗輪法)
- JISK5600-6-1:2016
- 塗料一般試験方法―第6部:塗膜の化学的性質―第1節:耐液体性(一般的方法)
- JISK5601-4-1:2012
- 塗料成分試験方法―第4部:塗膜からの放散成分分析―第1節:ホルムアルデヒド放散量の求め方
- JISK5961:2003
- 家庭用屋内木床塗料
- JISK8575:2018
- 水酸化カルシウム(試薬)
- JISR3202:2011
- フロート板ガラス及び磨き板ガラス
- JISR6253:2006
- 耐水研磨紙
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方