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JIS K 5962:2003 規格概要
この規格 K5962は、建築物(鉄部,木部)に用いる家庭用木部金属部塗料について規定。
JISK5962 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K5962
- 規格名称
- 家庭用木部金属部塗料
- 規格名称英語訳
- Household paint for wood and metal
- 制定年月日
- 1977年2月1日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 87.040, 91.180
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1977-02-01 制定日, 1980-03-01 確認日, 1983-03-01 改正日, 1988-03-01 確認日, 1993-07-01 改正日, 2001-01-20 確認日, 2002-03-20 改正日, 2003-03-20 改正日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS K 5962:2003 PDF [10]
K 5962 : 2003
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本塗料
工業会 (JPMA) /財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これ
によってJIS K 5962 : 2002は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS K 5962 pdf 1] ―――――
K 5962 : 2003
pdf 目 次
ページ
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 定義・・・・[2]
- 4. 種類・・・・[2]
- 5. 品質・・・・[2]
- 5.1 品質・・・・[2]
- 5.2 ホルムアルデヒド放散等級・・・・[3]
- 6. 見本品・・・・[3]
- 7. 試験方法・・・・[3]
- 7.1 サンプリング・・・・[3]
- 7.2 試験用試料の検分及び調整・・・・[3]
- 7.3 試験の一般条件・・・・[3]
- 7.4 容器の中での状態・・・・[4]
- 7.5 塗装作業性・・・・[4]
- 7.6 加温貯蔵安定性・・・・[4]
- 7.7 乾燥時間・・・・[4]
- 7.8 塗膜の外観・・・・[4]
- 7.9 塗り面積・・・・[4]
- 7.10 隠ぺい率・・・・[4]
- 7.11 鏡面光沢度・・・・[5]
- 7.12 重ね塗り適合性・・・・[5]
- 7.13 促進耐候性・・・・[5]
- 7.14 屋外暴露耐候性・・・・[5]
- 7.15 塗膜からのホルムアルデヒド放散等級・・・・[6]
- 8. 試験の実施及び管理・・・・[6]
- 9. 検査・・・・[6]
- 10. 表示・・・・[6]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS K 5962 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 5962 : 2003
家庭用木部金属部塗料
Household paint for wood and metal
1. 適用範囲
この規格は,建築物(鉄部,木部)に用いる家庭用木部金属部塗料について規定する。
参考 この規格で規定する家庭用木部金属部塗料は,着色顔料・体質顔料・酸化形長油性アルキド樹
脂ワニスを主な原料とし,これらを十分に練り合わせて液状にした合成樹脂調合ペイントで,
家庭で木部・金属部を塗るのに適するように作ったものである。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯
JIS K 5500 塗料用語
JIS K 5600-1-1 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第1節 : 試験一般(条件及び方法)
JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第2節 : サンプリング
JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第3節 : 試験用試料の検分及び調整
JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第4節 : 試験用標準試験板
JIS K 5600-1-5 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第5節 : 試験板の塗装(はけ塗り)
JIS K 5600-1-6 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第6節 : 養生並びに試験の温度及び湿度
JIS K 5600-1-8 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第8節 : 見本品
JIS K 5600-2-7 塗料一般試験方法−第2部 : 塗料の性状・安定性−第7節 : 貯蔵安定性
JIS K 5600-3-1 塗料一般試験方法−第3部 : 塗膜の形成機能−第1節 : 塗り面積(はけ塗り)
JIS K 5600-3-2 塗料一般試験方法−第3部 : 塗膜の形成機能−第2節 : 表面乾燥性(バロチニ法)
JIS K 5600-3-4 塗料一般試験方法−第3部 : 塗膜の形成機能−第4節 : 製品と被塗装面との適合性
JIS K 5600-4-1 塗料一般試験方法−第4部 : 塗膜の視覚特性−第1節 : 隠ぺい力(淡彩色塗料用)
JIS K 5600-4-3 塗料一般試験方法−第4部 : 塗膜の視覚特性−第3節 : 色の目視比較
JIS K 5600-4-6 塗料一般試験方法−第4部 : 塗膜の視覚特性−第6節 : 測色(色差の計算)
JIS K 5600-4-7 塗料一般試験方法−第4部 : 塗膜の視覚特性−第7節 : 鏡面光沢度
JIS K 5600-7-6 塗料一般試験方法−第7部 : 塗膜の長期耐久性−第6節 : 屋外暴露耐候性
JIS K 5600-7-7 塗料一般試験方法−第7部 : 塗膜の長期耐久性−第7節 : 促進耐候性(キセノンラン
プ法)
JIS K 5600-8-2 塗料一般試験方法−第8部 : 塗膜劣化の評価−第2節 : 膨れの等級
JIS K 5600-8-4 塗料一般試験方法−第8部 : 塗膜劣化の評価−第4節 : 割れの等級
JIS K 5600-8-5 塗料一般試験方法−第8部 : 塗膜劣化の評価−第5節 : はがれの等級
――――― [JIS K 5962 pdf 3] ―――――
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K 5962 : 2003
JIS K 5600-8-6 塗料一般試験方法−第8部 : 塗膜劣化の評価−第6節 : 白亜化の等級
JIS K 5601-1-1 塗料成分試験方法−第1部 : 通則−第1節 : 試験一般(条件及び方法)
JIS K 5601-4-1 塗料成分試験方法−第4部 : 塗膜からの放散成分分析−第1節 : ホルムアルデヒド
JIS K 5621 一般用さび止めペイント
JIS K 5960 家庭用屋内壁塗料
JIS R 3202 フロート板ガラス及び磨き板ガラス
JIS R 6253 耐水研磨紙
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8721 色の表示方法−三属性による表示
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 5500による。
4. 種類
種類は,次とする。
a) 1種 屋外用
b) 2種 屋内・屋外用
5. 品質
5.1 品質
品質は,7.によって試験し,表1を満足しなければならない。
表 1 品質
項目 品質
容器の中での状態 かき混ぜたとき,堅い塊がなくて一様になるものとする。
塗装作業性 はけ塗りで塗装作業に支障があってはならない。
加温貯蔵安定性 50℃に7日間貯蔵したとき安定であるものとする。
乾燥時間(表面乾燥性) 14時間以内
塗膜の外観 塗膜の外観が正常であるものとする。
塗り面積 2回塗りで1 Lについて5m2以上塗れるものとする。
隠ぺい率 % 白 90以上
淡彩(1) 90以上
ねずみ色(2) 98以上
黒 98以上
赤 50以上
茶色 98以上
黄色 50以上
緑 80以上
青 80以上
鏡面光沢度 (60°) 80以上
重ね塗り適合性 重ね塗りに支障があってはならない。
促進耐候性 240時間の試験で、膨れ・割れ・はがれの等級は0であり,色の変化の程度
が見本品に比べて大きくないものとする。また,白及び淡彩では,白亜化の
等級が1以下とする。
屋外暴露耐候性 1年間の試験で,膨れ・はがれ・割れがなく,色の変化の程度が見本品に比
べて大きくないものとする。また,白及び淡彩では,白亜化の等級が3以下
とする。
注(1) 淡彩とは,白エナメルを主成分として作った塗料の塗膜に現れる灰色・桃色・クリーム色・うすい緑色・
水色などのようなうすい色で,JIS Z 8721による明度Vが6以上9未満のものをいう。
――――― [JIS K 5962 pdf 4] ―――――
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K 5962 : 2003
(2) ねずみ色とは,彩度が小さい色で,明度Vが3以上6未満のものとする。
5.2 ホルムアルデヒド放散等級
2種のホルムアルデヒト゛放散量は,7.15によって試験を行い,1.8 mg/L
以下とし,ホルムアルデヒド放散等級は,表2とする。
備考 7.15によって試験したとき,ホルムアルデヒド放散量が1.8 mg/Lを超えるもの又は7.15による
試験を行わないものは1種とし,等級分類は行わない。
表 2 ホルムアルデヒド放散等級
等級分類記号 F☆☆☆☆ F☆☆☆ F☆☆
放散量 0.12 mg/L以下 0.35 mg/L以下 1.8 mg/L以下
6. 見本品
見本品は,JIS K 5600-1-8の区分によって,表3とする。
表 3 見本品
見本品の区分
試験項目 観察項目
形態 設定方式 品質水準
塗膜の外観 色・つや 中心見本品
色むら・つやむら・はけ目 塗膜見本
流れ・しわ 社内見本品
限度見本品
促進耐候性 色の変化
塗料見本
屋外暴露耐候性 色の変化
7. 試験方法
参考 この規格の品質の規定に示した項目の試験に必要な試験板の材質,寸法及び枚数並びに試験日
数は,参考表1による。また,この試験には,試料が約500ml必要である。
7.1 サンプリング
サンプリングは,JIS K 5600-1-2による。
7.2 試験用試料の検分及び調整
試験用試料の検分及び調整は,JIS K 5600-1-3による。
7.3 試験の一般条件
試験の一般条件は,JIS K 5600-1-1,JIS K 5600-1-6及びJIS K 5601-1-1によるほ
か,次による。
7.3.1 試験の場所
a) 養生及び試験の場所は,この規格の中で特に規定する以外は,JIS K 5600-1-6の4.1(標準条件)で,
直射日光を受けず,養生及び試験にガス・蒸気・ほこりなどの影響がなく,通風の少ない室内とする。
b) 拡散昼光は,JIS K 5600-4-3の5.2(自然昼光照明)とする。ただし,JIS K 5600-4-3の5.3(色観察ブ
ースの人工照明)に規定する色観察ブースを用いても差し支えない。
7.3.2 試験片の作製
7.3.2.1 試験板 試験板は,JIS K 5600-1-4による。ただし,7.5,7.6,7.8及び7.12の試験に用いる鋼板
は,溶剤洗浄によって調整し,7.13及び7.14の試験に用いる鋼板は,研磨によって調整する。
なお,鋼板は,JIS G 3141に規定するSPCC−SBの鋼板を用い,耐水研磨紙は,JIS R 6253の研磨紙の
P280を用いる。
――――― [JIS K 5962 pdf 5] ―――――
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JIS K 5962:2003の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 5962:2003の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISK5500:2000
- 塗料用語
- JISK5600-1-1:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
- JISK5600-1-2:2002
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
- JISK5600-1-3:2015
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
- JISK5600-1-4:2004
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
- JISK5600-1-5:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第5節:試験板の塗装(はけ塗り)
- JISK5600-1-6:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
- JISK5600-1-8:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第8節:見本品
- JISK5600-2-7:1999
- 塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第7節:貯蔵安定性
- JISK5600-3-1:1999
- 塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第1節:塗り面積(はけ塗り)
- JISK5600-3-2:1999
- 塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第2節:表面乾燥性(バロチニ法)
- JISK5600-3-4:1999
- 塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第4節:製品と被塗装面との適合性
- JISK5600-4-1:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第1節:隠ぺい力(淡彩色塗料用)
- JISK5600-4-3:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第3節:色の目視比較
- JISK5600-4-6:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第6節:測色(色差の計算)
- JISK5600-4-7:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第7節:鏡面光沢度
- JISK5600-7-6:2002
- 塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第6節:屋外暴露耐候性
- JISK5600-7-7:2008
- 塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第7節:促進耐候性及び促進耐光性(キセノンランプ法)
- JISK5600-8-2:2008
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第2節:膨れの等級
- JISK5600-8-4:1999
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第4節:割れの等級
- JISK5600-8-5:1999
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第5節:はがれの等級
- JISK5600-8-6:2014
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―欠陥の量,大きさ及び外観の変化に関する表示―第6節:白亜化の等級(テープ法)
- JISK5601-1-1:1999
- 塗料成分試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
- JISK5601-4-1:2012
- 塗料成分試験方法―第4部:塗膜からの放散成分分析―第1節:ホルムアルデヒド放散量の求め方
- JISK5621:2019
- 一般用さび止めペイント
- JISK5960:2003
- 家庭用屋内壁塗料
- JISR3202:2011
- フロート板ガラス及び磨き板ガラス
- JISR6253:2006
- 耐水研磨紙
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8721:1993
- 色の表示方法―三属性による表示