JIS K 5961:2003 家庭用屋内木床塗料

JIS K 5961:2003 規格概要

この規格 K5961は、家庭用屋内木床塗料について規定。

JISK5961 規格全文情報

規格番号
JIS K5961 
規格名称
家庭用屋内木床塗料
規格名称英語訳
Household varnish for interior wooden floor
制定年月日
1977年2月1日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

87.040, 91.180
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1977-02-01 制定日, 1980-03-01 確認日, 1983-03-01 改正日, 1988-03-01 確認日, 1993-07-01 改正日, 2001-01-20 確認日, 2002-03-20 改正日, 2003-03-20 改正日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS K 5961:2003 PDF [11]
                                                                                   K 5961 : 2003

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本塗料
工業会 (JPMA) /財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによってJIS K 5961 : 2002は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 5961 pdf 1] ―――――

K 5961 : 2003

pdf 目 次

ページ

  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[2]
  •  4. 品質・・・・[2]
  •  4.1 品質・・・・[2]
  •  4.2 ホルムアルデヒド放散等級・・・・[2]
  •  5. 見本品・・・・[2]
  •  6. 試験方法・・・・[3]
  •  6.1 サンプリング・・・・[3]
  •  6.2 試験用試料の検分及び調整・・・・[3]
  •  6.3 試験の一般条件・・・・[3]
  •  6.4 塗装作業性・・・・[3]
  •  6.5 加温貯蔵安定性・・・・[4]
  •  6.6 乾燥時間・・・・[4]
  •  6.7 塗膜の外観・・・・[4]
  •  6.8 塗り面積・・・・[4]
  •  6.9 加温不粘着性・・・・[4]
  •  6.10 耐摩耗性・・・・[4]
  •  6.11 耐衝撃性・・・・[5]
  •  6.12 耐水性・・・・[5]
  •  6.13 耐アルカリ性・・・・[5]
  •  6.14 耐揮発油性・・・・[6]
  •  6.15 加熱残分・・・・[6]
  •  6.16 耐汚染性・・・・[6]
  •  6.17 塗膜からのホルムアルデヒド放散等級・・・・[7]
  •  7. 検査・・・・[7]
  •  8. 表示・・・・[7]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 5961 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 5961 : 2003

家庭用屋内木床塗料

Household varnish for interior wooden floor

1. 適用範囲

 この規格は,家庭用屋内木床塗料について規定する。
参考 この規格で規定する家庭用屋内木床塗料は,油変性ウレタン樹脂を主な原料として溶剤に溶か
したウレタン樹脂ワニスで,透明仕上げ用として,家庭で屋内の床,廊下などに塗るのに適す
るように作ったものである。

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 2235 石油ワックス
JIS K 5500 塗料用語
JIS K 5600-1-1 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第1節 : 試験一般(条件及び方法)
JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第2節 : サンプリング
JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第3節 : 試験用試料の検分及び調整
JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第4節 : 試験用標準試験板
JIS K 5600-1-5 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第5節 : 試験板の塗装(はけ塗り)
JIS K 5600-1-6 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第6節 : 養生並びに試験の温度及び湿度
JIS K 5600-1-8 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第8節 : 見本品
JIS K 5600-2-7 塗料一般試験方法−第2部 : 塗料の性状・安定性−第7節 : 貯蔵安定性
JIS K 5600-3-1 塗料一般試験方法−第3部 : 塗膜の形成機能−第1節 : 塗り面積(はけ塗り)
JIS K 5600-3-6 塗料一般試験方法−第3部 : 塗膜の形成機能−第6節 : 不粘着乾燥性
JIS K 5600-4-3 塗料一般試験方法−第4部 : 塗膜の視覚特性−第3節 : 色の目視比較
JIS K 5600-5-3 塗料一般試験方法−第5部 : 塗膜の機械的性質−第3節 : 耐おもり落下性
JIS K 5600-5-9 塗料一般試験方法−第5部 : 塗膜の機械的性質−第9節 : 耐摩耗性(摩耗輪法)
JIS K 5600-6-1 塗料一般試験方法−第6部 : 塗膜の化学的性質−第1節 : 耐液体性(一般的方法)
JIS K 5601-1-1 塗料成分試験方法−第1部 : 通則−第1節 : 試験一般(条件及び方法)
JIS K 5601-1-2 塗料成分試験方法−第1部 : 通則−第2節 : 加熱残分
JIS K 5601-4-1 塗料成分試験方法−第4部 : 塗膜からの放散成分分析−第1節 : ホルムアルデヒド
JIS K 5960 家庭用屋内壁塗料
JIS K 6741 硬質塩化ビニル管
JIS K 8101 エタノール (99.5)(試薬)
JIS K 8594 石油ベンジン(試薬)

――――― [JIS K 5961 pdf 3] ―――――

2
K 5961 : 2003
JIS K 8625 炭酸ナトリウム(試薬)
JIS R 3202 フロート板ガラス及び磨き板ガラス
JIS R 6253 耐水研磨紙
JIS S 6026 クレヨン及びパス
日本農林規格 普通合板,広葉樹製材
日本農林規格 しょうゆ
日本農林規格 ウスターソース

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 5500による。

4. 品質

4.1 品質

 品質は,6.によって試験し,表1を満足しなければならない。
表 1 品質
項目 品質
塗装作業性 はけ塗りで塗装作業に支障があってはならない。
加温貯蔵安定性 50 ℃で7日間貯蔵したとき安定であるものとする。
乾燥時間(硬化乾燥) 5時間以内
塗膜の外観 塗膜の外観が正常であるものとする。
塗り面積 2回の塗りで1 Lについて5 m2以上塗れるものとする。
加温不粘着性 粘着の程度が著しく大きくないものとする。
耐摩耗性 規定回転数当たりの摩耗減量は15 mg以下とする。
耐衝撃性 衝撃による変形で割れ・はがれが生じてはならない。
耐水性 水に6時間浸したとき異常がないものとする。
耐アルカリ性 炭酸ナトリウム溶液 (50 g/L) に2時間浸したとき異常がないものとす
る。
耐揮発油性 1号揮発油に3分間浸したとき異常がないものとする。
加熱残分 % 38以上
耐汚染性 変化があってはならない。

4.2 ホルムアルデヒド放散等級

 ホルムアルデヒト゛放散量は,6.17によって試験を行い,1.8mg/L以下と
し,ホルムアルデヒド放散等級は,表2とする。
表 2 ホルムアルデヒド放散等級
等級分類記号 F☆☆☆☆ F☆☆☆ F☆☆
放散量 0.12 mg/L以下 0.35 mg/L以下 1.8 mg/L以下

5. 見本品

 見本品は,JIS K 5600-1-8(見本品)に規定する区分によって,表3による。
表 3 見本品
見本品の区分
試験項目 観察項目
形態 設定方式 品質水準
塗膜の外観 はけ目・しわ・穴・泡 塗膜見本 社内見本品 限度見本品

――――― [JIS K 5961 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
K 5961 : 2003

6. 試験方法

    参考 この規格の品質の規定に示した項目の試験に必要な試験板の材質,寸法及び枚数並びに試験日
数は,参考表1による。また,この試験には,試料が約500ml必要である。

6.1 サンプリング

 サンプリングは,JIS K 5600-1-2による。

6.2 試験用試料の検分及び調整

 試験用試料の検分及び調整は,JIS K 5600-1-3による。

6.3 試験の一般条件

 試験の一般条件は,JIS K 5600-1-1,JIS K 5600-1-6及びJIS K 5601-1-1によるほ
か,次による。
6.3.1 試験の場所
a) 養生及び試験の場所は,この規格の中で特に規定する以外は,JIS K 5600-1-6の4.1(標準条件)で,
直射日光を受けず,養生及び試験にガス・蒸気・ほこりなどの影響がなく,通風の少ない室内とする。
b) 拡散昼光は,JIS K 5600-4-3の5.2(自然昼光照明)とする。ただし,JIS K 5600-4-3の5.3(色観察ブ
ースの人工照明)に規定する色観察ブースを用いても差し支えない。
6.3.2 試験片の作製
6.3.2.1 試験板 試験板は,JIS K 5600-1-4に規定されたもの及び日本農林規格の普通合板,広葉樹製材
の規定によるぶな合板,ぶな材を用いる。ただし,ぶな合板・ぶな材は,JIS R 6253に規定するP400の耐
水研磨紙で軽く研磨したものを使用する。
備考 ぶな合板は,試験に用いる面が,平滑で,溝・くぼみなどのきずがなく,節・割れ・欠けがな
く,曲がり・よじれ・反りがほとんどないもので日本農林規格に規定する普通合板1類又は2
類で,表面の品質が2等以上のものとする。板の大きさは450×450×3 mmとし,許容差は長
さ,幅が±2 mm,厚さが±0.5 mmとする。ぶな材は,試験に用いる面が,平滑で,溝・くぼ
みなどのきずがなく,節・入り皮・やにつぼ・腐れ・虫穴・木口割れ・端落ち・丸身・割れ・
欠け・目まわりがなく,曲がり・よじれ・反りは100 mmの長さの間に約1 mm以下のものと
する。
6.3.2.2 試料の薄め方 試料は,その塗料の製造業者が指定する薄め液を,指定する割合で加えてよくか
き混ぜて用いる。ここで得られた試料と薄め液の割合は,質量比で記録しておき,塗り面積の計算に用い
る。
6.3.2.3 試料の塗り方 塗り方は,はけ塗りとし,JIS K 5600-1-5による。
6.3.2.4 試料の塗り付け量 1回ごとに塗る面積100 cm2について,ぶな合板・ぶな材の場合には0.8±0.1
ml,ガラス板・鋼板の場合には0.6±0.1 mlとする。
6.3.2.5 乾燥方法 乾燥方法は,この規格の中で特に規定する以外は,JIS K 5600-1-1の3.3.8a)(自然乾
燥の場合)とする。
なお,塗り終わってからの試験片の保持は,JIS K 5600-1-1の表1による。

6.4 塗装作業性

 塗装作業性の試験は,JIS K 5600-1-1の4.2(塗装作業性)の1回塗りの場合によるほ
か,次による。
a) 試験板は,ぶな合板 (450×450×3 mm) を用いる。
b) 塗り方は,2枚の試験板を水平にして板の片面に一様に塗る。
c) 判定は,はけの運びが困難でないときは,“はけ塗りで塗装作業に支障がない。”とする。
d) 試験が終わった試験片は,6.5及び6.7の試験に用いる。

――――― [JIS K 5961 pdf 5] ―――――

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JIS K 5961:2003の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 5961:2003の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK2235:1991
石油ワックス
JISK5500:2000
塗料用語
JISK5600-1-1:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK5600-1-2:2002
塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
JISK5600-1-3:2015
塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
JISK5600-1-4:2004
塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
JISK5600-1-5:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第5節:試験板の塗装(はけ塗り)
JISK5600-1-6:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
JISK5600-1-8:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第8節:見本品
JISK5600-2-7:1999
塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第7節:貯蔵安定性
JISK5600-3-1:1999
塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第1節:塗り面積(はけ塗り)
JISK5600-3-6:1999
塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第6節:不粘着乾燥性
JISK5600-4-3:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第3節:色の目視比較
JISK5600-5-3:1999
塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第3節:耐おもり落下性
JISK5600-5-9:1999
塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第9節:耐摩耗性(摩耗輪法)
JISK5600-6-1:2016
塗料一般試験方法―第6部:塗膜の化学的性質―第1節:耐液体性(一般的方法)
JISK5601-1-1:1999
塗料成分試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK5601-1-2:2008
塗料成分試験方法―第1部:通則―第2節:加熱残分
JISK5601-4-1:2012
塗料成分試験方法―第4部:塗膜からの放散成分分析―第1節:ホルムアルデヒド放散量の求め方
JISK5960:2003
家庭用屋内壁塗料
JISK6741:2016
硬質ポリ塩化ビニル管
JISK8101:2006
エタノール(99.5)(試薬)
JISK8594:2015
石油ベンジン(試薬)
JISK8625:2017
炭酸ナトリウム(試薬)
JISR3202:2011
フロート板ガラス及び磨き板ガラス
JISR6253:2006
耐水研磨紙
JISS6026:2007
クレヨン及びパス