JIS K 6266:2007 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―耐候性の求め方 | ページ 3

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3) 相対湿度(日最高の月平均及び日最低の月平均並びに月最高・最低)
4) その他必要事項
i) 規定の暴露ステージ(試験時間,放射露光量又は分光放射露光量)に達したとき,暴露架台から試験
片を取り外す。
j) 目視で試験片の変化を調べる。次いで,試験片の表面を清浄な水又は石けん水(2 %非アルカリ性石
けん水)で洗い,風乾した後,色,外観及び/又は物理特性の変化を測定する。

6.5 暴露後の試験片の評価

  暴露後の試験片の評価は,暴露前の試験片との比較によって行い,次による。また,6.5.1 a) 1)(目視に
よる方法)では,暴露前の試験片として保存試験片又はマスキング面を用いる。
なお,暴露後の評価に使用できる特性の例を,附属書Bに記載する。
6.5.1 色変化及び外観変化の評価
色変化及び外観変化の評価は,次による。
a) 色変化の評価 色変化の評価は,目視による方法又は測色計による方法のいずれかを選択して用い,
次による。
1) 目視による方法 暴露後の試験片と保存試験片又はマスキング面との色の差を,JIS L 0804に規定
する変退色用グレースケールを用いて比較し,色の差に一致するグレースケールの色票の号数によ
って色変化の度合いを表示する。変退色用グレースケールを用いて試験片の変化を比較する方法は,
JIS L 0801によってもよい。
なお,表2のいずれかの色変化又は組み合わせた色変化の種類を観察し,色変化の度合いに併記
することが望ましい。
例 表示の例“変退色用グレースケール2-3号,黄みが増し,よりくすみ,明るくなった。”
表2−色変化の種類
色相変化 彩度変化 明度変化
青みが増した又は減った よりくすんだ 明るくなった
緑みが増した又は減った よりさえた 暗くなった
赤みが増した又は減った
黄みが増した又は減った
色の差を比較するときは,直射日光を避け,北空昼光1) 又はこれに相当する600 lx以上の明るさの照明
光源下で行う。照明光源は,JIS Z 8720による常用光源D65を用いることが望ましい。光線は約45度の角
度で表面に当て,観察する方向は試験片及びグレースケールの表面に対してほぼ直角になるようにする。
注1) 日の出の3時間後から日没3時間前までの北空昼光で,周辺の建物,部屋の内装などの環境色
の影響を受けない光。
2) 測色計による方法 測色計による方法は,JIS K 5600-4-4,JIS K 5600-4-5及びJIS K 5600-4-6の規
定に従って,測色計を用い,暴露前後の試験片の三刺激値X,Y,Z又はX10,Y10,Z10を測定し,次
の式 (1) 式 (4) によって,色差 (ΔE*ab) 及び色差の成分 (ΔL*ab, ΔC*ab, ΔH*ab) を算出する。
* * 2 * 2 * 2
E ab Lab a b (1)
* * 2 * 2 * 2
H ab E ab Lab C ab (2)

――――― [JIS K 6266 pdf 11] ―――――

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1
* * * 21* 21* 2 * 2 * 2
C ab C ab,1C ab,0 a b a0 b0 (3)
* * *
ΔL abL ab,1 (4)
L ab,0
ここに, ΔE*ab : 暴露前後の試験片の色差
ΔL*ab : 暴露前後の試験片の明度の差
Δa*,Δb* : 暴露前後の試験片の各色度座標の差
ΔH*ab : 暴露前後の試験片の色相の差
ΔC*ab : 暴露前後の試験片の彩度の差
C*ab,0 : 暴露前の試験片の彩度量
C*ab,1 : 暴露後の試験片の彩度量
a*0,b*0 : 暴露前の試験片の各色度座標
a*1,b*1 : 暴露後の試験片の各色度座標
L*ab,0 : 暴露前の試験片の明度
L*ab,1 : 暴露後の試験片の明度
b) 外観変化の評価 外観変化の評価は,目視によって次の項目について行うことが望ましい。
1) 光沢,ブルーミング,ブリード及びフロスチング
光沢の変化の測定は,次の方法を用いてもよい。
JIS Z 8741によって,光沢計を用いて,暴露前後の試験片の60度鏡面光沢度又はその他の角度の
鏡面光沢度を測定し,次の式 (5) によって光沢残存率 (γ) を算出し,光沢の変化を表示する。
Gs1
γ 100 (5)
0
ここに, γ : 光沢残存率 (%)
Gs0 : 暴露前の試験片の鏡面光沢度 (%)
Gs1 : 暴露後の試験片の鏡面光沢度 (%)
2) クレージング(ひび割れ)及びき裂(クラッキング)
注記 屋外で暴露した試験片のき裂(クラッキング)又はクレージングは,オゾンと同様に光に
よっても生じることがある。その見分けは,特に明るい色のゴムでは難しい。日光による
クレージングの特徴は,浅いき裂であり,ひずみと無関係に生じる。疑わしい場合には,
比較のために,ひずみを与えた試験片とともにひずみを与えない試験片を暴露するとよい。
3) チョーキング(白亜化)
6.5.2 物理特性変化の評価
物理特性変化の評価は,次の式 (6),式 (7) 又は式 (8) によって,暴露前後の試験片から引張強さ,切
断時伸び,引張応力,引裂強さ,硬さなどの残留率,変化率又は変化として算出する。それぞれの測定は,
JIS K 6251,JIS K 6252又はJIS K 6253による。暴露前後の試験片の測定条件は,同一とする。
a) 残留率

1
WR 100 (6)
0
ここに, WR : 各特性の残留率 (%)
X0 : 暴露前の試験片の各特性の測定値
X1 : 暴露後の試験片の各特性の測定値
b) 変化率
X1 X0
Wc 100 (7)
X0
ここに, Wc : 各特性の変化率 (%)

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X0 : 暴露前の試験片の各特性の測定値
X1 : 暴露後の試験片の各特性の測定値
c) 変化
WH=H1−H0 (8)
ここに, WH : 硬さの変化
H0 : 暴露前の試験片の硬さ
H1 : 暴露後の試験片の硬さ
d) 暴露期間に対する特性値のプロット
6.5.3 その他の特性の評価
その他の特性の評価は,寸法変化,応力緩和,電気抵抗,引張永久ひずみなどについて行うことが望ま
しい。

6.6 試験結果のまとめ方

  試験結果のまとめ方は,次による。
a) 色変化 目視による色の変化は,6.5.1 a) 1) による結果を試験片ごとに表示する。測色計による色の
変化は,6.5.1 a) 2) によって算出した色差及び色差の成分の試験片3個の平均値を,JIS Z 8401によ
って丸めの幅1で表す。
b) 外観変化 外観変化は,6.5.1 b) による結果を試験片ごとに表示する。定性的な外観変化及び表面特
性の変化の評価方法を用いてもよい。例えば,次のような方法がある。
0−なし
1−ほとんど感知できない
2−中程度
3−著しい
光沢残存率を求める場合には,試験片3個の測定結果の平均値をJIS Z 8401によって丸めの幅1で
表す。き裂(クラッキング)の評価は,JIS K 6259による。
c) 物理特性変化 物理特性変化は,6.5.2による結果をJIS Z 8401によって丸めの幅1で表す。
d) その他の特性変化 その他の特性変化は,6.5.3による結果を試験片ごとに表す。

6.7 記録

  試験成績表には,次の事項を記録する。
a) 適用規格番号
b) 試料の詳細
1) 試料の明細,履歴など
2) 配合の明細,加硫条件など
3) 試験片作製方法
4) ウェザリング基準材料を用いた場合は,その明細
c) 試験の詳細
1) 物理特性の変化を測定するのに用いた方法の規格名称
2) 暴露方法の種類及び試験装置
3) 暴露場所の位置及び明細
4) 暴露ステージ決定に用いた手順(放射露光量,分光放射露光量又は時間)
5) 暴露前の試験片として保存試験片又はマスキング面を用いた場合は,その種類
6) 試験片にひずみを与えたか,もし与えた場合には,その程度

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7) 裏打ち又は支持具の性質
8) 保存試験片の保管条件
9) 放射露光量又は分光放射露光量を決めるのに用いた方法
10) 水洗の明細(該当するとき)
11) その他この規格の規定と異なった試験方法
d) 試験結果
1) 暴露ステージ
2) 気象データ(放射露光量又は分光放射露光量,気温,相対湿度,その他必要な事項)
3) 色変化
4) 外観変化(測ったとき)
5) ひずみを与えた試験片の場合には,き裂(クラッキング)の劣化等級
6) 各物理特性値の個々の値(暴露前)
7) 各暴露ステージ後の各物理特性値の試験結果
8) 各物理特性値の残留率,変化率及び変化,並びに各測定値の単位
e) 試験年月日
f) その他必要な事項

7 アンダーグラス屋外暴露試験

7.1 目的

  この試験は,屋外暴露試験装置を用いて,ガラスを透過した太陽光(昼光)下における加硫ゴムの耐光性
を調べるために行う。

7.2 試験装置

  暴露試験装置は,試験用暴露架台及び建築用窓ガラス,風防ガラス,自動車用窓ガラスなどの適切なガ
ラスのふたで枠組みされ,底部が解放された箱で構成する。試料を直接に,又は適切な試料ホルダによっ
て取り付ける試料保持枠は,箱のガラスカバー面に平行に設置しなければならない。暴露試験装置は,太
陽高度(すなわち,太陽の仰角)又は方位に関して調節できることが望ましい。
ガラスのふたと試料保持枠との間は,適切な換気ができるように十分な間隔が必要である。例えば,こ
の間隔は,最低75 mmが必要である。ガラスふたの枠による影を最小にするため,ガラスの下で暴露に使
用できる面積は,ガラスカバーと試料との距離によって決まる面積だけ縮小された範囲に限定しなければ
ならない。
暴露架台,試験片保持枠及び試験片取付け具及び放射照度計は,6.2による。ただし暴露架台の上面は,
ガラスで覆った試験箱を取り付けた構造とする。装置の一例を,図2に示す。

――――― [JIS K 6266 pdf 14] ―――――

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図2−アンダーグラス屋外暴露試験装置の一例
a) 試験箱の構造の形式は,次のいずれかによる。
1) 自然通風形 雨水の影響を受けず,外気が自由に流通し,かつ,試験箱内の温度の上昇を少なくす
るために,試験箱側面の一部及び底面は開放した構造とする。
2) 強制通風形 試験箱内の温度を調節するための換気機構をもつ構造とする2)。
3) 密閉形 試験箱の全面をふさぎ,外気が自由に流通できない構造とする。
注2) 強制通風に伴って外気中の汚染物質を試験箱内に蓄積する可能性がある。
b) 使用するガラスは,JIS R 3202に規定するフロート板ガラスとし,平らで欠陥がなく,波長370830
nmの範囲の分光透過率が約90 %以上,波長310 nm以下の分光透過率が1 %以下の板ガラスが望まし
い。板厚は,通常,23 mmとするが,風圧,積雪,降ひょうなど,その地域の気象条件によって変
えてもよい。ただし,その場合には,厚さを試験成績表に記録する。
ガラスの使用期間は,通常,2年とする。
c) ガラスは,弾性シーラント又はガスケットを用いて試験箱にはめ込み,雨,雪及び漏水の影響が試験
片に生じないようにする。受渡当事者間の協定によって,ガラスは,他の種類の板ガラス又は窓用プ
ラスチック材料を用いてもよい。
d) 試験片の上面と試験箱のガラス下面との距離が75 mm以上とする。
注記 アンダーグラス屋外暴露は,直接屋外暴露と比較すると,太陽光の分光分布の相違及びアン
ダーグラス試験箱内の温度と大気の温度との相違によって異なった結果を生じることが多い。

7.3 試験片

  試験片は,6.3による。

7.4 試験方法

7.4.1  試験条件
試験条件は,6.4.1による。

――――― [JIS K 6266 pdf 15] ―――――

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JIS K 6266:2007の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 4665:2006(MOD)

JIS K 6266:2007の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6266:2007の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK5600-4-4:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第4節:測色(原理)
JISK5600-4-5:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第5節:測色(測定)
JISK5600-4-6:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第6節:測色(色差の計算)
JISK6200:2019
ゴム―用語
JISK6250:2019
ゴム―物理試験方法通則
JISK6251:2017
加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―引張特性の求め方
JISK6252:2007
加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―引裂強さの求め方
JISK6253:2006
加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方
JISK6259:2004
加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―耐オゾン性の求め方
JISK7219:1998
プラスチック―直接屋外暴露,アンダーグラス屋外暴露及び太陽集光促進屋外暴露試験方法
JISK7350-1:1995
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法 第1部:通則
JISK7350-1:2020
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第1部:通則
JISK7350-2:2008
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第2部:キセノンアークランプ
JISK7350-3:2008
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第3部:紫外線蛍光ランプ
JISK7350-4:2008
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第4部:オープンフレームカーボンアークランプ
JISK7363:1999
プラスチック―耐候性試験における放射露光量の機器測定―通則及び基本的測定方法
JISL0801:2011
染色堅ろう度試験方法通則
JISL0804:2004
変退色用グレースケール
JISR3202:2011
フロート板ガラス及び磨き板ガラス
JISZ2381:2017
大気暴露試験方法通則
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8720:2012
測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源
JISZ8741:1997
鏡面光沢度―測定方法