JIS K 6718-3:2015 プラスチック―メタクリル樹脂板―タイプ,寸法及び特性―第3部:連続キャスト板 | ページ 2

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5.2.3 欠陥の分類
板の欠陥の面積は,表1によって分類する。それぞれの欠陥は,別々に取り扱う。
表1−欠陥の分類
単位 mm2
分類 表面欠陥の面積 内部欠陥の面積
無視できる 1未満 1未満
許容できる 13 13
5.2.4 欠陥の分布
5.2.4.1 表1で無視できると分類した微小欠陥は,板のどの場所でも1 m2内に,実用上問題となる数があ
ってはならない。この数については,受渡当事者間の協定による。
5.2.4.2 表1で許容できると分類した欠陥は,板内部又は板表面上の他の許容できる欠陥と500 mm以上
離れていなければならない。
5.3 色
別に取決めのある場合を除き,色の分布は均一とする。許容範囲は,受渡当事者間の協定による。
5.4 寸法
5.4.1 長さ及び幅
板の長さ及び幅は,受渡当事者間の協定による。その許容差は,表2による。
表2−長さ及び幅の許容範囲
長さ及び幅 許容差
mm mm
≦1 000 +3
0
1 0012 000 +6
0
2 0013 000 +9
0
≧3 001 +0.3 %
0
5.4.2 厚さ
面積が6 m2以下で,厚さ1 mm以上10 mm以下の板の厚さの許容差は,±0.1 hとする[hは,呼び厚さ
(単位 : mm)]。
この許容差は,各々の板内かつ別々の板間についても適用する。
5.4.3 他の寸法の許容差
5.4.1及び5.4.2に規定する以外の板長さ,幅及び厚さのものについての許容差は,受渡当事者間の協定
による。
5.4.4 測定条件
板寸法の測定は,室温で実施する。ただし,問題の生じる可能性のある場合は,JIS K 7100に規定され
た標準条件下で実施する。独立し,離れた条件下で測定した場合は,測定場所間での温度及び相対湿度の

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違いによる寸法変化を補正する。
5.5 基本性質及びその他の性質
5.5.1 基本性質
板の基本的な機械的,熱的及び光学的性質は,表3による。
5.5.2 その他の性質
板のその他の性質については,受渡当事者間の協定による。その他の性質の代表値の例及びその試験方
法を,表4に示す。
表3−メタクリル樹脂連続キャスト板 基本性質−要求値
性質 単位 試験方法 要求値 適用箇条
引張強さ MPa JIS K 7161-2/1B/5 最小60 6.5.2
引張破壊ひずみ % JIS K 7161-2/1B/5 最小2 6.5.2
引張弾性率 MPa JIS K 7161-2/1B/1 最小2 700 6.5.2
kJ/m2
シャルピー衝撃強さ(ノッチなし) JIS K 7111-1/1fU 最小8 6.5.3
ビカット軟化温度 ℃ JIS K 7206 B50法 最小95 6.6.1
加熱寸法変化(収縮) % 附属書A 最大2.8 6.6.3
全光線透過率a) % JIS K 7361-1 最小90 6.8.1
420 nm光線透過率a)
(厚さ3 mm)
キセノンランプ暴露前 % ISO 13468-2 最小90 6.8.3
キセノンランプ1 000時間暴露後 % ISO 13468-2 最小88 6.8.3
(JIS K 7350-2,A法)
注a) 無色透明板の場合に限る。
表4−メタクリル樹脂連続キャスト板 その他の性質−代表値
性質 単位 試験方法 代表値(参考) 適用箇条
曲げ強さ MPa JIS K 7171 110115 6.5.1
ロックウェル硬さ JIS K 7202-2,Mスケール 95100 6.5.4
線膨張係数 K−1 ISO 11359-2 7×10−5 6.6.4
荷重たわみ温度 ℃ JIS K 7191-2,A法 85100 6.6.2
ヘーズa) % JIS K 7136 0.51 6.8.2
屈折率,nD23 JIS K 7142,A法 1.49 6.8.4
密度a),b) g/cm3 JIS K 7112,A法,C法,D法 1.19 6.9.1
吸水率 % JIS K 7209,A法(23 ℃,24時間) 0.5c) 6.9.2
注a) 無色透明板の場合に限る。
b) 着色板は高い値のものがある。
c) 3 mm厚さ,50 mm角の場合の値。

6 試験方法

6.1   一般
6.1.1 サンプリング
抜取検査方法は,受渡当事者間の協定によるが,JIS Z 9015-1に規定されている検査方法が,一般的に
採用されており,その方法に準じることが望ましい。

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6.1.2 試験片の状態調節及び試験条件
試験片の状態調節(48時間)及び試験は,ビカット軟化温度,荷重たわみ温度及び加熱時の寸法変化(6.6.1,
6.6.2及び6.6.3参照)を除いて,JIS K 7100に規定する温度23 ℃±2 ℃及び相対湿度 (50±5) %の条件下
で行う。
6.1.3 試験片の調製
試験片は,適用可能な限りJIS K 7144に規定されている手順によって調製する。
特定の試験方法で要求されている厚さに,板を切削加工する必要がある場合には,片面は,元の状態の
ままにしておく。
6.1.4 試験片の厚さ
板が,関係する試験方法の試験片として必要とされる厚さより薄い場合は,板の厚さの試験片をそのま
ま使用する。
6.2 外観
板の欠陥及びその分布の評価は,昼光下,又は色温度6 500 K±650 Kかつ定格40 W以上の昼光色蛍光
灯の下で,目視検査によって行う。
6.3 色
色見本と試験片との色差は,受渡当事者間で協定した方法によって測定する。
6.4 寸法
6.4.1 長さ及び幅は,校正された定規を使用し,5.4.4によって,最小1 mmの桁まで測定する。
6.4.2 厚さは,校正されたマイクロメータ若しくはダイヤルゲージ,又は超音波厚さ計を使用して5.4.4
によって最小0.05 mm刻みまで測定する。測定は,板の端から100 mm以上離れたところで行う。
6.5 力学的性質
6.5.1 曲げの性質は,JIS K 7171によって,可能ならば厚さ4 mmの試験片を用いて測定する。JIS K 7171
に規定された寸法に合わせるために試験片を切削加工した場合は,元の板表面が,引張り側になるように
置く。
6.5.2 引張りの性質は,JIS K 7161-1及びJIS K 7161-2によって,1B形の試験片を用いて測定する。引
張強さ及び引張破壊ひずみの試験速度は,5 mm/min±1 mm/minとし,引張弾性率の試験速度は,1 mm/min
±0.2 mm/minとする。
6.5.3 シャルピー衝撃強さは,JIS K 7111-1/1fUによって,標準のノッチなし試験片(試験片の大きさは
80 mm×10 mm×4 mm)を用いて測定する。試験片を規定寸法に切削加工した場合には,元の表面の反対
側を振り子で打撃する。
6.5.4 ロックウェル硬さは,キャスト板の元の表面上で,JIS K 7202-2によって,Mスケールで測定する。
6.6 熱的性質
6.6.1 ビカット軟化温度は,キャスト板の元の表面をJIS K 7206に規定するB50法によって測定する。
昇温速度は,50 ℃/h±5 ℃/hとする。試験に先立って,試験片を80 ℃±2 ℃で16時間状態調節し,デ
シケーター内で室温まで冷却する。
6.6.2 荷重たわみ温度は,JIS K 7191-1及びJIS K 7191-2のA法によって測定する。試験に先立って,試
験片を80 ℃±2 ℃で16時間状態調節し,デシケーター内で室温まで冷却する。この試験は,厚さ3 mm
未満の板には適用しない。
6.6.3 加熱寸法変化(収縮)は,附属書Aに規定する方法によって測定する。
6.6.4 線膨張係数は,ISO 11359-2によって測定する。

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6.7 燃焼性
燃焼性試験が必要な場合は,受渡当事者間の協定による燃焼試験方法によって試験する。
6.8 光学的性質
6.8.1 全光線透過率は,1.5 mm以上5 mm以下の厚さの試験片をJIS K 7361-1によってD65光源を用いて
測定する。
6.8.2 ヘーズは,1.5 mm以上5 mm以下の厚さの試験片をJIS K 7136によって測定する。
6.8.3 JIS K 7350-1,及びJIS K 7350-2に規定するA法によるキセノンランプ1 000時間暴露前後の420 nm
での光線透過率の測定は,1.5 mm以上5 mm以下の厚さの試験片を,ISO 13468-2に規定する分光光度計
によって測定する。受渡当事者間の協定によって,JIS K 7350-4に規定するカーボンアークランプによる
暴露後の光線透過率を測定してもよい。
6.8.4 屈折率は,JIS K 7142に規定するA法によって測定する。
6.9 その他の性質
6.9.1 密度は,JIS K 7112に規定するA法,C法又はD法によって測定する。
6.9.2 吸水率は,JIS K 7209に規定するA法(23 ℃,24時間)によって測定する。
6.9.3 屋外暴露は,JIS K 7219-1及びJIS K 7219-2によって試験する。実験室光源による耐暴露性は,JIS
K 7350-1,及びJIS K 7350-2に規定するA法又はJIS K 7350-4によって試験する。暴露後の色及び性質の
変化は,JIS K 7362によって測定する。これらの試験の詳細は,受渡当事者間の協定による。

7 再試験及び受入れ拒否

  不具合が発生した場合は,受渡当事者間の協定によって,再試験を実施する。

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附属書A
(規定)
加熱時の寸法変化(収縮)の測定
A.1 試験片
板の幅方向に同程度の間隔をあけて,100 mm±2 mmの正方形の試験片を3個切り出す。
試験片は,70 ℃±2 ℃で48時間乾燥した後,デシケーター内で室温まで冷却する(18 ℃28 ℃,望
ましくは23 ℃±2 ℃)。オンライン品質管理試験の目的に対しては,要求される場合以外では,この乾燥
工程を省略できる。
4辺に番号を付けて,それぞれ0.02 mm刻みまで長さを測定する。
A.2 加熱手段
試験片を平らな板の上に水平に載せ,160 ℃±2 ℃に保持した加熱炉中の棚上に置く。試験片と板との
付着を避けるために,タルクを支持板の上にまぶすなどの対策を講じる。加熱時間は,試験片の厚さによ
って表A.1のとおりとする。
表A.1−加熱時間
板の厚さ(mm) 時間(分)
1.55 60
>5 75
注記 加熱によって試験片が反り,試験片の寸法測定が難しい場合は,次に示す方法で,加熱中の反
りを軽減することができる。
a) タルクを薄くまぶした,例えば,0.5 mm程度の厚さのアルミニウム板の上に試験片を置き,
フレーム状のスペーサーを試験片の周囲に置く。
b) このスペーサーは,試験片よりも大きく,かつ,厚めに作製し,試験片の伸びる余地を確保
する。
c) タルクを試験片の上に薄くまぶし,もう1枚のアルミニウム板を試験片及びスペーサーの上
にかぶせ,これら2枚のアルミニウム板をクリップなどで軽く固定する。
A.3 冷却手順
試験片をデシケーター内で室温まで冷却する(18 ℃28 ℃,望ましくは23 ℃±2 ℃)。再度4辺の長
さを0.02 mm刻みまで測定する。
A.4 計算
各試験片の各辺の長さの変化を,初めの値に対する百分率で計算する。各試験片について4辺の平均百
分率を計算した後,3個の試験片についての平均値を計算する。

――――― [JIS K 6718-3 pdf 10] ―――――

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JIS K 6717-1:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6718-3:2015の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK7100:1999
プラスチック―状態調節及び試験のための標準雰囲気
JISK7111-1:2012
プラスチック―シャルピー衝撃特性の求め方―第1部:非計装化衝撃試験
JISK7112:1999
プラスチック―非発泡プラスチックの密度及び比重の測定方法
JISK7136:2000
プラスチック―透明材料のヘーズの求め方
JISK7142:2014
プラスチック―屈折率の求め方
JISK7144:1999
プラスチック―機械加工による試験片の調製
JISK7161-1:2014
プラスチック―引張特性の求め方―第1部:通則
JISK7161-2:2014
プラスチック―引張特性の求め方―第2部:型成形,押出成形及び注型プラスチックの試験条件
JISK7171:2016
プラスチック―曲げ特性の求め方
JISK7191-1:2015
プラスチック―荷重たわみ温度の求め方―第1部:通則
JISK7191-2:2015
プラスチック―荷重たわみ温度の求め方―第2部:プラスチック及びエボナイト
JISK7202-2:2001
プラスチック―硬さの求め方―第2部:ロックウェル硬さ
JISK7206:2016
プラスチック―熱可塑性プラスチック―ビカット軟化温度(VST)の求め方
JISK7209:2000
プラスチック―吸水率の求め方
JISK7219-1:2011
プラスチック―屋外暴露試験方法―第1部:通則
JISK7219-2:2011
プラスチック―屋外暴露試験方法―第2部:直接暴露試験及び窓ガラス越し暴露試験
JISK7350-1:1995
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法 第1部:通則
JISK7350-1:2020
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第1部:通則
JISK7350-2:2008
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第2部:キセノンアークランプ
JISK7350-4:2008
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第4部:オープンフレームカーボンアークランプ
JISK7361-1:1997
プラスチック―透明材料の全光線透過率の試験方法―第1部:シングルビーム法
JISK7362:1999
プラスチック―アンダーグラス屋外暴露,直接屋外暴露又は実験室光源による暴露後の色変化及び特性変化の測定方法
JISZ9015-1:2006
計数値検査に対する抜取検査手順―第1部:ロットごとの検査に対するAQL指標型抜取検査方式