JIS L 1920:2007 繊維製品の防ダニ性能試験方法 | ページ 4

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L 1920 : 2007
附属書B
(規定)
ダニの計数方法

序文

  この附属書は,ダニの計数方法について規定する。
B.1 一般
ダニの計数は,試料の種類によってB.2の飽和食塩水浮遊法,B.3の全量展開法,B.4の洗出し法1,又
はB.5の洗出し法2のいずれかの方法によって行う。
B.2 飽和食塩水浮遊法
飽和食塩水浮遊法は,次による。
a) 試薬
1) 飽和食塩水 5.1 g)による。
2) 非イオン界面活性剤溶液 5.1 h)による。
3) 着色液 5.1 i)による。
b) 器具及び装置
1) 三角フラスコ 5.2 c)による。
2) ビーカー 5.2 d)に規定した呼び容量が50 mlのもの。
3) ろ紙 5.2 k)による。
4) 実体顕微鏡 5.2 s)による。
5) 吸引装置 5.2 u)による。
6) 数取器 5.2 v)による。
c) 試料 ダニ培地,誘引用飼料,接種用ダニ培地及びB.4又はB.5の洗出し法でふるい(目開き4050
上に残った繊維くずなどを試料の対象とする。
1) ダニ培地 十分にかくはんしたダニ培地を0.025 g又は0.050 gはかりとり,生存ダニ数の計数を行
う。ダニ培地0.025 g中の生存ダニ数の計数を行う場合はダニ計数を8回繰り返し,ダニ培地の分取
量を0.050 gとした場合は,繰り返しを4回とする。
2) 誘引用飼料 適量に分けてダニの分離を行う。
3) 接種用ダニ培地 接種用ダニ培地0.1 gを適量に分けて生存ダニ数の計数を行う。接種用ダニ培地の
生存ダニの計数は,繰り返しを3回とする。
4) 繊維くずなどの試料 適量に分けてダニの分離を行う。
d) 操作
1) 試料を三角フラスコに入れる。
2) 三角フラスコに数滴の非イオン界面活性剤溶液と1.0 ml程度の着色液とを添加する1)。
3) 適量の飽和食塩水を加え,十分にかくはんする。
4) 飽和食塩水を三角フラスコの口まで注ぎ,10分間静置する。
5) 静置後,上層の飽和食塩水を吸引ろ過する。

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6) ろ紙上の生存ダニを実体顕微鏡下で計数する2)。ただし,一つの試験試料に対してダニの計数作業
を20分以内で終了させなければならない。時間内に計数を終了させることができない場合は,三角
フラスコの上澄み液を容量50 mlのビーカーに移し,非イオン界面活性剤溶液数滴及び水を加え全
量を約3040 mlにし,順次速やかに計数作業を行う。
注1) 着色液は,吸引しながらろ紙を直接着色してもよい。
2) 死亡ダニ又は静止期のダニは,計数の対象から除外する。
e) 生存ダニ数の計算 ダニ培地1 g中の生存ダニ数は,計数した生存ダニ数及び次の式によって求める。
1n
ix
i
Nm
2.0
ここに, Nm : ダニ培地の生存ダニ数(匹/g)
x1,x2,···,xn : ダニ培地0.025 g(又は,0.050 g)中の各生存ダニ数
n : ダニ培地の測定回数,n=8(又は,n=4)
B.3 全量展開法
全量展開法は,次による。
a) 試薬
1) 水 5.1 d)による。
2) 着色液 5.1 i)による。
b) 器具及び装置
1) ビーカー 5.2 e)による。
2) ろ紙 5.2 k)による。
3) 実体顕微鏡 5.2 s)による。
4) 吸引装置 5.2 u)による。
5) 数取器 5.2 v)による。
c) 試料 ダニ培地又は接種用ダニ培地を試料の対象とする。
1) ダニ培地 十分にかくはんしたダニ培地を0.025 gはかりとり,生存ダニ数の計数を行う。ダニ培地
0.025 g中の生存ダニ数の計数の繰り返しを8回とする。
2) 接種用ダニ培地 接種用ダニ培地0.1 gを適量に分けて生存ダニ数の計数を行う。接種用ダニ培地の
生存ダニの計数は,繰り返しを3回とする。
d) 操作
1) 試料をビーカーに入れ,水2030 ml加える。
2) 着色液0.51.0 mlをビーカーに加え十分にかくはんする。
3) ビーカー内の液をすべて吸引ろ過する。
4) 水でビーカー内を洗浄後,その洗浄液もろ過し,ビーカー内のものをすべてろ紙に展開する1)。
5) ろ紙上の生存ダニを実体顕微鏡下で計数する2)。
e) 生存ダニ数の計算 ダニ培地1 g中の生存ダニ数は,計数した生存ダニ数及びB.2 e)の式によって求め
る。
B.4 洗出し法1

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洗出し法1は,次による(図B.1参照)。
a) 試薬
1) 飽和食塩水 5.1 g)による。
2) 着色液 5.1 i)による。
b) 器具及び装置
1) 三角フラスコ 5.2 c)による。
2) ろ紙 5.2 k)による。
3) 実体顕微鏡 5.2 s)による。
4) ふるい 5.2 t) 1)及び2)による。
5) 吸引装置 5.2 u)による。
6) 数取器 5.2 v)による。
c) 試料 カーペットなど繊維製品を試料の対象とする。
d) 操作
1) 試料をふるい(目開き500700 上に置き,その下に洗浄液を受ける容器としてバットなどを
置く。
2) 試料に水を吹き付け3) 4),容器内に洗浄液を貯める。
3) 洗浄液に繊維くずなどごみが少ない場合は4)の操作に,ごみが多い場合は6)の操作に移る。
4) 洗浄液を吸引ろ過する。
5) 容器内を十分に洗浄し,すべて吸引ろ過し5)ろ紙上の生存ダニを実体顕微鏡下で計数し,8)の操作
に移る。
6) ふるい(目開き500700 の下にふるい(目開き4050 を重ね,これに洗浄液を通す6)。
7) ふるいを重ねたまま上から十分に洗い流し,ふるい(目開き4050 上に残ったものをB.2の
飽和食塩水浮遊法で生存ダニ数を計数し,8)の操作に移る。
8) 生存ダニが確認できなくなるまで1)の操作からの作業を繰り返し,計数した合計値を試料中のダニ
数とする。
注3) 洗い出し用のノズルとしてマイクロピペットのチップの先端を平たんにつぶしたものなど
を用いる。
4) カーペットなど試料内部まで水が行き渡りにくい試験片については,軽く湾曲させた状態
にして水を吹き付けて洗う。
5) 洗浄液に着色液を添加し吸引ろ過を行うか,又はろ過終了後にろ紙を直接着色液で着色す
る。
6) ふるいの目詰まりによる洗浄液のオーバーフローに注意しなければならない。

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図B.1−洗い出し法(方法1)の装置図(一例)
B.5 洗出し法2
洗出し法2は,次による。
a) 試薬
1) 飽和食塩水 5.1 g)による。
2) 着色液 5.1 i)による。
b) 器具及び装置
1) 三角フラスコ 5.2 c)による。
2) ろ紙 5.2 k)による。
3) 実体顕微鏡 5.2 s)による。
4) ふるい 5.2 t) 1)及び2)による。
5) 吸引装置 5.2 u)による。
6) 数取器 5.2 v)による。
c) 試料 カーペットなど繊維製品を試料の対象とする。
d) 操作
1) ふるい(目開き500700 の下にふるい(目開き4050 を重ね,この上で試料に水を吹
き付けて3) 4),その洗浄液をふるいですべて受ける6)。
2) 試料の洗浄が終了したら,ふるいを重ねたまま上から十分に洗い流す。
3) ふるいを外し,ふるい(目開き4050 上に飼育培地などが混じっていない場合は4)の操作に,
多い場合は5)の操作に移る。
4) ふるい(目開き4050 上のものを水で洗浄し,その洗浄液を吸引ろ過し5)ろ紙上の生存ダニ
を実体顕微鏡下で計数し,6)の操作に移る。
5) ふるい(目開き4050 上のものをB.2の飽和食塩水浮遊法で生存ダニ数を計数し,6)の操作

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に移る。
6) 生存ダニが確認できなくなるまで1)の操作からの作業を繰り返し,計数した合計値を試料中のダニ
数とする。

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