この規格ページの目次
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L 1920 : 2007
c) 操作
1) ダニ培地を十分にかくはんした後,b) 9)で求めた供試量をはかりとり,ガラス管に入れる。ただし,
ダニ培地は,ガラス管の挿入口側の端から約40 mmまでの間とする。
2) ガラス管の挿入口を高密度織物とゴムバンドとでふさぎ,これを試験装置とする9)。
3) 試験装置を密閉容器に入れ,箇条6のb)の条件下に水平に48±1時間静置する。
注9) 無加工試料についても同様に行う。
d) 観察方法 粘着テープ,誘引用飼料及びダニ計数用わたをダニ計数の対象として,B.4又はB.5に従
いそれぞれ生存ダニ数を計数し,その合計を誘引ダニ数とする。
e) 試験結果
1) 試験成立の判定 試験が成立するには次の1.1)及び1.2)を満足しなければならない。成立しなかっ
た場合は,再試験を行う。
1.1) 試験に用いたダニ培地中の生存ダニ数及び変動率を8.1 e) 1.1)の式(2)によって求める。変動率は
10 %未満とする。
1.2) 無加工試料区の誘引ダニ数の平均値は,1 000匹以上とする。
2) 忌避率の計算 試験が成立したものについて,忌避率を次の式(4)によって求める。数値は,JIS Z
8401によって小数点以下1けたに丸める。
n n
Cgi Tgi
i 1 i 1
Ev n
100 (4)
Cgi
i 1
ここに, Ev : 忌避率(%)
Cgi : 無加工試料区における各誘引ダニ数
Tgi : 加工試料区における各誘引ダニ数
n : 試験の繰り返し回数,n=5
9 増殖抑制試験
a) 材料及び器具
1) 恒温器(又は恒温室) 5.2 b)による。
2) シャーレ(小) 5.2 g)による。
3) サンプル管瓶 5.2 j)による。
4) 粘着シート 5.2 m)による。
5) 密閉容器 5.2 p)に規定したもので,内部容量が5 L以上で深さ100 mm以上のもの。
6) 天びん 5.2 r)による。
7) 実体顕微鏡 5.2 s)による。
8) 飼育培地 A.2 b)による。
9) ダニ培地 5.3によるもので,十分繁殖し,生存ダニ数が多いものを用いる。
b) 準備操作 A法の場合(図4参照)は1)の操作から始め,B法の場合(図5参照)は2)から始める。
1) 試料から直径約40 mmの試験片9枚採取し,各々シャーレ(小)に敷き詰め,3)の操作に移る。
2) 試料から1 gはかり取り,サンプル管瓶に詰める。これを各試料9本ずつ準備し,3)の操作に移る。
3) 試料別に密閉容器に入れ8時間以上静置する。
――――― [JIS L 1920 pdf 11] ―――――
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4) ダニ培地1 g中の生存ダニ数を,B.2又はB.3に従い求める。生存ダニ数の測定は,試験開始時に行
う。
5) ダニ培地及び飼育培地の分取量を,次の式(5)から式(7)によって求める。
Nm
S (5)
650
Wt
Wm (6)
S
Wf Wt Wm (7)
ここに, Nm : ダニ培地1 g中の生存ダニ数
S : 希釈倍率
Wm : ダニ培地の分取量 (g)
Wf : 飼育培地の分取量 (g)
Wt : 接種用ダニ培地の調整量 (g)
6) 飼育培地及びダニ培地をそれぞれ十分にかくはんし,5)で求めた分取量を各々はかりとり十分に混
合し,これを接種用ダニ培地とする。接種用ダニ培地は,調整後速やかに試験に用いる。
7) 0.1 g中の接種用ダニ培地の生存ダニ数をB.2又はB.3に従い求め,その数を初期ダニ密度とする。
初期ダニ密度の平均値が5080匹を外れた場合は,6)の操作からやり直す。
注記1 計算式(5)の650は,7)の初期ダニ密度の平均値5080匹を満たすには分母が500
800の範囲内でなければならないことから,その中央値650を採用した。
注記2 計算式(6)のWtは,試料数から求めた必要量では不足する場合が多いので,多めに調
整しなければならない。したがって,Wtを式で表すと次のようになる。
Wt> 0.1 9 n+1 + 0.3
なお,式の(n+1)は,無加工試料を含む試料数を示し,“+0.3”は初期ダニ密度を計
数するのに要する接種用ダニ培地のg数を表す。
c) 操作
1) 十分にかくはんした接種用ダニ培地0.1 gを表面にばらまき,これを試験装置とする10)。試料がカ
ーペットの場合は,接種用ダニ培地をパイルの深部に落とし込んで試験を開始する。ただし,その
操作のときにシャーレから培地が飛び散らないように注意して行う。
2) 試験装置を粘着シート上に置き,これを密閉容器に入れ箇条6のb)の条件下に最長8週間静置する。
注10) 無加工試料についても同様に行う。
d) 観察 試験開始4週間後及び6週間後に観察を行い,必要ならば3回目の観察を試験開始7週間後か
ら8週間後までの間に実施する。
なお,試験の繰り返しを3回とし,各観察時に各々試料又は試験片を3個ずつ生存ダニ数の計数を
行う。
e) 観察方法
1) 試験装置を取り出し,試験容器の外側をふきとる。
2) 接種用ダニ培地はB.2,試験容器及び試料又は試験片はB.4又はB.5に従いそれぞれ生存ダニ数を計
数し,その合計を試験値とする。
単位 mm
――――― [JIS L 1920 pdf 12] ―――――
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単位 mm
図4−増殖抑制試験A法(試験装置図)
単位 mm
図5−増殖抑制試験B法(試験装置図)
f) 試験結果
1) 試験成立の判定 試験が成立するには次の1.1)1.3)を満足しなければならない。成立しなかった場
合は,再試験を行う。
1.1) 試験に用いたダニ培地中の生存ダニ数及び8.1 e) 1.1)の式(2)を用いて求めた変動率は10 %未満と
する。
1.2) ) 7)で求めた初期ダニ密度の平均値は5080匹とする。
1.3) 試験開始4週間後における無加工試料の生存ダニ数の平均値は初期ダニ密度の平均値の3倍以上
とする。
2) 増殖抑制率の計算 試験が成立したものについて,増殖抑制率を,次の式(8)によって求める。数値
は,JIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸める。ただし,増殖抑制率は,各観察時それぞれに
ついて求める。
n n
Cri Tri
i 1 i 1
R n
100 (8)
Cri
i 1
ここに, R : 増殖抑制率(%)
Cri : 無加工試料区における各生存ダニ数
Tri : 加工試料区における各生存ダニ数
n : 試験の繰り返し回数,n=3
――――― [JIS L 1920 pdf 13] ―――――
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10 特異な試料に対する試験方法の対応
忌避試験及び増殖抑制試験において,次に挙げた場合に限り試験方法を変更しても良い。ただし,その
場合は,それぞれ変更しなければならない理由及び試験方法の変更した事項11)などを試験報告書に記載し
なければならない。
a) 侵入阻止法及び増殖抑制試験A法 試料の厚さが15 mmを超える場合でも,試験結果に影響しない
部分をはく離又は裁断することによって,厚さを15 mm以下に調整できる場合は,その部分をはく離
又は裁断してもよい。
b) ガラス管法 試料の物理的原因で無加工試料区の誘引ダニ数の平均値が1 000匹未満になる場合は,
試験に用いる試料の質量を調整してもよい。
c) 増殖抑制試験B法 試料1 gをサンプル管瓶に詰めたときの厚さを35±5 mmにできない場合は,試
料の質量を調整して試験を行ってもよい。ただし,サンプル管瓶に詰めたときの試料の厚さは,35±5
mmでなければならない。
注11) 試験報告書の記載事項の例を次に示す。
はく離又は裁断した部分の名称及びそれが試験に影響しない理由
試験に用いた試料の質量及び質量を変更した理由
11 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記入する。
a) 共通事項(忌避試験及び増殖抑制試験)
1) 試験項目
2) 試験方法
3) 試験に用いたダニの種名(系統,出所,由来など)
4) 試料の種類
5) 試料の名称(商品名など)
6) ダニ培地のダニ密度の測定結果
7) ダニ培地1 g中の生存ダニ数
8) 試験方法に変更がある場合はその変更点及びその理由
9) その他,試験に関して必要な事項
b) 忌避試験の場合 忌避試験の場合,a)に加えて,次の事項を記入する。
1) 無加工試料区の侵入ダニ数(ガラス管法の場合は,誘引ダニ数)
2) 加工試料区の侵入ダニ数(ガラス管法の場合は,誘引ダニ数)
3) 忌避率
c) 増殖抑制試験の場合 増殖抑制試験の場合,a)に加えて,次の事項を記入する。
1) 接種用ダニ培地0.1 g中の生存ダニ数(初期ダニ密度)
2) 各観察時における無加工試料区の生存ダニ数
3) 各観察時における加工試料区の生存ダニ数
4) 各観察時における増殖抑制率
――――― [JIS L 1920 pdf 14] ―――――
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附属書A
(規定)
試験に用いるダニ
序文
この附属書は,試験に用いるダニについて規定する。
A.1 一般
累代飼育したヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides pteronyssinus)を試験に用いる。累代飼育の方法は,次
による。
A.2 容器及び培地
ダニの飼育容器及び培地は,次による。
a) 飼育容器 飼育用の容器としてシャーレなど適切な容量のものを用いる。
なお,飼育容器は,ガラス製が望ましい。
b) 飼育培地 ダニの飼育には,次の方法で調整した飼育培地を用いる。
なお,飼育培地は,試験時の誘引用飼料又はダニ密度の調整用としても用いる。
1) 粉末飼料 5.2 q)の実験動物飼育用粉末飼料を5.2 t) 3)のふるいを用いてふるい分けし,ふるいを通
過した微粉末を飼育培地用粉末飼料とする。
2) 調整 飼育培地用粉末飼料と5.1 e)の乾燥酵母とを質量比で1 : 1に混合する。
3) 前処理 2)の飼料をa)の飼育容器に厚さ10 mm程度に広げ,5.2 a)の循環式熱風乾燥機で70±2 ℃,
2時間加熱処理した後,飼育容器とともに5.2 p)の密閉容器内に2448時間保管する。
A.3 ダニの飼育
ダニの飼育方法及び管理は,次による。
a) 飼育方法 ダニ培地は,5.2 p)の密閉容器に入れ,箇条6のb)の条件下で飼育を行う。飼育期間中は,
ダニ培地を随時かき混ぜ,他のダニ又は昆虫の混入の有無を確認する。ダニ培地中に他のダニ又は昆
虫を確認した場合は,直ちにその培地の使用を中止し,培地を廃棄しなければならない。
b) ダニ培地の更新 ダニ培地のダニ密度が減少し始めたらダニ培地をc)に従い更新させる。
c) ダニの接種方法 ダニ培地をA.2 b)の飼育培地に直接混合するか,又はダニだけを飼育培地に接種す
る。
A.4 保管方法
実験動物用粉末飼料,飼育培地用粉末飼料及び乾燥酵母は,密封して,冷暗所に保管する。
――――― [JIS L 1920 pdf 15] ―――――
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JIS L 1920:2007の国際規格 ICS 分類一覧
JIS L 1920:2007の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7139:1997
- 双眼実体顕微鏡
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISL0217:1995
- 繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法
- JISL0803:2011
- 染色堅ろう度試験用添付白布
- JISL1096:2010
- 織物及び編物の生地試験方法
- JISL1903:2017
- 羽毛試験方法
- JISL4406:2000
- タイルカーペット
- JISL4406:2021
- タイルカーペット
- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR3644:1998
- ガラス管類
- JISZ1539:2009
- 包装用ポリプロピレン粘着テープ
- JISZ1701:2008
- ゴムバンド
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい