JIS L 1920:2007 繊維製品の防ダニ性能試験方法 | ページ 2

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法に使用する。
k) ろ紙 JIS P 3801に規定する大きさが直径70 mm又は90 mmの一般定性用のろ紙で,ダニ計数に使用
する。
注記 ダニを重複して計数しないように510 mmのます目を書き入れておく。
l) 粘着テープ JIS Z 1539に規定するもので,ガラス管法に使用する。
m) 粘着シート は(這)い出したダニを固着するのに十分な粘着力があるもので,ダニの飼育及び侵入
阻止法又は増殖抑制試験に使用する。
n) 高密度織物 JIS L 1096のA法による通気度が110 cm3/cm2・sで,繊維の種類が綿100 %のもので,
ガラス管法に使用する。
o) 標準布 JIS L 0803に規定する染色堅ろう度試験用添付白布 単一繊維布“綿”3-1号。
p) 密閉容器 気密性のあるプラスチック製容器。ただし,抗菌剤などの化学物質を練込み,又は表面処
理していないもの。
なお,密閉容器は,5.1 g)の飽和食塩水を内部容積の約10 %量入れた後,すのこ3)を敷き,この上
にダニの飼育用の容器又は試験装置を置き,密閉容器のふたをする。試験装置を入れる場合は,密閉
容器を試料区ごとに準備する。
注3) ポリプロピレン製など試験に影響を与えないもの。
q) 実験動物飼育用粉末飼料 マウス,ラット,ハムスターなどの飼育に用いるもので,ダニの飼育飼料
として使用する。
r) 天びん JIS K 0050に規定するもの。
s) 実体顕微鏡 JIS B 7139に規定するもので,落射式照明装置を備え,倍率が20倍程度のもの。
t) 試験用ふるい JIS Z 8801-1に規定するもので,使用するふるいの目開きは,次による。
1) 洗い出し用 4050 囲内のもの
2) 洗い出し用 500700 囲内のもの
3) 飼料選別用 300
u) 吸引装置 吸引瓶にブフナーロートを取り付けて,アスピレータ(又は吸引ポンプ)で吸引ろ過でき
るようにしたもの。必要があれば吸引力を調節するためのバイパスを入れる。
v) 数取器 09999までカウントできるもの。

5.3 ダニ培地の準備

  試験に用いるダニ培地を,附属書Aによって準備する。

6 試験条件

  試験条件は,次による。
a) 試験室 温度25±5 ℃,相対湿度(65±20) %
なお,試験室とは,試料の採取,試験の準備など行う作業場所を示す。
b) 試験環境 温度25±2 ℃,相対湿度(75±5) %,暗条件
なお,試験環境とは飼育又は試験中のダニの環境を示す。

7 試料

7.1 採取方法

  試料が羽毛ふとんわた以外の繊維製品の場合は,JIS L 0105に規定した方法に従い,カーペット等の製

――――― [JIS L 1920 pdf 6] ―――――

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品は30 cm×30 cm以上,ふとんわたについては50 g以上採取する。羽毛ふとんわたの場合は,JIS L 1903
に規定した方法によって10 g以上採取する。

7.2 無加工試料

  試料がカーペット,合成繊維ふとんわた,ふとん側地及びカバー・シーツ類の場合で,加工試料に対す
る無加工試料が準備できない場合は,次に示したものを無加工試料として試験に用いてもよい。
a) カーペット JIS L 4406の“タイルカーペット”の1種に該当する原反4)をJIS L 0217の103号に規
定する方法によって洗濯5),遠心脱水後,水分を含んだ状態のものを温度120±2 ℃,30分間加熱し,
再度JIS L 0217の103号に規定する方法によって洗濯5)し,遠心脱水後,室温で乾燥させたもの。
b) 合成繊維ふとんわた 繊維の種類がポリエステル100 %で繊度が58デシテックス,繊維長が51
75 mmのものをJIS L 0217の103号に規定する方法によって洗濯6)し,遠心脱水後,室温で乾燥させ
たもの。
c) ふとん側地 標準布を用いる。
d) カバー・シーツ類 標準布を用いる。
注4) 裏打ち及びプレコート処理が施されておらず,基布は,ノーバインダータイプのもの。また,
パイル素材は,ナイロンフィラメント糸で反染め又は湯通し後のもの。
5) 洗剤を使用しない湯洗いとする。
6) 洗濯用ネットに入れて,洗剤を使用しない湯洗いとする。

7.3 前処理

  試験には,5.2 a)の循環式熱風乾燥機を用いて,70±2 ℃,10分間加熱処理を行った試料を使用する。
なお,加熱処理は,試料を適切な大きさのふた付ステンレスバットに入れて行う。また,2種類以上の
試料を加熱処理する場合は,試料別に加熱処理を行わなければならない。

7.4 保管

  前処理を行った試料は,速やかに試験を行わなければならない。試験開始までやむを得ず保管する場合
は,試料をポリエチレンフィルム製などの袋に入れ,密封して保管する。保管場所は,温度,直射光線,
水分などが試料に影響を与えない場所とする。また,加工品に施した薬剤の影響を他の試料に与えないよ
うにする。

8 忌避試験

8.1 侵入阻止法

a) 材料及び器具
1) 恒温器(又は恒温室) 5.2 b)による。
2) シャーレ(大) 5.2 f)による。
3) シャーレ(小) 5.2 g)による。
4) 粘着シート 5.2 m)による。
5) 密閉容器 5.2 p)に規定したもので,内部容量が5 L以上で深さ100 mm以上のもの。
6) 天びん 5.2 r)による。
7) 実体顕微鏡 5.2 s)による。
8) 誘引用飼料 A.2 b)の飼育培地を用いる。
9) ダニ培地 5.3によるもので,ダニ培地中の生存ダニ数が多く,かつ,培地からは(這)い出したダ
ニも十分に確認できるもの。

――――― [JIS L 1920 pdf 7] ―――――

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b) 準備操作
1) 7.3の前処理を行った試料から直径約40 mmの試験片5枚採取する。
2) 試験片をそれぞれシャーレ(小)に敷き詰め,試料別に密閉容器に入れ8時間以上静置する。
3) ダニ培地1 g中の生存ダニ数をB.2又はB.3によって求める。生存ダニ数の測定は,試験開始前に
行う。
4) ダニ培地1 g中の生存ダニ数及びダニ培地の供試量7) を,次の式(1)によって求める。
10 000
q (1)
Nm
ここに, q : ダニ培地の供試量 (g)
Nm : ダニ培地1 g中の生存ダニ数
注7) 生存ダニ数10 000匹を含むダニ培地量に相当する。
c) 操作
1) 誘引用飼料0.05 gをシャーレ(小)の中央部分に置く。ただし,直径10 mmの範囲内とする。
2) ダニ培地を十分にかくはんした後,b)の4)の式(1)から求めた供試量をはかりとる。
3) はかりとったダニ培地をシャーレ(大)に均一にばらまく。
4) シャーレ(大)の中央にシャーレ(小)を重ねて置き,これを試験装置とする8)(図1参照)。
5) 試験装置を粘着シート上に置き,これを密閉容器に入れ,箇条6のb)の条件下に24±1時間静置す
る。
注8) 無加工試料についても同様に行う。
d) 観察方法
1) シャーレ(小)を取り出し,シャーレの外側をふき取る。
2) 誘引用飼料はB.2,試験片及びシャーレ内についてはB.4又はB.5を用いてそれぞれ生存ダニを計数
し,その合計を侵入ダニ数とする。
単位 mm
図1−侵入阻止法(試験装置図)
e) 試験結果
1) 試験成立の判定 試験が成立するには,次の1.1)及び1.2)を満足しなければならない。成立しなか
った場合は,再試験を行う。
1.1) 試験に用いたダニ培地中の生存ダニ数及び変動率を次の式(2)によって求める。変動率は,10 %未
満とする。

――――― [JIS L 1920 pdf 8] ―――――

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n
xi x n 1
i 1
C 100 (2)
x
ここに, C : 変動率(%)
xi : ダニ培地0.025 g(又は,0.050 g)中の生存ダニの各計数値
x : ダニ培地0.025 g(又は,0.050 g)中の生存ダニの平均値
n : ダニ培地の計数回数,n=8(又は,n=4)
1.2) 無加工試料区の侵入ダニ数の平均値は,1 000匹以上とする。
2) 忌避率の計算 試験が成立したものについて,忌避率を,次の式(3)によって求める。数値は,JIS Z
8401によって小数点以下1けたに丸める。
n n
Csi Tsi
i 1 i 1
Ev n
100 (3)
Csi
i 1
ここに, Ev : 忌避率(%)
Csi : 無加工試料区における各侵入ダニ数
Tsi : 加工試料区における各侵入ダニ数
n : 試験の繰り返し回数,n=5

8.2 ガラス管法

a) 材料及び器具
1) 恒温器(又は恒温室) 5.2 b)による。
2) ガラス管 5.2 h)による。
3) ゴムバンド 5.2 i)による。
4) 粘着テープ 5.2 l)による。
5) 高密度織物 5.2 n)に規定したもので,大きさが100 mm×100 mm程度のもの。
6) 密閉容器 5.2 p)に規定したもので,内部容量が2 L以上で深さ45 mm以上のもの。
7) 天びん 5.2 r)による。
8) 実体顕微鏡 5.2 s)による。
9) ダニ計数用わた 7.2 b)の合成繊維ふとんわたを用いる。
10) 誘引用飼料 A.2 b)の飼育培地を用いる。
11) 固定具 ステンレス製の金網(目開き約1 mm)を直径約20 mmの円形に切り取ったもの及び折り
曲げて縁を付けた同径のもの。ただし,固定具は,B法に使用する。
12) ダニ培地 5.3によるもので,生存ダニ数が多く,かつ,培地からは(這)い出したダニも十分に確
認できるもの。
b) 準備操作
1) ガラス管の端の一方に粘着テープをはり付ける。
2) 誘引用飼料0.01 gをガラス管に入れ,粘着テープに均一に付着させる。
3) ダニ計数用わた0.025 gをガラス管に入れた後,ガラス端から約5±1 mmの厚さに詰め,A法の場
合は4)の操作に,B法の場合は5)の操作に移る。
4) 7.3の前処理を行った試料0.4 gを試料の厚さが20±2 mmになるようにガラス管に詰める(図2参
照)。6) の操作に移る。

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5) ガラス管に縁のない固定具を入れた後,7.3の前処理を行った試料0.08 gを入れ,次いで,縁のある
固定具を入れ,厚さが20±2 mmになるように詰める(図3参照)。6) の操作に移る。
6) 同様の操作を繰り返し,試料ごとにガラス管を5本ずつ準備する。
7) ガラス管を試料別に密閉容器に入れ,8時間以上水平に静置する。
8) ダニ培地1 g中の生存ダニ数を,B.2又はB.3に従い求める。生存ダニ数の測定は,試験開始時に行
う。
9) ダニ培地1 g中の生存ダニ数及びダニ培地の供試量8)を8.1 b) 4)の式(1)によって求める。
単位 mm
図2−ガラス管A法(試験装置図)
単位 mm
図3−ガラス管B法(試験装置図)

――――― [JIS L 1920 pdf 10] ―――――

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