この規格ページの目次
- 5.4 蛍光生地及び非蛍光生地の寸法変化
- 5.5 蛍光生地及び非蛍光生地の物性試験
- 5.6 生理学的性能-水蒸気透過抵抗(Ret)及び温熱抵抗(Rct)
- 6 再帰性反射材及び複合機能材料の再帰反射性能に対する要求事項
- 6.1 耐久試験前の再帰反射性能に対する要求事項
- 6.2 耐久試験後の再帰反射性能に対する要求事項
- 7 試験方法
- 7.1 試験片の採取及び調整
- 7.2 色の測定
- 7.3 再帰反射性能の測定方法
- 7.4 耐久試験後の再帰反射性能
- 7.5 経年変化
- JIS T 8127:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS T 8127:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS T 8127:2020の関連規格と引用規格一覧
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5.3.2 汗に対する染色堅ろう度
試験は,JIS L 0848による。蛍光生地の汗に対する染色堅ろう度は,JIS L 0804及びJIS L 0805によっ
て判定し,変退色4級以上,汚染4級以上とする。非蛍光生地の汗に対する染色堅ろう度は,JIS L 0805
によって判定し,汚染4級以上とする。
5.3.3 水洗い洗濯,ドライクリーニング,漂白及びホットプレスに対する染色堅ろう度
高視認性安全服の洗濯に関する取扱いの表示に示された項目について,染色堅ろう度は,表3の要求事
項に適合しなければならない。
表3−染色堅ろう度
試験項目 変退色及び汚染a) 試験方法
(最小値)
蛍光生地 非蛍光生地
(再帰性反射材及び
複合機能材料を除く。)
水洗い洗濯b) 変退色 : 4−5級 汚染 : 4級 JIS L 0844のB-1号B-14
汚染 : 4級 号又はB-16号
ドライクリーニングb) 変退色 : 4級 汚染 : 4級 JIS L 0860
汚染 : 4級
漂白 変退色 : 4級 JIS L 0856の強試験
ホットプレス 変退色 : 4−5級 汚染 : 4級 JIS L 0850の乾熱試験機法
汚染 : 4級 (A法)乾燥試験c)
注a) IS L 0804及びJIS L 0805による。
b) 洗濯に関する取扱いの表示(JIS L 0001に規定された表示記号)に基づき洗濯方法を選ぶ。
c) 適用温度は,JIS L 0001の3.5(アイロン仕上げ処理記号の詳細)で示すアイロン仕上げ処理
記号に等しい。
蛍光生地及び非蛍光生地だけを試験する。
試験片は,60 ℃以下の温度条件で自然乾燥させる。
5.4 蛍光生地及び非蛍光生地の寸法変化
製造業者が,高視認性安全服の洗濯方法を,水洗い洗濯又はドライクリーニングが可能であるとする場
合,寸法変化の測定は,JIS L 1096の8.39(寸法変化)によって行う。
高視認性安全服材料の洗濯による寸法変化は,織物は,たて又はよこの長さにおいて±3 %以下とし,
ニット及び不織布は,たて又はよこの長さにおいて±5 %以下とする。
処理回数は,一つの試料に対して5 回又は製造業者が指定する回数の洗濯をする。工業洗濯及び家庭洗
濯の両方が可能であるとする場合,工業洗濯だけを実施する。製造業者が水洗い洗濯又は水洗い洗濯及び
ドライクリーニングの両方が可能であるとする場合は,水洗い洗濯だけを実施する。ドライクリーニング
だけが認められている場合には,ドライクリーニングを行う。
5.5 蛍光生地及び非蛍光生地の物性試験
5.5.1 織物の引張強さ
織物の引張強さは,たて方向及びよこ方向をJIS L 1096の附属書J(繊維製品−生地の引張特性−引張
強さ及び伸び率の測定−ストリップ法)によって試験し,共に100 N以上とする。
5.5.2 ニットの破裂強さ
ニットの破裂強さは,JIS L 1096の附属書M[繊維製品−生地の破裂特性−破裂強さ及び破裂膨張度の
測定(液圧法)]又はISO 13938-2のいずれかで試験し,破裂面積が50 cm2の場合は平均値が100 kPa以上,
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破裂面積が7.3 cm2の場合は平均値が270 kPa以上とする。
5.5.3 コーティング材料及びラミネート材料の引張強さ並びに引裂強さ
コーティング材料及びラミネート材料の引張強さは,JIS K 6404-2の6.3(試験方法A : ストリップ法)
を用い,試験片の幅は50 mm±0.5 mmで試験し,100 N以上とする。引裂強さは,JIS K 6404-2の7.1[試
験方法A : タング法(スリータング試験片を用いた二重引裂試験)]で試験し,20 N以上とする。ただし,
いずれの試験についても伸びが50 %を超える材料については,適用しない。
5.6 生理学的性能-水蒸気透過抵抗(Ret)及び温熱抵抗(Rct)
高視認性安全服は,JIS T 8005の4.3(設計)及び4.4(快適性)の人間工学的要求事項に基づいて設計
する。
ゼッケン様式ベスト(タバード)及びベストを除く高視認性安全服の水蒸気透過抵抗(Ret)及び温熱抵
抗(Rct)は,次のいずれかによる。
a) 製造業者が防水性をもつとする高視認性安全服(コーティング素材,及びラミネート素材)は,JIS L
1099の附属書B[C法(発汗ホットプレート法)]で試験し,表4に規定するレベルに分類する。
表4−水蒸気透過抵抗(Ret)による分類
水蒸気透過抵抗 レベル
(Ret) 1 2 3
m2 Pa/W 40を超え 20を超え40以下 20以下
警告 表4に示すレベル1に分類する高視認性安全服を着用する場合には,熱スト
レスの観点から,作業環境温度に対しての着用時間の限界に十分に留意しな
ければならない。
b) その他の高視認性安全服の水蒸気透過抵抗(Ret)は,5 m2 Pa/W以下とする。
水蒸気透過抵抗が5 m2 Pa/Wを超える場合は,JIS L 1099の附属書Bによって温熱抵抗(Rct)を測定し,
それによって算出された水蒸気透過指数が0.15以上でなければならない。
6 再帰性反射材及び複合機能材料の再帰反射性能に対する要求事項
6.1 耐久試験前の再帰反射性能に対する要求事項
再帰性反射材及び複合機能材料の性能は,それぞれ耐久試験前において,表5又は表6に規定する要求
事項の全てに適合しなければならない。試験は,7.3による。
二つの回転角(ε1=0°,ε2=90°)で測定した再帰反射係数の差が15 %を超える場合,方位感受性再帰
性反射材と定義する。
方位感受性再帰性反射材は,7.3に規定する二つの回転角のいずれかで,表5又は表6の最低再帰反射係
数以上でなければならない。もう一つの回転角の最低再帰反射係数は,表5又は表6に規定した値の75 %
以上でなければならない。
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表5−再帰性反射材の最低再帰反射係数
単位 cd/(lx・m2)
観測角 入射角 β1
(β2=0°)
5° 20° 30° 40°
0.2° 330 290 180 65
0.33° 250 200 170 60
1° 25 15 12 10
1.5° 10 7 5 4
表6−複合機能材料の最低再帰反射係数
単位 cd/(lx・m2)
観測角 入射角 β1
(β2=0°)
5° 20° 30° 40°
0.2° 65 50 20 5
0.33° 25 20 5 1.75
1° 5 4 3 1
1.5° 1.5 1 1 0.5
複合機能材料は,いずれの色も,表6の要求事項に適合しなければならない。
6.2 耐久試験後の再帰反射性能に対する要求事項
6.2.1 一般
6.1で測定した試験片は,表7に規定する耐久試験を行った後,7.4によって測定し,6.2.2,6.2.3及び6.2.4
の要求事項に適合しなければならない。
表7−耐久試験
試験項目 再帰性反射材 複合機能材料
摩耗試験 7.4.2 7.4.2
屈曲試験 7.4.3 7.4.3
低温曲げ試験 7.4.4 7.4.4
温度変化耐性試験 7.4.5 7.4.5
降雨耐性試験 7.4.6 7.4.6
水洗い洗濯試験 7.5.2 7.5.2
ドライクリーニング試験 7.5.3 7.5.3
6.2.2 再帰性反射材
再帰性反射材の再帰反射係数Rは,観測角0.2°及び入射角5°の条件で測定し,100 cd/(lx・m2) を超え
なければならない。
6.2.3 複合機能材料
複合機能材料の再帰反射係数Rは,観測角0.2°及び入射角5°の条件で測定し,30 cd/(lx・m2) を超えな
ければならない。降雨耐性を測定する場合は,7.4.6によって試験し,再帰反射係数が15 cd/(lx・m2) を超
えなければならない。
6.2.4 方位感受性再帰性反射材
方位感受性再帰性反射材の再帰反射係数Rは,7.3に規定する二つの回転角のいずれかで,6.2.2又は6.2.3
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の要求事項に適合しなければならない。もう一つの回転角においては,規定する値の75 %以上でなければ
ならない。
7 試験方法
7.1 試験片の採取及び調整
試験片は,完成品又は最終製品に使用する材料若しくは材料群から採取する。
特に指示がない限り,項目ごとに試験片一つを測定し,その要求事項に適合しなければならない。
試験片は,20 ℃±2 ℃,相対湿度(65±5)%の環境に24時間以上静置し調整する。調整後5分以内に
試験を開始する。
7.2 色の測定
色は,JIS Z 8720の4.2.2(標準イルミナントD65)に規定する標準イルミナントD65に近似した照明光
による白色照明方式を使用し,CIE 15に規定する手順によって測定する。照明光の標準イルミナントD65
に対する近似の目安は,JIS Z 8720の附属書A(常用光源の分光分布の評価方法)に規定する評価方法を
用いて可視条件等色指数を求め,品質等級区分C以上とする。計測器の照射及び受光の幾何条件は,一般
に45/0°方式とし,JIS Z 8717の4.2(積分球の条件)に規定する積分球の条件を満たせば,積分球方式を
用いてもよい。
色度座標は,JIS Z 8720の4.2.2に規定する標準イルミナントD65を用い,2°視野(CIE 1931 測色標
準観測者の等式関数)の条件で求める。
試験片は,製品に使用されている裏張り又は裏地を含めて1枚の試験片とし,反射率0.04(4 %)未満
の裏当てを用いて測定する。測定は,試験片の機械方向を基準として等角度で向きを変えながら4回以上
測定して平均値を算出する。その際,試験片の平均的な輝度率が得られる向き及び回数で測定する。
計測器が環状照明又は円環照明の場合は,1回の測定で行う。ただし,反射光の方向性が強い試験片で
は,円周形の装置を用いても試験片の向きによるばらつきが生じる可能性があるため,試験片の平均的な
輝度率が得られる向きを選択して測定する。
7.3 再帰反射性能の測定方法
再帰反射係数Rは,CIE 54.2に規定する手順によって測定する。測定に用いる試験片は,2本の帯状の
再帰性反射材を,一辺が100 mmの正方形になるように配置する。方位感受性再帰性反射材は,その方位
感受性において同一の回転角に,2本の帯状の再帰性反射材の方向をそろえて配置する。配置は,2本の帯
状の再帰性反射材を並行に配置し,100 mm角の窓の空いた遮蔽材を試験片にかぶせることによって一辺
が100 mmの正方形の試験片を作成するのがよい。
帯状の再帰性反射材は,ロゴ,プリント,その他の装飾などによって再帰反射性能が最も低くなる部分
を採取する。そのようなマーキングがない場合は,無作為に試験片を採取する。
再帰反射性能が最も低い部分は,事前の輝度測定で確認したものを試験片とする。
事前の測定は,回転角ε(ε=0°,ε=90°)で,観測角0.2°及び入射角5°の条件で実施する。回転角
ε=0°の位置は,次のいずれかの方法で決定する。
− 試験片に記載の方向性を示す矢印
− 材料製造業者の明確な指示
マーク又は指示がない場合は,無作為に回転角ε=0°の位置を決めてもよい。
――――― [JIS T 8127 pdf 19] ―――――
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7.4 耐久試験後の再帰反射性能
7.4.1 一般
材料が乾燥時に方位感受性をもつ場合には,最も低い再帰反射性能が測定された回転角で測定する。
7.4.2 摩耗試験
試験は,JIS L 1096の8.19.5[E法(マーチンデール法)]を用い,a)に示す標準摩擦布を用い,b)に示
す試験手順で試験する。5 000回の摩擦後,再帰反射性能を測定する。
a) 標準摩擦布 JIS L 1096の表10に規定する標準摩擦布
b) 試験手順 試験片は,マーチンデール摩耗試験機の摩擦台に取り付けることのできる直径140 mm以
上の大きさの4枚の試験片とし,織フェルトの上に重ねて摩擦台に載せる。直径30 mm以上の標準摩
擦布を,試料ホルダにしわのないように取り付け,9 kPa±0.2 kPaの押圧で試験する。
織フェルトなどが支障となり,試験片又は標準摩擦布がしわのない状態で取り付けられない場合は,
試験報告書にこれらを使用しなかったことを記載し,織フェルトなどを外して,試験してもよい。
7.4.3 屈曲試験
試験は,ISO 7854のA法によって行う。試験片を7 500回屈曲した後,再帰反射性能を測定する。
7.4.4 低温曲げ試験
試験は,JIS K 6404-3の11.2[A法(低温曲げ試験)]によって行い,試験片を−20 ℃±2 ℃の温度環
境で折り曲げる。試験後,7.1の環境に2時間以上静置後,再帰反射性能を測定する。
7.4.5 温度変化耐性試験
長さ100 mmの帯状の試験片2本を,次の温度変化のサイクルに連続的に暴露する。
a) 50 ℃±2 ℃の環境に12時間静置する。
b) 続いて,−30 ℃±2 ℃の環境に20時間静置する。
c) 試験後,7.1の環境に2時間以上静置する。
100 mm×100 mmの大きさの試験片を作成し,再帰反射性能を測定する。
7.4.6 降雨耐性試験
試験は,附属書Cによる。
7.5 経年変化
7.5.1 一般
製造業者が提供する情報が推奨最大洗濯回数を指定する場合は,指定回数の洗濯を行った後,蛍光生地
は表2の要求事項,再帰性反射材は6.2.2,6.2.3及び6.2.4の要求事項に適合しなければならない。推奨最
大洗濯回数が指定されていない場合は,洗濯を5回行った後に試験を実施する。結果は,製造業者が提供
する情報に記載する。洗濯は,製造業者が提供する情報に記載の標準的な方法で行う。
注記 製造業者が提供する情報に記載する洗濯の標準的な方法には,JIS L 0001の表示記号に基づく
洗濯方法,JIS L 1930,JIS L 1931-2,JIS L 1931-3,JIS L 1931-4,ISO 15797,又はこれらに同
等の洗濯方法がある。
7.5.2 水洗い洗濯試験
製造業者が提供する情報に基づいて水洗い洗濯試験を行う。
水洗い洗濯試験は,高視認性安全服の完成品について行う。再帰性反射材だけを試験する場合は,材料
試験とし,250 mm×50 mmの試験片を50 mmの間隔を空けて2本取り付けた300 mm×250 mmの生地を
3枚作製し,家庭用洗濯機で行う。工業洗濯が指定されている場合の再帰性反射材の取付位置は,附属書
Bによる。
――――― [JIS T 8127 pdf 20] ―――――
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JIS T 8127:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 20471:2013(MOD)
- ISO 20471:2013/AMENDMENT 1:2016(MOD)
JIS T 8127:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.10 : 防護服
JIS T 8127:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6404-2:2015
- ゴム引布及びプラスチック引布試験方法―第2部:物理試験(基本)
- JISK6404-3:2015
- ゴム引布及びプラスチック引布試験方法―第3部:物理試験(応用)
- JISK6404-3:2020
- ゴム引布及びプラスチック引布試験方法―第3部:物理試験(応用)
- JISL0001:2014
- 繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法
- JISL0804:2004
- 変退色用グレースケール
- JISL0805:2005
- 汚染用グレースケール
- JISL0843:2006
- キセノンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0844:2011
- 洗濯に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0848:2004
- 汗に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0849:2013
- 摩擦に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0850:2015
- ホットプレッシングに対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0856:2002
- 塩素漂白に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0860:2020
- ドライクリーニングに対する染色堅ろう度試験方法
- JISL1096:2010
- 織物及び編物の生地試験方法
- JISL1099:2012
- 繊維製品の透湿度試験方法
- JIST8005:2015
- 防護服の一般要求事項
- JISZ8717:1989
- 蛍光物体色の測定方法
- JISZ8720:2012
- 測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源