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附属書C
(規定)
湿潤状態での再帰性反射材の性能測定
C.1 原理
試験片を垂直の試験片支持枠に取り付け,水滴を連続的にスプレーする。
降雨環境を再現することによって,ぬれた再帰性反射材の光学的挙動を模擬し,その再帰反射係数R
を測定する。
C.2 装置
試験片に水滴を連続的にスプレーする装置の概念図を,図C.1に示す。
試験片(1)は,水受け(3)及び排水口(4)の上に設置した垂直の試験片支持枠(2)に取り付ける。
試験片支持枠は,角度計(図中になし)に固定し,かつ,角度計から離す。スプレーノズル(5)は,試験
片に相対する位置に固定し,これに水道水を流し,水圧はフレキシブルジョイント(6)又はホースで調整
後,一定に保てるようにする。
スプレーノズルは,試験片中心から1 m上部に設置し,スプレーされた水が垂直方向に対し10°の角度
で試験片に当たるように設置する。試験片,試験片支持枠及びスプレーノズルは,試験チャンバ(7)内に
収め,光学測定装置を水から守る。
試験チャンバは,内部が見えるよう硬質の透明プラスチック材料で製作するか,又はそれを一部に含み,
手を入れられるよう着脱式のパネル又はドアを一つ以上備えていることが望ましい。採光用の窓として一
辺が150 mmの方形の開口部(8)を設け,とい(樋)(9)によって落ちてくる水から保護する。この開口
部近辺の試験チャンバ部分は,艶消しの黒に塗装し,乱反射を抑制する。スプレーノズルは円すい(錐)
形で直径1.19 mmの噴射孔をもち,適切に設計された給水管に連結されている。
C.3 手順
環境光を防ぐよう,十分な注意を払う必要がある。
一辺が50 mm以上の四角形の試験片を,垂直な試験片支持枠の垂直面に取り付け,試験片支持枠が試験
片の端部からはみ出さないようにする。材料が乾燥時に方位感受性をもつ場合には,乾燥時に最も低い性
能が測定された方向で測定できるよう取り付ける。スプレーノズル及び給水量を調整し,試験片に対して
スプレーされた水の当たり具合を次のように設定する。すなわち,試験片の全面がスプレーされた水にさ
らされ,試験片の面と落ちてくる水の角度θとが5°以上となり,試験片に当たる流量が降雨量(mm/時)
と等しく,降水を集める水平方向の皿で計測して50/tan 10°(284 mm/時相当)となるようにする。スプ
レーは,測定前2分間以上,及び測定の間,安定した状態に維持する。
――――― [JIS T 8127 pdf 26] ―――――
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1 試験片 6 フレキシブルジョイント
2 試験片支持枠 7 試験チャンバ
3 水受け 8 開口部
4 排水口 9 とい(樋)
5 スプレーノズル
図C.1−湿潤状態での再帰性反射材の性能測定装置の概念図
――――― [JIS T 8127 pdf 27] ―――――
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附属書D
(参考)
高視認性安全服のデザインに関するガイドライン
D.1 一般
デザインの要求事項は,4.2に規定している。この附属書の目的は,高視認性安全服のデザインにおける
蛍光生地及び再帰性反射材の有効な使用方法に関し,付加的な情報を提供することにある。特定のデザイ
ンを採用するか否かの最終判断は,適切なリスク評価に基づき,最終利用者が行う。
D.2 全方向からの視認性
着用者のどの方向から車が走ってくるかは予見できないため,高視認性安全服には,全ての方向に高視
認性材料を使用する必要がある。全ての方向からの視認性を確保するには,水平方向の帯状の再帰性反射
材及び蛍光生地が,胴部,脚部及び腕部を一周していることが重要である。
D.3 断片的な領域の最小化
日中の視認性を得るためには,蛍光生地が小さく分断された複数の領域ではなく,1枚の大きな領域を
構成するデザインが望ましい。
D.4 腕部及び脚部の端部マーキングと人間の動きの認識による視認性との最適化
視認性の最適化は,次による。
a) 調査結果によれば,運転者に遠くにある物体を人間と認識させるには,動きを示唆することが有効で
ある。腕部及び脚部の端部のバンドに使用した再帰性反射材は,人間の動作を最も良く伝える。この
概念は,バイオモーション効果と呼ばれることがある。
b) 帯状の再帰性反射材は,垂直方向,水平方向に組み合わせて使用すると,ほとんどの蛍光生地におい
て視覚的コントラストが最も高くなる。対角線及び単純な形状は避ける。
c) 胴部に1枚の高視認性安全服しか着用できない場合は,袖のないベストよりも,袖に帯状の再帰性反
射材のあるジャケットが,はるかに視認効果が高い。たとえ最小必要面積を満たす高視認性材料を使
用していても,一般に下衣だけでは有効な対策とみなされない。
――――― [JIS T 8127 pdf 28] ―――――
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附属書JA
(参考)
高視認性安全服の面積測定に関するガイドライン
JA.1 一般
この附属書は,4.2に規定する高視認性安全服の蛍光生地及び再帰性反射材の面積を測定するための方法
の一例を,ガイドラインとして示す。
JA.2 測定の基本
測定の基本は,次による。
a) 製品面積の測定は,平置きで実施する。
b) 平置きのための台は,測定に十分な大きさでなければならない。
c) 製品は,最小サイズを用い,全ての留具を適切な位置に調整し,最小の形状としたものを測定する。
d) 測定は,適切な巻尺テープ,定規3) などを用い,蛍光生地,再帰性反射材,その他の部分に分類し面
積測定を行う。精度が確保されることを条件に,ルレット4) 又はへらによって紙,布などに写し,CAD
などを用い面積測定をしてもよい。
注3) 寸法測定用具の規格を定めるJISには,JIS B 7512(鋼製巻尺),JIS B 7514(直定規),JIS B
7526(直角定規),JIS S 6032(プラスチック製定規)などがある。
4) 柄の先に小さい歯車が付いた,紙,布などに点線状の印を付けるための裁縫用具。
JA.3 面積の測定
JA.3.1 単体の場合
JA.3.1.1 胴部だけを覆う高視認性安全服(4.2.1)及び胴部及び腕部を覆う高視認性安全服(4.2.2)
製品にしわが入らないように通常に広げた状態で製品を平置きにする。表面と背面との両面を蛍光生地,
再帰性反射材,その他の部分に分類し,蛍光生地及び再帰性反射材の面積測定を行う。
表面の面積測定は,平置きした製品の全ての角にポイントを施し(以下,角ポイントという。)角ポイン
ト内の面積を測定する。左右の合わせがファスナーの場合は,着用時にえり(衿)が自然な形状となる位
置に固定する。背面の面積測定は,表面の測定時に定めた角ポイントに合わせて平置きし,実施する。
注記 図JA.1図JA.5において,角ポイントを三角で示した。黒三角は蛍光生地,白三角は再帰性
反射材の面積測定ポイントを示す。
――――― [JIS T 8127 pdf 29] ―――――
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T 8127 : 2020
図JA.1−胴部だけを覆う高視認性安全服(4.2.1)及び胴部及び腕部を覆う高視認性安全服(4.2.2)の例
――――― [JIS T 8127 pdf 30] ―――――
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JIS T 8127:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 20471:2013(MOD)
- ISO 20471:2013/AMENDMENT 1:2016(MOD)
JIS T 8127:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.10 : 防護服
JIS T 8127:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6404-2:2015
- ゴム引布及びプラスチック引布試験方法―第2部:物理試験(基本)
- JISK6404-3:2015
- ゴム引布及びプラスチック引布試験方法―第3部:物理試験(応用)
- JISK6404-3:2020
- ゴム引布及びプラスチック引布試験方法―第3部:物理試験(応用)
- JISL0001:2014
- 繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法
- JISL0804:2004
- 変退色用グレースケール
- JISL0805:2005
- 汚染用グレースケール
- JISL0843:2006
- キセノンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0844:2011
- 洗濯に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0848:2004
- 汗に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0849:2013
- 摩擦に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0850:2015
- ホットプレッシングに対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0856:2002
- 塩素漂白に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0860:2020
- ドライクリーニングに対する染色堅ろう度試験方法
- JISL1096:2010
- 織物及び編物の生地試験方法
- JISL1099:2012
- 繊維製品の透湿度試験方法
- JIST8005:2015
- 防護服の一般要求事項
- JISZ8717:1989
- 蛍光物体色の測定方法
- JISZ8720:2012
- 測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源