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する。次に20 ℃の温度で4時間以上放置して指示値を記録する。次に10 ℃(室内用は10 ℃)の温
度に5分以内に変化させる。変化させた後,5分後の指示値を記録する。その後,15分ごとに値を記
録し2時間測定する。測定項目は,7.2.13 a) による。
c) 最低温度時の起動試験(室外用だけ) 電源を入れない状態で恒温槽において10 ℃の環境に4時間
放置後,電源を入れ,動作することを確認する。
7.2.14 耐湿性試験 周囲の温度35 ℃で相対湿度40 %,65 %及び85 %について,各相対湿度(4)の環境
に4時間以上放置した後,7.2.13に規定する測定項目について測定を実施する。65 %における指示値を基
準値とし,40 %及び85 %における指示値から基準値を差し引いた値の基準値に対する百分率を求める。
注(4) 湿度の許容範囲は±5 %とする。
7.2.15 電源電圧の変動に対する安定性試験 電源電圧の変動に対する安定性試験は,次による。
a) 交流電源使用時 電源電圧を定格電圧値の88 %,100 %及び110 %にした場合の指示値を読む。定
格電圧における指示値を基準値とし,各電圧における指示値から基準値を差し引いた値の基準値に対
する百分率を求める。測定項目は7.2.13に規定する項目について測定する。
b) 電池使用時
1) 一次電池 自然計数率及び数え落としが十分無視できる計数率のα線又はβ線を照射した状態で,
次の試験を行う。
1.1) サーベイメータを標準試験条件で24時間連続稼動し,動作開始時と終了時にそれぞれ10回指示
値を読み取り平均する。終了時の指示値の平均から開始時の指示値の平均を差し引いた値の開始
時の指示値の平均に対する百分率を求める。
1.2) 1.1) の状態で連続動作させ,電圧低下状態となる直前の指示値を10回読み取り平均する。その指
示値の平均から開始時の指示値の平均を差し引いた値の開始時の指示値の平均に対する百分率を
求める。
2) 二次電池 自然計数率及び数え落としが十分無視できる計数率のα線又はβ線を照射した状態で,
次の試験を行う。
2.1) サーベイメータを標準試験条件で12時間連続稼動し,動作開始時と終了時にそれぞれ10回指示
値を読み取り平均する。終了時の指示値の平均から開始時の指示値の平均を差し引いた値の開始
時の指示値の平均に対する百分率を求める。
2.2) 2.1) の状態で連続動作させ,電池低下状態となる直前の指示値を10回読み取り平均する。その指
示値の平均から開始時の指示値の平均を差し引いた値の開始時の指示値の平均に対する百分率を
求める。
7.2.16 耐衝撃性試験 耐衝撃性試験は,次による。
a) 種 耐衝撃性試験 装置にピーク加速度300 m/s2,作用時間18 msの衝撃パルス(正弦半波パルス)
による調和振動を3直交方向に加えた後,7.2.3の試験を行う。
b) I種 耐衝撃性試験 装置を厚さ20 mm以上のラワン材などの木製の台上に通常の保管状態に置き,
一辺を台上につけたままで,他の辺を高さ50 mmになるように持ち上げた後落とす。この方法によっ
て,前後左右の各辺について,各辺ごとに5回ずつ合計20回衝撃を加えた後,7.2.3の試験を行う。
7.2.17 予熱時間試験 予熱時間試験は,次による。
a) サーベイメータ 電源を切った状態でサーベイメータを4時間以上放置する。その後,電源を入れて
60秒及び120秒の指示値を測定する。15分後に線源照射時の指示値を10回読み取り平均し,基準値
とする。電源投入から60秒後及び120秒後の指示値から基準値を引いた値の基準値に対する百分率を
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求める。
b) 測定装置 パルス信号発生器で信号を入力する。そのときの信号は,入力感度の1.1倍以下とする。
また,電圧計で高圧を測定する。このとき,高圧出力の負荷は回路の最大負荷をとる。この状態で入
力感度及び高圧を測定する。
電源を切った状態でサーベイメータを4時間以上放置する。その後,電源を入れて60秒及び120
秒の指示値を測定する。15分後の指示値を10回読み取り平均し,基準値とする。電源投入から60秒
後及び120秒後の指示値から基準値を引いた値の基準値に対する百分率を求める。
7.2.18 オーバロード試験 パルス信号発生器で最大測定範囲の10倍又は106 s-1の計数率のいずれか大き
い方の信号を1分間入力する。この試験は,各レンジで実施する。オーバロード試験終了から5分後に7.2.3
の試験を行う。
7.2.19 分解時間試験 分解時間試験は,次による。
a) サーベイメータ ダブルパルス信号発生器からの信号を用いて分解時間を測定する。分解時間の1/10
程度のパルス幅でパルス間隔は,当初分解時間の10倍程度のパルスを入力する。周波数は,最大測定
レンジで測定できる周波数とし,パルスの立ち上がり時間は,分解時間の1/10程度としてパルスを入
力する。パルス間隔を変化させ,最初の指示値の75 %になるときにパルス間隔を測定する。この試
験は,すべてのレンジについて行う。
b) 検出器 分解時間(τ)は,2線源法によって求めるものとし,式(4)による。
M1 M2 M12 Mb (4)
2 2 2
M12 M1 M2
ここに, τ : 分解時間
Mb : バックグラウンド計数率
M1 : 線源1についての計数率
M2 : 線源2についての計数率
M12 : (線源1+線源2)についての計数率
分解時間が1秒を超える場合には,製造業者は分解時間を明示しなければならない。
c) 測定装置 入力信号は,ダブルパルス信号発生器を使用して測定する。ダブルパルスの間隔をゆっく
りと減少させ,指示値が変化するときの間隔を読み取る。直線目盛の場合,各レンジにおいて測定す
る。
7.2.20 高圧変化時の指示値安定性試験(検出器だけ) 検出器を測定装置に接続し,検出器への印加電圧
を使用電圧に設定する。α線又はβ線を照射して計数し,そのときの指示値を基準値とする。印加電圧を
±3 %変化させたときの指示値を読み取る。指示値から基準値を差し引いた値の基準値に対する百分率を
求める。
7.2.21 入力感度安定性試験(検出器だけ) 検出器を測定装置に接続し,検出器への印加電圧を使用電圧
に設定する。α線又はβ線を照射して計数し,そのときの指示値を基準値とする。回路の発光弁別器レベ
ルを±10 %変化させたときの指示値を読み取る。指示値から基準値を差し引いた値の基準値に対する百分
率を求める。
7.2.22 警報動作試験 パルス信号発生装置を接続し,警報が作動する入力信号(X)の80 %の信号を連
続8時間入力して警報が作動しないことを確認する。次にXの120 %の信号を入力したとき,警報が作動
するまでの時間を測定する。この試験は,少なくとも6時間から12時間の間隔で4回以上繰り返す。
7.2.23 静電気放電の影響に対する試験 150 pFのコンデンサに330 Ωの抵抗を介して6 kVでチャージし
た状態に相当する放電を与える(JIS C 61000-4-2 レベル3の接触放電)。表面が絶縁されているものは,8
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kV(JIS C 61000-4-2 レベル3)の気中放電とする。標準試験条件における指示値を基準とし,放電時にお
ける指示値から基準値を差し引いた値の基準値に対する百分率を求める。
7.2.24 外部電磁界の影響に対する試験 自然計数率及び数え落としが十分無視できる計数率のα線又は
β線を照射した状態で,JIS C 61000-4-3に基づき外部電磁界試験を実施する。10 V/mの強度で,80 MHz
から1 GHzまでの周波数を1 %ステップで変化させて各周波数での指示値を読み取る。標準試験条件にお
ける指示値を基準とし,各周波数における指示値から基準値を差し引いた値の基準値に対する百分率を求
める。電池駆動のサーベイメータについては,性能は要求しないが27 MHzの周波数においても実施する。
なお,試験ポイントを省略する場合には,20 V/mの強度で次の周波数において試験をすることができる。
(27),80,90,100,110,120,130,140,150,160,180,200,220,240,260,290,320,350,380,
420,510,560,620,680,750,820,900及び1 000 MHz
7.2.25 バースト及び無線周波数の影響に対する試験 自然計数率及び数え落としが十分無視できる計数
率のα線又はβ線を照射した状態で,JIS C 61000-4-4及びJIS C 61000-4-6に基づきバースト及び無線周波
数による試験を実施する(レベル3において)。標準試験条件における指示値を基準とし,各周波数におけ
る指示値から基準値を差し引いた値の基準値に対する百分率を求める。
7.2.26 サージイミュニティの影響に対する試験 自然計数率及び数え落としが十分無視できる計数率の
α線又はβ線を照射した状態で,JIS C 61000-4-5に基づきサージイミュニティ試験を実施する(レベル3
において)。標準試験条件における指示値を基準とし,各周波数における指示値から基準値を差し引いた値
の基準値に対する百分率を求める。
7.2.27 電源電圧低下及び電源一時的遮断の影響に対する試験 自然計数率及び数え落としが十分無視で
きる計数率のα線又はβ線を照射した状態で,IEC 61000-4-11に基づき電源電圧低下試験及び電源一時遮
断試験を実施する。標準試験条件における指示値を基準とし,各周波数における指示値から基準値を差し
引いた値の基準値に対する百分率を求める。
7.2.28 放射電磁界強度特性試験 サーベイメータを電磁遮へい(蔽)室に設置し,アンテナを装置から1
mの距離に置く。電源を入れない状態で表11に示す周波数の放射電磁界強度(V/m)を測定する。次に電源
を投入し,表11の周波数で電磁界強度を測定する。電源を入れない状態と電源を入れた状態での電磁界強
度の差を測定する。
表 11 放射電磁界強度特性試験の測定周波数
測定周波数範囲 周波数可変幅
Hz Hz
1 k−50 k 100
50 k−500 k 400
500 k−1 M 2k
1 M−10 M 10 k
10 M−1 G 50 k
8. 表示
サーベイメータには,見やすい箇所に容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければなら
ない。
a) 名称
b) 形名(製造業者による。)
c) 種類(4.14.4の装置の種類)
d) 製造番号
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e) 製造年月又はその略号
f) 製造業者名又はその略号
9. 取扱説明書
サーベイメータには,少なくとも次の事項を記載した取扱説明書を添付しなければなら
ない。
a) 検出器の種類,寸法及び入射窓の厚さ(mg/cm2)
b) 相対基準誤差
c) 7.2.6に規定したβ線最大エネルギーと機器効率の関係を示す図(β線用及びα/β線用の場合)
d) 応答時間
e) 他の放射線の影響
f) 電池の種類,形式及び個数(交流電源が使用可能なものは,定格電源電圧及び消費電力)
g) 電池の使用寿命時間
h) 質量及び寸法
i) 使用上の注意
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附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS Z 4329:2004 放射性表面汚染サーベイメータIEC 60325:2002 α,β及びα/β(60 keV以上のβエネルギー)汚染計及びモニタ
(I) ISの規定 (II) 国際 (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格
(IV) ISと国際規格との技術的差異の項目ご
規格番号 との評価及びその内容 との技術的差異の理
表示箇所 : 本体 由及び今後の対策
表示方法 : 点線の下線
項目番号 内容 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
番号 の評価
1. 適用範囲 物体表面上のα線放出核IEC 1 JISと同じ IDT ―
種,又は最大エネルギー60325
60 keV以上のβ線を放出
するβ線放出核種による
汚染密度を測定する放射
性表面汚染サーベイメー
タ又は警報付放射性表面
汚染サーベイメータ。
2. 引用規格 JIS C 61000-4-2JIS C 2 IEC 61000-4-24-6,4-11 MOD IEC 61000-4-24-6は,対応す JISに引用したJIS
61000-4-6 IEC 60038,IEC 60050-151 /削除 るJIS(JIS C 61000-4-2JIS C は,基本的にIEC又
JIS Z 4001 IEC 60068,IEC 61187 61000-4-6)を引用。 はISO規格に適合し
JIS Z 4334 ISO 7503,ISO 8769 IEC 60038,IEC 60050-151 ており整合が図られ
JIS Z 8103 IEC 60068,IEC 61187 ている。
IEC 61000-4-11 ISO 7503,ISO 8769を削除。
3. 定義 有効測定範囲, 3 有効測定範囲, MOD α,β及びα/β表面汚染モニ α,β及びα/β表面
検出器の入射窓面積, 検出器の入射窓面積, /削除 タ,高効率線源,小面積線源,汚染モニタは,α,
表面放出率,線源効率, 表面放出率,線源効率, /追加 全等価厚,表面放出率を削除。β及びα/β表面汚
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機器効率,指示値, 機器効率, 染サーベイメータに
329
指示誤差,相対指示誤差, 指示誤差,相対指示誤差, 指示値, デカードを追加。 含むため削除した。
: 2
相対基準誤差,応答時間, 相対基準誤差,応答時間, その他は,本文中に
0 0
1
4
7
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JIS Z 4329:2004の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60325:2002(MOD)
JIS Z 4329:2004の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.240 : 放射線測定
JIS Z 4329:2004の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC61000-4-2:2012
- 電磁両立性―第4-2部:試験及び測定技術―静電気放電イミュニティ試験
- JISC61000-4-3:2012
- 電磁両立性―第4-3部:試験及び測定技術―放射無線周波電磁界イミュニティ試験
- JISC61000-4-4:2015
- 電磁両立性―第4-4部:試験及び測定技術―電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験
- JISC61000-4-5:2018
- 電磁両立性―第4-5部:試験及び測定技術―サージイミュニティ試験
- JISC61000-4-6:2017
- 電磁両立性―第4-6部:試験及び測定技術―無線周波電磁界によって誘導する伝導妨害に対するイミュニティ
- JISZ4001:1999
- 原子力用語
- JISZ4334:2019
- 放射性表面汚染モニタ校正用標準線源―α線,β線及びX・γ線放出核種
- JISZ8103:2019
- 計測用語