JIS Z 9117:2011 再帰性反射材

JIS Z 9117:2011 規格概要

この規格 Z9117は、再帰性反射材について規定。

JISZ9117 規格全文情報

規格番号
JIS Z9117 
規格名称
再帰性反射材
規格名称英語訳
Retroreflective materials
制定年月日
1975年11月1日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

13.100
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1975-11-01 制定日, 1978-12-01 確認日, 1984-07-01 改正日, 1989-02-01 確認日, 2001-02-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2011-06-20 改正日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS Z 9117:2011 PDF [15]
                                                                                   Z 9117 : 2011

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 種類・・・・[2]
  •  5 性能・・・・[3]
  •  5.1 色・・・・[3]
  •  5.2 反射性能・・・・[3]
  •  5.3 光沢度・・・・[4]
  •  5.4 耐候性・・・・[4]
  •  5.5 剥離紙及び剥離フィルムの剥離性・・・・[5]
  •  5.6 接着性・・・・[5]
  •  5.7 収縮性・・・・[5]
  •  5.8 可とう性・・・・[5]
  •  5.9 耐溶剤性・・・・[5]
  •  6 構造・・・・[5]
  •  7 材料・・・・[6]
  •  8 試験方法・・・・[7]
  •  8.1 試験条件・・・・[7]
  •  8.2 色の測定・・・・[7]
  •  8.3 反射性能の測定・・・・[7]
  •  8.4 光沢度の測定・・・・[8]
  •  8.5 耐候性試験・・・・[8]
  •  8.6 剥離紙又は剥離フィルムの剥離性試験・・・・[9]
  •  8.7 接着性試験・・・・[10]
  •  8.8 収縮性試験・・・・[10]
  •  8.9 可とう性試験・・・・[10]
  •  8.10 耐溶剤性試験・・・・[11]
  •  9 検査・・・・[11]
  •  10 表示・・・・[11]
  •  附属書A(参考)色度座標の範囲・・・・[12]
  •  附属書B(参考)軟質プリズム型の反射性能・・・・[13]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Z 9117 pdf 1] ―――――

Z 9117 : 2011

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本保安
用品協会(JSAA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正す
べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS Z 9117:1984は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS Z 9117 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 9117 : 2011

再帰性反射材

Retroreflective materials

序文

  この規格は,1975年に制定され,その後2回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は1984年に
行われたが,その後の技術開発に伴う現行技術に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は,現時点で制定されていない。

1 適用範囲

  この規格は,再帰性反射材について規定する。主に次の再帰性反射材に適用する。
a) 道路,軌道,トンネル内などにおける交通の安全及び交通の円滑化を図るための道路標識,その他道
路の附属物,車両,電柱下部及び踏切柵
b) 工場,鉱山,建設作業所及びその他の事業所において,夜間又は暗所における災害防止のための保安
機材,JIS Z 9107に規定する安全標識,並びにJIS M 7001に規定する鉱山保安警標及び保安帽

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS H 4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JIS K 2203 灯油
JIS K 2435-2 ベンゼン・トルエン・キシレン−第2部 : トルエン
JIS K 2435-3 ベンゼン・トルエン・キシレン−第3部 : キシレン
JIS K 7100 プラスチック−状態調節及び試験のための標準雰囲気
JIS K 7350-2 プラスチック−実験室光源による暴露試験方法−第2部 : キセノンアークランプ
JIS K 7350-4 プラスチック−実験室光源による暴露試験方法−第4部 : オープンフレームカーボン
アークランプ
JIS K 8891 メタノール(試薬)
JIS M 7001 鉱山保安警標
JIS R 6253 耐水研磨紙
JIS Z 0237 粘着テープ・粘着シート試験方法
JIS Z 8105 色に関する用語
JIS Z 8713 再帰性反射体−光学的特性−用語
JIS Z 8720 測色用標準イルミナント(標準の光)及び標準光源
JIS Z 8722 色の測定方法−反射及び透過物体色
JIS Z 8741 鏡面光沢度−測定方法
JIS Z 9107 安全標識−性能の分類,性能基準及び試験方法

――――― [JIS Z 9117 pdf 3] ―――――

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Z 9117 : 2011

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8105及びJIS Z 8713によるほか,次による。
3.1
道路標識(road signs)
道路標識,区画線及び道路標示に関する命令(標識令)に規定する道路標識。
3.2
道路の附属物(road accessories)
ガードレール及びその他の道路法による道路の附属物。
3.3
再帰反射(retroreflection)
広い照射角にわたって,入射光の光路にほぼ沿う方向に,選択的に反射光が戻るような反射。
3.4
再帰性反射材(retroreflective materials)
再帰性反射性能をもつ材料。
3.5
照射軸(illumination axis)
再帰性反射体の基準標点とそれを照射する光源の中心とを結ぶ軸。
3.6
観測軸(observation axis)
再帰性反射体の基準標点と測光器の中心とを結ぶ軸。
3.7
観測角(observation angle)
照射軸と観測軸とがなす角。
3.8
入射角(entrance angle)
照射軸と試験片表面中心の法線との間の角度。
3.9
再帰反射係数R'(coefficient of retroreflection)
再帰反射面による観測角方向への光度(I)を,入射光の方向に垂直に置かれた再帰反射面が受ける照度
(Es)とその面積(A)との積で除して得られる商(図2参照)。
I
R'=
Es A
再帰反射係数は,cd・lx−1・m−2で表される。

4 種類

(types) 再帰性反射材は,種類,接着方法及びタイプによって区分し,表1による。
タイプ1−A−a及びタイプ2−A−aは,通常は一年中屋外で太陽露光下の環境で使用することが望まし
く,タイプ1−A−b,タイプ1−B−b及びタイプ2−A−bは,直射日光及び風雨にさらされる頻度が少な
い環境で使用することが望ましい。

――――― [JIS Z 9117 pdf 4] ―――――

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Z 9117 : 2011
表1−種類,接着方法,タイプ及び主な適用環境
種類 接着方法 タイプ 主な適用環境
加圧形 タイプ1−A−a 屋外長期使用
封入レンズ型 加熱圧着形 タイプ1−A−b 屋内使用
非接着形 タイプ1−B−b 屋外短期使用
タイプ2−A−a 屋外長期使用
加圧形
カプセルレンズ型 屋内使用
加熱圧着形 タイプ2−A−b
屋外短期使用

5 性能

(performance)

5.1 色

(color) 再帰性反射材の色は,8.2によって測定したとき,表2のとおりとする。
表2−昼間の色の色度座標の範囲及び輝度率
色度座標の範囲
輝度率(β)
色 1 2 3 4
の下限値
x y x y x y x y
白 0.274 0.329 0.303 0.300 0.368 0.366 0.340 0.393 0.27
黄 0.479 0.521 0.438 0.472 0.498 0.412 0.558 0.442 0.15
赤 0.649 0.351 0.565 0.346 0.629 0.281 0.735 0.265 0.03
黄赤 0.571 0.429 0.506 0.404 0.558 0.352 0.636 0.364 0.14
緑 0.026 0.399 0.166 0.364 0.286 0.446 0.207 0.771 0.03
青 0.140 0.035 0.244 0.210 0.190 0.255 0.065 0.216 0.01
− 表2の色度座標x,y及び輝度率(β)は,JIS Z 8722に規定する照明及び受光の幾何条件の幾何条件a[45°全
方向照明,一方向受光,記号(45°a:0°)]によって,標準イルミナントD65及びXYZ表色系によって求めた値
である。ただし,試料をその面内で回転しても,その測色値が変化しない試料では,[45°一方向照明,一方向
受光,記号(45°x:0°)]又は[45゜複数方向照明,一方向受光,記号(45°c:0゜)]で測定しても差し支えない。
輝度率は,完全拡散反射面の値を1.00とした値で示した。
− 測色は,白色光照明,分光又は三刺激値測色を原則とする。試料が蛍光を含む場合,照明光のイルミナントD65
との一致の程度は,JIS Z 8720の附属書にある常用光源の分光分布の評価方法に規定する可視条件等色指数の
等級区分で,C以上でなければならない。
− 表2の,黄及び黄赤の色度座標の範囲は,蛍光黄及び蛍光黄赤の範囲を含む。
注記1 色度座標の範囲を示す色度図において,白を除く各色の飽和度の限界は,スペクトル色の色度軌跡ま
で広がる。
注記2 附属書Aに色度座標の範囲を参考として示した。

5.2 反射性能

(retroreflective properties) 再帰性反射材の反射性能は,8.3によって測定したとき,タイプ1−A−a及びタイプ1−A−bは表3,
タイプ1−B−bは表4,タイプ2−A−a及びタイプ2−A−bは表5の値以上でなければならない。
注記 附属書Bに軟質プリズム型の反射性能を参考として示した。

――――― [JIS Z 9117 pdf 5] ―――――

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JIS Z 9117:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 9117:2011の関連規格と引用規格一覧