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排水時の測定は,満水の半分で水栓を閉じた状態で,排水栓を開け,空になるまでの間に行う。
排水栓がない流し台においては,給水時の測定を行う。
参考 ここでいう流し台とは,台所流し台,掃除用流し台,洗面器を指す。
b) 作動サイクル
Lmax及びLeq :
排水栓がある流し台における給水時の測定では,流し台の排水栓を閉じ,満水の半分まで水を満た
すまでの間を作動サイクルとする(作動サイクルの詳細は,B.2.2参照)。
排水時の測定では,水栓を閉じた状態で,排水栓を開け,空になるまでの間を作動サイクルとする。
排水栓がない流し台においては,給水時の30秒間程度を作動サイクルとする。
B.2.6 便所
a) 作動条件
Lmax,Leq及びLE :
便所からの音は,水洗便器から水を流す(排水する)ときの音と,貯水タンクに給水するときに発
生する音からなる。
洗浄弁(フラッシュバルブ)と洗浄貯水タンク(フラッシュタンク)方式では,ともに作動が完了
するまでとする。
洗浄貯水タンク(フラッシュタンク)方式の場合には,音圧レベルは給水弁が全開から全閉まで測
定する(作動条件の詳細は,B.2.1参照)。
b) 作動サイクル
Lmax :
最大音圧レベルの測定は,完全な洗い流しと貯水タンクに給水する作動サイクルにおいて行う。
備考 洗い流し音だけに起因する最大音圧レベルは,ばけつに入れた7 Lの水を3秒以内に直接
便器に流入することで測定可能である。
Leq :
等価音圧レベルの測定は,積分時間を洗い流しと貯水タンクへの給水における一連の作動サイクル
において行う。
備考 水洗便器については,等価音圧レベルの測定とともに,B.2.6に準拠した方法でA特性最
大音圧レベルの測定も行うべきである。
LE :
単発暴露音圧レベルの測定は,洗い流しと貯水タンクへの給水における一連の作動サイクルにおい
て行う。
参考 水洗便器の作動による発生音は,洗浄音,給水音及び排水音に分けられる。特に洗浄音に
関しては,ボールタップ又はフラッシュバルブを用いた場合には発生音が単発事象とみな
せるため,発生音レベルの最大値より10 dB低いレベル以上を示す時間を測定時間として
単発暴露音圧レベルを測定することを加えた。
B.3 ポンプ
a) 作動条件 流量,温度など通常使用する条件において機器を作動する。
b) 作動サイクル
Lmax及びLeq :
――――― [JIS A 1429 pdf 16] ―――――
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発停スイッチによって,又は自動制御によって発停を行う場合,また,回転数制御を行う場合は,
起動から停止までの間を作動サイクルとする。ただし,定常的な作動が長時間継続する場合には,起
動,定常作動,停止の3サイクルに分け,それぞれのサイクルごとに測定を実施する。
なお,この場合の定常作動では,30秒間程度を作動サイクルとする。
B.4 給湯器
a) 作動条件 給湯器は,最大燃焼となるように作動する。
給湯栓の開閉によって発停する給湯器の場合は,燃焼及び流量が最大となるように,接続されてい
る給湯栓のハンドル開度を調節する。複数の給湯栓が接続されているシステムにおいては,燃焼を最
大にするために複数の給湯栓を開ける必要がある場合には,必要数だけハンドル開度を調節する。
制御盤(リモコンスイッチ)による自動制御の給湯器の場合は,温度設定を最大にして極力燃焼が
行われるようにする。
制御盤(リモコンスイッチ)による自動制御の浴槽用給湯器で,追いた(焚)きモードが併設され
ている場合には,給湯モード,追いたきモードともに温度設定を最大にして極力燃焼が行われるよう
にする。
b) 作動サイクル
Lmax及びLeq :
給湯栓の開閉によって発停する給湯器の場合は,給湯栓を開き,調節し,最大燃焼となった状態に
おいて,30秒間程度を作動サイクルとする。制御盤(リモコンスイッチ)による自動制御の場合は,
起動し定常燃焼となった状態において,30秒間程度を作動サイクルとする。また,浴槽用の給湯器で,
追いたきモードが併設されている場合は,給湯モードと追いたきモードの両運転に分け,それぞれに
おいて起動し定常燃焼となった状態において,30秒間程度を作動サイクルとする。
B.5 気泡浴槽
a) 作動条件 気泡浴槽は,気泡を噴出する機能のほか,一般の浴槽としての機能がある。ここでは,浴
槽に水を75 %程度の高さまで満たした状態において,気泡を噴出した条件を対象として測定を行う。
b) 作動サイクル
Lmax及びLeq :
発停スイッチによって気泡浴槽の起動,停止を行う制御の場合は,起動し定常状態になった後,30
秒間程度を作動サイクルとする。また,制御盤(リモコンスイッチ)による自動制御の場合は,運転
モードごとに起動(スイッチ投入)し定常状態になった後,30秒間程度を作動サイクルとする。
参考 気泡浴槽は,空気だけを浴槽内に噴射する方式,空気を誘引して水を噴出する方式,それら二
つの方式を兼ね備えたものなど多くの種類がある。それらを組み合わせたモード,空気噴出量
を変えるモードなど運転モードも様々である。それぞれの発生音・振動は異なることが想定さ
れるため,それぞれの運転モードごとに測定を行うこととした。
B.6 ディスポーザ
a) 作動条件
Lmax及びLeq :
模擬ちゅうかい(厨芥)による作動条件を規定する。この模擬ちゅうかいは,直径3050 mm程度
――――― [JIS A 1429 pdf 17] ―――――
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のほぼ球体状の氷とし,一回の投入量は約150 gとする。模擬ちゅうかいをディスポーザに投入し,
機器の稼動と同時に製造業者が推奨する吐水量で給水を開始し,模擬ちゅうかいを完全に搬出する。
b) 作動サイクル
Lmax及びLeq :
機器を稼動してから,模擬ちゅうかいが完全に搬出されるまでを作動サイクルとする。
B.7 浄化槽
a) 作動条件 標準の作動条件において機器を作動する。
b) 作動サイクル
Lmax及びLeq :
ブロアの起動から停止までの間を作動サイクルとする。ただし,定常的な作動が長時間継続する場
合には,起動,定常作動,停止の3サイクルに分け,それぞれのサイクルごとに測定を実施する。
なお,この場合の定常作動では,30秒間程度を作動サイクルとする。
――――― [JIS A 1429 pdf 18] ―――――
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附属書1(参考)隅角部及び拡散音場に設定した測定点による
音圧レベルの測定方法
この附属書は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
なお,この附属書は原国際規格に規定している内容を,附属書(参考)としたものである。
1. 適用範囲
この附属書は,この規格の本体で規定されていない隅角部及び拡散音場に設定した測定点
による室内平均音圧レベルの測定方法について記述する。
2. 引用規格
本体と同じ
3. 隅角部のマイクロホン設置位置の選定 室内の隅角部においてC特性等価音圧レベルLCeqが最大であ
る位置を抽出し,これを隅角部の受音点位置(位置1)とする。この受音点位置の選定においては,時間
重み特性を“S”又は“F”で,最大音圧レベルを測定する。これによって得られた計測量は,いかなる補
正も施さないで,最終結果の一つとなる。この測定は,本体の6.1で規定している作動条件及び作動サイ
クルにおいて行う。
隅角部におけるマイクロホン位置は,壁から0.5 m,床上0.5 m離れた位置にとる。もし隅角部に家具又
は障害物がある場合には,床上からの高さは1 mまで,必要であれば床上1.5 mまでは許容する。このマ
イクロホン位置は,すべての隅角部で同じ高さとする。もし必要であれば,マイクロホンの設置に邪魔に
なる突起物は撤去する。マイクロホン位置は障害物から少なくとも0.2 m以上離す。隅角部における音圧
レベルが室内にある音源−例えば,空調の吹出し口−からの直接音の影響を受ける場合には,この隅角部
は除外する。
隅角部の位置の選定では,C特性音圧レベルは携帯形の積分形騒音計によって測定してよい。すなわち,
C特性音圧レベルは,オクターブバンド音圧レベルからの計算によらなくてもよい。この隅角部の位置の
選定は,この規格によるすべての測定の中で,最初に実施する。
4. 拡散音場におけるマイクロホン位置の選定 拡散音場とみなされる室内の位置(位置2及び位置3)
を選定する。位置1(隅角部の位置),位置2及び位置3の各マイクロホン間距離は少なくとも1.5 m以上
とする。室内に音源がある場合,位置2及び位置3の点はその音源から1.5 m以上離す。位置2及び位置
3の点はすべての室内表面から0.75 m以上離す。この要求が満たされないような小さな部屋では,距離は
0.5 mまで許容する。床からの高さは0.5 m1.5 mまでとする。
5. 各マイクロホン位置における測定回数の決定
5.1 A特性等価音圧レベルの測定 隅角部において,A特性等価音圧レベルLAeqを測定する。この測定
は,本体の6.1の規定による作動条件及び作動サイクルにおいて行う(3.の隅角部の選定と同様に,携帯
形の積分形騒音計で測定してよい。)。測定を2回実施し,この二つの測定結果が等しいか,又は差が1.0 dB
以下の場合には,マイクロホン位置1,2,3における測定は1回でよい。もし差が1.0 dBを超える場合に
――――― [JIS A 1429 pdf 19] ―――――
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は,それぞれのマイクロホン位置での測定回数は,差のdB値(整数位に切り上げた値)と等しい数字の
回数とする(例えば,切り上げた数字が3 dBの場合には,それぞれの位置の測定回数は3回となる。)。
5.2 最大音圧レベルの測定 最大音圧レベルを計測する場合は,5.1と同様の手順でA特性最大音圧レベ
ルを測定し,各マイクロホン位置での測定回数を決定する。この測定は,本体の6.1の規定による作動条
件及び作動サイクルにおいて行う。ただし,特に音の継続時間が短いときは,最大音圧レベルの代わりに
単発暴露音圧レベルLAEを測定して,各マイクロホン位置の測定回数を決めてもよい。
6. 音圧レベルの平均方法 附属書Bの規定による作動条件及び作動サイクルにおいて,マイクロホン位
置3か所における(周波数重み特性のない)オクターブバンド音圧レベルを5.によって決定した測定回数
測定する。次に,すべてのバンドにおいて測定回数分の本体の3.2で定義する平均音圧レベルを計算する。
また,本体の6.5の規定に従い暗騒音の補正を行ったマイクロホン位置3か所におけるオクターブバンド
音圧レベルの平均音圧レベルを計算する。オクターブバンド音圧レベルは,小数点以下1けたに丸める。
――――― [JIS A 1429 pdf 20] ―――――
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JIS A 1429:2007の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 16032:2004(MOD)
JIS A 1429:2007の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.140 : 建築物の付帯施設 > 91.140.01 : 建築物の付帯施設一般
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.120 : 建築物内外の保護 > 91.120.20 : 建築物における音響.音響絶縁
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.140 : 音響及び音響測定 > 17.140.20 : 機械及び設備による騒音の発生
JIS A 1429:2007の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1417:2000
- 建築物の空気音遮断性能の測定方法
- JISC1509-1:2017
- 電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様
- JISC1514:2002
- オクターブ及び1/Nオクターブバンドフィルタ
- JISC1515:2020
- 電気音響―音響校正器
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8732:2000
- 音響―音圧法による騒音源の音響パワーレベルの測定方法―無響室及び半無響室における精密測定方法
- JISZ8732:2021
- 音響―音圧法による騒音源の音響パワーレベル及び音響エネルギーレベルの測定―無響室及び半無響室における精密測定方法
- JISZ8734:2000
- 音響―音圧法による騒音源の音響パワーレベルの測定方法―残響室における精密測定方法
- JISZ8734:2021
- 音響―音圧法による騒音源の音響パワーレベル及び音響エネルギーレベルの測定―残響室における精密測定方法
- JISZ8736-1:1999
- 音響―音響インテンシティによる騒音源の音響パワーレベルの測定方法―第1部:離散点による測定