13
A 1901 : 2015
f) 測定機器 使用した器具及び方法に関する情報(チャンバー,シール材・シールボックス,空気清浄
装置,温度・湿度制御装置,積算流量計,オーブン,空気捕集装置,分析装置など)
g) 品質保証及び品質管理
品質保証及び品質管理は,附属書Aによるほか,次による。
1) 対象化学物質のバックグラウンド濃度,並びにトラベルブランク
2) 対象化学物質のシンク効果を評価するための,回収率データ
3) 測定回数
4) 複数回空気捕集を行った場合は,その個々の分析結果
5) 温度,相対湿度及び換気回数の精度
6) 品質保証の報告
参考文献 JIS A 1460 建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験方法−デシケーター法
JIS A 6921 壁紙
ASTM D 5116:1997,Standard Guide for Small Scale Environmental Chamber Determinations of
Organic Emissions from Indoor Materials/Products
ASTM D 6007:1996,Standard Test Method for Determining Formaldehyde Concentration in Air from
Wood Products Using a Small Scale Chamber
ECA (European Collaborative Action “Indoor Air Quality and Impact on Man”) eport No.19:1997,
Total volatile organic compounds (TVOC) n indoor air quality investigations
Technical Note AIVC 28:1990,A Guide to air change efficiency, Air Infiltration and Ventilation Centre
Rehva (Federation of European Heating, Ventilation and Air-conditioning Associations) uidebook No.2
Ventilation Effectiveness: 2004
――――― [JIS A 1901 pdf 16] ―――――
14
A 1901 : 2015
附属書A
(規定)
品質保証及び品質管理システム
A.1 一般
建築材料からの揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物に対するチャ
ンバー試験は,品質保証計画(QAPP,以下,QAPPという。)に沿って実施しなければならない。QAPP
は,品質保証計画の記述,データの品質目標及び許容基準,QA/QC(品質保証/品質管理)の取組み内容
及び活動に対する監査項目を含んでいる。
A.2 品質保証計画の説明
要約には,試験する建築材料,試験方法及びこの品質保証計画に関する責任者を記載する。実験計画に
は,QAPPが実施されるために必要な事項を含むことが望ましい。
A.3 データの品質目標及び許容基準
この項目は,測定される各々のパラメータに要求される精度,精確さなどについて規定する。
A.4 QA/QCの取組み内容
QAPPで規定することができるQA/QCは,例えば,機器の適切な操作法及び測定値が保証できる管理記
録体制を含む。QC活動は,全ての作業工程に必要なフィードバックが与えられるために,標準化された
方法でこれらに関わる担当者によって実行される。例えば,次のような活動がある。
a) 事業導入時に行うもの
1) 作業工程及びプロジェクトで使用される,全ての機器に対するマニュアルの整備
2) OC用吸着管のQCバリデーション。DNPHカートリッジのQCバリデーション
b) 日常的に行うもの
1) 作業工程及びプロジェクトで使用される,全ての機器に対するマニュアルの整備
2) 試験体の受入れ,保管,処分などの記録
3) 材料試験に関する詳細な記録。例えば,使用チャンバー,使用温湿度制御装置,分析機器類のID
番号など
4) OC用吸着管のエージングの記録,及びDNPHカートリッジのブランク値に関する記録
5) 分析に用いた標準液の調製記録
6) チャンバーシステムの正常な運転に関する日常記録(例えば,管理図など)
7) 分析装置キャリブレーションの記録
8) システムブランクの測定
9) 吸着管のQC確認
10) 全てのサンプルに添加される内標準物質の回収率の適宜モニタリング,又はQCチェックサンプル
の測定
11) 二重測定の実施
12) 文書の保管位置に電子ログを移設すること,及び電子データとして保管されたデータの内容
――――― [JIS A 1901 pdf 17] ―――――
15
A 1901 : 2015
c) 定期的に行うもの
1) 機器チャンバーシステムの保守及び修理の記録
2) 分析装置の定期的な保守点検,校正及び記録
3) 用いた全てのパーミエーションチューブに対する質量減少量に関する記録,又はチャンバーの気密
性を点検したときの記録
A.5 QA/QCの監査
QA/QCプログラムは,QAPPのコンプライアンスを評価するため,QA監査員による定期的な監査を含
む。
――――― [JIS A 1901 pdf 18] ―――――
16
A 1901 : 2015
附属書JA
(参考)
チャンバーの例(20 L)
JA.1 20 Lチャンバー
20 Lチャンバーは,運搬,解体,洗浄,設置,加熱処理などが容易であるという利点がある。メインチ
ャンバー,エア制御ユニットなどから構成する。
JA.2 器具
図JA.1に,20 Lチャンバーシステムの構成図を示す。
20 Lチャンバーを用いて,VOC,ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物の放散速度を測定する場
合に必要となる主な器具は,次のとおりである。
a) 20 Lチャンバー
b) シールボックス
c) 空気清浄装置(又はボンベ)
d) 温度・湿度制御装置(恒温槽・チャンバー,混合器)
e) 流量制御装置
f) 温度・湿度記録計
g) 積算流量計
h) 空気捕集装置
i) オーブン
図JA.1−20 Lチャンバーシステム構成図
JA.2.1 20 Lチャンバー
メインチャンバーはステンレス製(SUS304)であり,システム自体からの汚染及び汚染物質の吸着を最
小限にとどめる。また,接合部からのリークを最小限にし,溶接部分を減少させるために形状は円柱形と
なっている。
――――― [JIS A 1901 pdf 19] ―――――
17
A 1901 : 2015
パッキング部分は,低放散性で低吸着性の四ふっ化エチレン樹脂枠,四ふっ化エチレン樹脂でコーティ
ングされた枠などでシールされている。チャンバー部品は全てステンレス製となっており,取り外しが可
能で,解体して容易に洗浄・加熱処理ができる。チャンバーへの新鮮空気の供給はシャワー管によって行い,
内部で十分混合するようにしてある。図JA.2に20 Lチャンバー詳細の例を示す。
単位 mm
a) 20 Lチャンバー(容器)
b) 8ちょう(蝶)ナット c) クランプ d) クランプ押さえ板
図JA.2−20 Lチャンバー詳細の例
――――― [JIS A 1901 pdf 20] ―――――
次のページ PDF 21
JIS A 1901:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 16000-9:2006(MOD)
JIS A 1901:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.140 : ゴム及びプラスチック製品 > 83.140.01 : ゴム及びプラスチック製品一般
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.040 : 気質 > 13.040.20 : 雰囲気
JIS A 1901:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1902-1:2015
- 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散量測定におけるサンプル採取,試験片作製及び試験条件―第1部:ボード類,壁紙及び床材
- JISA1902-2:2015
- 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散量測定におけるサンプル採取,試験片作製及び試験条件―第2部:接着剤
- JISA1902-3:2015
- 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散量測定におけるサンプル採取,試験片作製及び試験条件―第3部:塗料及び建築用仕上塗材
- JISA1902-4:2015
- 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散量測定におけるサンプル採取,試験片作製及び試験条件―第4部:断熱材
- JISA1962:2015
- 室内及び試験チャンバー内空気中のホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物の定量―ポンプサンプリング
- JISA1965:2015
- 室内及び試験チャンバー内空気中揮発性有機化合物のTenax TA(R)吸着剤を用いたポンプサンプリング,加熱脱離及びMS又はMS-FIDを用いたガスクロマトグラフィーによる定量
- JISA1966:2015
- 室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の吸着捕集・加熱脱離・キャピラリーガスクロマトグラフィーによるサンプリング及び分析―ポンプサンプリング
- JISK0123:2018
- ガスクロマトグラフィー質量分析通則
- JISK0124:2011
- 高速液体クロマトグラフィー通則
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態