この規格ページの目次
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A 6201 : 2015
ここに, A : 二酸化けい素含有量(%)
m1 : 試料の質量(g)
m2 : 沈殿の質量(g)
8.1.2 蛍光X線分析方法
蛍光X線分析方法による二酸化けい素含有量の試験は,附属書Aによる。
8.2 湿分
湿分の試験は,次のとおり行う。
a) 試料約2 gを平形はかり瓶(50 mm)に0.1 mgまで正しく量り採って(m3)薄く広げ,蓋を取って105
110 ℃に調節した空気浴中で2時間乾燥し,蓋をしてデシケーター中で放冷した後,質量をはかる。
b) 更に1時間ずつ乾燥を繰り返し,恒量になったときの減量(m4)を求める。
なお,恒量とは,乾燥を繰り返した,その前後の質量差が0.5 mg以下になったときをいう。
c) 湿分は次の式によって算出し,四捨五入によって小数点以下1桁に丸める。
m4
B 100
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ここに, B : 湿分(%)
m3 : 試料の質量(g)
m4 : 恒量になったときの減量(g)
8.3 強熱減量
強熱減量の試験は次のとおり行う。
なお,JIS M 8819又はJIS R 1603に規定する方法で未燃炭素含有率を測定し,強熱減量の規定値を適用
してもよい。
a) 試料約1 gをJIS R 1301に規定する化学分析用磁器るつぼ(容量15 ml)に0.1 mgまで正しく量り採
り(m5),975±25 ℃に調節した電気炉で15分間強熱し,デシケーター中で放冷した後,質量をはか
る。
b) 更に15分ずつ強熱を繰り返して,恒量になったときの減量(m6)から次の式によって強熱減量を算
出し,四捨五入によって小数点以下1桁に丸める。
なお,恒量とは,強熱を繰り返した,その前後の質量差が0.5 mg以下になったときをいう。
m6
C 100 B
m5
ここに, C : 強熱減量(%)
m5 : 試料の質量(g)
m6 : 恒量になったときの減量(g)
B : 湿分(%)
8.4 密度
密度の試験は,JIS R 5201の箇条7(密度試験)による。ただし,試料は70 gを0.1 gまで量り採る。
なお,セメントの場合よりも空気が抜けにくいので,空気を十分に追い出すように注意しなければなら
ない。
8.5 粉末度
粉末度は,次の網ふるい方法又はブレーン方法による。
8.5.1 網ふるい方法(45 田 )
網ふるい方法による45 田 の試験は,附属書Bによる。
8.5.2 ブレーン方法(比表面積)
――――― [JIS A 6201 pdf 6] ―――――
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A 6201 : 2015
ブレーン方法による比表面積の試験は,JIS R 5201の8.1(比表面積試験)による。ただし,試料の質量
は,そのポロシティーがセメントの標準試料のポロシティーにできるだけ近くし,更に,供試圧縮体がセ
メントの場合と同程度の圧力で詰められる程度の量となるように量り採る。
注記 セメントの標準試料は,一般社団法人セメント協会が提供している。
8.6 フロー値比
フロー値比の試験は,附属書Cによる。
8.7 活性度指数
活性度指数の試験は,附属書Cによる。
9 検査
フライアッシュの検査は,合理的な抜取検査方式によって試料を抜き取り,箇条8に規定する試験を行
い,箇条5及び箇条6に適合したものを合格とする。
10 包装
フライアッシュを包装する場合は,JIS Z 1505に規定するセメントクラフト紙袋又はこれと同等以上の
ものを使用する。
11 表示
フライアッシュを包装する場合は,紙袋などに,包装しない場合は送り状に,次の事項を表示する。
なお,出荷日は,受渡当事者間の協定によって,適当な形式の表示を記入することができる。
a) 名称(種類)
b) 正味質量
c) 製造業者名
12 報告
製造業者は,購入者から要求があった場合は,試験成績表を提出しなければならない。また,品質の均
一性についても同様とする。試験成績表の様式の一例を表2に示す。
なお,用紙の大きさは,日本工業規格(日本産業規格)A列4番(210 mm×297 mm)とする。
――――― [JIS A 6201 pdf 7] ―――――
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A 6201 : 2015
表2−試験成績表の様式の一例
フライアッシュの試験成績表
年 月度 製造業者名
JIS A 6201による規定値
※ 該当の種類を○で囲む
項目 試験値
フライアッシュ
フライアッシュ フライアッシュ
フライアッシュ
I種 II種 III種 IV種
二酸化けい素含有量a) % 45.0以上 45.0以上 45.0以上 45.0以上
湿分 % 1.0以下 1.0以下 1.0以下 1.0以下
強熱減量b) % 3.0以下 5.0以下 8.0以下 5.0以下
密度 g/cm3 1.95以上 1.95以上 1.95以上 1.95以上
粉末度c) 網ふるい方法 10以下 40以下 40以下 70以下
(45 田 )%
ブレーン方法 5 000以上 2 500以上 2 500以上 1 500以上
(比表面積)
cm2/g
フロー値比 % 105以上 95以上 85以上 75以上
活性度指数 % 材齢28日 90以上 80以上 80以上 60以上
材齢91日 100以上 90以上 90以上 70以上
注a) 蛍光X線分析方法による場合は,その試験値に(XRF)と付記する。
b) 未燃炭素測定による場合は,その試験値に(炭素)と付記する。
c) 粉末度は,網ふるい方法又はブレーン方法による。ただし,粉末度を網ふるい方法による場合は,ブレ
ーン方法による比表面積の試験結果を参考値として併記する。
連絡先 社名・担当部門
所 在 地
電 話 番 号
――――― [JIS A 6201 pdf 8] ―――――
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A 6201 : 2015
附属書A
(規定)
フライアッシュの二酸化けい素含有量の蛍光X線分析方法
A.1 一般事項
分析に関する一般事項は,JIS K 0050及びJIS K 0119によるほか,次による。
a) 分析数 分析は,2枚一組の粉末加圧成形体による測定とする。
b) 質量の表記 質量は,グラム(g)で表し,小数点以下3桁まで示す。
A.2 標準物質及びバインダ
A.2.1 標準物質
標準物質は,JIS Q 0030の標準物質(RM)の定義を満足するものを用いる。
注記 標準物質は,独立行政法人産業技術総合研究所で提供している。
A.2.2 バインダ
粉末加圧成形体を調製する際には,バインダとしてJIS K 8863に規定するほう酸を用いる。
A.3 装置及び器具
A.3.1 天びん(秤)
天びん(秤)は,0.001 gまで計量できるものとする。
A.3.2 粉砕・混合装置
粉砕・混合には,自動乳鉢又は振動ミルを使用する。
A.3.3 粉末加圧成形体の調製ジグ
加圧成形型を載せるプレスダイス及び加圧成形型は,きず及び汚れがないものを使用する。プレスダイ
スは,表面を平滑に仕上げたもので,使用するとき表面の平滑性を常に保つようにする。加圧成形型は,
塩化ビニル製又はアルミニウム製で圧密時に柔軟に変形するものを使用する。
A.3.4 粉末加圧成形体を調製する時に使用する圧密装置
圧密装置は,A.6.2 c) を行うことができる装置を使用する。
注記 内径30 mm程度の加圧成形型を用いる場合には,200 kN程度の力をかけることができる装置が
必要である。
A.3.5 蛍光X線分析装置
蛍光X線分析装置は,JIS K 0119で規定するもので,二酸化けい素について十分な感度で測定できるも
のを使用する。
A.4 測定条件
試料の種類,装置の種類などに応じて,適切な感度が得られ,所定の測定精度を満足できる測定条件を
設定する。
注記 表A.1に測定条件の一例を示す。
――――― [JIS A 6201 pdf 9] ―――――
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A 6201 : 2015
表A.1−測定条件の一例
分析線 波長 分光素子 検出器 X線通路 X線管球 測定時間
(nm)
SiK α1 0.712 5 PET ガスフロー形 真空 Rhターゲット 40秒
比例計数管
A.5 試料
試料は,平均品質を表すように箇条7の試料を更に縮分したフライアッシュを用いる。
A.6 粉末加圧成形体の調製
A.6.1 要旨
粉末加圧成形体の測定面の均一性を確保できるように,検量線用試料又は試料とバインダとを混合し,
粉砕する。
A.6.2 粉末加圧成形体の調製方法
粉末加圧成形体は,次のとおり調製する。
a) 試料の量り採り 検量線用試料又は試料とバインダとの質量比が10 : 1となるように,0.001 gまでそ
れぞれ正しく量り採る。
b) 粉砕・混合操作 量り採った検量線用試料又は試料とバインダとを,自動乳鉢の容器又は振動ミルに
入れ,十分に粉砕・混合を行う。
なお,検量線用試料又は試料の粉砕・混合は,同一の装置及び同一の時間で行う。
注記 粉砕・混合時間は,自動乳鉢では30分間,振動ミルでアルミナ製又はジルコニア製容器を用
いる場合は15分間,タングステンカーバイト製容器を用いる場合は5分間が目安となる。こ
のとき,粉砕・混合した試料は,指先ですり合わせて,ざらつきのない程度となる。
c) 圧密 圧密装置を用いて,測定面が平滑になるよう,また,圧密後に持ち運ぶときに破損しないよう
十分な圧密を行う。
なお,圧密はこの分析の全ての粉末加圧成形体の調製において,同一条件(混合した試料の量,力,
保持時間,及び加圧成形型の直径)で行う。
注記 内径30 mm程度の加圧成形型を用いた場合,圧密装置によって200 kNの力をかけた状態で1
分間保持することが望ましい。
d) 粉末加圧成形体測定面の確認 測定面にきず,離痕などによる凹凸がないことを目視で確認する。
きず又は凹凸が見られる場合は,再度b) の工程から調製を行う。
A.7 検量線の作成
A.7.1 要旨
粉末加圧成形体の調製条件は,検量線の作成時と,試料の分析時とで同一とする。調製条件を変更した
場合は,検量線を再度,作成する。検量線は,検量線用粉末加圧成形体のX線強度を測定し,標準値1) と
そのX線強度との関係から作成する。
注1) 標準値とは,標準物質の二酸化けい素含有率をいう。
A.7.2 検量線用粉末加圧成形体の調製
二酸化けい素含有量が45 %程度から80 %程度の間で,偏りのないように選んだ4種類以上の検量線用
――――― [JIS A 6201 pdf 10] ―――――
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JIS A 6201:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.100 : 建設材料 > 91.100.30 : コンクリート及びコンクリート製品
JIS A 6201:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISH6201:1986
- 化学分析用白金るつぼ
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0119:2008
- 蛍光X線分析通則
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8615:2007
- 炭酸カリウム(試薬)
- JISK8625:2017
- 炭酸ナトリウム(試薬)
- JISK8863:2007
- ほう酸(試薬)
- JISM8819:1997
- 石炭類及びコークス類―機器分析装置による元素分析方法
- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)
- JISQ0030:2019
- 標準物質―選択された用語及び定義
- JISR1301:1987
- 化学分析用磁器るつぼ
- JISR1302:1980
- 化学分析用磁器蒸発ざら
- JISR1603:2007
- ファインセラミックス用窒化けい素微粉末の化学分析方法
- JISR5201:2015
- セメントの物理試験方法
- JISR5210:2009
- ポルトランドセメント
- JISZ1505:2004
- クラフト紙袋―セメント用
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい