JIS A 9504:2017 人造鉱物繊維保温材 | ページ 5

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A 9504 : 2017
クウール保温材のウールは,150 kg/m3の密度で,グラスウール保温材のウールは64 kg/m3の密度で,
b) で規定した寸法に調整したものとする。
B.3 測定器
測定器は,次による。
a) 加熱容器は52±2 mmの内径をもつ,高さ80 mm以上の円筒とし,その材質は,試験中に変形を生じ
ないものとする。ただし,b) に規定するおもり板の動きを束縛しない寸法でなければならない。
b) おもり板及び測定棒は,試験中に変形を生じないもので,石英のように線膨張率が小さな材質のもの
が望ましい。おもり板は,加熱容器の内径寸法との差が5 mm以内の小さな直径をもつ,厚さ8 mm
以下の円盤とし,おもり板と測定棒との合計質量が98±5 gとなるように調整したものを用いる。
c) 長さ測定器は,JIS B 7516に規定する目量が0.5 mmの金属製直尺を用いる。
なお,長さ測定器を用いる代わりに電気式変位計等を用いてもよい。ただし,このとき変位計の質
量が測定棒及びおもり板に加わる場合には,変位計も含めて測定棒及びおもり板の質量をb) の規定
に適合するように調整する。
d) 加熱炉は,表2に規定する熱間収縮温度から200 ℃低い温度までは5 ℃/分,その後は3 ℃/分の
割合で昇温ができるものとする。
e) 熱電対は,JIS C 1602に規定するK熱電対又はR熱電対で,許容差の分類でクラス2以上の精度をも
つもの,又はこれらと同等以上の精度をもつものとする。熱電対の位置は,垂直方向では加熱容器の
中央部,水平方向では加熱容器の外面から約20 mm離れたところとする。
f) 試料台は,試験中変形及び割れを生じない剛性をもつものとする。
B.4 試験方法
試験方法は,次による。試験片は2個とする。
a) 試験開始前に,試験片の質量とおもり板及び測定棒とを載せる前の試験片の厚さから,試験片の密度
を求める。
b) .3 a) に規定した加熱容器の中に,B.2に規定する試験片を入れ,試験片の上にB.3 b) に規定するお
もり板及び測定棒を載せる。おもり板は,加熱容器の内壁に触れないように設置する。
c) 測定棒先端の高さをB.3 c) に規定する長さ測定器を用いて0.5 mmの読取り精度で測定する。
d) .3 d) に規定した加熱炉を加熱し,B.3 e) に規定した熱電対によって炉内温度を測定する。
e) 加熱開始から10分,又はこれ以下の間隔で炉内温度及び測定棒の先端の高さを測定する。表2に規定
する熱間収縮温度から50 ℃低い温度以上では,これらを3分間,又はそれ以下の間隔で測定する。
f) 熱膨張による測定棒,おもり板及び試料台の伸びを補正するため,あらかじめ炉内温度に対する測定
棒,おもり板及び試料台の伸びを測定して補正曲線を作成する。このときの測定では,試験片は設置
せずおもり板を加熱容器に設置し,その上に測定棒を載せる。
g) ) で測定した所定の測定時間での測定棒先端位置の測定値からこの補正曲線の同じ温度のときの測
定棒の位置の値を減じることによって補正を行う。
h) 厚さの収縮率(%)は,JIS Z 8703に規定する常温において,おもり板及び測定棒を載せたときの試
験片の厚さ(t0)及び加熱中の試験片の厚さ(t1)をB.3 c) に規定する長さ測定器で測定し,式(B.1)
によって求める。

――――― [JIS A 9504 pdf 21] ―――――

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A 9504 : 2017
t0 t1
t 100 (B.1)
t0
ここに, 厚さの収縮率(%)
t0 : 室温において,おもり板及び測定棒を載せたときの試験片の
厚さ(mm)
t1 : 加熱中の試験片の厚さ(mm)
i) 次に,炉内温度に対する厚さの収縮率のグラフから厚さの収縮率が10 %のときの炉内温度を求める。
j) 熱間収縮温度は,i) で求めた炉内温度の試験片2個の平均値とし,四捨五入によって整数に丸め,セ
ルシウス度(℃)の単位で表す。

――――― [JIS A 9504 pdf 22] ―――――

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附属書C
(参考)
技術上重要な改正に関する新旧対照表
現行規格(JIS A 9504:2017) 旧規格(JIS A 9504:2011) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
3 用語及び 3 用語及び
人造鉱物繊維保温材,ロックウール保温材, 人造鉱物繊維,ウール,保温板,フェ箇条4(種類)の表1に説明が記載されている用語
定義 定義
グラスウール保温材,外被材及び圧縮包装を ルト,波形保温板,保温帯,ブランケを削除し,必要な用語を追加した。
定義している。外被材として亀甲金網及びメ ット,保温筒,呼び厚さ及び圧縮包装
タルラスなどを金網状の外被材の例とした。 を定義している。
4 種類 4 種類
ロックウールブランケットを“ロックウール ロックウールブランケット及びグラスJIS A 5505が2014年に改正され,外被材として主
4.2 形状に
保温板を金網状の外被材で被覆したもの”, ウールブランケットの形状を“ウールに使用しているメタルラスである平ラス0号が同
よる種類
グラスウールブランケットを“グラスウール を金網,メタルラスなどの外被材で補JISから削除されたことに対応するため。
又はグラスウール保温板を金網状の外被材 強して板状にしたもの”とし,表2の なお,今後も継続して平ラス0号と同等形状,同
で被覆したもの”とし,外被材の例としてメ 注d)において,外被材に使用するメタ等性能のメタルラスを使用する。
タルラスを削除した。 ルラスを“JIS A 5505によるか,又はこ
れと同等な性能をもつもの”と規定。
5.2 寸法 5.3 寸法
保温板,フェルト,波形保温板,保温帯,及 保温板,フェルト,波形保温板,保温多種の寸法が市場に出回ってきたことに対応する
びブランケットの寸法を範囲で規定(表4 帯,及びブランケットの寸法を値で規ため。
及び表5)。 定(表6表8)。
6.1.2 測定 厚さ測定用プレートから突出した針の長さ6.1.2 測定 荷重板から突出した針の長さの測定に通常の品質管理などで,JIS B 7507と同等の精度
器 器
の測定に用いる測定器の一つとして,“JIS B 用いる測定器の一つとして,“JIS B をもつノギスを使用していることに対応するた
7507に規定する目量0.1 mmのノギス”のほ 7507に規定する目量0.1 mmのノギス”め。
か,“これと同等の精度をもつノギス”も使 を用いることを規定。
用できるように規定。
6.1.3 測定 6.1.3 測定
6.1.3.1 b) において,幅が小さい製品の寸法 規定していない。 グラスウール保温板の幅を40 mm以上に改正した
手順 測定方法を規定した。 手順 ことによって,旧規格では幅が小さい製品の寸法
測定ができないため,その測定方法を規定した。
A9
6.4.1 試験 6.4.1 試験
b) において,“試験片を製品から切り出すこ 規定していない。 試験装置の測定限界を超える大きさの製品の試験
5
片 片
とができない場合は,製品と同一の製造条件 ができなかったため,それらに対応できるように
04
で製造した製品を試験片としてもよい”こと 規定した。
: 2
を規定。
0 17
2

――――― [JIS A 9504 pdf 23] ―――――

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A 9504 : 2017
A9
2
現行規格(JIS A 9504:2017) 旧規格(JIS A 9504:2011) 改正理由
5
箇条番号 内容 箇条番号 内容
04
及び題名 及び題名
: 2
6.4.1 試験 6.4.1 試験
c) において,“外被材だけを取り外すことが “外被材のあるものは外被材を取り除外被材が接着してある製品は,外被材を取り外す
0 17
片 片
できない製品は,製品と同一の製造条件によ と保温材の繊維もがれるなどの不都合があるた
いたものを試験片とする。”と規定し,
って製造した外被材のない製品から試験片 外被材だけを取り外すことができないめ,外被材だけを取り外すことができない製品へ
を切り出してもよい”ことを規定。 製品について言及していない。 の対応を明確にした。
6.4.2 試験 6.4.3 試験
c) において,厚さを呼び厚さに統一し,呼 a) において,“保温板及びブランケッ
寸法規格にマイナス許容差があり,呼び厚さに満
方法 手順
び厚さに満たない試験片は製品厚さとした。 トは,呼び厚さまで圧縮して”熱伝導たない製品の測定ができないことに対応するた
率を試験すること,保温板及びブランめ。
ケット以外の製品は選択した試験片の
熱伝導率試験方法のJISによることを
規定。
6.8.1 試験 6.8.1 試験
“金網状の外被材が付いた製品は,外被材を 金網状の外被材が付いた製品に関する金網状の外被材は,ホルムアルデヒド放散特性に
片 取り除いたものを試験片とする”ことを規片 規定はしていない。 影響を与えないため,それを取り除いたものを試
定。 験片とすることを明確にした。
6.8.3 試験 6.8.3 試験
c) において,“小形チャンバーからの排出空 旧規格では,小形チャンバーからの排出空気を2
c) において,“小形チャンバーからの排
手順 気を1回捕集する”ことを規定。 手順 出空気を2回捕集する”ことを規定。 回捕集することを規定していたが,2回の結果に有
意な差が生じないため,捕集回数を1回とした。
A.2 試験片 “外被材だけを取り外すことができない製B.2 試験片 “外被材のあるものは外被材を除いた外被材が接着してある製品は,外被材を取り外す
品は,製品と同一の製造条件によって製造し と保温材の繊維もがれるなどの不都合があるた
ものを試験片とする。”と規定し,外被
た外被材のない製品を試験片としてもよい” 材だけを取り外すことができない製品め,外被材だけを取り外すことができない製品へ
ことを規定。 について言及していない。 の対応を明確にした。

JIS A 9504:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 9504:2017の関連規格と引用規格一覧