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B 2801-1996
10.2 プルーフロードを除いた後,シャックルピンには永久変形が生じることなく,緩めた後には,自由
に回転できなければならない。シャックルピン上のポンチマークと最頂部の間で測定した実測寸法S又は
類似の寸法が,0.25%又は0.5mmのいずれか大きい方を超えてはならない。
11. 製造業者の証明書
11.1 9.に規定する形式試験で満足のいく結果を得た場合は,製造業者は保護塗装を行った場合はそれも含
めて,試験を行ったシャックルと,同一の公称諸元,寸法,材料,熱処理及び製造方法であるシャックル
に対する適合証明書を発行してもよい。
製造業者は,形式検査に合格したシャックルについて,最新の適合証明書を発行後,少なくとも10年間
は材料仕様書,熱処理,寸法,試験結果及びこのシャックルに関連するあらゆるデータに関する記録を保
管しなければならない。この記録には,後続の生産に適用しなければならない製造仕様書も含まれるもの
とする。
3.に規定した機械的性質の変更を招く可能性のある材料の仕様,保護塗装を行った場合はそれも含めた
製造方法の変更,熱処理,又は正常の製作公差の範囲を超える寸法の変更は,設計変更とみなす。設計変
更について,適合証明書を発行する許可を得る前に,9.に規定する試験が必要である。
11.2 購入者が要求した場合,製造業者又は供給業者はシャックルの出荷ごとに,次の情報を記載した証
明書を提出しなければならない。
(1) 等級を表す文字,M (4),S (6) 又はT (8)
(2) 材料の詳細
(3) 出荷品の中の,特定のシャックル又はシャックルのバッチを識別するための識別番号
(4) 負荷したプルーフロード(10.を参照。)
備考 この情報は,プルーフロードを負荷したシャックルにだけ適用する。
(5) 使用荷重
証明書は各シャックルが,この国際規格に適合しており,形式試験したシャックルの製造業者による仕
様を満足していることを宣言するものである。適切であれば,各シャックルに10.の規定に従ってプルーフ
ロードを負荷し,その後十分な資格をもつ人物が審査したことも,証明書に記載する。さらに,試験機関
の名称及び住所,並びに署名人の身分も明記しなければならない。
12. 製品の呼び方 シャックルの呼び方は,規格の名称,国際規格番号,等級,シャックルの種類・シャ
ックルピンの形式及び使用荷重による。
例1. シャックルISO 2415-M-DW20又は,シャックルISO 2415-4-DW20
例2. シャックルISO 2415-T-BX10又は,シャックルISO 2415-8-BX10
13. 表示 シャックルは,見やすい箇所に,次の事項を表示しなければならない。
(1) 製造業者名又はその略号
(2) 等級,M (4),S (6) 又はT (8)
(3) 使用荷重
(4) その他
シャックルピンには,(1),(2)又は(4)を表示しなければならない。
――――― [JIS B 2801 pdf 21] ―――――
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B 2801-1996
附属書 Annex
設計の覚え書
A.1 使用荷重が63tを超えるシャックルは,この附属書によって,計算で静的強さを検証してもよい。
A.2 シャックル本体の計算式は,次による。
1
WLL r 3 r w
d 36
f 9S
ここに, d : シャックル本体の直径 (mm)
WLL : 使用荷重 (t)
r : バウの内側半径 (mm)
f : 附属書表7の引張応力 (MPa)
w : シャックルの内幅 (mm)
S : シャックルの内長さ (mm)
デーシャックルは 2r=w
附属書表7 引張応力f
単位 MPa
種類 引張応力f
等級M (4) 等級S (6) 等級T (8)
デーシャックル 315 500 630
バウシャックル 400 630 800
シャックルの寸法は,次の計算式による。
D
S
5.2≦ 2 ≦6.5
r
≦wr
0.5 ≦1
≦wd
4.0 ≦.075
ここに, D : シャックルピンの直径 (mm)
A.3 シャックルピンの計算は,次による。
1
WLL(w d) 3
D 294.
f
ここに,fは, 等級M (4) : 400MPa
等級 S (6) : 630MPa
等級 T (8) : 800MPa
――――― [JIS B 2801 pdf 22] ―――――
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B 2801-1996
A.4 シャックル本体のd寸法が25mm未満の場合は,シャックルピンの直径は,附属書図4の補正係数に
よって,補正する。
附属書図4 d<25mmにおける,シャックルピン直径の補正係数
関連規格 JIS G 0565 鉄鋼材料の磁粉探傷試験方法及び磁粉模様の分類
JIS Z 2343 浸透探傷試験方法及び浸透指示模様の分類
――――― [JIS B 2801 pdf 23] ―――――
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B 2801-1996
参考1 シャックルの使用基準
この参考は,シャックルの使用基準について記述するものであり,本体の規定に関連する事柄を補足す
るもので,規定の一部ではない。
(1) シャックルに表示された等級,使用荷重などを確認してから使用する。
(2) シャックルは必ず使用荷重以下の荷重で使用する。
(3) シャックルのボルト・ナット及びピンは正規のものを使用する。
(4) アークストライクが起こる使い方をしてはならない。
(5) シャックルを他の部材に溶接して使用してはならない。
(6) 永久変形したシャックルを使用してはならない。
(7) シャックルの取付け及び荷重は,一般に参考1図1のように縦方向に荷重がかかるように使用する。
参考1図1 シャックルの使用方法
(8) 形式BB,SBのシャックルについて,斜めのつり角度をつけて使用する場合には,引張り角度に応じ
て参考1図2に示す減少率によって,使用荷重を減少させて使用することができる。
――――― [JIS B 2801 pdf 24] ―――――
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B 2801-1996
参考1図2 引張り角度による使用荷重減少率(形式BB,SB)
(9) ボルト・ナット及び丸栓を使用する形式のシャックルは,必ず割りピンを用いなければならない。
(10) シャックルに取り付けたワイヤロープが移動する可能性がある場合には,ボルトの回転を防止するた
めに,参考1図3のように,常にボルト側にワイヤロープの固定端を取り付け,移動する可能性のあ
るワイヤロープは,シャックル本体側に取り付けて使用する。
参考1図3 移動するワイヤロープの取付方法
(11) シャックルのボルト又は,ピンに縦方向荷重を超える荷重が作用する使い方をしてはならない。具体
例を参考1図4に示す。
――――― [JIS B 2801 pdf 25] ―――――
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JIS B 2801:1996の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 2415:1987(NEQ)
JIS B 2801:1996の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 2801:1996の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0148:2006
- 巻上機―用語
- JISB0205:1997
- メートル並目ねじ
- JISB0207:1982
- メートル細目ねじ
- JISB0209:1997
- メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差
- JISB0211:1997
- メートル細目ねじの許容限界寸法及び公差
- JISB0251:2008
- メートルねじ用限界ゲージ
- JISB0252:1996
- メートル細目ねじ用限界ゲージ
- JISB1181:2014
- 六角ナット
- JISB1351:1987
- 割りピン
- JISG3101:2015
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3101:2020
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3505:2017
- 軟鋼線材
- JISG4051:2016
- 機械構造用炭素鋼鋼材
- JISG4105:1979
- クロムモリブデン鋼鋼材
- JISG4303:2012
- ステンレス鋼棒
- JISG4303:2021
- ステンレス鋼棒
- JISH0401:2013
- 溶融亜鉛めっき試験方法
- JISZ2243:2008
- ブリネル硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2016
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2021
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ8601:1954
- 標準数