JIS B 8942:2012 立体自動倉庫システム―システム設計通則 | ページ 2

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B 8942 : 2012
a) 荷受材上での荷のたわみ b) フォーク装置上での荷のたわみ
図2−パレットのたわみ
4.1.3 支持面の滑り許容範囲
荷の支持面の滑り(フォーク装置上,荷受材上での滑りによる荷の位置ずれなど)の許容範囲を明確に
して設計する。
4.1.4 表面状態
表面状態による影響(色・光沢によるセンサの誤動作など)を明確にして設計する。
4.1.5 温度条件
荷の表面温度による使用機器への影響を明確にして設計する。

4.2 荷重条件

  設計時に荷重条件を決定する。考慮する代表的な荷重は,次による。
a) 最大荷重
b) 平均荷重
c) 荷の重心位置ずれによる偏荷重
d) 地震荷重
e) 風荷重
f) 熱荷重

4.3 使用環境条件

  立体自動倉庫システムの使用環境条件(温度,湿度,爆発性雰囲気,腐食性雰囲気など)を明確にして,
設計する。

4.4 用途及び要求能力

  立体自動倉庫システムの用途によって,要求能力の条件(平均能力,ピーク能力など)が異なる場合が
ある。用途及び要求能力を,明確にして設計する。

4.5 設置面条件

  立体自動倉庫システムの設置面条件(水平度,平面度,耐力など)を明確にして,設計する。

――――― [JIS B 8942 pdf 6] ―――――

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5 システムの寸法

5.1 ラックの取合寸法

5.1.1  一般
パレットに積み付けられた荷を例に,ラックと荷との取合寸法を,図3に示す。
a) ラック寸法(連方向,水平材がない場合) b) ラック寸法(連方向,水平材がある場合)
c) ラック寸法(列方向)
事項 記号 事項 記号
パレット寸法(連方向) a1 前面隙間 b3
有効連寸法 a2 後面隙間 b4
連寸法 a3 最大荷姿寸法(列方向) b5
側面隙間 a4 柱間隙間 b6
最大荷姿寸法(連方向) a5 最大荷姿寸法(段方向) h1
パレット支持幅 a6 上部隙間 h2
パレット寸法(列方向) b1 有効段寸法 h3
列寸法 b2 段寸法 h4
図3−ラックと荷の取合寸法

――――― [JIS B 8942 pdf 7] ―――――

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5.1.2 有効連寸法
有効連寸法は,次の事項を考慮して決定する。
a) 最大荷姿寸法(連方向)
b) ラックの製作誤差,施工誤差及び荷受材に起因する荷の連方向の傾き代
c) スタッカクレーンの製作誤差及び施工誤差
d) スタッカクレーンの走行停止精度及びフォーク装置の奥行き方向の直進誤差
5.1.3 列寸法
列寸法は,次の事項を考慮して決定する。
a) 最大荷姿寸法(列方向)
b) ラックの製作誤差,施工誤差及び荷受材に起因する荷の列方向の傾き代
c) スタッカクレーンの製作誤差及び施工誤差
d) フォーク装置の停止精度(列方向)
e) 垂直ブレースの列方向寸法
5.1.4 有効段寸法
有効段寸法は,次の事項を考慮して決定する。
a) 最大荷姿寸法(段方向)
b) ラックの製作誤差及び施工誤差
c) スタッカクレーンの製作誤差及び施工誤差
d) スタッカクレーンの荷台の停止精度
e) フォーク装置のフォークストローク出限でのたわみ代(段方向)
5.1.5 消火設備設置スペース
ここで規定している有効連寸法,列寸法及び有効段寸法は,スタッカクレーンが荷を格納するために必
要な寸法であり,消火設備(スプリンクラーなど)を設置する空間は含んでいない。消火設備を設置する
場合は,有効連寸法,列寸法及び有効段寸法に消火設備を設置するための寸法を加えることが必要である。

5.2 ビル式ラックの寸法

  ビル式ラックの寸法を,図4に示す。

――――― [JIS B 8942 pdf 8] ―――――

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a) 平面図
b) 連方向断面図 c) 列方向断面図
事項 記号
倉庫の連方向の壁の中心間寸法 L0
ラック全長 Lr
倉庫の入出庫側の壁中心からラック端の柱中心までの寸法 Lc1
倉庫の入出庫側とは反対側の壁中心からラック端の柱中心までの寸法 Lc2
ラックの列方向の外側柱中心間の最大寸法 Wr
倉庫の入出庫側とは反対側の列方向の壁の中心間の寸法 W1
倉庫の入出庫側列方向の壁の中心間の寸法 W2
ラック全高(ラック設置面から上部はりの下面までの寸法) Hr
スタッカクレーンの走行レールの中心間寸法 P
スタッカクレーン全長 L
スタッカクレーンと侵入防止柵との隙間(7.2参照) L1
スタッカクレーンと建屋との隙間(7.2参照) L2
注記 図中の数字(1,2,3···)は,参考のために列・連・段の番号を記載したものである。
図4−ビル式ラックの寸法

――――― [JIS B 8942 pdf 9] ―――――

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5.3 ユニット式ラックの寸法

  ユニット式ラックの寸法を,図5に示す。
a) 平面図
b) 連方向断面図 c) 列方向断面図
事項 記号
ラック全長 Lr
ラックの列方向の外側柱中心間の最大寸法 Wr
ラックを設置するための必要有効寸法 W1
ラック全高(ラック設置面から上部はりの上面までの寸法) H0
ラック設置面から上部はりの下面までの寸法 Hr
スタッカクレーンの走行レールの中心間距離 P
ユニット式ラックの連方向全長 Lu
倉庫の入出庫側の設備(建屋の柱など)からラック端の柱中心までの寸法 Lc3
倉庫の入出庫側とは反対側の設備(建屋の柱など)からラック端の柱中心までの寸法 Lc4
スタッカクレーン全長 L
スタッカクレーンと侵入防止柵との隙間(7.2参照) L1
スタッカクレーンと侵入防止柵との隙間(7.2参照) L3
注記 図中の数字(1,2,3···)は,参考のために列・連・段の番号を記載したものである。
図5−ユニット式ラックの寸法

――――― [JIS B 8942 pdf 10] ―――――

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JIS B 8942:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 8942:2012の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB8941:2012
立体自動倉庫システム―用語
JISB8943:2012
立体自動倉庫システム―スタッカクレーン設計通則
JISB9700-1:2004
機械類の安全性―設計のための基本概念,一般原則―第1部:基本用語,方法論
JISB9700-2:2004
機械類の安全性―設計のための基本概念,一般原則―第2部:技術原則
JISB9702:2000
機械類の安全性―リスクアセスメントの原則
JISB9703:2019
機械類の安全性―非常停止機能―設計原則
JISB9705-1:2019
機械類の安全性―制御システムの安全関連部―第1部:設計のための一般原則
JISB9707:2002
機械類の安全性―危険区域に上肢が到達することを防止するための安全距離
JISB9708:2002
機械類の安全性―危険区域に下肢が到達することを防止するための安全距離
JISB9710:2019
機械類の安全性―ガードと共同するインターロック装置―設計及び選択のための原則
JISB9711:2002
機械類の安全性―人体部位が押しつぶされることを回避するための最小すきま
JISB9713-1:2004
機械類の安全性―機械類への常設接近手段―第1部:高低差のある2か所間の固定された昇降設備の選択
JISB9713-2:2004
機械類の安全性-機械類への常設接近手段-第2部:作業用プラットフォーム及び通路
JISB9713-3:2004
機械類の安全性―機械類への常設接近手段―第3部:階段,段ばしご及び防護さく(柵)
JISB9713-4:2004
機械類の安全性―機械類への常設接近手段―第4部:固定はしご
JISB9714:2006
機械類の安全性―予期しない起動の防止
JISB9715:2013
機械類の安全性―人体部位の接近速度に基づく安全防護物の位置決め
JISB9960-1:2019
機械類の安全性―機械の電気装置―第1部:一般要求事項
JISB9960-32:2011
機械類の安全性―機械の電気装置―第32部:巻上機械に対する要求事項
JISB9961:2008
機械類の安全性―安全関連の電気・電子・プログラマブル電子制御システムの機能安全
JISC8201-5-1:2007
低圧開閉装置及び制御装置―第5部:制御回路機器及び開閉素子―第1節:電気機械式制御回路機器
JISZ8737-2:2000
音響―作業位置及び他の指定位置における機械騒音の放射音圧レベルの測定方法―第2部:現場における簡易測定方法