JIS C 6481:1996 プリント配線板用銅張積層板試験方法 | ページ 4

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図15 電極
(1.3) マイクロメータ 5.3.3(1)による。
(1.4) 化学はかり 5.12.2(1)(1.3)による。
(2) 試料 銅張積層板から,原厚のまま受渡当事者間の協定によって任意の大きさに切り取り,銅はくを
4.2の方法で全面除去したものを試料とする。ただし,銅張積層板の厚さ10mmを超えるものは試料
としないこと。
(3) 前処理 5.1.3による。
(4) 試験 試験は,次による。
(4.1) 常態での測定
(4.1.1) 測定 前処理後,試料の半径rをマイクロメータを用いて0.01mmの単位まで,質量を化学はかり
を用いて1mgの単位まで測定し,5.12.2(2)に規定の式を用いて有効厚さを算出する。
図15の電極を測定器に接続し,電極間に試料を挿入する。この際,試料厚さが電極間隔の80%
を占めるように電極と試料に間げきを残し,電極間隔を設定する。
この状態で,測定器によって試料印加電圧を1Vrmsに設定して,電極間の直列容量Cs2及び損失係
数D2を測定する。
次に,電極間隔を変えずに電極間から試料を抜き取り,電極間の直列容量Cs1及び損失係数D1を
測定する。
(4.1.2) 算出 次の式によって比誘電率攀爰 び誘電正接tan 侮
(a) 比誘電率
1
r
CS1 TG
1 1
CS2 t
ここに, Cs1 : 試料を挿入しないときの直列容量測定値 (pF)
Cs2 : 試料を挿入したときの直列容量測定値 (pF)

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TG : ガード付き主電極と対電極の間隔 (cm)
t : 試料の厚さ (cm)
(b) 誘電正接
r TG
tan D1 D2 (D2 D1 ) 1
t
ここに, D1 : 試料を挿入しないときの損失係数測定値
D2 : 試料を挿入したときの損失係数測定値
(4.2) 吸湿処理後の測定
(4.2.1) 処理 前処理後の試料を,23±0.5℃の蒸留水中に24±1時間浸す。
(4.2.2) 測定 試料を,乾燥した清浄な布などで表面の水分を十分ふきとり,直ちに(4.1.1)の場合と同様に
測定する。
(4.2.3) 算出 (4.1.2)による。
5.13 耐薬品性
5.13.1 耐水酸化ナトリウム性 耐水酸化ナトリウム性は,次による。
(1) 試料 銅張積層板から切り取った任意の大きさの試料を用いる。表面の銅はくは,4.2によって除去す
る。
(2) 試験 JIS K 8576に規定の水酸化ナトリウムを,濃度3±0.2wt%,温度40±2℃の水溶液に調整し,
試料を3分±20秒間浸せきした後取り出し,速やかに流水中で20±10分間洗い,乾燥した清浄な布
などで水分を十分ふき取り,直ちに変色,膨れ,はがれなどの外観の変化を目視によって調べる。浸
せき中,試料が互いに重ならないようにする。
5.13.2 その他の耐薬品性 その他の薬品に対する耐薬品性については,受渡当事者間の協定による。
5.14 吸水率 吸水率は,次による。
5.14.1 装置 装置は,次による。
(1) 感量1mgの化学はかり。
(2) 試料を出し入れでき,密栓のできるひょう量瓶。
(3) 蒸留水を23±0.5℃に調節できる恒温水槽。
(4) 50±2℃に調節できる恒温槽。
(5) 乾燥シリカゲル又は乾燥塩化カルシウム入りデシケータ。
(6) 試料を出し入れできるガラス製ふた付き吸水用容器。
(7) 最高50℃まで表示してある0.1℃目盛の温度計及び最高100℃まで表示してある1℃目盛の温度計。
5.14.2 試料 銅張積層板から原厚のまま長さ及び幅をそれぞれ50±1mmに切り取り,その切断面をJIS R
6252に規定のP240以上の研磨紙などで平滑に仕上げる。表面の銅はくは,4.2によって除去する。
5.14.3 前処理 50±2℃に保った恒温槽中で試料を24±1時間放置の処理を行う。この場合,試料はろ紙
の上に置く。
5.14.4 試験 試験は,次による。
(1) 測定 処理後の試料をテジケータ中で20±10℃まで冷却し,その質量を1mgの単位まで正確に量る。
次に,23±0.5℃の蒸留水の入った吸水用容器に24±1時間浸せきしてから取り出し,乾燥した清浄な
布などで十分ふき取り,表面のちりを羽毛又は毛筆で払い,1分間以内にひょう量瓶に入れて密栓し,
吸水後の重さを1mgの単位まで量る。
なお,浸せき中に,試料が互いに接触しないように注意する。

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(2) 算出 次の式によって吸水率WA (%) を算出する。
W1 W0
WA 100
W0
ここに, W0 : 吸水前の試料の質量 (g)
W1 : 吸水後の試料の質量 (g)
5.15 耐燃性
5.15.1 装置 装置は,次による。
(1) つかみ具1個を付けた実験用スタンド。
(2) 熱容量約38MJ/m3のメタンガス,天然ガスなどを燃料とする口径9.5±0.5mm,管の長さ約100mmの
ブンゼンバーナ。
(3) ストップウオッチ又はタイマ。
(4) 日本薬局方脱脂綿。
(5) 乾燥シリカゲル又は乾燥塩化カルシウム入りデシケータ。
(6) 温度70±1℃に保持できる空気循環装置付恒温槽。
5.15.2 試料 銅張積層板から原厚のまま長さ125±5mm,幅13±1mmの大きさに切断し,切断面を十分
滑らかな状態に仕上げ,4.2によって全面銅はくを除去したものを試料とする。
5.15.3 試料の個数 常態及び処理後用として各々5個とする。
5.15.4 試験 試験は,次による。
(1) 常態での測定 空気の流れがない装置内で図16に示すように,試料,バーナ及び下に置く日本薬局方
脱脂綿の位置関係をとり,バーナの炎を高さ19±1mmの青色炎に調整し,試料下端とバーナ先端と
の間隔が9.5±0.5mmとなるようにつかみ具で長さ方向を垂直に保持し,試料の下端中央部に10秒間
接炎する。
接炎後バーナを試料から150mm以上離してフレーミングの継続時間を測定する。
フレーミングがやんだら直ちにバーナの炎を再度試料の同じ箇所に10秒間当てた後150mm以上離
し,フレーミングとグローイングの継続時間を測定する。
また,試験中の滴下物による綿の着火の有無を観察する。
図16 耐燃性の測定
(2) 処理後の測定

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(a) 処理 温度70±1℃で168時間加熱した後,室温でデシケータ中に4時間以上放置する。
(b) 測定 (1)による。
5.16 寸法変化率
5.16.1 装置 装置は,次による。
(1) 試料の長さ及び幅を0.01mm以上の精度で測定できる適切な測定器。
(2) 空気循環装置付きで,規定温度±2℃に保持できる恒温槽。
(3) 試料に直径0.81.2mmの穴をあけることのできる穴あけ機。
(4) 乾燥塩化カルシウム又は乾燥シリカゲル入りデシケータ。
5.16.2 試料 銅張積層板から原厚のまま長さ300mm,幅300mmの大きさに切り取り,穴あけ機で図17
に示す直径0.81.2mmの穴4個をあけたもの,又は印を付けたものを試料とする。
図17 寸法変化率測定用試料
5.16.3 試験 試験は,次による。
(1) 常態での測定
(a) 処理 試料を温度20±2℃,相対湿度6070%の室内に24時間放置する。
(b) 測定 (a)の処理後,長さ及び幅方向の穴間隔を0.01mm以上の精度で測定し,これをl0とする。
(2) エッチング後の寸法変化率
(a) 処理 (1)(a)の処理後,4.2の方法で銅はくを全面除去する。水洗後,80±2℃で15±2分間乾燥し,
温度20±2℃,相対湿度6070%の室内で室温まで冷却する。
(b) 測定 (a)の処理後,(1)(b)と同様に同じ箇所を測定し,これをl1とする。
(c) 算出 次の式によって,エッチング後の寸法変化率DS1 (%) を算出する。
l0 l1
DS1 100
l0
ここに, l0 : 常態での寸法 (mm)
l1 : エッチング後の寸法 (mm)
(3) 加熱処理後の寸法変化率
(a) 処理 (2)(a)の処理後,個別規格に規定の温度及び時間で処理し,温度20±2℃,相対湿度6070%
の室内又はデシケータ中のいずれか個別規格に規定の方法で室温まで冷却する。
(b) 測定 (a)の処理後,(1)(b)と同様に同じ箇所を測定し,これをl2とする。

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(c) 算出 次の式によって,加熱処理後の寸法変化率DS2 (%) を算出する。
なお,加熱処理後の値には,処理温度を明記する。
l0 l2
DS2 100
l0
ここに, l0 : 常態での寸法 (mm)
l2 : 加熱処理後の寸法 (mm)
5.17 ガラス転移温度Tg
5.17.1 TMA法 銅張積層板のTMA法 (Thermo-mechanical analysis) によるガラス転移温度Tgの試験方法
について規定する。
(1) 装置 装置は,次による。
(a) 熱分析装置 (TMA) 又はこれと同等以上の分析装置。
(b) 最小表示量1 準 マイクロメータ,又はこれと同等以上の精度をもつもの。
(2) 温度計の校正 温度計の校正は,JIS K 7121の7.(温度の校正)による。
(3) 試料 試料を採取する銅張積層板の厚さは,最低0.8mm以上とし,通常,厚さ1.01.6mmのものを
使用する。
なお,試料の採取部分は,その銅張積層板を代表する位置とする。
試料は,4.2の方法で銅はくを除去した後,精密カッターなどの,切断面かはく離しない切断機によ
って,6±2mm角に切断したものを,試料とする。その際,シャー切断機は使用しないこと。
切断後,温度80±3℃で1時間乾燥する。乾燥後,切断面をJIS R 6252に規定の研磨紙(P800,P1000
又はP1200)で軽く研磨し,ばりを取り除く。センサが接触する表裏の面も研磨紙で軽く研磨し,凹
凸がなく平たんとする。
(4) 試験 試験は,次による。
(a) 測定 厚さ方向(Z方向)を測定するように試料をセットし,15gの分銅を載せるか,その他の
方法で荷重を加える。初期温度は室温とし,標準の昇温速度は,10℃/分とする。ただし,他の昇温
速度の条件を適用する場合は,必ず記録する。もし,残存ストレス(ガラス転移温度Tg付近で,膨
張曲線が逆に収縮方向に下がってから,再度膨張方向へ上がる現象)が発生した場合は,残存スト
レスの発生温度よりも20℃高い温度で加熱を停止し,次に温度50±5℃まで冷却した後に,再度昇
温を開始する。ただし,ポリイミド材料の場合は,この操作は行わない。
(b) 試料数 最低でも,2個又は3個の試料を同じ方法で測定する。
(5) ガラス転移温度Tgの求め方(図18参照) ガラス転移温度Tgは,“温度−変形”カーブから決定す
る。ガラス転移温度Tgの前後の直線部分に接線を引き,その二つの接線の交点をガラス転移温度Tg
とする。
ガラス転移温度Tgは,2個の試料の平均値とする。試料2個の値の差が4℃を超える場合は,3個
目の試料を測定し,その3個の試料の平均値とする。

――――― [JIS C 6481 pdf 20] ―――――

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JIS C 6481:1996の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60249-1:1982(MOD)

JIS C 6481:1996の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 6481:1996の関連規格と引用規格一覧