JIS C 7618-2:2009 片口金蛍光ランプ―第2部:性能仕様 | ページ 2

4
C 7618-2 : 2009
1.4.3
公称値 (nominal value)
ランプを特定し,他と区別するために用いるおおよその数値。
1.4.4
定格値 (rated value)
規格化した点灯条件におけるランプ特性のための数値。その数値及び条件は,この規格で規定する。規
格に規定しない場合は,製造業者又は責任ある販売業者が指定する。
1.4.5
光束維持率 (lumen maintenance)
ランプを規定の条件で点灯した場合,寿命中(1.4.12D参照)のある時間におけるランプの全光束の初期
全光束に対する比。この割合は通常,百分率で表す。
1.4.6
初期値 (initial readings)
エージング前に測定したランプの始動特性,及び100時間エージング後に測定したランプの電気的,光
学的及び陰極特性。
1.4.7
予備点灯時間 (conditioning period)
ランプ点灯後,放電管内の水銀蒸気圧が安定するまでに必要な時間。
1.4.8
始動補助 (starting aid)
ランプの外面にはり付けた導電性のテープ,又はランプから適切な距離に配置した導電性の板。始動補
助は,通常接地し,ランプの1端から適切な電位差になったときだけ有効となる。
1.4.9
試験用安定器 (reference ballast)
商用周波数で動作するランプのための誘導形,又は高周波で動作するランプのための抵抗形の特別な安
定器。この安定器は,安定器試験用の比較標準を供給するために,試験用ランプを選ぶために,及び規格
化された条件下で通常に生産されたランプを試験するために設計されている。この試験用安定器は,JIS C
8108,JIS C 8117,JIS C 8118又はJIS C 8120で規定する定格周波数において,電流,温度及び磁気の変
化によって影響を受けない安定な電圧/電流比をもっているという特徴がある。
1.4.10
試験用安定器の基準電流 (calibration current of a reference ballast)
試験用安定器の検査及び管理時に用いる電流値。
1.4.11
形式検査 (type test)
与えられた製品の設計が,関連する規格の要求に適合していることを確認するために,形式検査サンプ
ルを用いて行う一つの検査,又は一連の検査。
1.4.12
形式検査サンプル (type test sample)
形式検査のために製造業者又は責任ある販売業者が提供する一つのサンプル又は同じような集団からな
るサンプル。

――――― [JIS C 7618-2 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
C 7618-2 : 2009
1.4.12A
コンパクト形蛍光ランプ
ガラス管を折曲げ,接合などしてコンパクトな形状に仕上げた片口金の蛍光ランプ。スタータを内蔵し
ないものと内蔵したものとがある。発光管,安定器及び始動装置を一体化した,いわゆる電球形蛍光ラン
プは含めない。使用する口金は,JIS C 7709-1に規定するピン形構造とする。内蔵するスタータは,グロ
ースタータとする。
1.4.12B
二重環形蛍光ランプ
環径の異なる2本の環形発光管を同心,かつ,同平面状にブリッジなどで接合したコンパクトな高周波
点灯専用形蛍光ランプ。
1.4.12C
大きさの区分
寸法及び点灯回路に互換性があるランプを区分する数字。
1.4.12D
寿命
規定する条件の下で点灯したとき,ランプが点灯しなくなるまでの総点灯時間又は全光束が初期値の
70 %(演色性の区分を表す記号がDL,SDL及びEDLのランプ並びにコンパクト形蛍光ランプは60 %)
に下がるまでの総点灯時間のいずれか短いもの。
注記 演色性の区分を表す記号については,JIS Z 9112を参照。
1.4.12E
定格寿命
長期間にわたり製造された,同一形式のランプの寿命の平均値に基づいて公表された寿命。
1.4.12F
形式
同じ種別で,光学的特性及び光源色が同じランプの区分。
1.4.12G
種別
電気的特性,陰極特性,寸法及び始動方法が同じランプの区分。
1.4.12H
定格特性
ランプで消費する電力が定格値となるように点灯する場合の電気的特性及び光学的特性。
1.4.12I
高出力特性
ランプで消費する電力が定格値を超えた値で点灯する場合の電気的特性及び光学的特性。

1.5 ランプ要求事項

1.5.1  一般
この規格に該当するランプは,JIS C 7618-1の要求事項に適合しなければならない。
ランプは,その性能が通常,かつ,正常な使用において信頼性があるように設計しなければならない。
一般的に,これは1.5.21.5.10の要求事項を満足することによって成し遂げることができる。
注記 この規格に規定する要求事項及び公差は,製造業者が提出する試料の検査に適用する。検査に

――――― [JIS C 7618-2 pdf 7] ―――――

6
C 7618-2 : 2009
合格した試料と同様に製造された製品は,この規格を満足すると判定されるが,製造にはばら
つきがあるため,個々の製品については規格値を外れるものが生じるおそれがある。サンプル
方法の手引及び特性による検査の手順については,附属書JD及びJIS Z 9015-1又は,IEC 60410
を参照。
1.5.2 口金
完成ランプの口金寸法は,JIS C 7709-1に適合しなければならない。
1.5.3 寸法
ランプの寸法は,関連するランプデータシートに規定された値に適合しなければならない。
1.5.4 始動特性
ランプは,関連するランプデータシートに規定する時間内に完全に始動し,点灯を維持しなければなら
ない。試験の条件及び方法は,附属書A,附属書JA及び附属書JBによる。ただし,スタータ形は附属書
JAで試験することが望ましい。
1.5.5 電気的特性
a) ランプ電圧の初期値は,関連するランプデータシートに規定する値に適合しなければならない。
aA) ランプ電流の初期値は,関連するランプデータシートに規定する値に適合しなければならない。
b) ランプ電力の初期値は,関連するランプデータシートに規定するランプ電力値からランプ電力値の
5 %+0.5 Wを超えてはならない。
注記 陰極予熱に必要な電力は,ランプデータシートに明記しない限り,ランプ電力には含まない。
試験の条件及び方法は,附属書Bによる。
1.5.6 陰極特性
a) (削除)
b) 高周波点灯専用形蛍光ランプの各陰極抵抗の初期値は,関連するランプデータシートに規定する値に
適合しなければならない。かつ,陰極10個を測定したときの抵抗の比の値Rh/Rcの平均値は,4.75±
0.5の範囲になければならない。
ここで,Rhはデータシートで指定された試験電流付与時の陰極抵抗であり,Rcは周囲温度25 ℃±
1 ℃における陰極冷抵抗である。試験の条件及び方法は,附属書Bによる。
1.5.7 光学的特性
a) ランプの全光束の初期値の個々値は,関連するランプデータシートに規定された値及び製造業者又は
責任ある販売業者が公表する値の92 %以上でなければならない。
b) 光源色は,JIS Z 9112の色度範囲の規定に適合しなければならない。試験の条件及び方法は,附属書
B及びJIS Z 8724による。
ランプの周囲温度は,25 ℃±3 ℃でもよい。
高出力特性をもつランプは,定格特性だけで測定してよい。
c) 演色性は,JIS Z 9112の演色評価数の規定に適合し,かつ,平均演色評価数の値は,製造業者又は責
任ある販売業者が公表した値から3を引いた値以上とする。
試験の条件及び方法は,附属書B及びJIS Z 8724に規定する方法によって,5 nmの波長間隔で相
対分光分布を測定した後,JIS Z 8726に規定する方法によって算出する。
3波長域発光形蛍光ランプは,3波長放射束比の規定にも適合しなければならない。
なお,3波長域発光形蛍光ランプの3波長域放射束比もこの演色性試験と同様の方法によって相対
分光分布を測定し,JIS Z 9112に規定する方法によって行う。

――――― [JIS C 7618-2 pdf 8] ―――――

                                                                                              7
C 7618-2 : 2009
ランプの周囲温度は,25 ℃±3 ℃でもよい。
高出力特性をもつランプは,定格特性だけで測定してよい。
1.5.8 光束維持率
ランプの光束維持率は,関連するランプデータシートに規定する値以上でなければならない。更に製造
業者又は責任ある販売業者が公表する値の92 %以上でなければならない。
1.5.9 ラジオ干渉抑制 (RIS)
スタータ内蔵形は,ラジオ干渉を抑制するための手段を含んでいなければならない。JIS C 7603に規定
する雑音防止コンデンサ(RISコンデンサ)と同一の効果をもつものでなければならない。
1.5.10 製品の表示
ランプには,a) d) の他に正確な識別のために必要であれば,製造業者又は責任ある販売業者が公表す
るランプの電気的特性及び光学的特性の補足情報を表示しなければならない。
水銀蒸気圧制御のためのアマルガムを使用している場合は,包装又は容器にアマルガムを含有すること
を意味する何らかの文字を表示しなければならない。
注記 アマルガムを含有するランプは,非含有ランプと比較して光束の立ち上がりが比較的遅いとい
う挙動を示すことを知らせるための表示であり,立ち上がりが非含有ランプと変わらない場合
には表示を行わない。
a) 形式
b) 製造業者名若しくは責任ある販売業者名又はその略号
c) 定格ランプ電力(W,watts,又はワット),又はそれを表す英数字若しくは記号
注記 正確な識別のために必要な場合,付加情報を加えるのが望ましい[例えば,ランプの公称管
径(mm)]。
d) 大きさの区分(形)(ただし,大きさの区分と定格ランプ電力が異なるものだけ)

1.6 安定器及びスタータ設計のための指針

    注記 関連するランプデータシート,及び附属書D参照。

1.7 照明器具設計のための指針

    注記 附属書E参照。

1.7A 形式及び種別

  形式及び種別は,附属書JCによる。

1.7B 検査

  検査は,附属書JDによる。

――――― [JIS C 7618-2 pdf 9] ―――――

8
C 7618-2 : 2009
附属書A
(規定)
一般始動特性の試験方法

序文

  この附属書は,一般始動特性の試験方法について規定する。
A.1 一般
試験は,相対湿度が最大65 %,かつ,周囲温度が20 ℃27 ℃の間において,無風状態で行わなけれ
ばならない。ランプ近傍の金属部品及び金属線は,規定された場合の始動補助を除き,できる限り遠ざけ
なければならない。ランプは,始動試験に先立ち,周囲温度が20 ℃27 ℃及び相対湿度が65 %以下で
24時間以上不点灯のまま放置しなければならない。
A.2 スタータ内蔵形又はスタータ形
A.2.1 試験回路
ランプは次に示す回路を用い,50 Hz又は60 Hzの電源によって試験しなければならない。
− 図A.1 : スタータ内蔵形
− 図A.2 : スタータ形
A.2.2 安定器
使用する安定器は,関連するデータシートに規定するものであり,かつ,JIS C 8118の要求事項に従っ
たもの,又は関連するランプデータシートに規定する試験用安定器でなければならない。
使用する安定器を定格電圧で試験用ランプと組み合わせる場合,試験用ランプでの消費電力の変動は,
その定格値に対して4 %以内でなければならない。試験用ランプとは,試験用安定器で点灯させた場合,
その電流の変動が定格値に対して2 %以内であるランプとする。安定器の定格入力電圧の90 %で測定し
たときの予熱電流は,定格ランプ電流の1.1倍から1.2倍までの間でなければならない。この範囲内の予熱
電流の値を得るためには,市販されている安定器の中から特別に選別するか,又はこの特別な目的のため
に安定器を別途製作するかのどちらかが必要である。場合によっては,スタータに直列に抵抗を加えるこ
とによって,この範囲へ予熱電流を減少させることができる。
A.2.3 スタータ
用いるスタータのタイプは,JIS C 7622の要求事項に従ったものでなければならない。
A.2.4 試験電圧
回路に加える電圧は,関連するランプデータシートの規定に適合しなければならない。
A.3 (削除)
A.4 高周波点灯専用形
ランプは次に示す回路を用い,45 kHz±0.9 kHzの高周波電源で試験しなければならない。
− 図A.4又は図A.4A : 高周波点灯専用形
非誘導形安定器の抵抗値は,ランプの電流値が関連するランプデータシートに規定する値と同等になる

――――― [JIS C 7618-2 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS C 7618-2:2009の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60901:2001(MOD)
  • IEC 60901:2001/AMENDMENT 3:2004(MOD)
  • IEC 60901:2001/AMENDMENT 4:2007(MOD)

JIS C 7618-2:2009の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 7618-2:2009の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC1102-2:1997
直動式指示電気計器 第2部:電流計及び電圧計に対する要求事項
JISC1102-3:1997
直動式指示電気計器 第3部:電力計及び無効電力計に対する要求事項
JISC7603:2004
蛍光ランプ用グロースタータ
JISC7618-1:2017
片口金蛍光ランプ―第1部:安全仕様
JISC7622:2002
蛍光ランプ用グロースタータ―性能規定
JISC7709-1:1997
電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並びに互換性・安全性 第1部 口金
JISC8105-1:2017
照明器具―第1部:安全性要求事項通則
JISC8105-2-1:2017
照明器具―第2-1部:定着灯器具に関する安全性要求事項
JISC8105-2-17:2011
照明器具―第2-17部:舞台照明,テレビ,映画及び写真スタジオ用の照明器具に関する安全性要求事項
JISC8105-2-19:2017
照明器具―第2-19部:空調照明器具に関する安全性要求事項
JISC8105-2-2:2014
照明器具―第2-2部:埋込み形照明器具に関する安全性要求事項
JISC8105-2-22:2014
照明器具―第2-22部:非常時用照明器具に関する安全性要求事項
JISC8105-2-3:2011
照明器具―第2-3部:道路及び街路照明器具に関する安全性要求事項
JISC8105-2-4:2017
照明器具―第2-4部:一般用移動灯器具に関する安全性要求事項
JISC8105-2-5:2017
照明器具―第2-5部:投光器に関する安全性要求事項
JISC8105-2-7:2011
照明器具―第2-7部:可搬形庭園灯器具に関する安全性要求事項
JISC8105-2-8:2014
照明器具―第2-8部:ハンドランプに関する安全性要求事項
JISC8105-3:2011
照明器具―第3部:性能要求事項通則
JISC8106:2015
施設用LED照明器具・施設用蛍光灯器具
JISC8108:2008
蛍光灯安定器
JISC8112:2014
LED卓上スタンド・蛍光灯卓上スタンド(勉学用・読書用)
JISC8115:2014
家庭用LED照明器具・家庭用蛍光灯器具
JISC8117:2008
蛍光灯電子安定器
JISC8118:2008
蛍光灯安定器―性能要求事項
JISC8120:2015
交流及び/又は直流用蛍光灯電子制御装置―性能要求事項
JISC8147-1:2017
ランプ制御装置―第1部:通則及び安全性要求事項
JISC8147-2-3:2011
ランプ制御装置―第2-3部:交流及び直流電源用蛍光灯電子安定器の個別要求事項
JISC8147-2-8:2011
ランプ制御装置―第2-8部:蛍光灯安定器の個別要求事項
JISZ8113:1998
照明用語
JISZ8724:2015
色の測定方法―光源色
JISZ8726:1990
光源の演色性評価方法
JISZ9112:2019
蛍光ランプ・LEDの光源色及び演色性による区分