この規格ページの目次
- 9 寸法
- 10 感電保護
- 11 接地の準備
- 11.1 露出導電性部分のあるボックス及びエンクロージャ
- 11.2 7.7.2によって分類する絶縁物でできているボックス及びエンクロージャ
- 11.3 7.1.2によって分類する取外し可能な側面をもつボックス及びエンクロージャ
- 11.4 接地端子ねじ
- 12 構造
- 12.1 蓋,カバー,カバープレート又はそれらの部品
- 12.2 排水孔
- 12.3 エンクロージャの取付け
- 12.4 可とうケーブル用の入口をもったボックス及びエンクロージャ
- 12.5 可とうケーブル以外の用途の入口をもったボックス及びエンクロージャ
- JIS C 8462-1:2012の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS C 8462-1:2012の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS C 8462-1:2012の関連規格と引用規格一覧
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ス及びエンクロージャ上の表示は,ボックスの取付け後,かつ,配線器具及び配線の取付け前に,そ
の数値が通常の方法で読むことができるように表示する。
j) 7.7.1によって分類するボックスのHaの記号,及び7.7.2によって分類するボックスのHbの記号
明白である場合を除き,エンクロージャの正しい使用方法の詳細情報は,製造業者のカタログ又は説明
書に明記する。
特別な部品を用いることによって,より高度な保護を達成するような特別な場合には,説明書を用意し,
高度な保護について明記する。その場合の表示は,初期の保護等級を包含しなければならない。
8.2 ボックス及びエンクロージャの表示は,耐久性があり,容易に読むことができなければならない。
8.1及び8.2の適否は,目視検査及び次の試験によって判定する。
試験は,表示箇所を水に浸した布で15秒間こすった後に,再度,石油の蒸留液に浸した布で15秒間こ
すって行う。
注記1 鋳造,プレス,又は刻印によって付けた表示は,耐久性があるとみなすため,この試験をす
る必要はない。
注記2 石油の蒸留液には,芳香族がその容量で最大0.1 %含んだヘキサン溶液で,カウリブタノー
ル価が約29,初期沸点が約65 ℃,乾燥点が約69 ℃,密度が0.68 g/cm3からなるものを用い
ることが望ましい。
試験後,表示は,判読できなければならない。
9 寸法
ボックス及びエンクロージャは,適切なJIS又はIEC規格が存在する場合は,それによる。適否は,目
視検査及び寸法の計測によって判定する。
10 感電保護
ボックス及びエンクロージャは,製造業者の指示に従い,組み立てた上で,配置し,通常使用状態に取
り付けたとき,充電部に接触しないように設計しなければならない。
カバー,カバープレート又は電気アクセサリがないエンクロージャの場合には,製造業者の指示書に明
記されている情報に従って,固定した適切な部品とともに試験を行う。
適否は,目視検査で判定し,疑わしい場合には,次の試験によって判定する。
エンクロージャは,JIS C 0922に従った検査プローブ11を1分間20 Nの力によって適用したとき,
図26に示すように検査プローブがエンクロージャ内部へ侵入することを防止しなければならない。
試験は,施工後にアクセス可能な部分において実行する。
さらに,熱可塑性物質又はゴム弾性物質の部分をもった7.1.1及び7.1.3に従った全てのエンクロージャ
は,周囲温度35±2 ℃で1分間,JIS C 0922の検査プローブの先端に力を加える。
膜,又は類似のものを除き,絶縁物のくぼみが安全性に影響を及ぼすおそれがある全ての箇所にプロー
ブで75 Nの力を加える。
11 接地の準備
11.1 露出導電性部分のあるボックス及びエンクロージャ
露出導電性部分があるボックス及びエンクロージャは,低抵抗の接地手段,又はその接地手段のための
附属品の準備がなければならない。この要求事項の目的から,充電部から隔離しているベース,カバー,
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カバープレートなどを固定するための小さなねじのようなものは,露出導電性部分とはみなさない。
接地手段又は接地手段のための附属品の準備は,次の条件で配置する。
− 接地手段は,ボックスの開口面から容易に接触できる。
− ボックスに固定した電気アクセサリの着脱によって,接地回路の連続性が妨げられることがない。
− 接地手段は,取外し可能なカバー,背面,又はボックス若しくはエンクロージャの側面の一部であっ
てはならない。
適否は,目視検査によって判定する。
カバー又はカバープレートの露出導電性部分は,通常の使用のように固定するときは,低抵抗で接地手
段に接続しなければならない。
適否は,目視検査及び次の試験によって判定する。
無負荷電圧12 V以下の交流電源を用い,25±1 Aの電流を,接地端子とそれぞれの露出導電性部分との
間に順次流す。接地端子とそれぞれの露出導電性部分との間の電圧降下を計測し,電流及び電圧降下から
抵抗を計算する。
いかなる場合でも抵抗は,0.05 坎 下でなければならない。
注記1 計測プローブの先と試験を行う露出導電性部分との間の接触抵抗が,試験の結果に影響を及
ぼさないよう注意する。
注記2 IP保護等級がIPX0を超える絶縁ボックス及びエンクロージャにおいて,二つ以上の導入口
がある場合は,接地線の効果的な継続のための追加的な手段を備えることができる。
11.2 7.7.2によって分類する絶縁物でできているボックス及びエンクロージャ
絶縁物でできているボックス及びエンクロージャには,4 mm2以上の接続性能をもち,かつ,接地目的
のための一つのねじ止め端子をもち,一つ以上の接地用当て金をもってもよい。接地用当て金の構造は,
ボックス内に据え付けられた電気アクセサリの金属固定枠と,ボックスに据え付けられた金属カバーとが
接地線に接続できなければならない(図2参照)。
接地用当て金は,ボックス又はエンクロージャに堅固に固定しなければならない。
適否は,16.3.2の試験によって判定する。
11.3 7.1.2によって分類する取外し可能な側面をもつボックス及びエンクロージャ
7.1.2によって分類する取外し可能な側面をもつボックス及びエンクロージャは,1か所以上のねじ接続
を含む分離可能な部分相互を電気的に接続する構造でなければならない。
適否は,目視検査によって判定する。
11.4 接地端子ねじ
ボックス及びエンクロージャとともに提供される,又は一体となっている接地端子のねじは,表4の該
当する欄に規定するトルクを加えたとき,すり減ってはならない。
適否は,目視検査及び次の試験によって判定する。
ねじは,締付け及び緩める操作を5回行う。
試験は,適切なねじ回し又は工具を用いて表4に規定するトルクを加える。
溝付六角頭ねじは,表4の列IIに規定する適切なトルクでねじ回しによる試験だけを行う。
製造業者が規定している適切な情報を提供している場合は,より大きなトルク値を用いることができる。
列Iは,ねじの公称直径よりも刃の幅の広いねじ回しによって締め付けることができないねじに適用す
る。
列IIは,ねじ回しによって締め付けるその他のねじに適用する。
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列IIIは,ねじ回し以外によって締め付けるねじ及びナットに適用する。
列IVは,角ブレードねじ回しによって締め付けるねじに適用する。
試験中は,ねじの破損,ねじ頭部の溝の損傷(適切なねじ回しの使用を不可能にする。)又は固定手段の
以後の使用を損なうようなねじ山若しくはエンクロージャの損傷があってはならない。ねじに力を急に加
えるような締付け方をしてはならない。
12 構造
ボックス及びエンクロージャは,シャープエッジがない構造にしなければならない。製品の意図する使
用のときの部品接続,又は通線時の過度な障害若しくはシャープエッジにならないように,ばりは内面の
モールドラインから除去しなければならない。
ボックス又はカバーの内面及び外面は,がれ,うろこ状のがれ又は離がなく,また,ふくれ,ク
ラック及び他の欠陥がなく滑らかでなければならない。
適否は,目視検査によって判定する。
12.1 蓋,カバー,カバープレート又はそれらの部品
感電保護のための蓋,カバー,カバープレート又はそれらの部品,保護膜のようなものは,効果的に適
切に配置しなければならない。
注記 カバー又はカバープレートの固定手段は,堅固に保持することが望ましい。ボール紙又はそれ
に類似するものでできたタイトフィットタイプのワッシャの使用は,堅固にねじを拘束するこ
とを確実にする適切な方法とみなす。
12.1.1 ねじタイプ固定方法
ねじタイプで固定する蓋,カバー又はカバープレートの受入を意図したボックス又はエンクロージャは,
対象となるねじに対応しなければならない。ねじタイプで固定する蓋,カバー又はカバープレートは,適
否は,目視検査によって判定する。
12.1.2 工具又は鍵を使わずに操作できるねじタイプでない固定方法
固定がねじに依存せず,取付け又は支持表面に対してほぼ直角の方向に力を加えることによって取外し
が可能な蓋,カバー又はカバープレートは,次の場合に表2の力を適用する。
− 取り外したときに,JIS C 0922の検査プローブAで充電部に接触することができる場合
− 取り外したときに,基礎絶縁によって充電部から分離している非接地の導電性部分にJIS C 0922の検
査プローブAで接触することができる場合
− 取り外したときに,JIS C 0922の検査プローブAで次のうちいずれかの部分に接触する場合
− 絶縁部
− 接地した導電性部分
− 二重又は強化絶縁によって充電部から分離している導電性部分
− 交流25 V又は直流60 V以下の電圧をもつJIS C 0365に従うSELV回路の充電部
適否は,12.1.2.1及び12.1.2.2の試験によって判定する。
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表2−固定にねじを用いない蓋,カバー又はカバープレートの可動部分に加える力
蓋,カバー,カバープレート又はそれ 加える力
らの部品を取り外した後における試験 N
プローブの接近性 12.1.2.3及び12.1.2.4に適合し
12.1.2.3及び12.1.2.4に適合す
るエンクロージャ ないエンクロージャ
外れない 外れるa) 外れない 外れるa)
充電部 40 120 80 120
基礎絶縁によって充電部から分離して
10 120 20 120
いる非接地の導電性部分
絶縁部,接地した導電性部分,二重若
しくは強化絶縁によって充電部から分
10 120 10 120
離している導電性部分又は交流25 V若
しくは直流60 V以下のSELV充電部
注a) この列は12.1.3には適用しない。
蓋,カバー又はカバープレートが外れるか否かを試験するときには,ボックス又はエンクロージャは,
通常の使用状態に据え付ける。埋込取付ボックス及びエンクロージャは,通常の使用状態で固定し,据え
付ける。工具なしで操作可能な固定手段による場合には,それらの固定手段を外して試験を行う。
12.1.2.1 蓋,カバー又はカバープレートが取り外せないことの判定
蓋,カバー,カバープレート又はそれらの部品の中央に,取付け面に対し垂直方向に,表2の該当欄に
規定する力を徐々に加える。
力を,1分間加える。
このとき,蓋,カバー又はカバープレートが外れてはならない。
埋込取付ボックス又はエンクロージャの試験では,新しい供試体を用意し,図12に示すように,支持フ
レームの周りの壁に1±0.1 mmの厚さの硬い材質のシートを取り付けた後に,蓋,カバー又はカバープレ
ートをボックスに据え付ける。
注記 硬い材質のシートは,壁紙を模したものであり,幾つかの断片から構成する。
12.1.2.2 蓋,カバー又はカバープレートを取り外すことの判定
蓋,カバー,カバープレート又はそれらの部品に,取付け面又は支持表面に対して垂直になるように,
表2の該当欄に規定する数値以下の力を徐々に加える。これを取り外す場合に用いる溝,孔,空間又はそ
れに類するひっかかりに対して,順番に力を加える。
このとき,蓋,カバー又はカバープレートは,外れなければならない。
試験は,固定手段がねじに依存していない分離可能なそれぞれの部品に対して10回行う(力を加える
点は,できるだけ等間隔で分散させる。)。取り外すための力は,分離可能な部品を取り外すために設けた
それぞれ異なった溝,孔又はそれに類似した点に加える。
埋込取付ボックス又はエンクロージャの試験では,新しい供試体を用意し,図12に示すように,支持フ
レームの周りの壁に1±0.1 mmの厚さの硬い材質のシートを取り付けた後に,蓋,カバー又はカバープレ
ートをボックスに据え付ける。
試験後の供試体は,使用上有害な破損があってはならない。
12.1.2.3 蓋,カバー又はカバープレートの輪郭の判定
図13に示すゲージを,図14に示すように取付け又は支持表面にねじなしで固定する蓋,カバー又はカ
バープレートの各側面に押し付ける。取付け又は支持表面に載っているゲージの面B及びそれに対して垂
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直な面Aは,試験する各側面に対して直角に当てなければならない。
その他の蓋,カバー,カバープレート又は同じ輪郭寸法をもつ取付ボックスに,ねじなしで固定する蓋,
カバー又はカバープレートの場合には,ゲージの面Bは,接合部と同じ高さに置く。蓋,カバー又はカバ
ープレートの輪郭は,支持表面の輪郭を越えてはならない。
Yの矢印の方向でのX地点から開始して計測を繰り返すとき,ゲージ面Bと平行に計測した,ゲージの
面Cと試験する側面の輪郭との間の距離は,減少してはならない(図15を参照)(ゲージ面Bを含む水平
面から7 mm以下の距離にあって,12.1.2.4の試験に適合する溝,孔,逆テーパ又はそれに類するものは,
除く。)。
12.1.2.4 溝,孔又は逆テーパの判定
図17に示すように,図16のゲージを取付け又は支持表面に対して平行に,試験する部分に対して直角
に当て,1±0.2 Nの力を加えたとき,ゲージは,全ての溝,孔,逆テーパ又はそれに類するものの上部か
ら1.0 mmを超えて入ってはならない。
注記 図17によって,ゲージが1.0 mmを超えて入っているかどうかの判定は,ゲージの面Bに垂直
で,溝,孔,逆テーパ又はそれに類する輪郭の上部部分を含む表面に対して行う。
12.1.3 工具又は鍵を使用するねじなし固定方法
固定方法がねじに依存せず,それを取り外すために製造業者の指示に従った工具又は鍵を使用する蓋,
カバー又はカバープレートは,取付け又は支持表面に,垂直の方向に120 Nを超えない力を加えたとき,
外れてはならない蓋,カバー,カバープレート又はそれらの部品を除き,12.1.2と同じ試験によって判定
する。
12.2 排水孔
IPX1IPX6の保護レベルをもつ露出取付エンクロージャ及び半埋込取付エンクロージャは,その直径
が5 mm以上か,又は幅若しくは長さが最小3 mmで面積が20 mm2以上の排水孔用の開口部をもつよう
に,設計しなければならない。
排水孔は,エンクロージャのいかなる意図する取付位置においても,孔の一つが常に有効になるように
孔の位置を設定し,利用可能な状態にしておかなければならない。
注記 エンクロージャの裏側の排水孔は,エンクロージャが壁から5 mm以上の間隔を確保している
か,又は製造業者が規定する大きさ以上の排水路が設計されている場合は,有効とみなす。
適否は,目視検査及び測定によって判定する。
12.3 エンクロージャの取付け
エンクロージャは,取付方法に従った適切な附属部品を提供しなければならない(7.2を参照)。
絶縁物のエンクロージャは,エンクロージャ固定の用途を意図した内部にあるボックス又はエンクロー
ジャの全ての導電性部品を,絶縁物で覆うように設計しなければならない。その絶縁物は,固定手段のた
めの最大空間幅の10 %以上に相当するよう固定手段の上面に突き出るような絶縁物でなければならない。
適否は,目視検査及び測定によって判定する。
12.4 可とうケーブル用の入口をもったボックス及びエンクロージャ
7.3.2によって分類するボックス及びエンクロージャの入口(出口)は,可とうケーブルを容易に引き入
れることができ,ボックス又はエンクロージャに引き入れた可とうケーブルが,その後の使用を害するよ
うな損傷が生じないように設計し,製造する。
適否は,手動試験によって判定する。
12.5 可とうケーブル以外の用途の入口をもったボックス及びエンクロージャ
――――― [JIS C 8462-1 pdf 15] ―――――
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JIS C 8462-1:2012の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60670-1:2002(MOD)
- IEC 60670-1:2002/AMENDMENT 1:2011(MOD)
JIS C 8462-1:2012の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 8462-1:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0365:2007
- 感電保護―設備及び機器の共通事項
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC0922:2002
- 電気機械器具の外郭による人体及び内部機器の保護―検査プローブ
- JISC2134:2007
- 固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
- JISC2134:2021
- 固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
- JISC60068-2-75:2019
- 環境試験方法―電気・電子―第2-75部:ハンマ試験(試験記号:Eh)
- JISC60695-10-2:2018
- 耐火性試験―電気・電子―第10-2部:異常発生熱―ボールプレッシャー試験方法
- JISC60695-2-11:2016
- 耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
- JISC8305:2019
- 鋼製電線管
- JISC8309:2019
- 金属製可とう電線管
- JISC8411:2019
- 合成樹脂製可とう電線管
- JISC8430:2019
- 硬質ポリ塩化ビニル電線管
- JISC8462-21:2016
- 家庭用及びこれに類する用途の固定電気設備の電気アクセサリ用のボックス及びエンクロージャ―第21部:懸架手段を備えたボックス及びエンクロージャに対する個別要求事項
- JISC8462-22:2016
- 家庭用及びこれに類する用途の固定電気設備の電気アクセサリ用のボックス及びエンクロージャ―第22部:接続用ボックス及びエンクロージャに対する個別要求事項
- JISC8463:1999
- 電気設備用電線管の外径及びねじ