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ばならない。
力を加えたままの状態で,ボックス表面のたわみは,構造部分の水平面に平行する面から計測して6 mm
を超えてはならない。
12.12.3 鋼製スタッドのある壁の構造部分に取り付ける目的のボックス
ボックスは,通常使用のように,鋼製スタッドのある構造部分に対して,図19で示すように据え付ける。
その組み立てたものは,ボックスの表面部分から中央部分に向けて徐々に増加する180 Nの力に5分間
耐えなければならない。力の加え方は,最初に壁の開口部に向けてボックスを押すような方向で,次に反
対の方向で,開口部から引っ張るように行う。
力を加えたままの状態で,ボックスのたわみは,いずれの方向に対しても2 mmを超えてはならない。
注記 たわみを最小限にするために,追加的なボックスの支持が必要になる場合がある。
力の適用及び移動の計測を,図19に示す。
12.12.4 7.7.2によって分類するボックス,エンクロージャ及び隆起カバーの内部容量
7.7.2で分類するボックス,エンクロージャ,隆起カバー及びボックス延長部は,それらの公表最小内部
容量を確認しなければならない。
隔壁をもつボックス又はエンクロージャは,各々の区画された部分で確認された内部容量をもたなけれ
ばならない。
適否は,12.15の試験によって判定する。
12.12.5 完成構造体に固定することを意図したボックス
完成構造体に施工することを意図したボックスの固定手段は,クラックが入らず破壊されないだけでな
く,規定する力を除去してから1分間後に測定したとき,ボックスの表面が試験面の表面から3.2 mm以
上永久に移動してはならない。
注記 完成構造体の中では,構造体で囲まれた内部容量は,中空壁に埋込み又は半埋込みで固定及び
支持するボックス又はエンクロージャに通常は接触しない。
適否は,次の試験によって判定する。
壁で使用することを意図した6個のボックス,又は天井で使用することを意図した8個のボックスを,
ボックス取付けのための開口部の一端から152 mmの位置を支持することで強化した厚さ9.5 mmの合板
シート又は製造業者が指示する取付け面に取り付ける。
ボックス支持のためのねじは,製造業者の指示に従って締め付ける。指示がない場合は,ねじは表4の
列IVに規定するトルクによって締め付ける。ねじ溝を規定トルクで締め付ける前のねじは,一度も無効
になってはならない。
指示に従い,222 Nの力を,各々の2個のボックスに対して,ボックスの中心線に沿った試験面の表面
に,開口部の中にボックスを押し込む方向に5分間連続して加える。同じ力を,事前に試験していない2
個のボックスに,開口部からボックスを引き出す方向に加える。この試験に従い,ねじは,ねじ回しによ
り取り除くことができてもよい。
ボックスの正面の面が垂直になるよう固定したボックスによる2個の追加供試体は,ボックスの背面外
周縁の最下部コーナー部分に222 Nの規定する力を下方向に5分間加える。
12.13 ケーブルグランドの挿入
ケーブルグランドは,意図するように使用するときボックスに損傷を与えてはならない。
適否は,次の試験によって判定する。
ケーブルグランドは,表5の最初の列に規定するように,ガスケット内径を“mm”表記で四捨五入し
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た整数に等しい直径をもつ金属製の丸棒に取り付ける。ケーブルグランドは,表5に規定する許容範囲
が +5
0
%の適切なトルクを1分間±5秒間加え,適切な工具によって10回締め付けたり,緩めたりする。
表5−ケーブルグランドのトルク試験値
テストロッドの直径 トルク
Nm
mm 金属グランド 絶縁物のグランド
8以下 4.0 2.5
8を超え 14以下 6.3 3.8
14を超え 20以下 7.5 5.0
20を超え 10.0 7.5
試験後に,ボックス及びエンクロージャは,この規格の意味合いにおいて損傷があってはならない。
12.14 電線管又は導入口(ハブ)のための入口(出口)をもつボックス及びエンクロージャ
7.3.4によって分類するボックス及びエンクロージャ並びに7.3.6の円すい状の導入口は,12.14.1,
12.14.2及び12.14.3の試験に耐えなければならない。
7.4.3によって分類するボックス及びエンクロージャは,12.14.1及び12.14.2の試験に耐えなければな
らない。
製造業者の指示によって,通常の使用状態で取り付けた後又は組み立てた後に,JIS C 8463,JIS C 8305,
JIS C 8309,JIS C 8411,JIS C 8430又はIEC 60981:2004によって,最小の公称サイズの電線管で試験
を実施する。
12.14.1 エンクロージャが電線管用の導入口をもつ場合には,最小サイズの電線管の一端を100±2 Nの
力で1分間±5秒間押し付けて試験する。導入口は,電線管がボックスへ更に入ることを防止しなければ
ならない。
12.14.2 12.14.1の試験後,次の引張試験を行う。挿入開口部に相当する最小サイズの電線管は,軸方向
に20±2 Nの張力を1分間加える。電線管は,エンクロージャの導入口から緩んで外れてはならない。
12.14.3 導入口の曲げ応力の抵抗は,次のように試験する。電線管の一端を100±2 Nの圧縮力で導入口
に挿入し,3 Nmの曲げモーメントの負荷を与える。応力はゼロからゆっくりと最大値まで上昇させ,試
験は導入口に中心線を通って六つの異なった方向に60±2 度の間隔で行う。それぞれの角度位置で,導入
口に1分間負荷をかける。導入口は緩んで外れたり,損傷を受けたりしてはならず,電線管は導入口内に
なければならない。
注記 入口のストッパは,導入口の内側のリブ(骨組み)として設計することができる。
12.15 ボックス及びエンクロージャの内部容量
ボックス又はエンクロージャ,区画したボックス又はエンクロージャの部分,隆起カバー及びボックス
延長部の公表した内部容量は,次の手順で測定する。
a) 接地端子及び組立ねじを除き,全ての内部ねじ,クランプなどを取り除く。
b) ボックス又はエンクロージャの通常の端から伸びているカバー,又は水平に据え付けた取手部分のよ
うな突起は,端面に対して平たんになるように削り取る。
c) 全てのノックアウトは,打ち抜いたそのままの状態で,外部からシールする。
d) 全ての開口部は,塑像用粘土,パテ,ワックス又は他の材料で栓をし,その栓が内部表面に対して平
たんになるようにする。
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e) ボックス,エンクロージャ又は隆起カバーは,3.2 mm以下の厚さの都合のよい透明な材料の平らな板
でカバーする。板の中央は,公称直径が13 mmの孔をあける(図4参照)。必要がある場合,ボック
ス,エンクロージャ又は隆起カバーと板との隙間は,その他の開口部をシールした材料でシールする。
f) 常温の水で満たした,水量を測定可能な目盛を振ったシリンダー又は全量フラスコを用いる。ボック
ス,エンクロージャ又は隆起カバーに水をあふ(溢)れないように満たす。ボックス,エンクロージ
ャ又は隆起カバーに水を入れる前後のメスシリンダで計測した水の量の差によって,ボックス,エン
クロージャ又は隆起カバーの容量を確認する。
ボックス又はエンクロージャの容量が増加することになる側面のくぼみの容量は,側面のくぼみの開口
部の最小寸法を超えないくぼみの深さを用いて補正する。
13 劣化防止,固体の侵入及び水の有害な浸入からの保護
13.1 劣化防止
13.1.1 絶縁物及び混合材料でできたボックス,エンクロージャ,グランド,グロメット及び取外し可能
な膜は,耐劣化性のものでなければならない。
適否は,次によって判定する。
グランド又はグロメットを備えた絶縁物又は混合材料でできたボックス又はエンクロージャは,通常使
用状態又は製造業者の指示によって据え付け,組み立てる。
グランド又はグロメット又は膜を備えない絶縁物又は混合材料でできたボックス又はエンクロージャは,
製造業者の指示に従って組み立てる。
工具を用いずに取り外すことができる装飾目的の部品は,この試験の前に取り外す。
グランド又はグロメットを備えたボックス又はエンクロージャは,それぞれのボックス及びエンクロー
ジャの約半数のグランド又はグロメットに,シールとともに,製造業者が公表する適合最小ケーブルに相
当する最小直径をもつ金属製の丸棒を取り付ける。同じボックス及びエンクロージャの残りのグランド又
はグロメットには,シールとともに,製造業者が公表する適合最大ケーブルに相当する最大直径をもつ金
属製の丸棒を取り付ける。
グランド又はグロメットが6個以上ある場合には,試験は各ボックスの一番小さなケーブルサイズを備
えた3個のグランド又はグロメット,及び一番大きなケーブルサイズを備えた3個のグランド又はグロメ
ットで行う。
グロメットの場合には,丸棒が試験に影響がないように定位置に固定し保持する。
グランドは,他の開口部を閉じた状態で,12.13(表5参照)に規定するトルクの2/3で締め付ける。製
造業者によって指示がある場合には,より大きな数値のトルクを用いてもよい。
次に供試体は,周囲の空気と同じ組成及び圧力をもった環境の恒温槽による試験を行う。
恒温槽内部の温度は,70±2 ℃とする。
+4
供試体は,恒温槽の中に168 0 時間保持する。
この処理後に供試体は,恒温槽から取り出し,室温で96+4
0 時間保持する。
試験後に供試体は,この規格の意味合いにおいて,以後の使用を損なうような有害な変形及び類似の損
傷があってはならない。
13.1.2 入口の開口部のグロメット,ブランクプラグ,入口の膜及び保護膜は,確実に固定し,通常の使
用時に発生する機械的及び熱的な力によって移動してはならない。
適否は,次の試験で判定し,これは全てのグロメット,ブランクプラグ,交換可能な膜及び交換不可能
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な膜に適用する。
グロメット,ブランクプラグ又は膜は,エンクロージャに取り付けて試験する。
13.1.1に規定する処理の対象になったエンクロージャは,13.1.1に規定する恒温槽で,温度40±2 ℃に
保ち,2時間±15分間放置する。
この後,即座にグロメット,ブランクプラグ及び/又は膜の様々な箇所に,JIS C 0922に規定する検査
0
Nの力を5±1秒間加える。
プローブの先端によって30−2
これらの試験の間,グロメット,ブランクプラグ及び/又は膜は,収納する電気アクセサリの充電部が
接触可能になるような程度まで変形してはならない。
通常の使用時に軸方向の引張力の対象になるようなグロメット,ブランクプラグ及び/又は膜は,30 0
−2
Nの軸方向の引張力を5±1秒間加える。
次に,全ての処理の対象にならなかったグロメット,ブランクプラグ及び/又は膜を取り付けた同じエ
ンクロージャで,試験を繰り返す。
試験後,この規格に不適合となる有害な変形,ひび割れ又は類似の損傷があってはならない。
13.1.3 7.5.2及び7.5.3によって分類するボックス又はエンクロージャの入口の開口部にあるグロメット,
ブランクプラグ及び入口の膜は,周囲温度が低いときでもケーブル及び電線管の引き入れができるように
設計し,そのような材料で製造しなければならない。
適否は,次の試験によって判定する。
エンクロージャに,全ての劣化処理の対象になっていないグロメット,ブランクプラグ及び/又は入口
の膜を取り付ける。
室温に冷却した後に,ボックス及びエンクロージャは,次の温度で恒温槽に2時間保持する。
− 7.5.2によって分類するボックス及びエンクロージャは,−15±2 ℃の温度
− 7.5.3によって分類するボックスは,−25±2 ℃の温度
温度処理した後直ちに,まだ恒温槽の中でボックス及びエンクロージャが冷たい間に,ブラインドグロ
メット,ブランクプラグ及び入口の膜を貫通して,意図する最大径のケーブル及び電線管(このケーブル
及び電線管はボックス及びエンクロージャと同様に温度処理を行う。)を挿入することができなければなら
ない。
試験後,グロメット,ブランクプラグ,又は入口の膜に,この規格に不適合となる変形,ひび割れ又は
類似の損傷があってはならない。
13.2 固形物の侵入に対する保護
エンクロージャは,公表されているIP保護等級に従って,固形物の侵入に対する一定の保護をする。
注記 次の国では,施工規程によって中空壁用のボックス及びエンクロージャには,最低の保護等級
としてIP30を要求している。 : デンマーク
適否は,次の試験状態の下でJIS C 0920の適切な試験によって判定する。
エンクロージャは,製造業者の指示に従って通常の使用状態で据え付ける。
別途に指示がない限り,エンクロージャが排水孔を備えている場合は,少なくとも開いている一つの排
水孔は,一番低い位置にする。
ねじ止めするグランド又はグロメットを備えているエンクロージャは,製造業者が公表する最小及び最
大の断面積をもつケーブル及び/又は電線管がある場合には,最小及び最大の直径の電線管を取り付ける。
ボックスのカバー又はカバープレートの固定ねじは,12.9に規定する試験で用いた表4の数値の3分の
2に等しいトルクで締め付ける。
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製造業者が指定し,適切な情報を提供している場合には,より大きな数値のトルクを用いることができ
る。
その他の固定手段は,通常の使用状態で堅固に取り付ける。製造業者の指示がある場合には,それに従
う。
ケーブル及び/又は電線管の入口手段は,製造業者の指示に従って作らなければならない。
工具を用いずに取外しできる部品は,取り外す。
グランドは,シーリングコンパウンド又は類似のもので充しない。
IP5X保護のレベルでは,試験はJIS C 0920のカテゴリー2によって行い,排水孔がある場合には開放
してはならない。
IP4X以下の保護レベルでは,プローブの全部の直径が,排水孔以外の他の開口部を通過しない場合に
は保護は規定を満たしており,その場合にはプローブはエンクロージャ内の充電部に接触してはならない。
IP5X保護のレベルでは,ほこりが内部表面全体を覆っていない場合には,保護レベルは規定を満たし
ているとみなす。
IP6X保護のレベルでは,ほこりがボックス又はエンクロージャの内部に全く見られない場合には,保
護レベルは規定を満たしているとみなす。
13.3 水の有害な浸入に対する保護
13.3.1 IPX0よりも高い保護レベルをもつエンクロージャは,公表されているIP保護等級に適合する水
の有害な浸入に対して一定の保護等級がなければならない。
適否は,次の試験状態の下で,JIS C 0920に規定する適切な試験によって判定する。
− 面積がS≦0.04 m2又は周囲の長さが≦0.8 mの露出取付エンクロージャ,並びに埋込取付及び半埋込
取付エンクロージャ : 13.3.2及び13.3.3による。
− 面積がS>0.04 m2及び周囲の長さが>0.8 mの露出取付エンクロージャ,並びに埋込取付及び半埋込
取付エンクロージャ : 13.3.2及び13.3.4による。
判定のために選択する参照表面Sは,次のとおり計算する。
− 正方形及び長方形のボックス及びエンクロージャでは,考慮しなければならない表面は,最小の内部
幅(I)と深さ(h)とを乗じたものとする[図6 a) 参照]。
− 円形のボックス及びエンクロージャでは,考慮しなければならない表面は,ボックス又はエンクロー
ジャの内部深さ(h)と最小の直径(d)とを乗じて4で除したものとする[図6 b) 参照]。
ねじ止めするグランド又はグロメットを備えているエンクロージャでは,製造業者が公表する最小及び
最大の断面積をもつケーブル並びに/又は最小及び最大の直径/面積をもつ電線管がある場合には,それ
を取り付ける。
ボックスのカバー又はカバープレートの固定ねじは,12.9の試験で用いた表4の数値の2/3に等しいト
ルクで締め付ける。
13.3.2 露出取付エンクロージャは,特にそのほかの規定がない場合,製造業者の指示に従って通常の使
用状態で,開放した排水孔を一番低い位置にして据え付ける。
埋込取付及び半埋込取付エンクロージャは,製造業者の指示どおりに試験壁に取り付ける。
この場合,取付けのタイプと同様に,壁のタイプも製造業者の指示書に明記する。これらは試験の再現
性を確実にするために,十分詳細にわたり説明する。
製造業者の指示書に,壁のタイプを明記していない場合には,図5に従った試験壁を用いる。
図5の試験壁は,表面が滑らかなれんがによって作る。ボックスを試験壁に取り付けたとき,ボックス
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JIS C 8462-1:2012の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60670-1:2002(MOD)
- IEC 60670-1:2002/AMENDMENT 1:2011(MOD)
JIS C 8462-1:2012の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 8462-1:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0365:2007
- 感電保護―設備及び機器の共通事項
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC0922:2002
- 電気機械器具の外郭による人体及び内部機器の保護―検査プローブ
- JISC2134:2007
- 固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
- JISC2134:2021
- 固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
- JISC60068-2-75:2019
- 環境試験方法―電気・電子―第2-75部:ハンマ試験(試験記号:Eh)
- JISC60695-10-2:2018
- 耐火性試験―電気・電子―第10-2部:異常発生熱―ボールプレッシャー試験方法
- JISC60695-2-11:2016
- 耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
- JISC8305:2019
- 鋼製電線管
- JISC8309:2019
- 金属製可とう電線管
- JISC8411:2019
- 合成樹脂製可とう電線管
- JISC8430:2019
- 硬質ポリ塩化ビニル電線管
- JISC8462-21:2016
- 家庭用及びこれに類する用途の固定電気設備の電気アクセサリ用のボックス及びエンクロージャ―第21部:懸架手段を備えたボックス及びエンクロージャに対する個別要求事項
- JISC8462-22:2016
- 家庭用及びこれに類する用途の固定電気設備の電気アクセサリ用のボックス及びエンクロージャ―第22部:接続用ボックス及びエンクロージャに対する個別要求事項
- JISC8463:1999
- 電気設備用電線管の外径及びねじ