JIS G 3443-4:2020 水輸送用塗覆装鋼管―第4部:内面エポキシ樹脂塗装 | ページ 2

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G 3443-4 : 2020
表3−管端塗り残し長さ
単位 mm
呼び径 塗り残し長さ 無塗装長さ(参考)
800 A未満 80100
約30
800 A以上 100150

7.4 塗膜の性能

  塗膜の性能は,8.4及び8.5によってピンホール試験及び付着性試験(はつり法)を行い,表4を満足し
なければならない。
表4−塗膜の性能
項目 性能
ピンホール 検出しない。
付着性(はつり法) 容易にがれない。

8 試験方法

8.1 外観試験

  外観は,目視によって調べる。

8.2 塗膜厚さ試験

  塗膜厚さ試験は,JIS K 5600-1-7の箇条7(粗面上の膜厚の測定)による。

8.3 管端塗り残し長さ試験

  管端塗り残し長さは,JIS B 7512に規定する鋼製巻尺又はこれと同等以上の精度をもつ計測器によって
測定する。

8.4 ピンホール試験

  ピンホール試験は,ピンホール探知器を用いて行い,ブラシ電極を塗膜表面に当てながら移動してピン
ホールの有無を調べる。その場合のブラシ電極と鋼面との間に加える試験電圧は,溶剤形タールエポキシ
樹脂塗膜,溶剤形エポキシ樹脂塗膜,低溶剤形エポキシ樹脂塗膜及び無溶剤形エポキシ樹脂塗膜は1.2 kV
1.5 kVとし,長寿命形無溶剤エポキシ樹脂塗膜は2.4 kV3.0 kVとする。

8.5 付着性試験(はつり法)

  付着性試験(はつり法)は,柄のついた鋼製両刃のへらを用い,常温で塗膜を約45°の角度ではつり,
密着の良否を判断する。

9 検査

9.1 外観検査

  外観検査は,塗装鋼管1本ごとに,塗装面全面について,8.1の方法によって試験を行い,7.1の規定に
適合しなければならない。
なお,外観検査は,塗装鋼管の全数について塗装業者が行う。

9.2 塗膜厚さ検査

  塗膜厚さ検査は,塗装鋼管1本ごとに,その両端の各1か所において円周上の直交する任意の4点につ
いて8.2の方法によって試験を行い,7.2の規定に適合しなければならない。

――――― [JIS G 3443-4 pdf 6] ―――――

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なお,塗膜厚さ検査は,塗装鋼管の全数について塗装業者が行う。

9.3 管端塗り残し長さ検査

  管端塗り残し長さ検査は,塗装鋼管1本ごとに,その一端の1か所において,8.3の方法によって試験を
行い,7.3の規定に適合しなければならない。
なお,管端塗り残し長さ検査は,塗装鋼管の全数について塗装業者が行う。

9.4 ピンホール検査

  ピンホール検査は,塗装鋼管1本ごとに,その塗装面全面について,8.4の方法によって試験を行い,7.4
の規定に適合しなければならない。
なお,ピンホール検査は,塗装鋼管の全数について塗装業者が行う。

9.5 付着性検査

  付着性検査は,塗装鋼管の一端の1か所において,8.5の方法によって試験を行い,7.4の規定に適合し
なければならない。また,付着性試験は,破壊試験のため,管端未塗装部まで塗装し,その部分で行って
もよい。
なお,付着性検査は,1日の塗装本数を同一製造ロットとし,同一製造ロットから塗装鋼管2本を抜き
取って,塗装業者が行う。

9.6 再検査

  塗膜は,9.1,9.2,9.3又は9.4の検査に合格しなかった場合には,附属書A又は附属書Bに規定する塗
料によって手直しを行い,手直しを行った箇所は9.1,9.2,9.3及び9.4の検査を再度行わなければならな
い。ただし,9.3の検査は,管端部の塗装の手直しを行った場合にだけ適用する。

10 表示

  検査に合格した塗膜は,次の事項を容易に消えない方法で表示しなければならない(例1及び例2参照)。
ただし,注文者の承認を得た場合は,次の項目の中の一部の表示を省略してもよい。
a) 内面を表す略号
b) 塗装の種類の記号
c) 塗膜厚さ
例1 内 JISNE 0.3 例2 内 JISXE 0.6
塗膜厚さ 塗膜厚さ
塗装の種類の記号 長寿命形塗装の種類の記号
内面を表す略号 内面を表す略号

11 報告

  あらかじめ注文者の要求がある場合には,塗装業者は箇条9の全項目について検査成績書を提出しなけ
ればならない。

――――― [JIS G 3443-4 pdf 7] ―――――

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附属書A
(規定)
エポキシ樹脂塗料
A.1 エポキシ樹脂塗料
エポキシ樹脂塗料は,次のいずれかとする。
a) 溶剤形タールエポキシ樹脂塗料 混合塗料中の加熱残分が質量分率60 %以上のタールエポキシ樹脂
塗料で,エポキシ樹脂,ビチューメン,顔料,硬化剤及び溶剤を主な原料とする。
なお,ビチューメンは,特定化学物質障害予防規則(特化則)に指定されるコールタールなどの特
定化合物を含まないものとする。
b) 溶剤形エポキシ樹脂塗料 混合塗料中の加熱残分が質量分率60 %以上75 %未満のエポキシ樹脂塗料
で,エポキシ樹脂,石油系樹脂,顔料,硬化剤及び溶剤を主な原料とする。
c) 低溶剤形エポキシ樹脂塗料 混合塗料中の加熱残分が質量分率75 %以上のエポキシ樹脂塗料で,エポ
キシ樹脂,石油系樹脂,顔料,硬化剤及び溶剤を主な原料とする。
d) 無溶剤形エポキシ樹脂塗料 混合塗料中の加熱残分が質量分率96 %以上のエポキシ樹脂塗料で,エポ
キシ樹脂,石油系樹脂(反応性希釈剤又は非反応性希釈剤),顔料及び硬化剤を主な原料とし,溶剤を
含まない。
注記1 溶剤形タールエポキシ樹脂塗料,溶剤形エポキシ樹脂塗料及び低溶剤形エポキシ樹脂塗料
には,標準形(通常,冬季以外に使用)及び低温形(通常,冬季に使用)がある。
注記2 無溶剤形エポキシ樹脂塗料には,二液内部混合形塗装機用及び手塗り用がある。
A.2 品質
エポキシ樹脂塗料及び塗膜の品質は,A.3によって試験を行い,表A.1の規定に適合しなければならな
い。
なお,エポキシ樹脂塗料及び塗膜の試験は,塗料製造業者が行う。
表A.1−エポキシ樹脂塗料及び塗膜の品質
項目 品質
溶剤形タール 溶剤形 低溶剤形 無溶剤形
エポキシ樹脂塗料 エポキシ樹脂塗料 エポキシ樹脂塗料 エポキシ樹脂塗料
塗 容器の中の状態 主剤・硬化剤をそれぞれかき混ぜたとき,堅い塊がなくて一様になる。
料 塗装作業性 塗装作業に支障がない。
硬化乾燥時間 h 48以下
混合塗料中の加熱残分 60以上75未満 75以上 96以上
(質量分率) %
塗 塗膜の外観 塗りむら,流れ,はじき又は割れがない。
膜 耐屈曲性 き裂又は離がない。
耐おもり落下性 割れ又はがれがない。
付着性(クロスカット法) JIS K 5600-5-6の表1(試験結果の分類)による分類0又は分類1
付着性(プルオフ法)MPa 破壊強さが2.0以上
低温・高温繰返し性 き裂又は離がない。
耐中性塩水噴霧性 さび又は膨れがない。
耐湿性 さび,膨れ又はがれがない。

――――― [JIS G 3443-4 pdf 8] ―――――

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A.3 試験方法
A.3.1 試験の一般条件
エポキシ樹脂塗料及び塗膜の試験の一般条件は,JIS K 5600-1-1による。
A.3.2 サンプリング方法
サンプリング方法は,JIS K 5600-1-2による。
A.3.3 試験片の作り方
試験片の作り方は,次による。
a) 試験片の大きさ及び枚数 試験片の大きさ及び枚数は,表A.2による。
表A.2−エポキシ樹脂塗料及び塗膜の試験片
試験項目 試験片の大きさ 試験片数
mm 枚
塗装作業性a)の試験 150×70×0.8 1又は2
硬化乾燥時間の試験 150×70×0.8 2
塗膜の外観a)試験 − −
耐屈曲性試験 300×100×1.6 2
耐おもり落下性試験 落下面が塗膜表面 : 150×70×2.0 2
落下面が裏面 : 150×70×4.5 2
付着性試験(クロスカット法) 150×70×3.2 1
付着性試験(プルオフ法) 150×70×3.2 3
低温・高温繰返し性試験 150×70×3.2 2
耐中性塩水噴霧性試験 150×70×0.8 3
耐湿性試験 150×70×0.8 3
試験片の材料は,JIS K 5600-1-4の5.1.1(材料)による。ただし,厚さ1.6 mm
未満の鋼板は,JIS G 3141のSPCC-SB鋼板とし,厚さ1.6 mm以上の鋼板は,JIS G
3101のSS400の鋼板とする。
注a) 塗装作業性及び塗膜の外観の試験は,同一の試験片で行う。
b) 試験片の表面処理 耐屈曲性試験,耐おもり落下性試験,付着性試験(クロスカット法),付着性試験
(プルオフ法)及び低温・高温繰返し性試験の試験片の表面処理は,JIS B 0601の附属書JA(十点平
均粗さ)のRzJIS82が0.04 mm0.06 mmになるように,JIS K 5600-1-4の5.1.7(ブラスト処理による調
整)によってブラスト処理する。耐中性塩水噴霧性試験及び耐湿性試験の試験片の表面処理は,JIS K
5600-1-4の5.1.5.2(方法1−手研磨)による。その他の試験片の表面処理は,JIS K 5600-1-4の5.1.3
(溶剤洗浄による調整)による。
0.1
c) 試験片の塗装 試験に用いる鋼板は,塗膜の厚さが 0.3+
0 mmになるよう塗装し,温度23 ℃±2 ℃,
湿度(50±5)%の恒温恒湿の条件で7日間保持した後,試験に用いる。ただし,溶剤形タールエポキ
シ樹脂塗料,溶剤形エポキシ樹脂塗料及び低溶剤形エポキシ樹脂塗料の低温形は,温度10 ℃±2 ℃,
湿度(50±5)%で7日間とする。
なお,溶剤形塗料は,必要に応じて,塗料製造業者が指定する溶剤を用いて1.1倍までうすめても
よい。
A.3.4 容器の中の状態の試験
容器の中の状態の試験は,JIS K 5600-1-1の4.1.2(操作及び評価)のa)(液状塗料の場合)によって,
主剤及び硬化剤ごとに行う。ただし,試験温度は23 ℃±2 ℃とする。

――――― [JIS G 3443-4 pdf 9] ―――――

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A.3.5 塗装作業性の試験
塗装作業性の試験は,次による。
a) 溶剤形タールエポキシ樹脂塗料,溶剤形エポキシ樹脂塗料及び低溶剤形エポキシ樹脂塗料 試験は,
JIS K 5600-1-1の4.2(塗装作業性)による。ただし,エアレス塗装機又はこれと同等の塗装機を用い
て,JIS K 5600-1-1の4.2.3(操作)のa)(1回塗りの場合)によって,塗膜の厚さが0.3 mm以上にな
るよう塗装する。
なお,はけ(刷毛),へら又はローラを用いて,JIS K 5600-1-1の4.2.3(操作)のb)(2回塗りの場
合)によって,塗膜の厚さが0.3 mm以上になるよう塗装してもよい。
b) 無溶剤形エポキシ樹脂塗料 無溶剤形エポキシ樹脂塗料の塗装作業性の試験は,次による。
1) 二液内部混合形塗装機用 試験は,JIS K 5600-1-1の4.2(塗装作業性)による。ただし,二液内部
混合形塗装機用塗料は,二液内部混合形塗装機又はこれと同等の塗装機を用いて,JIS K 5600-1-1
の4.2.3(操作)のa)(1回塗りの場合)によって,塗膜の厚さが0.3 mm以上になるよう塗装する。
2) 手塗り用 試験は,はけ,へら又はローラを用いて,JIS K 5600-1-1の4.2.3(操作)のb)(2回塗
りの場合)によって,塗膜の厚さが0.3 mm以上になるよう塗装する。
A.3.6 硬化乾燥時間の試験
硬化乾燥時間の試験は,JIS K 5600-1-1の4.3(乾燥時間)による。ただし,評価はJIS K 5600-1-1の4.3.5
(評価)のc)(硬化乾燥)による。
0.1
なお,塗料は,はけ,へら又はローラを用いて塗膜の厚さが 0.3+
0 mmになるよう試験片に塗装し,塗
膜の硬化乾燥は,次のa) 又はb) の条件で行う。
a) 標準形塗料及び無溶剤形塗料は,温度23 ℃±2 ℃,湿度(50±5)%の恒温恒湿器で保持する。
b) 低温形塗料は,温度10 ℃±2 ℃,湿度(50±5)%の恒温恒湿器で保持する。
A.3.7 混合塗料中の加熱残分試験
混合塗料中の加熱残分試験は,JIS K 5601-1-2による。ただし,加熱温度105 ℃±2 ℃,加熱時間3時
間とするが,無溶剤形エポキシ樹脂塗料は加熱温度105 ℃±2 ℃,加熱時間1時間とする。
A.3.8 塗膜の外観試験
塗膜の外観試験は,JIS K 5600-1-1の4.4(塗膜の外観)による。ただし,試験片は塗装作業性の試験片
を,温度23 ℃±2 ℃,湿度(50±5)%で24時間硬化乾燥したものとする。
A.3.9 耐屈曲性試験
耐屈曲性試験は,試験片の温度が4 ℃±1 ℃になるよう調整し,間隔240 mm±12 mm,先端半径3 mm
±0.15 mmの支えの上に塗膜を下にして置き,先端半径13 mm±0.65 mmの鋼製押さえ金具を試験片の中
心線上に水平に置き,これに均等に力を加え,25 mm/min程度の速度でたわみが38 mmになるまで押し下
げる。この場合,き裂又は離の有無は,試験力を除去後,ピンホール探知器を用いてピンホールの有無
を調べることによって確認する。ただし,試験電圧は1.2 kV1.5 kVとする。
A.3.10 耐おもり落下性試験
耐おもり落下性試験は,JIS K 5600-5-3の6.(デュポン式)によって塗膜表面及び裏面について行う。
ただし,おもりの落下高さは,落下面が塗膜表面の場合は300 mm±15 mm,落下面が裏面の場合は500 mm
±25 mmとする。この場合,割れ及び/又はがれ発生の有無は,ピンホール探知器を用いてピンホール
の有無を調べることによって確認する。ただし,試験電圧は1.2 kV1.5 kVとする。
A.3.11 付着性試験(クロスカット法)
付着性試験(クロスカット法)は,JIS K 5600-5-6による。ただし,格子のパターンは5 mm間隔とし,

――――― [JIS G 3443-4 pdf 10] ―――――

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