JIS K 2207:1996 石油アスファルト | ページ 2

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図1 針入度試験装置(一例)

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図2 針入度試験用針
図3 試験容器
図4 ガラス容器及び三脚形金属台

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6.3.3 試料の準備 針入度試験の試料の準備は,次による。
(1) 試料は,部分的な過熱を避け,予想される軟化点より90℃以上高くしないように,なるべく低温で試
料中に泡が入らないようにゆっくりかき混ぜながら溶融する。試料は,30分以上加熱しないこと。
(2) 試料が十分に流動性をもち,均質になったら,試験容器に試料を採る。試料の量は,針の予期進入長
さより10mm以上深くなるような量とする。
(3) 試験容器に,ごみが入らないようにろ紙又はアルミニウムはくなどで覆いをし,これを1530℃の室
温に11.5時間放置する。図3(b)の容器を用いた場合は1.52時間放置する。
次に,これを三脚形金属台を入れたガラス容器と並べて,25±0.1℃に保った恒温水槽中の有孔架台
に載せ,11.5時間放置する。図3(b)の容器を用いた場合は1.52時間放置する。
6.3.4 試験の手順 針入度試験の手順は,次による。
(1) 針保持具,おもり,留金具などに水滴や異物が付着していないことを確かめる。試験のたびに,針を
トルエンなどの適切な溶剤で湿したガーゼを用いて清浄にし,次いで乾燥したガーゼで針を先端の方
向に向かってぬぐい,針保持具に取り付ける。
(2) 恒温水槽中でガラス容器の三脚形金属台の上に試験容器を移し,水を満たしたままのガラス容器を針
入度計の試験台上に載せる。光源の位置を適切に調節し,試料の表面に針の先端の影を投じ,針の先
端と針の影の先端とが接触するように試験台の高さを調節して,針の先端を試料の表面に接触させる。
(3) ダイヤルゲージのピニオンとかみ合っているラックを針保持具の上端に静かに押し当て,ダイヤルゲ
ージの指針を0目盛に合わせてから留金具を押して,自重によって針を5秒間(1)試料中に進入させる。
ラックを再び静かに針保持具の上端に押し当て,ダイヤルゲージの示度を0.5単位まで読み取る。測
定中に試験容器が動いた場合は測定をやり直す。
注(1) 進入時間を正確にするには,試験開始前に秒時計を始動させ,秒時計が任意の目盛を指したと
き留金具を押して針を降下させ,正確に規定時間後に留金具を放すとよい。
(4) 測定は,同一容器の試料について3回行い,各測定点は,試験容器の周壁から常に10mm以上,また,
2回以後は前回測定の各進入位置から10mm以上離れた点を選ぶ(2)。
毎回測定後,試料及びガラス容器を恒温水槽中に戻し,ガラス容器の水を替える。
注(2) 針入度が200以上の試料を試験する場合は,3本の針を用意し,測定が終わるまで針を試料から
取り除かずに測定する。
なお,3個の試験容器に試料を用意し,1個の容器について1回ずつ測定してもよい。
(5) 測定値の最大値と最小値との差及び測定値の平均値を求め,最大値と最小値との差が表5に規定する
範囲以内ならば,平均値をJIS Z 8401によって整数に丸めて針入度 (25℃) とする。
表5 針入度測定値の範囲
針入度測定値の平均値 針入度測定値の範囲
0以上 50.0未満 2.0
50.0以上150.0未満 4.0
150.0以上250.0未満 6.0
250.0以上 8.0
6.3.5 精度 針入度試験の精度は,次による。
(1) 繰返し精度 同一試験室において,同一人が同一試験器で日又は時間を変えて同一試料を2回試験し
たとき,試験結果の差は,表6の許容差を超えてはならない。

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表6 繰返し精度
針入度 (25℃) 許容差
50未満 1
50以上300以下 平均値の3%
(2) 再現精度 異なる2試験室において,別人が別の試験器で同一試料をそれぞれ1回ずつ試験して求め
た2個の試験結果の差は,表7の許容差を超えてはならない。
表7 再現精度
針入度 (25℃) 許容差
50未満 4
50以上300以下 平均値の8%
6.4 軟化点試験方法(環球法)
6.4.1 試験方法の概要 規定の環に試料を充てんし,水浴又はグリセリン浴中に水平に支え,試料の中央
に規定の球を置き,浴温を毎分5℃の速さで上昇させ,球を包み込んだ試料が環台の底板に触れたときの
温度を読み取る。
6.4.2 軟化点試験器 軟化点試験器は,次の(1)(7)からなり,その一例を図5に示す。
(1) 環 図6(a)に示す形状及び寸法の黄銅製又はニッケルめっき・クロムめっきの黄銅製肩付き環とする。
(2) 球 JIS B 1501に規定する3/8(径9.525mm)等級60以上で,質量3.5±0.05gのものとする。
(3) 球案内 図6(b)に示す形状及び寸法の黄銅製又はニッケルめっき・クロムめっきの黄銅製のものとす
る。
(4) 環台 図7に示す黄銅製又はニッケルめっき・クロムめっきの黄銅製環台で,環及び温度計を次に示
すように保持できるものとする。
環をその上面が加熱浴上端から75mm以上,浴液面から50mm以上,下方にあるように水平に保持
できるものとする。
環の下面と環台の底板上面との距離は,25mmとし,底板は加熱浴の底から,1319mmとする。
温度計をその水銀球下端が環の下面と同一平面上で,環から10mm以内の位置にあるよう,また,
試料棚と触れないように保持できるものとする。
(5) 加熱浴 加熱浴の材質は,JIS R 3503に規定するほうけい酸ガラス−1製で,寸法の一例を図5に示
す。
備考 加熱浴は,JIS K 2839に規定する図140がこれに相当する。
(6) 温度計 JIS B 7410の温度計番号33 (SP) 及び34 (SP) のもので,あらかじめJIS B 7410の附属書に
従って目盛の誤差を求め,補正しておく。
(7) 加熱器 加熱浴液を毎分5℃以上の加熱速度をもつガスバーナ又は電熱器とし,絶縁抵抗は6.2による。
備考 自動試験器を用いてもよい。ただし,この方法によって得られた結果との間に有意差がないこ
とをJIS Z 8402によって確認して用いる。
なお,自動試験器で得られた試験結果に疑義が生じた場合には,この方法で得られた結果に
よる。
6.4.3 試料の準備 軟化点試験の試料の準備は,次による。
(1) 試料は部分的な過熱を避け,予想される軟化点より90℃以上高くしないように,なるべく低温で試料
中に泡が入らないようにゆっくりかき混ぜながら溶融する。試料は,30分以上加熱しないこと。
(2) 2個の環を試料と同じ温度に加熱し,シリコーングリース,グリセリン−デキストリン等量混合物な

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どのはく離剤を塗布した金属板の上に置く。
(3) 2個の環に試料をやや過剰に注ぎ込み,室温で30分間以上放冷する。室温で軟らかい試料は,予想さ
れる軟化点より少なくとも8℃低い温度で30分間冷却する。冷却後過剰の試料は,温めたナイフ,ス
パチュラなどを用いて環の上縁と同じ高さまで削り取る。
(4) 試料を環に注ぎ込んでから4時間以内に試験を終了する。
図5 軟化点試験器(一例)

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