JIS K 2211:2009 冷凍機油 | ページ 4

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b) 試験管は,耐圧保証値に相当する試験冷媒の飽和温度以上で用いてはならない。また,曲げ応力がか
かるような取扱いをしてはならない。
c) 試験管は,定期的に損傷の程度を検査し,ひび割れ及びきずがないことを確認する。

――――― [JIS K 2211 pdf 16] ―――――

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附属書B
(規定)
冷媒との化学的安定性試験方法(シールドチューブテスト)

序文

  この附属書は,冷媒との化学的安定性試験方法(シールドチューブテスト)について規定する。
なお,この附属書は,代表的な冷媒としてHFC-134aを用いたときの方法について規定しているが,規
定以外の冷媒の適用を妨げるものではない。ただし,規定以外の冷媒を用いるときは,冷媒の特性を確認
し,安全上十分な配慮をしなければならない。
B.1 試験の概要
試験管に触媒として,鉄,銅及びアルミニウムを入れ,試料0.7 mL,冷媒0.7 mLを注入後密封する。次
に,密封ガラス管を125200 ℃(代表例 : 175 ℃)で一定時間(代表例 : 14日間)加熱後,溶液の色に
よって,試料の化学的安定性を評価する。
B.2 試験器及び器具
冷媒との化学的安定性試験の試験器及び器具は,次による。
a) 試験管 試験管は,外径9 mm,内径約7 mm,長さ240 mmのほうけい酸ガラス製ガラス管の一端を
バーナーで溶封して丸め,他端はあぶり角をとったものを用いる。その製作操作の一例を図B.1に示
す。
b) 冷媒導入器 冷媒導入器は,一定量の冷媒ガスを試験管にはかりとるために,金属製マニホールド,
圧力計,真空計,水銀マノメーター,ドライヤ,弁などを備えたものを用いる。その一例を図B.2に
示す。

――――― [JIS K 2211 pdf 17] ―――――

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単位 mm
図B.1−試験管の製作操作(一例)
A: 冷媒容器 I: 液化窒素入りジュワー瓶
B: ドライヤ J: 冷媒トラップ
C: コンパウンド圧力計 K: 真空ポンプ遮断弁
D: マクラウド真空計 L: トラップ排気弁
E: 冷媒計量ニードル弁 M: 水銀マノメーター
F: 冷媒導入ニードル弁 N: 実験用ジャッキ
G: 真空計遮断弁 P: マニホールドパイプ(銅又は青銅製)
H: マニホールド遮断弁 Q: 試験管
図B.2−冷媒導入器(一例)

――――― [JIS K 2211 pdf 18] ―――――

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c) 密封試験管保護容器 密封試験管保護容器は,密封試験管を加熱する場合,破損に対する安全を確保
するための保護容器である。アルミニウム製ブロックの保護容器の一例を図B.3に,ふた付金属製保
護容器の一例を,図B.4に示す。
単位 mm
図B.3−アルミニウム製ブロックの保護容器(一例)

――――― [JIS K 2211 pdf 19] ―――――

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単位 mm
図B.4−ふた付金属製保護容器(一例)
d) 真空ポンプ 真空ポンプは,1.3 Paの真空度が得られるものを用いる。
e) 恒温浴 恒温浴は,恒温空気浴又は恒温油浴で,125200 ℃の範囲において,浴内温度を±1 ℃に保
つことができるかくはん機を備えたものを用いる。
f) 密封試験管開封器 密封試験管開封器は,密封試験管を安全に開封するための機能を備えたものを用
いる。試験管の開封は,銅管部に曲げ応力をかけて行うため,銅管の変形が大きくなることがあるの
で銅管が交換可能な構造のものを用いる。その一例を,図B.5に示す。
注記 密封試験管は,内部に充てんした冷媒ガスの蒸気圧で高圧になっているので,開封のときに
危険を伴う。開封器は,密封試験管を廃棄する場合,加熱劣化後の密封試験管中のガスを分
析する場合などに試験管を安全に開封するために用いる。

――――― [JIS K 2211 pdf 20] ―――――

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