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K 5668 : 2021
7.3 試験用試料の検分及び調製
試験用試料の検分及び調製は,JIS K 5600-1-3による。
7.4 試験の一般条件
試験の一般条件は,次によるほか,JIS K 5600-1-1,JIS K 5600-1-6及びJIS K 5601-1-1による。
7.4.1 試験の場所
試験の場所は,次による。
a) 養生及び試験を行う場所は,ほかに規定がない場合は,JIS K 5600-1-6の4.1(標準条件)で,直射日
光を受けず,養生及び試験にガス,蒸気,ほこりなどによる影響がなく,通風の少ない室内とする。
b) 拡散昼光は,JIS K 5600-4-3の5.2(自然昼光照明)による。ただし,JIS K 5600-4-3の5.3(色観察ブ
ースの人工照明)に規定する色観察ブースを用いてもよい。
7.4.2 試験板の作製
7.4.2.1 試験板
JIS K 5600-1-4に規定する標準試験板とし,ほかに規定がない場合は,JIS A 5430に規定する繊維強化セ
メント板で表面調整を行ったものとする。大きさは,150 mm×70 mm×4 mmとする。試験板は,周辺を
やすりで削って平らにし,次に角を丸め,全面を流水で洗ってから互いに重なり合わないように立て掛け
て,7日間以上乾燥する。乾燥した試験板は,乾いたガーゼで表面を拭き,試験に用いる。このとき,モル
タル水分計で測定した含水率の指標が10 %以下であることを確認する。
7.4.2.2 試料のうすめ方
7.5,7.10,7.11,7.12,7.13及び7.14以外の試験に用いる試料は,その塗料の製造業者が指定した容量
割合で,水を加えてよくかき混ぜ2時間放置し,泡を巻き込まないように混ぜて用いる。なお,薄める水
の割合に範囲が定めてあるときは,その範囲の中央の値とする。
7.4.2.3 試料の塗り方
試料の塗り方は,ほかに規定がない場合は,あらかじめ質量をはかった試験板の片面にスプレーガンを
用いて一様に吹き付け,直ちにはかった質量と試験板の質量との差が,その塗料の製造業者が指定した値
になるようにする。なお,スプレーガンの形状及びノズルの口径は,その塗料の製造業者の指定による。
7.4.2.4 乾燥方法
乾燥方法は,ほかに規定がない場合は,JIS K 5600-1-1の3.3.8 a)(自然乾燥の場合)による。なお,塗
り終わってからの試験片の保持は,JIS K 5600-1-1の表1(塗るときの環境条件·塗り方と試験板の固定·
保持)による。
7.5 容器の中での状態
容器の中での状態の試験は,JIS K 5600-1-1の4.1.2 a)(液状塗料の場合)による。
――――― [JIS K 5668 pdf 6] ―――――
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K 5668 : 2021
7.6 塗装作業性
塗装作業性の試験は,次によるほか,JIS K 5600-1-1の4.2.3 a)(1回塗りの場合)による。
7.6.1 試験板
試験板は,7.4.2.1による。ただし,大きさは500 mm×200 mm×4 mmとする。
7.6.2 試料の塗り方·乾燥方法
吹付け塗り,ローラ塗り,スチップル塗りなど製造業者の指定する方法で,製造業者が指定した規定の
塗付け量になるように塗り,7.4.2.4によって乾燥する。
7.6.3 判定
製造業者の指定する方法で塗って,塗装作業が困難でないときは,“塗装作業に支障がない。”とする。
7.7 低温安定性
低温安定性の試験は,次によるほか,JIS K 5600-2-7の4.(低温安定性)による。
7.7.1 試験板
試験板は,7.4.2.1による。ただし,大きさは500 mm×200 mm×4 mmとする。
7.7.2 試料の塗り方·乾燥方法
7.6.2によって塗り,7.4.2.4によって乾燥する。
7.7.3 判定
試料が容易に一様になり,塗装作業性及び塗膜の外観の試験結果に異常がないときは,“安定である。”
とする。
7.8 乾燥時間
乾燥時間の試験は,次によるほか,JIS K 5600-3-2による。
7.8.1 試験片の作製
JIS R 3202に規定する板ガラスを用い,溶剤洗浄によって調製したガラス板(200 mm×100 mm×2 mm)
の片面に,JIS K 5960の附属書2(アプリケータ塗装)に規定する隙間500 m±5 mのフィルムアプリケ
ータを用いて試料を塗ったものを試験片とする。
7.8.2 操作
乾燥は,JIS K 5600-1-1の4.3.4 a)(常温乾燥)とし,1種の場合は16時間後に,2種の場合は8時間後
に,3種の場合は4時間後に,表面乾燥状態の試験を行う。
7.8.3 判定
判定は,表面乾燥状態の評価によって行い,表面乾燥しているとき,1種の場合は“16時間以内”,2種
の場合は“8時間以内”,3種の場合は“4時間以内”とする。
――――― [JIS K 5668 pdf 7] ―――――
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7.9 塗膜の外観
塗膜の外観の試験は,次によるほか,JIS K 5600-1-1の4.4(塗膜の外観)による。
7.9.1 試験片の作製
7.5の試験が終わった試験片を,標準状態で塗面を水平にし,48時間おいたものを試験片とする。
7.9.2 判定
拡散昼光の下で,試料を塗った試験片の塗面を目視によって調べ,見本品と比べて色及び模様の差異が
大きくないときは,“塗膜の外観が正常である。”とする。
7.10 耐水性
耐水性の試験は,次によるほか,JIS K 5600-6-1の箇条7[方法1(浸せき法)]による。
7.10.1 試験片の作製
試験板は,7.4.2.1による。この試験板を3枚用い,その平滑な片面にJIS H 3100に規定する厚さ0.8 mm
±0.05 mmのC2801P銅板,又は,JIS G 4305に規定する厚さ0.8 mm±0.05 mmのSUS304ステンレス鋼
板の平らな板の中央を,各辺がそれぞれ試験板の寸法よりも約10 mm短い長方形に切り抜いたものを置
き,次に試験板の上に適量の試料を載せ,まっすぐなへら又は丸棒で試料を平らにしごいて平滑に塗る。
この場合,塗りにくいときは,容量割合5 %以下の水で薄めてもよい。
7日間乾燥後に試験片の裏面,小口側面及び塗膜の周辺5 mmを,JIS K 2235に規定する融点55 ℃
65 ℃のパラフィンワックスを融解して塗り包む。これを試験片とする。試験片のうち1枚は,原状試験片
とする。
7.10.2 操作
操作は,JIS K 5600-6-1の7.4[手順A(単一の液相を使用)]とし,容器の中に約150 mmの深さまで脱
イオン水を入れて,試験片を垂直に,必要な場合は適切な支持具を用いて保持する。浸せき温度は23 ℃
±1 ℃,浸せき時間は96時間とする。
7.10.3 判定
試験片を水浴から取り出した直後及び2時間おいた後の観察で,試験片2枚について,塗面にしわ,膨
れ,割れ及びがれを認めず,更に2時間放置した後,原状試験片と比べてつやの変化·変色の程度が大
きくないときは,表1の耐水性の規定に適合とする。
7.11 耐アルカリ性
耐アルカリ性の試験は,次によるほか,JIS K 5600-6-1の箇条7による。
7.11.1 試験片の作製
試験片は,7.10.1によって2枚作製する。原状試験片は,7.10.1の原状試験片を用いる。
7.11.2 アルカリ溶液
JIS K 8575に規定する水酸化カルシウムを用いて調製した,水酸化カルシウム飽和溶液を用いる。
――――― [JIS K 5668 pdf 8] ―――――
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7.11.3 操作
操作は,JIS K 5600-6-1の7.4とし,容器の中に,約150 mmの深さまでアルカリ溶液を入れて,試験片
を垂直に,必要な場合は適切な支持具を用いて保持する。浸せき温度は23 ℃±1 ℃,浸せき時間は1種
の場合は48時間,2種の場合は18時間,3種の場合は8時間とする。
7.11.4 判定
試験片をアルカリ溶液から取り出して直ちに流水で静かに洗い,直後及び2時間おいた後の観察で,試
験片2枚について塗膜の膨れ,割れ及びがれを認めず,更に2時間放置した後,原状試験片と比べて,
つやの変化·変色の程度が大きくないときは,表1の耐アルカリ性の規定に適合とする。
7.12 耐洗浄性
耐洗浄性の試験は,次によるほか,JIS K 5600-5-11による。
7.12.1 装置·器具
装置·器具は,JIS K 5660の7.13 a)(装置·器具)による。
7.12.2 0.5 %石けん水溶液
JIS K 3302に規定する無添剤の石けん又は相当品を脱イオン水に溶かして調製したものを用いる。
7.12.3 試験片の作製
試験板は,7.4.2.1による。ただし,大きさは430 mm×170 mm×4 mmとする。この試験板を2枚用い,
1種の場合はJIS K 5663の合成樹脂エマルションペイント1種を,2種及び3種の場合はJIS K 5663の合
成樹脂エマルションペイント2種を,はけで100 cm2当たり1.0 mL±0.1 mLの割合で一様に塗り5時間お
いた後,試料を7.10.1によって塗り,塗面を上向きにして水平に保って7日間乾燥したものを試験片とす
る。なお,試料の色が明るいときは,合成樹脂エマルションペイントの暗い色を用い,試料の色が暗いと
きは,合成樹脂エマルションペイントの白を用いる。
7.12.4 操作
操作は,次による。
a) 試験片を,洗浄試験装置の試験槽の試験台に,塗面を上向きにして水平に固定する。
b) 0.5 %石けん水溶液を十分に浸み込ませたブラシを塗面に載せ,こする面に0.5 %石けん水溶液を滴下
し,常にぬれた状態に保ちながら塗面をこする。ブラシを規定回数往復した後,試験片を取り外し水
で洗い乾燥させる。
c) ブラシの往復回数は,1種の場合は1 000回,2種の場合は300回,3種の場合は100回とする。
7.12.5 判定
ブラシでこすった跡の中央に当たる長さ100 mmの塗膜を拡散昼光の下で調べ,試験片2枚のうち1枚
以上について,塗膜が破れたり摩滅して合成樹脂エマルションペイントの塗膜が現れていないときは,表
1の耐洗浄性の規定に適合とする。
――――― [JIS K 5668 pdf 9] ―――――
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K 5668 : 2021
7.13 耐衝撃性
耐衝撃性の試験は,次による。
7.13.1 試験片の作製
試験板は,7.4.2.1による。ただし,大きさは300 mm×150 mm×6 mmとする。この試験板を3枚用意
し,7.4.2.3の方法で作製したものを試験片とする。
7.13.2 試験方法
試験方法は,JIS A 1408の5.2(衝撃試験)による。ただし,一部の詳細設定は次による。
a) 支持方法は,JIS A 1408の表3(試験体の支持方法)に規定するS1(砂上全面支持)を用いる。
b) おもりは,JIS A 1408の表5(おもりの区分)に規定する球形おもりW2-500を用いる。
c) 試験の手順は,JIS A 1408の5.2.2(試験の手順)によって行う。試験片を支持装置の砂の上の中央に
水平に静置し,試験片のほぼ中央の鉛直上からおもりを自然落下させる。おもりの落下高さは,試験
片の上30 cmの距離におもりの下端がくる高さとする。
7.13.3 評価及び判定
試験片を目視によって観察し,試験片3枚について2枚以上におもりの先端の衝撃による塗膜の割れ及
びがれを認めないとき,“衝撃で,割れ及びがれができない。”とする。
7.14 促進乾燥性
7.14.1 試験片の作製
試験板は,7.4.2.1による。ただし,大きさは300 mm×150 mm×4 mmとする。この試験板を1枚用い,
その平滑な片面に試料を7.10.1によって塗ったものを試験片とする。
7.14.2 装置·器具
装置は,図1に示すもので,風洞本体及び試験棚で構成する。風洞は,標準状態の室内で,日光,暖房
器具などからふく射熱を受けない場所に据え付けて運転する。
7.14.3 操作
操作は,次による。
a) 試料を塗った後,直ちに試験棚に試験片を並べて風洞本体に納める。
b) 気流が60 mm/s70 mm/sとなるように電動ファンで排気し,24時間乾燥させる。
7.14.4 判定
塗膜の割れ及びがれを認めないときは,“風洞中で乾燥させたとき,割れ及びがれができない。”と
する。
――――― [JIS K 5668 pdf 10] ―――――
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JIS K 5668:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.140 : ゴム及びプラスチック製品 > 83.140.99 : その他のゴム及びプラスチック製品
JIS K 5668:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1408:2017
- 建築用ボード類の曲げ及び衝撃試験方法
- JISA5430:2018
- 繊維強化セメント板
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISH3100:2018
- 銅及び銅合金の板及び条
- JISK2235:1991
- 石油ワックス
- JISK3302:1985
- 固形洗濯石けん
- JISK5500:2000
- 塗料用語
- JISK5600-1-1:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
- JISK5600-1-2:2002
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
- JISK5600-1-3:2015
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
- JISK5600-1-4:2004
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
- JISK5600-1-6:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
- JISK5600-1-8:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第8節:見本品
- JISK5600-2-7:1999
- 塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第7節:貯蔵安定性
- JISK5600-3-2:1999
- 塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第2節:表面乾燥性(バロチニ法)
- JISK5600-4-3:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第3節:色の目視比較
- JISK5600-5-11:2014
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第11節:耐洗浄性
- JISK5600-6-1:2016
- 塗料一般試験方法―第6部:塗膜の化学的性質―第1節:耐液体性(一般的方法)
- JISK5600-7-6:2002
- 塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第6節:屋外暴露耐候性
- JISK5600-7-7:2008
- 塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第7節:促進耐候性及び促進耐光性(キセノンランプ法)
- JISK5600-8-6:2014
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―欠陥の量,大きさ及び外観の変化に関する表示―第6節:白亜化の等級(テープ法)
- JISK5601-1-1:1999
- 塗料成分試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
- JISK5660:2008
- つや有合成樹脂エマルションペイント
- JISK5663:2003
- 合成樹脂エマルションペイント及びシーラー
- JISK5960:2003
- 家庭用屋内壁塗料
- JISK8575:2018
- 水酸化カルシウム(試薬)
- JISR3202:2011
- フロート板ガラス及び磨き板ガラス