JIS K 5668:2021 合成樹脂エマルション模様塗料 | ページ 3

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単位 mm
a) 風洞本体
b) 試験棚
図1−装置

7.15 促進耐候性

  促進耐候性の試験は,次によるほか,JIS K 5600-7-7による。
7.15.1 試験片の作製
試験板は,7.4.2.1による。この試験板を4枚用いる。試験板は,試料を塗り付ける前に,裏面をa)の方
法で1回2回塗り包んでおく。試験片の塗装は,次の生地押さえ塗り,下塗り及び上塗りとし,次によ
る。試験片の枚数は,試料及び見本品についてそれぞれ2枚とし,2枚のうちそれぞれ1枚を原状試験片
とする。
a) 生地押さえは,平滑な試験板の片面に,JIS K 5663の附属書(合成樹脂エマルションシーラー)に規
定する合成樹脂エマルションシーラーを,はけで100 cm2当たり1.2 mL±0.2 mLの割合で一様に塗り,
5時間おいた後,下塗りを行う。また,小口面も塗り包む。
b) 下塗りは,生地押さえが終わった後,JIS K 5663に規定する合成樹脂エマルションペイント1種を,
はけで100 cm2当たり1.0 mL±0.1 mLの割合で一様に塗り,5時間以上おいた後,上塗りを行う。ま
た,小口面も塗り包む。
c) 上塗りは,下塗りが終わった後,試料及び見本品を7.4.2によって一様に塗り,7日間14日間乾燥し
て試験片とする。
7.15.2 操作
促進耐候性試験機の試験条件は,JIS K 5600-7-7に規定する方法1のサイクルAによる。ただし,乾燥

――――― [JIS K 5668 pdf 11] ―――――

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期間中の相対湿度は,(50±5)%とする。照射240時間を経過した後,取り出して室内に1時間おいて,
白亜化の等級及び外観の変化を,次によって調べる。
a) 白亜化の等級は,JIS K 5600-8-6による。
b) 塗膜の外観の変化は,白亜化の等級を調べた後,促進耐候試験片を水に浸してから十分に柔らかくし
たビスコーススポンジ,ポリ塩化ビニルスポンジなどで,試験片の前面をこする。こするときには,
常に水を流しかけて付着物などで試験片にきずが付かないようにし,付着物を除く。洗い終わった後,
試験片は室内の清浄な場所に立て掛けて乾かして清浄にした後,膨れ,割れ及びがれを原状試験片
と比較して調べる。
c) 色の変化の程度は,試料促進耐候試験片と試料原状試験片とについて,及び見本品促進耐候試験片と
見本品原状試験片とについて,目視によって観察し,試料と見本品との差を直接比較して調べる。
7.15.3 判定
白亜化の等級が1以下で,膨れ,割れ,がれなどがなく,色の変化の程度が見本品に比べて大きくな
いとき,“240時間の試験で白亜化の等級が1以下で,膨れ,割れ及びがれがなく,色の変化の程度が見
本品に比べて大きくない。”とする。

7.16 屋外暴露耐候性

  屋外暴露耐候性の試験は,次によるほか,JIS K 5600-7-6による。
7.16.1 試験片の作製
試験板は,7.4.2.1による。ただし,大きさは300 mm×150 mm×4 mmとする。この試験板を6枚用い
る。試験板は,試料を塗り付ける前に,裏面を7.15.1 a)によって1回2回塗り包んでおく。試験板に,
7.15.1 a) c)によって塗り付けたものを試験片とする。試験片の枚数は,試料及び見本品についてそれぞれ
3枚とし,3枚のうちそれぞれ1枚を原状試験片とする。屋外暴露耐候試験片ごとの成績にばらつきが少
ないことが分かっているときは,屋外暴露耐候試験片は1枚としてもよい。
7.16.2 操作
操作は,次による。
a) 試験の開始時期は,4月又は10月とする。
b) 試験の期間は,12か月とする。
c) 試験·観察の時期は,開始後6か月ごととする。
d) 評価項目は,白亜化の等級及び塗膜の外観の変化とする。
e) 白亜化の等級は,JIS K 5600-8-6による。
f) 塗膜の外観の変化は,7.15.2のb)による。
g) 色の変化の程度は,試料屋外暴露耐候試験片と試料原状試験片とについて,及び見本品屋外暴露耐候
試験片と見本品原状試験片とについて,目視によって観察し,試料と見本品との差を直接比較して調
べる。
h) 屋外暴露耐候試験片の表面に,外部からの物質の付着及び損傷によって,汚れ,変色,割れなどの欠
陥が認められたときは,その状態を記録して最終評価のときに参考にする。

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7.16.3 判定
白亜化の等級が3以下で,膨れ,割れ及びがれがなく,色の変化の程度が見本品に比べて大きくない
とき,“12か月の試験で白亜化の等級が3以下で,膨れ,割れ及びがれがなく,色の変化の程度が見本
品に比べて大きくない。”とする。
7.16.4 試験結果の記録
記録の保管は,JIS K 5600-7-6の附属書1(耐候試験の実施及び管理)による。ただし,記録の保存期間
は5年間とする。

8 検査

  検査は,箇条7によって試験し,表1に適合しなければならない。ただし,屋外暴露耐候性の試験は,
過去に生産された製品について,JIS K 5600-7-6の附属書1によって品質の長期管理が行われ,その耐候
試験の成績が適切なとき,現在の製品は適合とする。

9 表示

  合成樹脂エマルション模様塗料の容器には,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならな
い。
a) 名称
b) 種類
c) 正味質量又は正味容量
d) 製造業者名又はその略号
e) 製造年月又はその略号
f) 製造番号又はロット番号
g) うすめ方(水と塗料との割合)
h) 塗り方
i) 標準塗付け量
j) ホルムアルデヒド放散等級分類記号(F☆☆☆☆)
注記 F☆☆☆☆は,塗装から7日後におけるJIS K 5601-4-1[1]の箇条5(デシケータ法)による放散量
が0.12 mg/L以下であることを示す。
参考文献
[1] JIS K 5601-4-1 塗料成分試験方法−第4部 : 塗膜からの放散成分分析−第1節 : ホルムアルデヒド
放散量の求め方

――――― [JIS K 5668 pdf 13] ―――――

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K5
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表3−合成樹脂エマルション模様塗料
66
項目 項目 試験板 試験日数
8 : 2
番号 材質 寸法 枚数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11以降
0
(mm) (枚)
21
7.5 容器の中で − − − ◎
の状態
7.6 塗装作業性 フレキシブル板500×200×4 1 × ○ ◎ ○ ◎
7.7 低温安定性 フレキシブル板500×200×4 1 18 6 18 6 18 6
×△ △△ △△ △△
7.8 乾燥時間 ガラス板 200×100×2 1 3種 2種 1種
×○◎ ◎◎
7.9 塗膜の外観 − − − 48 48
◎ ◎
7.10 耐水性 フレキシブル板150×70×4 3 168 96 2
×○ △ ◎◎
7.11 耐アルカリ フレキシブル板150×70×4 2 48 2
性 ◎◎ (1種)
168 18 2
×○ △ ◎◎ (2種)
8 2
◎◎ (3種)
7.12 耐洗浄性 フレキシブル板430×170×4 2 5以上 168
× △ ○ △◎
7.13 耐衝撃性 フレキシブル板300×150×6 3 168
×○ △◎
7.14 促進乾燥性 フレキシブル板300×150×4 1 24
× ○ △ ◎
7.15 促進耐候性 フレキシブル板150×70×4 試料2·見本2 5以上 5以上 7日14日 240 1
計4 ×△ △ ○ △ △◎
7.16 屋外暴露耐 フレキシブル板300×150×4 試料3·見本3 5以上 5以上 7日14日 12か月
候性 計6 ×△ △ ○ △ ◎
注記1 記号の説明 × : サンプリング,○ : 塗り付け,◎ : 判定,− : 放置, : 試験片の共用,△ : その他の操作
注記2 試験日数欄の数字は,時間(h)を示す。

JIS K 5668:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 5668:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA1408:2017
建築用ボード類の曲げ及び衝撃試験方法
JISA5430:2018
繊維強化セメント板
JISG4305:2012
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2021
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISH3100:2018
銅及び銅合金の板及び条
JISK2235:1991
石油ワックス
JISK3302:1985
固形洗濯石けん
JISK5500:2000
塗料用語
JISK5600-1-1:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK5600-1-2:2002
塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
JISK5600-1-3:2015
塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
JISK5600-1-4:2004
塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
JISK5600-1-6:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
JISK5600-1-8:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第8節:見本品
JISK5600-2-7:1999
塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第7節:貯蔵安定性
JISK5600-3-2:1999
塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第2節:表面乾燥性(バロチニ法)
JISK5600-4-3:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第3節:色の目視比較
JISK5600-5-11:2014
塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第11節:耐洗浄性
JISK5600-6-1:2016
塗料一般試験方法―第6部:塗膜の化学的性質―第1節:耐液体性(一般的方法)
JISK5600-7-6:2002
塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第6節:屋外暴露耐候性
JISK5600-7-7:2008
塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第7節:促進耐候性及び促進耐光性(キセノンランプ法)
JISK5600-8-6:2014
塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―欠陥の量,大きさ及び外観の変化に関する表示―第6節:白亜化の等級(テープ法)
JISK5601-1-1:1999
塗料成分試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK5660:2008
つや有合成樹脂エマルションペイント
JISK5663:2003
合成樹脂エマルションペイント及びシーラー
JISK5960:2003
家庭用屋内壁塗料
JISK8575:2018
水酸化カルシウム(試薬)
JISR3202:2011
フロート板ガラス及び磨き板ガラス