JIS K 6718-2:2015 プラスチック―メタクリル樹脂板―タイプ,寸法及び特性―第2部:押出板 | ページ 2

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付きクラフト紙,ポリエチレンフィルムなどがある。
4.2 外観
4.2.1 表面欠陥
板は,平滑な表面をしていなければならない。4 mm2を超える大きさの表面欠陥,擦りきず又はきず跡
は,板のどの場所にもあってはならない。
4.2.2 内部欠陥
特定の用途での使用時に問題となるような,2 mm2を超える大きさの泡,異物,クラック又は他の欠陥
は,板のどの場所にもあってはならない。
4.2.3 欠陥の分類
板の欠陥の面積は,表1によって分類する。それぞれの欠陥は,別々に取り扱う。
表1−欠陥の分類
単位 mm2
分類 表面欠陥の面積 内部欠陥の面積
無視できる 2未満 1未満
許容できる 24 12
4.2.4 欠陥の分布
4.2.4.1 表1で無視できると分類した微小欠陥は,板のどの場所でも1 m2内に,実用上問題となる数があ
ってはならない。この数については,受渡当事者間の協定による。
4.2.4.2 表1で許容できると分類した欠陥は,板内部又は板表面上の他の許容できる欠陥と500 mm以上
離れていなければならない。
4.3 色
別に取決めのある場合を除き,色の分布は均一とする。許容範囲は,受渡当事者間の協定による。
4.4 寸法
4.4.1 長さ及び幅
板の長さ及び幅は,受渡当事者間の協定による。その許容差は,表2による。
表2−長さ及び幅の許容範囲
長さ及び幅 許容差
mm mm
≦1 000 +3
0
1 0012 000 +6
0
2 0013 000 +9
0
≧3 001 +0.3 %
0
4.4.2 厚さ
板厚が1.5 mm以上3 mm未満の板の厚さの許容差は,±10 %とする。また,板厚が3 mm以上20 mm

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以下の板については,±5 %とする。
これらの許容差は,各々の板内かつ別々の板間についても適用する。
4.4.3 直角からのずれ
長方形板の二つの対角線の長さの差をΔlで表したとき,Δlは,3.5×10−3×bという式から計算される
値よりも小さくなければならない。ここで,bは押出し方向に対して垂直な方向の寸法,すなわち,板の
幅であり,単位はmmで表す。ただし,この計算式が適用できるのは,Δlが2 mmを下限とする範囲であ
る。例えば,板の幅が小さく,計算式の値が2 mmより小さくなる場合であっても,Δlが2 mmより小さ
い必要はない。
4.4.4 測定条件
板寸法の測定は,室温で実施する。ただし,問題の生じる可能性のある場合は,JIS K 7100に規定され
た標準条件下で実施する。独立し,離れた条件下で測定した場合は,測定場所間での温度及び相対湿度の
違いによる寸法変化を補正する。
4.5 基本性質及びその他の性質
4.5.1 基本性質
板の基本的な機械的,熱的及び光学的性質は,表3による。
4.5.2 その他の性質
板のその他の性質については,受渡当事者間の協定による。その他の性質の代表値の例及びその試験方
法を,表4に示す。
表3−メタクリル樹脂押出板 基本性質−要求値
性質 単位 試験方法 要求値 適用箇条
引張強さ MPa JIS K 7161-2/1B/5 最小60 5.5.2
引張破壊ひずみ % JIS K 7161-2/1B/5 最小2 5.5.2
引張弾性率 MPa JIS K 7161-2/1B/1 最小2 900 5.5.2
kJ/m2
シャルピー衝撃強さ(ノッチなし) JIS K 7111-1/1fU 最小8 5.5.3
ビカット軟化温度 ℃ JIS K 7206 B50法 最小88 5.6.1
加熱寸法変化(収縮)
厚さt(mm)
1.5≦t<2 % 附属書A 最大15 5.6.3
2≦t<3 % 附属書A 最大12 5.6.3
3≦t<20 % 附属書A 最大7 5.6.3
全光線透過率a)
厚さt(mm)
t<12 % JIS K 7361-1 最小91 5.8.1
12≦t<20 % JIS K 7361-1 最小90 5.8.1
420 nm光線透過率a)
(厚さ3 mm)
キセノンランプ暴露前 % ISO 13468-2 最小90 5.8.3
キセノンランプ1 000時間暴露後 % ISO 13468-2 最小88 5.8.3
(JIS K 7350-2,A法)
注a) 無色透明板の場合に限る。

――――― [JIS K 6718-2 pdf 7] ―――――

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表4−メタクリル樹脂押出板 その他の性質−代表値
性質 単位 試験方法 代表値(参考) 適用箇条
曲げ強さ MPa JIS K 7171 100115 5.5.1
ロックウェル硬さ JIS K 7202-2,Mスケール 9095 5.5.4
線膨張係数 K−1 ISO 11359-2 7×10−5 5.6.4
荷重たわみ温度 ℃ JIS K 7191-2,A法 80101 5.6.2
メルトマスフローレイト g/10 min JIS K 7210-1 0.53.0 5.9.5
粘度数 ml/g ISO 1628-6 5588 5.9.4
ヘーズa) % JIS K 7136 0.52.0 5.8.2
屈折率,nD23 JIS K 7142,A法 1.49 5.8.4
密度a),b) g/cm3 JIS K 7112,A法,C法,D法 1.19 5.9.1
吸水率 % JIS K 7209,A法(23 ℃,24時間) 0.5c) 5.9.2
注a) 無色透明板の場合に限る。
b) 着色板は高い値のものがある。
c) 3 mm厚さ,50 mm角の場合の値。

5 試験方法

5.1   一般
5.1.1 サンプリング
抜取検査方法は,受渡当事者間の協定によるが,JIS Z 9015-1に規定されている検査方法が,一般的に
採用されており,その方法に準じることが望ましい。
5.1.2 試験片の状態調節及び試験条件
試験片の状態調節(48時間)及び試験は,ビカット軟化温度,荷重たわみ温度及び加熱時の寸法変化(5.6.1,
5.6.2及び5.6.3参照)を除いて,JIS K 7100に規定する温度23 ℃±2 ℃及び相対湿度 (50±5) %の条件下
で行う。
5.1.3 試験片の調製
試験片は,適用可能な限りJIS K 7144に規定されている手順によって調製する。
特定の試験方法で要求されている厚さに,板を切削加工する必要がある場合には,片面は,元の状態の
ままにしておく。
5.1.4 試験片の厚さ
板が,関係する試験方法の試験片として必要とされる厚さより薄い場合は,板の厚さの試験片をそのま
ま使用する。
5.2 外観
板の欠陥及びその分布の評価は,昼光下,又は色温度6 500 K±650 Kかつ定格40 W以上の昼光色蛍光
灯の下で,目視検査によって行う。
5.3 色
色見本と試験片との色差は,受渡当事者間で協定した方法によって測定する。
5.4 寸法
5.4.1 長さ及び幅は,校正された定規を使用し,4.4.4によって,最小1 mmの桁まで測定する。
5.4.2 厚さは,校正されたマイクロメータ若しくはダイヤルゲージ,又は超音波厚さ計を使用して4.4.4
によって最小0.05 mm刻みまで測定する。測定は,板の端から100 mm以上離れたところで行う。

――――― [JIS K 6718-2 pdf 8] ―――――

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5.5 力学的性質
5.5.1 曲げの性質は,JIS K 7171によって,可能ならば厚さ4 mmの試験片を用いて測定する。JIS K 7171
に規定された寸法に合わせるために試験片を切削加工した場合は,元の板表面が,引張り側になるように
置く。試験片は,長辺が押出し方向に対し垂直な方向となるように切り出す(厚さが薄い場合は,5.1.4に
準じる。)。
5.5.2 引張りの性質は,JIS K 7161-1及びJIS K 7161-2によって,1B形の試験片を用いて測定する。引
張強さ及び引張破壊ひずみの試験速度は,5 mm/min±1 mm/minとし,引張弾性率の試験速度は,1 mm/min
±0.2 mm/minとする。試験片は,引張り方向が押出し方向に対し垂直な方向となるように切り出す(厚さ
が薄い場合は,5.1.4に準じる。)。
5.5.3 シャルピー衝撃強さは,JIS K 7111-1/1fUによって,標準のノッチなし試験片(試験片の大きさは
80 mm×10 mm×4 mm)を用いて測定する。試験片を規定寸法に切削加工した場合には,元の表面の反対
側を振り子で打撃する。試験片は,長辺が押出し方向に対し垂直な方向となるように切り出す(厚さが薄
い場合は,5.1.4に準じる。)。
5.5.4 ロックウェル硬さは,押出板の元の表面上で,JIS K 7202-2によって,Mスケールで測定する。
5.6 熱的性質
5.6.1 ビカット軟化温度は,押出板の元の表面をJIS K 7206に規定するB50法によって測定する。昇温
速度は,50 ℃/h±5 ℃/hとする。試験に先立って,試験片を80 ℃±2 ℃で24時間状態調節し,デシケ
ーター内で室温まで冷却する。
5.6.2 荷重たわみ温度は,JIS K 7191-1及びJIS K 7191-2のA法によって測定する。試験片は,長辺が押
出し方向に対し垂直な方向となるように切り出す(厚さが薄い場合は,5.1.4に準じる。)。試験に先立って,
試験片を80 ℃±2 ℃で1624時間状態調節し,デシケーター内で室温まで冷却する。この試験は,厚さ
3 mm未満の板には適用しない。
5.6.3 加熱寸法変化(収縮)は,附属書Aに規定する方法によって測定する。
5.6.4 線膨張係数は,ISO 11359-2によって測定する。
5.7 燃焼性
燃焼性試験が必要な場合は,受渡当事者間の協定による燃焼試験方法によって試験する。
5.8 光学的性質
5.8.1 全光線透過率は,JIS K 7361-1に規定するD65光源を用いて測定する。
5.8.2 ヘーズは,試験片をJIS K 7136によって測定する。
5.8.3 JIS K 7350-1,及びJIS K 7350-2に規定するA法によるキセノンランプ1 000時間暴露前後の420 nm
での光線透過率の測定は,ISO 13468-2に規定する分光光度計によって測定する。受渡当事者間の協定に
よって,JIS K 7350-4に規定するカーボンアークランプによる暴露後の光線透過率を測定してもよい。
5.8.4 屈折率は,JIS K 7142に規定するA法によって測定する。
5.9 その他の性質
5.9.1 密度は,JIS K 7112に規定するA法,C法又はD法によって測定する。
5.9.2 吸水率は,JIS K 7209に規定するA法(23 ℃,24時間)によって測定する。
5.9.3 屋外暴露は,JIS K 7219-1及びJIS K 7219-2によって試験する。実験室光源による耐暴露性は,JIS
K 7350-1,及びJIS K 7350-2に規定するA法又はJIS K 7350-4によって試験する。暴露後の色及び性質の
変化は,JIS K 7362によって測定する。これらの試験の詳細は,受渡当事者間の協定による。
5.9.4 粘度数は,ISO 1628-6によって測定する。

――――― [JIS K 6718-2 pdf 9] ―――――

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5.9.5 メルトマスフローレイトは,温度230 ℃,荷重3.8 kgの条件を用いて,JIS K 7210-1によって測定
する。

6 再試験及び受入れ拒否

  不具合が発生した場合は,受渡当事者間の協定によって,再試験を実施する。

――――― [JIS K 6718-2 pdf 10] ―――――

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JIS K 6717-1:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6718-2:2015の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK7100:1999
プラスチック―状態調節及び試験のための標準雰囲気
JISK7111-1:2012
プラスチック―シャルピー衝撃特性の求め方―第1部:非計装化衝撃試験
JISK7112:1999
プラスチック―非発泡プラスチックの密度及び比重の測定方法
JISK7136:2000
プラスチック―透明材料のヘーズの求め方
JISK7142:2014
プラスチック―屈折率の求め方
JISK7144:1999
プラスチック―機械加工による試験片の調製
JISK7161-1:2014
プラスチック―引張特性の求め方―第1部:通則
JISK7161-2:2014
プラスチック―引張特性の求め方―第2部:型成形,押出成形及び注型プラスチックの試験条件
JISK7171:2016
プラスチック―曲げ特性の求め方
JISK7191-1:2015
プラスチック―荷重たわみ温度の求め方―第1部:通則
JISK7191-2:2015
プラスチック―荷重たわみ温度の求め方―第2部:プラスチック及びエボナイト
JISK7202-2:2001
プラスチック―硬さの求め方―第2部:ロックウェル硬さ
JISK7206:2016
プラスチック―熱可塑性プラスチック―ビカット軟化温度(VST)の求め方
JISK7209:2000
プラスチック―吸水率の求め方
JISK7210-1:2014
プラスチック―熱可塑性プラスチックのメルトマスフローレイト(MFR)及びメルトボリュームフローレイト(MVR)の求め方―第1部:標準的試験方法
JISK7219-1:2011
プラスチック―屋外暴露試験方法―第1部:通則
JISK7219-2:2011
プラスチック―屋外暴露試験方法―第2部:直接暴露試験及び窓ガラス越し暴露試験
JISK7350-1:1995
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法 第1部:通則
JISK7350-1:2020
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第1部:通則
JISK7350-2:2008
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第2部:キセノンアークランプ
JISK7350-4:2008
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第4部:オープンフレームカーボンアークランプ
JISK7361-1:1997
プラスチック―透明材料の全光線透過率の試験方法―第1部:シングルビーム法
JISK7362:1999
プラスチック―アンダーグラス屋外暴露,直接屋外暴露又は実験室光源による暴露後の色変化及び特性変化の測定方法
JISZ9015-1:2006
計数値検査に対する抜取検査手順―第1部:ロットごとの検査に対するAQL指標型抜取検査方式