JIS K 8152:2018 塩化ニッケル(II)六水和物(試薬) | ページ 2

4
K 8152 : 2018
b) 濁りの程度の適合限度標準 濁りの程度の適合限度標準は,“澄明”を用いる。
澄明の限度標準の調製は,塩化物標準液(Cl : 0.01 mg/mL)0.2 mLを共通すり合わせ平底試験管[c)
参照]にとり,水10 mL,硝酸(1+2)1 mL及び硝酸銀溶液(20 g/L)1 mLを加え,水を加えて20 mL
とし,振り混ぜてから15分間放置する。
c) 器具 主な器具は,次による。
− 共通すり合わせ平底試験管 例えば,容量50 mL,直径約23 mmで目盛のあるもの。
d) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料2.0 gを共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,塩酸(2+1)0.2 mLを加え,水を加えて20 mL
にする。
2) 試料を溶かした直後に濁りの程度をb)と比較する。また,ごみ,浮遊物などの異物の有無を共通す
り合わせ平底試験管の上方又は側方から観察する。
e) 判定 d)によって操作し,次の1)及び2)に適合するとき,“希塩酸溶状 : 試験適合(規格値)”とする。
1) 試料溶液の濁りは,b)の濁りより濃くない。
2) ごみ,浮遊物などの異物は,ほとんど認めない。

6.4 硝酸塩

  硝酸塩の試験方法は,次による。
a) 試薬及び試験用溶液類 試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 硫酸 JIS K 8951に規定するもの。
2) インジゴカルミン溶液(1.8 g/L) JIS K 8092に規定するインジゴカルミン0.18 g(質量分率100 %
としての相当量)をはかりとり,塩酸(2+1)15 mL及び水を加えて溶かし,水を加えて100 mL
にしたもの。
なお,塩酸(2+1)の調製方法は,JIS K 8180に規定する塩酸(特級)の体積2と水の体積1と
を混合する。
b) 器具 主な器具は,次による。
− 共通すり合わせ平底試験管 6.3 c)による。
c) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,試料0.6 gをビーカー100 mLなどにはかりとり,水を加えて30 mLにし,溶か
す(B液)。B液10 mL(試料量0.2 g)を共通すり合わせ平底試験管にとり,インジゴカルミン溶液
(1.8 g/L)0.10 mLを加える。
2) 比較溶液の調製は,B液10 mL(試料量0.2 g)を共通すり合わせ平底試験管にとる。
3) 試料溶液及び比較溶液に,発熱に注意して硫酸10 mLを振り混ぜながら徐々に加え,10分間放置す
る。
4) 白の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を,共通すり合わせ平底試験
管の上方又は側方から観察して,色を比較する。
d) 判定 c)によって操作し,試料溶液の色が,比較溶液の青よりも濃いとき,“硝酸塩 : 試験適合(規格
値)”とする。

6.5 硫酸塩(SO4)

  硫酸塩(SO4)の試験方法は,次による。
a) 試薬及び試験用溶液類 試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) エタノール(95) JIS K 8102に規定するもの。

――――― [JIS K 8152 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
K 8152 : 2018
2) 塩酸 JIS K 8180に規定する塩酸(特級)のもの。
3) アンモニア水(1+1) JIS K 8085に規定するアンモニア水(質量分率28.0 %30.0 %)の体積1と
水の体積1とを混合したもの。
4) 塩化バリウム溶液(100 g/L) JIS K 8155に規定する塩化バリウム二水和物11.7 gをはかりとり,
水を加えて溶かし,更に水を加えて100 mLにしたもの。
5) 硫酸塩標準液(SO4 : 0.01 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
なお,硫酸塩標準液(SO4 : 0.01 mg/mL)を調製する場合は,JIS K 8962に規定する硫酸カリウム
1.81 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。
この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,水を標線まで加えて混合する。
b) 器具及び装置 主な器具及び装置は,次による。
1) 共通すり合わせ平底試験管 6.3 c)による。
2) ろ紙 JIS P 3801に規定する5種Cのもの。
c) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料6.0 gをはかりとり,塩酸0.9 mL及び水を加えて溶かし,水を加えて60 mLにする(C液)。
2) 試料溶液の調製は,C液20 mL(試料量2 g)を共通すり合わせ平底試験管にとり,エタノール(95)
3 mLを加える。
3) 比較溶液の調製は,C液20 mL(試料量2 g)をビーカー100 mLなどにとり,塩化バリウム溶液(100
g/L)2 mLを加え,沸騰するまで加熱し,1時間放置する。ろ紙を用いてろ過し,ろ液を共通すり
合わせ平底試験管に受け,エタノール(95)3 mLを加える。
4) 試料溶液に塩化バリウム溶液(100 g/L)2 mLを,比較溶液に硫酸塩標準液(SO4 : 0.01 mg/mL)10
mLを加え,それぞれ水を加えて40 mLにし,振り混ぜた後,30分間放置する。
5) 黒の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を,共通すり合わせ平底試験
管の上方又は側方から観察して,濁りを比較する。
d) 判定 c)によって操作し,試料溶液から得られた液の濁りが,比較溶液から得られた液の白濁より濃
くないとき,“硫酸塩(SO4) : 質量分率0.005 %以下(規格値)”とする。

6.6 ナトリウム(Na)及びカリウム(K)

  ナトリウム(Na)及びカリウム(K)の試験方法は,次による。
a) 試薬及び試験用溶液類 試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 塩酸 6.5 a) 2)による。
2) ナトリウム標準液(Na : 0.1 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
なお,ナトリウム標準液(Na : 0.1 mg/mL)を調製する場合は,JIS K 8150に規定する塩化ナト
リウム2.54 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合
する。この液100 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,水を標線まで加えて混合する。ポリ
エチレンなどの樹脂製瓶に保存する。
3) カリウム標準液(K : 0.1 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
なお,カリウム標準液(K : 0.1 mg/mL)を調製する場合は,JIS K 8121に規定する塩化カリウム
1.91 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,水を加えて溶かし,更に水を標線まで加えて混合す
る。この液100 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,水を標線まで加えて混合する。ポリエ
チレンなどの樹脂製瓶に保存する。
b) 装置 主な装置は,次による。

――――― [JIS K 8152 pdf 7] ―――――

6
K 8152 : 2018
− フレーム原子吸光分析装置 装置の構成は,JIS K 0121に規定するもの。
c) 分析種の測定波長 分析種の測定波長の例を表2に示す。
表2−分析種の測定波長の例
分析種 測定波長 nm
ナトリウム(Na) 589.0
カリウム(K) 766.5
d) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,試料1.0 gを全量フラスコ100 mLにはかりとり,塩酸1 mL及び水を加えて溶
かし,水を標線まで加えて混合する(X液)。
2) 比較溶液の調製は,試料1.0 gを全量フラスコ100 mLにはかりとり,塩酸1 mL及び水を加えて溶
かし,ナトリウム標準液(Na : 0.1 mg/mL)1.0 mL及びカリウム標準液(K : 0.1 mg/mL)0.5 mLを
正確にとり,水を標線まで加えて混合する(Y液)。
3) フレーム原子吸光分析装置を用いて,Y液をアセチレン−空気フレーム中に噴霧し,表2に示す測
定波長付近で吸光度が最大となる波長を設定する。X液及びY液をそれぞれアセチレン−空気フレ
ーム中に噴霧し,分析種の吸光度を測定し,X液の指示値n1及びY液の指示値n2を読み取る。
4) 測定結果は,X液の指示値n1をY液の指示値からX液の指示値を引いたn2−n1と比較する。
e) 判定 d)によって操作し,n1がn2−n1より大きくないとき“ナトリウム(Na) : 質量分率0.01 %以下
(規格値),カリウム(K) : 質量分率0.005 %以下(規格値)”とする。
注記 分析種の含有率(質量分率 %)は,次の式によっておおよその参考値を求めることができる。
n1
B
n2 n1
A 100
1 000
ここに, A : 分析種の含有率(質量分率 %)
B : 用いた標準液中の分析種の質量(mg)
m : はかりとった試料の質量(g)

6.7 銅(Cu),マンガン(Mn)及び鉄(Fe)

  銅(Cu),マンガン(Mn)及び鉄(Fe)の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 銅標準液(Cu : 0.01 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
なお,銅標準液(Cu : 0.01 mg/mL)を調製する場合は,JIS K 8983に規定する硫酸銅(II)五水
和物3.93 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,硝酸(1+2)25 mL及び水を加えて溶かし,水
を標線まで加えて混合する。この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,硝酸(1+2)25
mLを加え,水を標線まで加えて混合する。
2) マンガン標準液(Mn : 0.01 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
なお,マンガン標準液(Mn : 0.01 mg/mL)を調製する場合は,JIS K 8160に規定する塩化マンガ
ン(II)四水和物3.60 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,塩酸(2+1)15 mL及び水を加え
て溶かし,水を標線まで加えて混合する。この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,硝
酸(1+2)15 mLを加え,水を標線まで加えて混合する。

――――― [JIS K 8152 pdf 8] ―――――

                                                                                              7
K 8152 : 2018
3) 鉄標準液(Fe : 0.01 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
なお,鉄標準液(Fe : 0.01 mg/mL)を調製する場合は,JIS K 8982に規定する硫酸アンモニウム
鉄(III)・12水8.63 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,硝酸(1+2)25 mL及び水を加えて
溶かし,水を標線まで加えて混合する。この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,硝酸
(1+2)25 mLを加え,水を標線まで加えて混合する。褐色ガラス製瓶に保存する。
b) 装置 主な装置は,次による。
− フレーム原子吸光分析装置 6.6 b)による。
c) 分析種の測定波長 分析種の測定波長の例を表3に示す。
表3−分析種の測定波長の例
分析種 測定波長 nm
銅(Cu) 324.8
マンガン(Mn) 279.5
鉄(Fe) 248.3
d) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,試料2.0 gを全量フラスコ100 mLにはかりとり,水を加えて溶かし,水を標線
まで加えて混合する(X液)。
2) 比較溶液の調製は,試料2.0 gを全量フラスコ100 mLにはかりとり,銅標準液(Cu : 0.01 mg/mL)
2.0 mL,マンガン標準液(Mn : 0.01 mg/mL)4.0 mL及び鉄標準液(Fe : 0.01 mg/mL)4.0 mLを正確
にとり,水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する(Y液)。
3) フレーム原子吸光分析装置を用いて,Y液をアセチレン−空気フレーム中に噴霧し,表3に示す測
定波長付近で吸光度が最大となる波長を設定する。X液及びY液をそれぞれアセチレン−空気フレ
ーム中に噴霧し,分析種の吸光度を測定し,X液の指示値n1及びY液の指示値n2を読み取る。
4) 測定結果は,X液の指示値n1をY液の指示値からX液の指示値を引いたn2−n1と比較する。
e) 判定 d)によって操作し,n1がn2−n1より大きくないとき,“銅(Cu) : 質量分率0.001 %以下(規格
値),マンガン(Mn) : 質量分率0.002 %(規格値),鉄(Fe) : 質量分率0.002 %以下(規格値)”とす
る。
注記 分析種の含有率(質量分率 %)は,6.6 e)の注記によって求めることができる。

6.8 マグネシウム(Zn)及びコバルト(Co)

  マグネシウム(Zn)及びコバルト(Co)の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) マグネシウム標準液(Mg : 0.01 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
なお,マグネシウム標準液(Mg : 0.01 mg/mL)を調製する場合は,JIS K 8995に規定する硫酸マ
グネシウム七水和物10.1 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,塩酸(2+1)15 mL及び水を加
えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,
塩酸(2+1)15 mLを加え,水を標線まで加えて混合する。
2) コバルト標準液(Co : 0.01 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
なお,コバルト標準液(Co : 0.01 mg/mL)を調製する場合は,JIS K 8129に規定する塩化コバル
ト(II)六水和物4.04 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,硝酸(1+2)25 mL及び水を加え

――――― [JIS K 8152 pdf 9] ―――――

8
K 8152 : 2018
て溶かし,水を標線まで加えて混合する。この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,硝
酸(1+2)25 mLを加え,水を標線まで加えて混合する。
b) 装置 主な装置は,次による。
− フレーム原子吸光分析装置 6.6 b)による。
c) 分析種の測定波長 分析種の測定波長の例を表4に示す。
表4−分析種の測定波長の例
分析種 測定波長 nm
マグネシウム(Mg) 285.2
コバルト(Co) 240.7
d) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,試料0.5 gを全量フラスコ100 mLにはかりとり,水を加えて溶かし,水を標線
まで加えて混合する(X液)。
2) 比較溶液の調製は,試料0.5 gを全量フラスコ100 mLにはかりとり,マグネシウム標準液(Mg : 0.01
mg/mL)2.5 mL及びコバルト標準液(Co : 0.01 mg/mL)5.0 mLを正確にとり,水を加えて溶かし,
水を標線まで加えて混合する(Y液)。
3) フレーム原子吸光分析装置を用いて,Y液をアセチレン−空気フレーム中に噴霧し,表4に示す測
定波長付近で吸光度が最大となる波長を設定する。X液及びY液をそれぞれアセチレン−空気フレ
ーム中に噴霧し,分析種の吸光度を測定し,X液の指示値n1及びY液の指示値n2を読み取る。
4) 測定結果は,X液の指示値n1をY液の指示値からX液の指示値を引いたn2−n1と比較する。
e) 判定 d)によって操作し,n1がn2−n1より大きくないとき,“マグネシウム(Mg) : 質量分率0.005 %
以下(規格値),コバルト(Co) : 質量分率0.01 %以下(規格値)”とする。
注記 分析種の含有率(質量分率 %)は,6.6 e)の注記によって求めることができる。

6.9 カルシウム(Ca)及び亜鉛(Zn)

  カルシウム(Ca)及び亜鉛(Zn)の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) カルシウム標準液(Ca : 0.01 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
なお,カルシウム標準液(Ca : 0.01 mg/mL)を調製する場合は,JIS K 8617に規定する炭酸カル
シウム2.50 gをはかりとり,水50 mL及び塩酸(2+1)15 mLを加えて溶かし,沸騰しない程度に
加熱し,更に二酸化炭素を除き,冷却する。これを全量フラスコ1 000 mLに移し,水を標線まで加
えて混合する。この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,塩酸(2+1)15 mLを加え,
水を標線まで加えて混合する。カルシウム系の可塑剤を含まないポリエチレンなどの樹脂製瓶に保
存する。
2) 亜鉛標準液(Zn : 0.01 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
なお,亜鉛標準液(Zn : 0.01 mg/mL)を調製する場合は,JIS K 8953に規定する硫酸亜鉛七水和
物4.40 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,硝酸(1+2)25 mL及び水を加えて溶かし,水を
標線まで加えて混合する。この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,硝酸(1+2)25 mL
を加え,水を標線まで加えて混合する。
b) 装置 主な装置は,次による。

――――― [JIS K 8152 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS K 8152:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 8152:2018の関連規格と引用規格一覧