JIS L 1085:1998 不織布しん地試験方法 | ページ 2

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図1 B法の厚さ測定器の一例
b) 手順 手順は,次のとおりとする。
1) 試料から長さ130±5mm,幅80±5mmの大きさの試験片を,10枚採取する。
2) 質量が2.05±0.05gのおもりを厚さ測定器の所定の場所に載せ,感度を確認し,0点を調整する。
3) プレッサーフートを右に移動させ,レファレンスプレートとプレッサーフートの間に試験片をつる
す。
4) ねじを回して,豆電球が点灯するまでゆっくりとプレッサーフートを左に移動させる。
5) 10秒後,ダイヤルゲージの目盛から厚さを0.1mmまで読み取る。
備考 試験片が10秒間に更に圧縮されたときは,ダイヤルゲージから厚さを読み取る前に,豆電球が
再び点灯するようにプレッサーフートを調整する。
6) 試験片10枚の測定値の平均値を求め,JIS Z 8401によって小数点以下一けたに丸める。
6.1.4 C法
a) 厚さ測定器 厚さ測定器は,図2に示す試験台と測定プレートPからなり,試験台と測定プレートP
は,次のとおりとする。ただし,この図は適切な測定器の一例を示す。
1) 試験台 一辺の長さが300mmの正方形で,かつ,表面が平滑な水平台で,一つの側面の中央に最
小目盛が1mmの垂直定規Mがあり,垂直定規Mに鉛直に動かすことのできる水平測定バーBが付
いているもの。
なお,水平測定バーBは,垂直定規Mから100mmの距離に垂直さぐり針Tを支えている。
2) 測定プレートP 一辺の長さが200±2mmの正方形で,質量が82±2g,かつ,0.7mmの厚さがある
ガラス板。測定プレートPにおもりを追加することによって,必要な荷重を加えることができるも
のとする。この測定プレートPは,0.02kPaに相当する。
備考 測定プレートPにおもりを追加する必要があるときは,このプレート全体に均一に圧力がかか
るように,おもりを均等に分散する。

――――― [JIS L 1085 pdf 6] ―――――

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図2 C法の厚さ測定器の一例
b) 手順 手順は次のとおりとする。
1) 試料から (200±0.2) × (200±0.2) mの大きさの試験片を,10枚採取する。
2) 厚さ測定器の試験台に測定プレートPを載せ,水平測定バーBの位置が垂直定規Mの0点になるよ
うに水平測定バーBと垂直さぐり針Tの高さを調整する。
3) 試験片を試験台の上に置き,試験片の上に測定プレートPを余分な力が加わらないように載せる。
4) 10秒後,水平測定バーBを動かし,垂直さぐり針Tを測定プレートPに接触させ,厚さを0.1mm
まで読み取る。
5) 10個の測定値の平均値を求め,JIS Z 8401によって小数点以下一けたに丸める。
6.2 単位面積当たりの質量 単位面積当たりの質量の試験は,次のとおり行う。
a) 器具 器具は次のとおりとする。
1) 試験片作製器具 次のいずれかの器具を用いる。
1.1) 打抜き型 試験片を50 000mm2以上の面積に切断できるもの。
1.2) テンプレートとかみそり刃 テンプレートは,型の部分が50 000mm2以上の面積(例えば250×
200mm)をもつもの。
1.3) 鋼製定規とかみそり刃 鋼製定規は,最小目盛が1mmのもの。
2) はかり 試験片の質量を0.1%の精度で測定できるもの。
b) 手順
1) 試料から50 000mm2以上の大きさの試験片を,打抜き型又はテンプレートとかみそり刃を用いて3
枚以上採取する。ただし,試料から必要な大きさの試験片が採取できないときは,可能な大きさの
長方形に切断し,鋼製定規で寸法を測定して面積を求める。
2) 標準状態における試験片の質量を測定する。
3) 単位面積当たりの質量を次の式によって算出し,平均値を求め,JIS Z 8401によって有効数字三け
たに丸める。
ms m
S
ここに, ms : 単位面積当たりの質量 (g/m2)
m : 試験片の質量の平均値 (g)
S : 試験片の面積 (m2)

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6.3 ドット密度 ドット密度の試験は,JIS L 1086の6.6(ドット密度)による。ただし,試験片は,5.4
によって調整した試料から採取する。
6.4 水分率 水分率の試験は,次のとおり行う。
5.4の試料につき,250×200mmの試験片を2枚採取し,乾燥前の質量 (g) と絶乾質量 (g) を量り,次
の式によって水分率 (%) を算出し,その平均値を小数点以下一けたまで表す。
W W
水分率 (%) 100
W
ここに, W : 乾燥前の質量 (g)
W' : 絶乾質量 (g)
参考 W W
水分率 (%) 100
W
6.5 引張強さ及び伸び率
6.5.1 標準時 標準時の引張強さ及び伸び率の試験は,次のとおり行う。
a) 装置 荷重とつかみ間隔を自動記録できる装置の付いた定速伸長形引張試験機で,JIS B 7721に規定
する精度があるもの。
備考 定速伸長形引張試験機は,当分の間,引張強さが従来単位で表示されたものを使用してもよい。
b) 手順 手順は次のとおりとする。
1) 試料から幅が50±0.5mm(6)で,つかみ間隔を200mmにできる長さ(例えば,300mm)(6)の試験片
を,試料の耳から100mm以上離れた位置で,かつ,均等に離れた位置から,たて方向及びよこ方
向にそれぞれ5枚採取する。
注(6) 受渡当事者間の協定によって,試料の幅が50mm以下でも,つかみ間隔を200mm以下にしても
よい。この場合,記録にその旨を記載する。
2) 試験片を初荷重(7)で引張試験機につかみ間隔を200±1mmで取り付ける。
注(7) 初荷重は,試験片を手でたるみが生じない程度に引っ張った状態とする。
3) 100±10mm/min(8)の引張速度で,試験片が切断するまで荷重を加える。
注(8) 受渡当事者間の協定によって100mm/min以外の引張速度にしてもよい。この場合,記録にその
旨を記載する。
4) 試験片の最大荷重時の強さを0.1Nまで測定するとともに,最大荷重時の伸びを1mmまで測定し,
この伸びから伸び率を求める。
備考 引張強さが従来単位で表示された引張試験機を用いた場合,引張強さは,1kgf=9.806 65Nで
SI単位に換算し,JIS Z 8401によって小数点以下一けたに丸める。
5) 引張強さ及び伸び率の平均値を,たて方向及びよこ方向のそれぞれについて求め,引張強さはJIS Z
8401によって小数点以下一けたに丸め,伸び率は0.5%の単位に丸める。
6.5.2 湿潤時
a) 装置 6.5.1a)と同じ。
b) 手順 手順は,次のとおりとする。
1) 試験片を6.5.1b) 1)に従って採取する。
2) 試験片を水 (20±2℃) 中にそれが自重で沈下するまで放置するか,又は1時間以上水中に沈めてお
く。ぬれにくい不織布の場合には,水(9)1l当たり1gの非イオン界面活性剤を含む溶液に1時間以上

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浸せきする。この場合,試験前に十分水洗しなければならない。
注(9) IS K 0557に規定する水を用いる。
3) 浸せき液から取り出したら速やかに6.5.1 b)の2)5)に従って引張強さ及び伸び率を求める。
6.6 引裂強さ
6.6.1 試験の種類 引裂強さの試験は,次の3方法とし,これらの中から適切な方法を選び,用いた方法
を記録に付記する。
a) トラペゾイド法 主に方向性のある不織布に適用する。
b) シングルタング法 主に方向性のない不織布に適用する。
c) ペンジュラム法 簡易法で,試験に要する時間が短いという特徴がある。
備考1. 引裂強さにおいて,“たて方向の引裂強さ”は不織布のたて方向に引き裂くことをいい,“よ
こ方向の引裂強さ”は不織布のよこ方向に引き裂く場合をいう。
2. 長さ方向に引き裂かれない場合など,引き裂かれた状態が異常な場合は,その旨を記録に付
記する。
3. 引張試験機は,当分の間,引裂強さが従来単位によって表示されたものを使用してもよい。
この場合,引裂強さは,1kgf=9.806 65NでSI単位に換算し,JIS Z 8401によって小数点以
下一けたに丸める。
6.6.2 トラベゾイド法
a) 装置 装置は次のとおりとする。
1) 引張試験機 荷重とつかみ間隔を自動記録できる装置の付いた定速伸長形引張試験機又は定速緊張
形引張試験機で,JIS B 7721に規定する精度があるもの。
2) テンプレート 図3に示すもの。
図3 テンプレート
b) 手順 手順は次のとおりとする。
1) 試料からテンプレートを用い,75×150mmの試験片(10)を,たて方向及びよこ方向にそれぞれ5枚
採取し,試験片上に図3に示す位置に等脚台形の印を付け,この印の短辺の中央に短辺と直角に

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15mmの切れ目を入れる。
注(10) 試験片は,受渡当事者間の協定によって,この規定以外の寸法でもよい。この場合,記録にそ
の旨を記載する。
2) 試験片の全幅を十分つかめるつかみ具をもつ引張試験機を用い,試験片のつかみ間隔を25±1mと
して,台形の短辺は張り,長辺は緩めて印に沿ってつかみ具に取り付ける。
3) 引き裂くときに示す最大荷重が引張試験機の最大目盛の1090%の範囲に入るように引張試験機の
最大目盛を選択する。
4) 引張速度は100±10mm/minとし,引き裂くときに示す最大荷重を0.1Nまでを測定し,これを引裂
強さとし,たて方向の引裂強さ及びよこ方向の引裂強さの平均値をそれぞれ求め,JIS Z 8401によ
って小数点以下一けたに丸める。
6.6.3 シングルタング法 シングルタング法は,JIS L 1906の4.4(引裂強さ)の(2)(シングルタング法)
による。ただし,試験片は,5.4によって調整した試料からたて方向及びよこ方向にそれぞれ5枚採取する。
6.6.4 ペンジュラム法 ペンジュラム法は,JIS L 1906の4.4(引裂強さ)の(3)(ペンジュラム法)によ
る。ただし,試験片は,5.4によって調整した試料からたて方向及びよこ方向にそれぞれ5枚採取する。
6.7 破裂強さ
6.7.1 試験の種類 破裂強さの試験には,次の2方法があり,これらの中から適切な方法を選び,用いた
方法を付記する。
a) ミューレン形法 一般に広く採用されている方法である。
b) 定速伸長形法 主としてミューレン形法によって試験できない厚地の試料に適用する。
6.7.2 ミューレン形法 JIS L 1096の6.16.1[A法(ミューレン形法)]による。この場合,試料及び試験
機の検定は,次のとおりとする。
a) 試験片は,3枚採取する。
b) 試験機の検定は,標準アルミニウムを用いて補正を行う。標準アルミニウムは,JIS H 4170に規定す
るはくの標準寸法が0.1mmのもので,かつ,破裂強さが1.000MPa以上で破裂強さ既知のもの。
備考 圧力を確認する計器は,当分の間,圧力が従来単位によって表示されたものを使用してもよい。
この場合,圧力は,1kgf/cm2=98.066 5kPaの換算率でSI単位に換算し,JIS Z 8401によって小
数点以下一けたに丸める。さらに,試験機の検定には,破裂強さが10.20kgf/cm2以上で破裂強
さ既知のものを用いる。
6.7.3 定速伸長形法 JIS L 1096の6.16.2[B法(定速伸長形法)]による。この場合,試験片は,3枚採
取する。
備考 定速伸長形試験機は,当分の間,破裂強さが従来単位によって表示されたものを使用してもよ
い。この場合,破裂強さは,1kgf=9.806 65Nの換算率でSI単位に換算し,JIS Z 8401によっ
て小数点以下一けたに丸める。
6.8 摩耗強さ
6.8.1 試験の種類 摩耗強さの試験には,次の2方法があり,これらの中から適切な方法を選び,用いた
方法を記録に付記する。
備考 不織布接着しん地の場合は,複合試験片を用いて行う。
a) テーバ形法(摩耗による外観変化を見る方法) 不織布の表面が硬くても柔らかくてもよく,一般に
広く採用されている方法である。

――――― [JIS L 1085 pdf 10] ―――――

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JIS L 1085:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 1085:1998の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7721:2018
引張試験機・圧縮試験機―力計測系の校正方法及び検証方法
JISH4170:1991
高純度アルミニウムはく
JISK0557:1998
用水・排水の試験に用いる水
JISK1521:1982
パークロロエチレン(テトラクロルエチレン)
JISL0105:2020
繊維製品の物理試験方法通則
JISL0208:2006
繊維用語―試験部門
JISL0217:1995
繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法
JISL0801:2011
染色堅ろう度試験方法通則
JISL0841:2004
日光に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0842:2004
紫外線カーボンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0843:2006
キセノンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0844:2011
洗濯に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0845:1998
熱湯に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0848:2004
汗に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0849:2013
摩擦に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0850:2015
ホットプレッシングに対する染色堅ろう度試験方法
JISL0856:2002
塩素漂白に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0860:2020
ドライクリーニングに対する染色堅ろう度試験方法
JISL1018:1999
ニット生地試験方法
JISL1030-2:2012
繊維製品の混用率試験方法―第2部:繊維混用率
JISL1041:2011
樹脂加工織物及び編物の試験方法
JISL1042:1992
織物の収縮率試験方法
JISL1057:2012
織物及び編物のアイロン寸法変化率試験方法
JISL1086:2013
接着芯地及び接着布試験方法
JISL1096:2010
織物及び編物の生地試験方法
JISL1906:2000
一般長繊維不織布試験方法
JISZ8401:2019
数値の丸め方