JIS L 1085:1998 不織布しん地試験方法 | ページ 4

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合には直径300mmの試験片を用いた試験に加え,下記いずれか該当する試験を行う。
1) 30においてドレープ係数が30%未満の柔らかい不織布には,直径240mmの試験片を用いる。
2) 30においてドレープ係数が85%を超える硬い不織布には,直径360mmの試験片を用いる。
備考 異なる直径の試験片で得た試験結果は直接比較せず,ドレープ係数のいかんを問わず,すべて
の場合において,直径300mmの試験片で試験を行う。
d) 試験片の準備 試験片の準備は,次のとおりとする。
1) 試験を行う不織布は標準状態に少なくとも24時間放置すること。
2) 平滑な水平板の上に,しわ(皺)が生じないように不織布試料を置き,テンプレートを用いて2枚
の試験片を作成し,各々の試験片の中心に印を付ける。
3) 各々の試験片の両面にAとBの印を付ける。
e) 予備作業手順 予備作業は,次のとおり行う。
1) 測定器の点検
1.1) 装置台の中に水平はかりを用いるか,又は他の適切な方法で調整を行い,ふたの上の中心板が水平
であることを確かめる。
1.2) 点灯し,直径300mmのテンプレートを測定器の下部支持円板の中心に置くことによって点光源の
線条が放物線状鏡の焦点にあることを確かめる。中央に位置する直径300mmの影は,装置の下ふ
たに置かれた直径300mmの輪状の紙に投影されなければならない。
2) 予備試験 不織布試験片を,測定器の下部水平円板の上に,A面を下向きにして置く。試験片が,
円板の外周に沿って一定間隔でひだ(襞)ができるように垂れ下がれば,測定を行うことができる。
試験片が,試験片保持円板の片側にある2枚の板に沿って曲がる傾向にある場合には測定はできな
い。ただし,その旨を記録に付記する。
f) 試験手順 試験手順は,次のとおりとする。
1) 装置のふたの上に,試験片と同じ外側直径の輪状の紙を置く。
2) 位置決めピンが試験片の中心を通るように試験片を装置の下部水平円板の上に置く。
次に,ピンが上部円板の孔に合うように,試験片の上に上部円板を置く。
3) 装置のふたを下げ,ストップウオッチを押す。
4) 30秒後,点光源のスイッチを入れ,遅滞なく,輪状の紙に写る影の外周に沿って線を引く。
5) 輪状の紙を取り除き,天秤に合わせて折りたたみ,輪状の紙の質量,mpr,を0.01gまで測定する。
6) 輪状の紙に引いた影の外周線に沿って切り取り,影を写していない部分を捨て,輪状の紙の残余部
分の質量msa,を0.01gまで測定する。
7) 同じ試験片の反対面にも,新しい輪状の紙を用いて,1),2)の試験手順を繰り返して行う。
8) 残った試験片にも同じ手順を繰り返して行う。
9) 各試験片について合計6回(表裏各3回)の測定値を得るために,試験片ごとに2回以上この手順
を繰り返して行う。
g) 試験結果 試験結果は,用いた試験片の直径ごとに,次のとおり算出する。
1) 各試験片について6回の測定値を読み取り,次の計算式を用いて,百分率で表示されるドレープ係
数Dを算出する。
msa
D 100
mpr
ここに, D : ドレープ係数

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mpr : 輪状の紙の初期(切断前)質量 (g)
msa : 輪状の紙の影を写す部分の質量 (g)
2) 面のドレープ係数平均値 (%) とB面のドレープ係数平均値 (%) を算出する。
3) 全体ドレープ係数平均値 (%) を算出する。
h) 試験結果の報告書 試験結果の報告書は,次のものを含むものとする。
1) 試料の同一性を証明するのに必要なあらゆる詳細事項
2) 試験片の枚数
3) テンプレートの直径(すなわち,300mm及び適切であれば240mm又は360mm)
4) 試験片が試験条件下で懸垂したかどうかの有無
5) 直径300mmの試験片及び適切であれば直径240mm又は360mmの試験片での次のような試験結果
5.1) 試験片ごとの両面のそれぞれのドレープ係数
5.2) A面及びB面それぞれのドレープ係数平均値
5.3) 全体のドレープ係数平均値
5.4) 試験ごとの試験片のひだの数
6) 試験の過程で生じた異常な事柄,又はこの試験手順と異なる事柄
6.11 収縮率 収縮率の試験は,JIS L 1042の6.3のC法(浸透浸せき法),6.4のD法(石けん液浸せき
法),6.8のH法(プレス法)及びJIS L 1057による。ただし,プレス収縮率及びアイロン収縮率は,5.5
の複合試験片にだけ(15)適用する。
注(15) プレス収縮率及びアイロン収縮率は,製品仕上げ時の収縮率を目的にしたもので,しん地単独
状態の収縮率試験には接着剤のこて面融着があるので適用できない。
参考 接着時のプレス収縮率又はアイロン収縮率
A法 JIS L 1042の6.8のプレス収縮率又はJIS L 1057に規定する方法のいずれかによって,
しん地の裏面(1)に接着剤のこて融着を防止し,収縮性能に影響の少ない紙(2)を重ね合わせた状
態で行う。
なお,所定の温度,圧力及び時間は,接着に適した条件とする。この場合,接着条件,紙な
ど(2)の種類を付記する。
注(1) 接着剤を付与している面
(2) シリコン離形紙又はシリコン離形剤を塗布した紙など
B法 JIS L 1042の6.8のプレス収縮率又はJIS L 1057に規定する方法のいずれかによって,
しん地の裏面どうしをはり合わせた状態で行う。
なお,所定の温度,圧力及び時間は,接着に適した条件とする。この場合,接着条件を付記
する。
C法 JIS L 1042の6.8のプレス収縮率又はJIS L 1057に規定する方法のいずれかによって,
しん地の裏面(1)に被接着布(3)を重ね合わせた状態で行う。
なお,所定の温度,圧力及び時間は,接着に適した条件とする。この場合,接着条件,被接
着布(3)の種類を付記する。
注(3) 5.5に準じて採取・準備したもの。
6.12 染色堅ろう度
6.12.1 試験の種類 染色堅ろう度の試験には,次の8方法があり,これらの中から適切な方法を選び,用
いた方法を付記する。

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a) 耐光堅ろう度
b) 洗濯堅ろう度
c) 熱湯堅ろう度
d) 汗堅ろう度
e) 摩擦堅ろう度
f) ホットプレッシング堅ろう度
g) 塩素漂白堅ろう度
h) ドライクリーニング堅ろう度
6.12.2 耐光竪ろう度 耐光堅ろう度の試験は,JIS L 0841,JIS L 0842又はJIS L 0843による。
6.12.3 洗濯竪ろう度 洗濯堅ろう度の試験は,JIS L 0844による。
6.12.4 熱湯竪ろう度 熱湯堅ろう度の試験は,JIS L 0845による。
6.12.5 汗堅ろう度 汗堅ろう度の試験は,JIS L 0848による。
6.12.6 摩擦堅ろう度 摩擦堅ろう度の試験は,JIS L 0849による。
6.12.7 ホットプレッシング竪ろう度 ホットプレッシング堅ろう度の試験は,JIS L 0850による。
6.12.8 塩素漂白堅ろう度 塩素漂白堅ろう度の試験は,JIS L 0856による。
6.12.9 ドライクリーニング竪ろう度 ドライクリーニング堅ろう度の試験は,JIS L 0860による。
6.13 はく離強さ
a) 標準状態時 標準状態時の試験は,次のとおり行う。
1) 前処理をしない状態 5.5の複合試験片の作り方によって25×150mmの試験片を被接着布のたて方
向及びよこ方向にそれぞれ5枚以上採取し,長辺の方向に,辺から約50mmをはく離し,自記装置
付引張試験機を用い,試験片のつかみ間隔を50mmとして,クランプに挟む。引張速度は,1分間
当たり100mmとし,50mm間をはく離して,図11のようにはく離するときに示す極大値 (N) の大
きいものから順次3個,小さいものから順次3個をとり,計6個の平均値を算出し,たて方向及び
よこ方向にそれぞれ5回以上の平均値を整数位まで求める。
備考1. 他の引張速度を用いた場合,試験片幅を30mm又は50mmとした場合は,その旨を付記する。
2. 不完全なはく離や生地の切断を示したものは除き,その旨を付記する。
3. はく離強さが従来単位で表示された引張試験機を用いた場合は,はく離強さは,1kgf=9.806
65NでSI単位に換算し,JIS Z 8401によって小数点以下一けたに丸める。

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備考 極大値の大きいものと小さいものとの差が甚だしく,平均値を求
めることができない場合は,その旨を付記する。
図11
2) 前処理をした状態 5.5の複合試験片の作り方によってA法では約450×450mmの前処理試験片を,
B法では約250×250mmの前処理試験片をそれぞれ必要枚数採取し,周囲を縫い合わせ(16),次のい
ずれかの方法によって前処理したものにつき,1)と同様の方法によってはく離強さを求める。
注(16) 処理中に布端からほつれやはがれのないように布端をオーバーロック縫いする。縫糸は,被接
着布及びしん地の種類に合わせて選ぶ。ただし,縫製上周囲を縫わない部分に用いるしん地に
あっては,縁縫いを省略してもよい。
2.1) A法(水洗い洗濯機法) A法は,JIS L 0217の付表1記号別の試験方法の洗い方(水洗い)に規定
する方法のいずれかによる。
2.2) B法(ウォッシュシリンダ法) B法は,JIS L 1018の6.30.2のE−2法によって処理し,JIS L 1018
の6.30.3によって脱液及び乾燥する。
なお,処理液は,パークロロエチレン(17)1lに対し陰イオン界面活性剤(18)10g及び非イオン界面活
性剤(18)10gを溶かし,水1mlを加えて均一透明にした液とする。他の溶剤を処理液として用いた場
合は,その旨を付記する。
注(17) IS K 1521のパークロロエチレン(テトラクロロエチレン)を用いる。
(18) IS L 0860に規定するものを用いる。
b) 有機溶剤湿潤時 有機溶剤湿潤時の試験は,次のとおり行う。
6.13のa)と同様に採取した試験片を20±2℃のパークロロエチレンに15分間以上浸せきした後,取
り出し,そのまま(ぬれた状態)で直ちに6.13 a)の1)と同様の方法によってはく離強さを求める。
6.14 水洗い又はドライクリーニング後の外観変化 水洗い又はドライクリーニング後の外観変化の測定
は,次のとおり行う。
5.5の複合試験片の作り方によってA法では約450×450mmの試験片を,B法では約250×250mmの試
験片をそれぞれ2枚採取し,周囲を縫い合わせ,次のいずれかの方法によって処理した後,アイロン仕上
げ(19)を行ったものについて,表1に従って区分し,欠点事項を付記する。繰り返し回数は,原則として5
回とする。
a) 法(水洗い洗濯法) A法は,6.13 a)の2.1)のA法と同様の方法による。

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b) 法(ウォッシュシリンダ法) B法は,6.13 a)の2.2)のB法と同様の方法による。
注(19) IS L 0217の付表3 記号別試験方法のアイロンの掛け方に規定する方法のいずれかによる。
備考 アイロン仕上げを行わない場合及び他の繰返し回数とした場合には,その旨を付記する。
表1
区分 試験片の状態
1 全面はく離,部分はく離のあるもの,又は外観変化(20),風合変化が甚だしく目立つもの
2 外観変化(20),風合変化がやや目立つもの
3 外観変化(20),風合変化が目立たないもの
注(20) しみ出し,わん曲(試験片周辺のわん曲),接着剤うつり(被接着布面から接着剤が透
けて見えるもの),あたり(被接着面への接着剤のあたり)などの状態
備考 仮どめタイプのしん地では,全面はく離は必然的なものであり,評価の対象から除く。
ただし,部分はく離は波打ち現象などを生じるおそれがあるので評価する。
参考 接着時のプレス収縮率又はアイロン収縮率は,6.11に参考として記載。
6.15 ドライクリーニング強さ ドライクリーニング強さの試験は,次のとおり行う。
5.4の試料につき100×100mmの試験片を2枚採取し,図12に示すような振とう式試験機(21)を用い,1l
の容器にトリクレン400mlを入れ,次に試験片を入れて10分間操作した後脱液し,常温で乾燥する。乾
燥した試験片を試験前と比較して,次の評価を行う。
a) 質量変化率(22)
b) 形態の変化(23)
c) 色相の変化(24)
図12 振とう式試験機
注(21) 振とう式試験機は,70mmの距離を毎分約60回の速度で往復運動するものをいう。この形式で
ない場合には,その性質を付記する。
(22) 質量変化率 (%) は,次の式によって算出し,2枚の平均値を小数点以下一けたまで表す。
W W
質量変化率 (%) 100
W
ここに, W : 試験前の質量 (g)

――――― [JIS L 1085 pdf 20] ―――――

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JIS L 1085:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 1085:1998の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7721:2018
引張試験機・圧縮試験機―力計測系の校正方法及び検証方法
JISH4170:1991
高純度アルミニウムはく
JISK0557:1998
用水・排水の試験に用いる水
JISK1521:1982
パークロロエチレン(テトラクロルエチレン)
JISL0105:2020
繊維製品の物理試験方法通則
JISL0208:2006
繊維用語―試験部門
JISL0217:1995
繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法
JISL0801:2011
染色堅ろう度試験方法通則
JISL0841:2004
日光に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0842:2004
紫外線カーボンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0843:2006
キセノンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0844:2011
洗濯に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0845:1998
熱湯に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0848:2004
汗に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0849:2013
摩擦に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0850:2015
ホットプレッシングに対する染色堅ろう度試験方法
JISL0856:2002
塩素漂白に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0860:2020
ドライクリーニングに対する染色堅ろう度試験方法
JISL1018:1999
ニット生地試験方法
JISL1030-2:2012
繊維製品の混用率試験方法―第2部:繊維混用率
JISL1041:2011
樹脂加工織物及び編物の試験方法
JISL1042:1992
織物の収縮率試験方法
JISL1057:2012
織物及び編物のアイロン寸法変化率試験方法
JISL1086:2013
接着芯地及び接着布試験方法
JISL1096:2010
織物及び編物の生地試験方法
JISL1906:2000
一般長繊維不織布試験方法
JISZ8401:2019
数値の丸め方