この規格ページの目次
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M 8511 : 2014
ここに, V : 揮発分(質量分率%)
m1 : 4.3 a)で得た質量(g)
m2 : 4.3 b)で得た質量(g)
f) この操作は2回繰り返して行い,その平均値をとる。2回の測定値の差が0.3 %を超える場合は,改め
て初めから操作をやり直す。
4.4 灰分の定量方法
灰分の定量方法は,次による。
a) 分析試料を105110 ℃で完全に脱水し,塩化カルシウム又はシリカゲルを入れたデシケータ中で常
温(20±15 ℃)まで放冷したものを質量既知の規定の磁器ボートの中に約1 g入れ,0.1 mgまでひょ
う量する。磁器ボートは,通常,図3に示すJIS R 1306に規定する磁器燃焼ボート3種を使用する。
なお,灰分が0.1 %以下の場合には,JIS R 1301に規定する化学分析用磁器るつぼを用いて,分析試
料約10 gをひょう量して定量を行ってもよい。
単位 mm
図3−磁器燃焼ボート
b) 磁器ボートを850900 ℃に保持した電気炉中に入れ,酸素又は空気を流通させながら恒量となるま
で燃焼させた後,塩化カルシウム又はシリカゲルを入れたデシケータ中で常温(20±15 ℃)になるま
で放冷し,その試料の質量を0.1 mgまでひょう量する。
c) 灰分の百分率は式(3)によって算出し,JIS Z 8401によって小数点以下第2位に丸める。
m2
A 100 (3)
1
ここに, A : 灰分(質量分率%)
m1 : 4.4 a)で得た質量(g)
m2 : 4.4 b)で得た質量(g)
d) この操作は,2回繰り返して行い,その平均値をとる。2回の測定値の差が表2の許容差を超える場合
は,改めて初めから操作をやり直す。
なお,灰分の組成を知る必要がある場合は,JIS R 2216又はJIS R 2212-1,JIS R 2212-2及びJIS R
2212-3によって測定する。
――――― [JIS M 8511 pdf 6] ―――――
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M 8511 : 2014
表2−灰分の許容差
単位 %(質量分率)
灰分 許容差
0.1 未満 0.02
0.1以上 1 未満 0.05
1 以上 5 未満 0.10
5 以上 10 未満 0.20
10 以上 15 未満 0.30
15 以上 0.50
注記 灰分の色調は,記録しておく方がよい。
4.5 固定炭素の定量方法
固定炭素分の試料に対する百分率は,式(4)によって算出し,小数点以下第2位まで表示する。
Fc 100 (V A) (4)
ここに, Fc : 固定炭素(質量分率%)
V : 式(2)で求めた揮発分(質量分率%)
A : 式(3)で求めた灰分(質量分率%)
5 試験方法
5.1 酸化消耗試験方法
酸化消耗試験は,次による。
なお,酸化消耗試験は,JIS K 0129を用いて試験してもよい。
a) 4.3によって,あらかじめ揮発分を除いた試料約1 gを質量既知の規定の磁器ボート内に均一にならし
て入れ,0.1 mgまでひょう量する。磁器ボートは,通常,図3のものを使用する。
b) 酸化消耗試験に使用する炉は,図4のものを用い,静止空気中に置く。磁器燃焼管は,例えば,JIS R
1307に規定するCT2 30×24×700 mmを用い,水平に保持し設置する。
単位 mm
図4−酸化消耗試験に使用する炉の一例
c) 磁器ボートを600±5 ℃に保持した管状電気炉の中央に入れ,1時間30分間保持した後取り出して,
塩化カルシウム又はシリカゲルを入れたデシケータ中で常温(20±15 ℃)になるまで放冷した後,そ
の試料の質量を0.1 mgまでひょう量する。ただし,鉛筆用精製黒鉛及び土状黒鉛については,加熱温
度を500±5 ℃とする。
d) 酸化消耗率は,式(5)によって算出し,JIS Z 8401によって小数点以下第2位に丸める。
(m1 m2 ) (100 V)
O 100 (5)
m1 Fc
――――― [JIS M 8511 pdf 7] ―――――
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M 8511 : 2014
ここに, O : 酸化消耗率(質量分率%)
V : 式(2)で求めた揮発分(質量分率%)
Fc : 式(4)で求めた固定炭素(質量分率%)
m1 : 5.1 a) で得た質量(g)
m2 : 5.1 c) で得た質量(g)
注記 式(5)は,次の式から導いたものである。
O 者 減量素分質量100
m1 m2
O 100
Fc
m1
Fc+A
5.2 pH試験方法
pHの試験方法は,次による。
なお,pHは,天然黒鉛の水懸濁液のpHのことをいい,試料に蒸留水を加えpH値を測定する。
a) 装置及び器具
1) H計 JIS Z 8802に規定する形式0,I及びIIのものを用いる。
2) H標準液 JIS Z 8802に規定するものを用いる。
3) 常温用電極 JIS Z 8805に規定するものを用いる。常温用電極はJIS Z 8802によって校正する。
4) 温度計 ±0.5 ℃以上の精度で温度を測定できるもの。
5) ひょう量 0.1 gまではかれる化学天びん又は電子天びん。
b) 試験方法
1) 試料5 gをビーカにはかり取り,蒸留水100 mLを加え,30秒以上かくはんする。
2) IS Z 8802によって,pH値を測定する。
5.3 粒度試験方法
5.3.1 試験方法の区分
粒度試験方法は,次のいずれかによる。
a) ふるい分け法
b) レーザ回折・散乱法
5.3.2 ふるい分け法の場合
ふるい分け法の場合は,次による。
a) 試料の採取 試料は,JIS M 8100の粒度用試料のサンプリング方法によって採取した試料を用い,よ
く混合した後,その縮分約50 gを湿潤を感じさせない程度に乾燥して,再度105110 ℃で1時間乾
燥し,デシケータ中で常温(20±15 ℃)まで放冷した後,十分に混合し,その2050 gを試験試料
とする。
b) 試験方法
1) ) で採取した試料を試験しようとする標準ふるいを細目から順に積み重ねた最上部のふるいの中
に入れ,蓋をし,微粉が発散しないよう注意しながら,十分にふるい分けを行う。ふるい分け作業
は,1分間140150の割合(サイクル)で,ふるいに上下動及び水平動を与えて試料を揺り動かし,
試料が絶えずふるい面を運動するように10分間継続する。ふるい分け試験に用いるふるいは,JIS Z
8801-1による。
2) ふるい分け作業が終わったふるいを約5分間静置し,微粉の落ち着いた後蓋を取り,各ふるい目に
――――― [JIS M 8511 pdf 8] ―――――
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M 8511 : 2014
残った試料の質量を化学天びん又は電子天びんではかり取り,式(6)によって歩留まり(質量分率%)
を算出する。ただし,75 μm以下の微細なものについては,適切な液中でふるい分けをしてもよい。
なお,ふるい分け作業の時間は,試料の量及び粒度によって10分間以上実施してもよいが,この
場合ふるい分け作業の時間及び試料の量を記載する。
3) 各ふるい目の歩留まりは,式(6)によって算出する。
m
Yi mii 100 (6)
ここに, Yi : i番目のふるい上の歩留まり(質量分率%)
mi : i番目のふるい上に残った試料の質量(g)
Σmi : ふるい分け前又はふるい分け後の試料の質量の総量(g)
注記1 ふるいの表示は,ふるい目の開きをもって表し,ふるい目に残った物を(+),通過したもの
を(−)の符号をもって表し,ふるい目表示の頭に付ける。
注記2 75 μm以下の微細なものについての適切な液は,水で希釈した界面活性剤又はアルコールを
用いることが望ましい。
5.3.3 レーザ回折・散乱法の場合
レーザ回折・散乱法の場合は,次による。
a) 試料の採取 試料は,JIS M 8100の粒度用試料のサンプリング方法によって採取した試料を用いる。
b) 試験方法 レーザ回折・散乱法による粒度試験は,JIS R 1629による。
5.4 比表面積試験方法
比表面積試験は,次による。
a) 試料の採取 試料は,JIS M 8100の粒度用試料のサンプリング方法によって採取した試料を用いる。
b) 試験方法 比表面積試験は,JIS Z 8830による。
注記 簡易的な試験方法として空気透過法を用いることがあり,空気透過法による比表面積試験方
法を附属書Aに示す。
5.5 格子定数及び結晶子の大きさの試験方法
天然黒鉛の結晶構造パラメータである格子定数及び結晶子の大きさを測定する場合は,JIS R 7651によ
る。
6 一般
6.1 精度
この規格におけるひょう量の精度は,規定するもののほかは0.1 mgまではかれる化学天びん又は電子天
びんの精度とする。
6.2 有効数字
この規格による分析結果は,規定するもののほかはJIS Z 8401によって小数点以下第1位に丸める。
6.3 採録表示
分析及び試験結果を採録表示するに当たっては,必要に応じ,次の項目を記載する。
a) 試料
− 産地名,鉱山名,銘柄など
− りん状,土状,塊,粉などの別
− 到着時の状況,荷姿など
――――― [JIS M 8511 pdf 9] ―――――
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M 8511 : 2014
b) 試料採取方法
c) 試料採取時の天候
d) 試料調製方法
e) 分析及び試験結果
f) 灰分の色調,灰分の組成,その他の性状
g) 試験実施年月日
h) 試験実施場所
i) 分析及び試験責任者
6.4 その他
黒鉛に含有している各元素の含有量を知る必要がある場合は,JIS R 2212-1,JIS R 2212-2及びJIS R
2212-3又はJIS M 8813によって測定する。
――――― [JIS M 8511 pdf 10] ―――――
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JIS M 8511:2014の国際規格 ICS 分類一覧
JIS M 8511:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0129:2005
- 熱分析通則
- JISM8100:1992
- 粉塊混合物―サンプリング方法通則
- JISM8813:2004
- 石炭類及びコークス類-元素分析方法
- JISR1301:1987
- 化学分析用磁器るつぼ
- JISR1306:1987
- 化学分析用磁器燃焼ボート
- JISR1307:1995
- 化学分析用磁器燃焼管
- JISR1629:1997
- ファインセラミックス原料のレーザ回折・散乱法による粒子径分布測定方法
- JISR2212-1:2006
- 耐火物製品の化学分析方法―第1部:粘土質耐火物
- JISR2212-2:2006
- 耐火物製品の化学分析方法―第2部:けい石質耐火物
- JISR2212-3:2006
- 耐火物製品の化学分析方法―第3部:高アルミナ質耐火物
- JISR2216:2005
- 耐火物製品の蛍光X線分析方法
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR7651:2007
- 炭素材料の格子定数及び結晶子の大きさ測定方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい
- JISZ8802:2011
- pH測定方法
- JISZ8805:2011
- pH測定用ガラス電極
- JISZ8830:2013
- ガス吸着による粉体(固体)の比表面積測定方法