JIS R 3225:2022 真空ガラス | ページ 2

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3.5
ゲッター(getter)
真空層の残留気体を吸着する材料
3.6
板ずれ(displacement)
材料板ガラス間の周囲部分のずれ
3.7
減圧度(evacuation index)
真空層の減圧の度合を表す指標

4 種類及び種類の記号

  真空ガラスの種類及び種類の記号は,断熱性及び日射取得性によって区分し,次による。
a) 断熱性による区分 断熱性による区分は,6.3.2に規定する熱貫流率によって区分し,表1による。
表1−断熱性による区分
単位 W/(m2·K)
種類の記号 熱貫流率 U a)
V1 2.7以下
V2 1.5以下
V3 1.1以下
V4 0.70以下
注a) 熱貫流率Uは,真空ガラスを鉛直方向に
設置したときの値とする。
b) 日射取得性による区分 日射取得性による区分は,6.4に規定する日射熱取得率によって区分し,表2
による。
表2−日射取得性による区分
種類の記号 日射熱取得率 η a)
G 0.50以上
S 0.49以下
注a) 日射熱取得率ηは,真空ガラスを鉛直方
向に設置したときの値とする。

5 構造

  真空ガラスは,真空層に接する面全体に配列されたピラーによって隔てられた2枚の材料板ガラスで構
成し,材料板ガラスの周囲部分にエッジシールを施した構造とするほか,次による。
a) 2枚の材料板ガラスの大きさは,同一とするか,又は異なってもよい。
b) 材料板ガラスには,気密封止された真空排気ポートを設けてもよい。
c) 真空層に,ゲッターを設置してもよい。

――――― [JIS R 3225 pdf 6] ―――――

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d) 真空ガラスの構造の例を,図1のa)及び図1のb)に示す。
a) 真空排気ポートがあり,2枚の材料板ガラスが b) 真空排気ポートがなく,2枚の材料板ガラスが
異なる大きさの例 同じ大きさの例
記号説明
1 : 真空排気ポート 4 : 光学薄膜
2 : エッジシール 5 : ピラー
3 : 材料板ガラス 6 : ゲッター
図1−真空ガラスの構造例

6 品質

6.1 外観

  外観は,9.2によって試験を行い,ガラス表面に透視に差し支えるようなきず及び汚れのいずれもがあっ
てはならない。

6.2 減圧の状態

  減圧の状態は,減圧度で表し,9.3によって試験を行い,減圧度は0.50以上とする。

6.3 断熱性

6.3.1 概要
断熱性は,算定によって求める熱貫流率で表す。さらに,真空ガラスの断熱性を確認するために,算定
による熱貫流率に対する測定による熱貫流率の比を求める。
6.3.2 算定による熱貫流率
熱貫流率は,9.4.1によって算定した真空ガラス中央部の値で表し,表1による。

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6.3.3 算定による熱貫流率に対する測定による熱貫流率の比
9.4.2によって試験したとき,9.4.1によって算定した真空ガラスの熱貫流率Uに対する式(4)で求めた測
定による熱貫流率の平均値Uavの比は,1.1以下とする。

6.4 日射取得性

  日射取得性は,9.5によって算定した日射熱取得率で表し,表2による。

6.5 耐候性

  耐候性は,9.6によって試験を行い,次による。
a) 試験中の負荷によって,供試体が破損してはならない。ただし,実験室での取扱いが原因の破損は,
対象としない。
b) 加速試験前の熱貫流率の平均値Uav,beforeが1.000 W/(m2·K) 未満の場合は,式(8)によって求めた試験前
後の熱貫流率の差ΔUnは,0.100 W/(m2·K) 以下とする。
c) 加速試験前の熱貫流率の平均値Uav,beforeが1.000 W/(m2·K) 以上の場合は,式(9)によって求めた試験前
後の熱貫流率の差の割合ΔUr,nは,10.0 %以下とする。

7 形状,寸法及び許容差

7.1 形状

  真空ガラスの形状は,受渡当事者間の協定による。

7.2 寸法及びその許容差

7.2.1 辺の長さ
真空ガラスの辺の長さは,9.7.1によって測定し,受渡当事者間の協定による。
7.2.2 一辺の長さの許容差
正方形又は長方形の真空ガラスの一辺の長さの許容差は,表3による。
正方形又は長方形以外の形状の真空ガラスは,受渡当事者間の協定による。
表3−一辺の長さの許容差
単位 mm
材料板ガラスの厚さの 一辺の長さの許容差
呼びa)の合計 長さが1 200以下の辺 長さが1 200を超え, 長さが2 400を超える辺
2 400以下の辺
+2 +3 +5
4ミリ以上11ミリ未満
−2 −2 −3
+3 +4 +6
11ミリ以上17ミリ未満
−2 −2 −3
+4 +5 +7
17ミリ以上24ミリ以下
−3 −3 −4
注a) 厚さの呼びは,ガラスの厚さを表す記号であり,ミリメートル単位で表した厚さの数値のうち,整数又
は小数点以下1桁の数字をいう。

――――― [JIS R 3225 pdf 8] ―――――

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7.2.3 対角線の長さの差の許容差
正方形又は長方形の真空ガラスの対角線の長さは,9.7.2によって測定し,2本の対角線の長さの差の許
容差は,表4による。
正方形又は長方形以外の形状の真空ガラスは,受渡当事者間の協定による。
注記 対角線の長さの差は,辺の直角の度合を表す。
表4−対角線の長さの差の許容差
単位 mm
長辺の長さ 対角線の長さの差の許容差
2 000以下 ±6
2 000を超え,3 000以下 ±7
3 000超 ±8
7.2.4 板ずれの許容差
板ずれは,9.7.3によって測定し,その許容差は,表5による。
意図的に板ずれが設定されている場合は,受渡当事者間の協定による。
表5−板ずれの許容差
単位 mm
一辺の長さ 板ずれの許容差
1 000以下 2.0
1 000を超え,2 000以下 3.0
2 000を超え,4 000以下 4.0
4 000超 6.0
7.2.5 厚さ
真空ガラスの厚さは,2枚の材料板ガラスの厚さと真空層の厚さとの合計として,9.7.4によって測定し,
受渡当事者間の協定による。
真空ガラスの厚さの呼びは,構成する材料板ガラスの厚さの呼び又は厚さによる種類と真空層の厚さの
呼びとの合計とする。
7.2.6 厚さの許容差
真空ガラスの厚さの許容差は,8.1に規定する2枚の材料板ガラスの厚さの許容差に±0.1 mmを加えた
値とする(例参照)。
例 厚さの呼び3ミリのフロート板ガラス2枚で構成される真空ガラスの場合は,フロート板ガラスの
厚さの許容差は±0.3 mmであるため,真空ガラスの厚さの許容差は,±0.7 mm[=(±0.3)+(±0.3)
+(±0.1)]となる。

――――― [JIS R 3225 pdf 9] ―――――

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8 材料

8.1 材料板ガラス

  真空ガラスに用いる材料板ガラスは,表6に規定するもの及びそれらの表面に光学薄膜を形成したもの
とする。
表6−材料板ガラス
板ガラス 適用される日本産業規格
フロート板ガラス及び磨き板ガラス JIS R 3202
型板ガラス JIS R 3203
網入板ガラス及び線入板ガラス JIS R 3204
合わせガラス JIS R 3205
強化ガラス JIS R 3206
熱線吸収板ガラス JIS R 3208
熱線反射ガラス JIS R 3221
倍強度ガラス JIS R 3222
耐熱強化ガラス JIS R 3223

8.2 ピラー

  ピラーの材料には,ガラス,ガラスフリット,セラミックス,金属,プラスチックなどを用いる。

8.3 エッジシール

  エッジシールは,気密性シール材料で構成する。エッジシールには,材料板ガラス同士の融着による構
造も含む。
エッジシールの材料には,ガラス,ガラスフリット,セラミックス,金属,プラスチックなどを用いる。

8.4 真空排気ポート

  真空排気ポートの材料には,ガラス,ガラスフリット,セラミックス,金属,プラスチックなどを用い
る。

8.5 ゲッター

  ゲッターの材料は,真空ガラスの製造工程及び吸着する気体の種類に応じて選定する。

9 試験

9.1 供試体

  試験に用いる供試体は,次による。
a) 外観試験(9.2参照),減圧度試験(9.3参照)及び寸法測定(9.7参照)に用いる供試体は,製品とす
る。
b) 断熱性試験(9.4.2参照)及び耐候性試験(9.6参照)に用いる供試体は,試料とし,製造後24時間以
上常温で保持する。

――――― [JIS R 3225 pdf 10] ―――――

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JIS R 3225:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 19916-1:2018(MOD)

JIS R 3225:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS R 3225:2022の関連規格と引用規格一覧