JIS S 6005:2019 シャープペンシル用芯 | ページ 2

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表3−シャープ用芯及びシャープ用色芯の曲げ強さ
単位 MPa
種類 曲げ強さ(最小値)
表示直径(mm)
0.2 0.3 0.4 0.5 0.7 0.9 1.3 1.4 2
9H,8H,7H − − − − − − − − 80
6H,5H − − − − − − − − 75
シ 4H,3H − 265 230 200 180 105 − −

ー 2H,H 95 90
プ F,HB 300 240 215 190 160 95 85 80 70

芯 B,2B 230 220 185 150 140 90 80 70 40
3B,4B − − − 130 − 80 − − 30
5B,6B − − − − − − − − 20
シャープ用色芯 200 150 125 100 70 60 40 35 25

6.2 シャープ用芯の硬度

  シャープ用芯の硬度は,科学的定義が規定されていないため(3.3参照),定量的かつ定性的に評価しな
ければならない。定量的には,画線機を用いて描いたHBの画線濃度を評価し,かつ,定性的には,同一
銘柄の全ての芯について,それらの硬度記号の順をフリーハンドによって評価する(官能評価)。
シャープ用芯の硬度は,8.4によって試験したとき,HBの画線濃度は,表4の規定に適合しなければな
らない。さらに,同一銘柄の全ての芯は,硬度記号の順に従って,濃さ及び硬さに逆転があってはならな
い。
表4−HBの画線濃度
表示直径 画線機
(mm) A法 : レコード式 B法 : らせん式
0.2 0.150.30 0.250.45
0.3
0.4 0.250.45
0.5
0.7 0.300.50
0.9
1.3
1.4
2

6.3 有害物質

  子ども用1) の“シャープ用芯及びシャープ用色芯”,又は子ども用のシャープペンシルに用いる“シャ
ープ用芯及びシャープ用色芯”から移行2) する特定元素3) は,8.5によって試験したとき,表5に示す移
行限度値以下でなければならない。

――――― [JIS S 6005 pdf 6] ―――――

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表5−シャープ用芯及びシャープ用色芯からの移行限度値
単位 mg/kg
元素 アンチモン ひ素 バリウム カドミウム クロム 鉛 水銀 セレン
移行限度値 60 25 1 000 75 60 90 60 500
注1) 子ども用とは,14歳までの子どもの使用のために設計された,又は明らかに意図されて作られ
たものをいう。
2) 移行とは,特定元素を含んでいる製品,材料,筆記された描線などを誤って食べた場合を想定
し,それらのものから特定元素が,胃酸相当の0.07 mol/L塩酸溶液(37±2 ℃)に溶出される
ことをいう。
3) 特定元素とは,有害性が確認されている8種類の元素のことをいう。

6.4 シャープ用色芯の耐光性

  表示直径2 mmのシャープ用色芯の耐光性は,8.6によって試験したとき,変退色が3級以上でなければ
ならない。ただし,ももいろ及び表2に規定していない色は,2級以上とする。

7 寸法

  シャープ用芯及びシャープ用色芯の寸法は,8.7によって試験したとき,表6に適合しなければならない。
なお,長さについては,表6に規定する寸法以外の寸法を適用してもよいが,表示した長さ寸法に対す
る寸法許容差は,±1 mmとする。
表6−シャープ用芯及びシャープ用色芯の寸法
単位 mm
直径 長さ
表示直径 寸法 寸法
0.2 0.270.29 60±1
0.3 0.370.39
0.4 0.460.48
0.5 0.550.58
0.7 0.690.73
0.9 0.880.92
1.3 1.251.32
1.4 1.371.44
2 1.952.05 130±1

8 試験方法

8.1 試験条件

  試験の環境条件は,特に規定がないときはJIS Z 8703に規定する標準状態の温度20±15 ℃,湿度(65
±20)%とする。また,化学分析に共通する一般事項は,JIS K 0050による。

8.2 数値の丸め方

  試験結果は,規定の数値よりも1桁下の位まで求めて,JIS Z 8401の規則Aによって丸める。ただし,
電子計算機を用いて処理する場合は,四捨五入によって丸めてもよい。

――――― [JIS S 6005 pdf 7] ―――――

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8.3 曲げ強さ

  曲げ強さの試験は,次のとおり行う。
a) シャープ用芯
1) 試料 一最小容器の中から任意に10本抜き取る。ただし,一最小容器が10本以下のときは,その
全数を試料とする。
2) 試験の方法 図1に示すように,表7に規定する支点間距離の範囲内で支持した芯の中央部に,1
分間に10 mmの速さで荷重を加え,芯が折損したときの荷重を測定し,曲げ強さを式(1)によって算
出する。
8Fl

(pdf 一覧ページ番号 )

                            πd 3
ここに, 曲げ強さ(MPa)
F : 荷重[10本(一最小容器が10本以下のときは全数)の
平均値](N)
l : 支点間の距離(mm)(表7に基づく実測値。)
d : 芯の直径[10本(一最小容器が10本以下のときは全数)
の平均値](mm)
b) シャープ用色芯
1) 試料 a) 1) による。
2) 試料の調製 通常,デシケータに収容し,デシケータ内部の温度を23±2 ℃に保持し,6時間以上
調製したものを取り出した直後に試験する。ただし,試験は,温度23±2 ℃,湿度 (65±5) %の試
験条件で行う。
3) 試験の方法 a) 2) による。
a)
φ
a)

a)
注a) 荷重を加える先端及び両支点の先端の形状(半径R)は,R=(0.2±0.02) mとする。
図1−曲げ強さ試験の方法
表7−支点間の距離
単位 mm
表示直径 支点間距離
シャープ用芯及びシャープ用色芯 : 0.21.4 2040
シャープ用芯及びシャープ用色芯 : 2 4060

――――― [JIS S 6005 pdf 8] ―――――

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8.4 シャープ用芯の硬度

8.4.1  試料
シャープ用芯の硬度は,一最小容器の中から任意に5本抜き取ったものを試料とする。ただし,一最小
容器が5本以下のときは全数抜き取ったものを試料とする。
8.4.2 画線濃度
シャープ用芯の画線濃度(以下,濃度という。)の試験は,硬度HBの芯について次のとおり行う。
a) 画線用紙の調整 濃度試験に用いる画線用紙を,あらかじめ表8の条件下の温度及び湿度の恒温恒湿
槽に12時間以上入れて調整しておく。
b) 画線方法 抜き取った試料を用いて,表8に規定する試験条件を満たすレコード式(A法)又はらせ
ん式(B法)のいずれかの画線機4) を用い,a) で調湿した画線用紙にそれぞれ図2又は図3のよう
に画線する。これを濃度測定用試料とする。
注4) 法及びB法の画線機の例を,附属書JAに記載する。
c) 濃度測定 A法の場合は,図2に示す画線の幅の中央部4か所について,B法の場合は,図3に示す
画線の幅の中央部3か所について,濃度を測定する。
d) 濃度算出 分光測光器を用いた場合には,式(2)によって濃度を算出する。ISO視感濃度が測定できる
機器を用いた場合は,測定結果を濃度(DR)(ただし,画線用紙の濃度を0とする。)とする。A法の
場合は,測定した4点の値を,B法の場合は,測定した3点の値を平均し,さらに,抜き取った試料
全部についての平均値を求め,これを濃度とする。
1
D log (2)
ここに, D : 濃度
ρ : 反射率(ただし,画線用紙の反射率は,1とする。)
8.4.3 筆記試験
8.4.2で試験した硬度HBの芯と同一銘柄の全ての硬度の芯について,任意の同一の紙面にフリーハンド
によってほぼ同一の筆圧で書き,そのとき,筆跡の濃さ及び筆記時の硬さがHBを基準として硬度記号順
に逆転がないかを官能で比較評価する。

――――― [JIS S 6005 pdf 9] ―――――

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表8−濃度試験条件
画線機のタイプ
A法 : レコード式 B法 : らせん式
a) 画線用紙 ISO 12757-1,ISO 14145-1に規定する試験紙,又は坪量a) 128±5 g/mgのケント紙
b) 温度 23±5 ℃ 23±2 ℃
c) 相対湿度 (65±5) % (50±5) %
d) 荷重 表示直径(mm) 荷重(N) 表示直径(mm) 荷重(N)
0.2 2 0.2 0.6±0.05
0.3 0.3 1.1±0.05
0.4 3 0.4
0.5 0.5
0.7 0.7 1.9±0.05
0.9 0.9 2.4±0.05
1.3 1.3
1.4 1.4
2 2 3.4±0.05
e) 筆記速度 50 mm/s(=3.0 m/min) 75 mm/s(=4.5 m/min)
f) 画線のピッチ幅( : A法) 画線のピッチ幅(mm) 表示直径(mm) 試験紙の送り速
又は試験紙の送り速度 度(mm/min)
( : B法) 0.5 0.2 10
0.3
0.4
0.5
0.7 15
0.9 20
1.3
1.4
2
g) 画線距離 (6±1) ≧25 m
ただし,芯を3 mm出す。
h) 筆記角度 表示直径0.2は90°,それ以外は75° 70
i) 芯の先端形状 表示直径0.21.4はそのまま そのまま
表示直径2は,芯を角度 (17±1)°の円
すい形に削り,その先端径を
(0.6±0.1) mの円すい台とする。
j) 自転 画線1回転につき,1回 0.51.0回転/分
k) 濃度測定器 JIS Z 8722に規定する分光測光器若しくはISO 5-3の6.1[ISO視感濃度,DT (SH:sV),
DR (SA:sV)]のISO視感濃度が測定できる機器又はこれらと同等以上の精度があるも
の。
l) 濃度測定器のスポット径 3.4 mm4.0 mm 4.5 mm
注a) 坪量の測定は,JIS P 8124による。

――――― [JIS S 6005 pdf 10] ―――――

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JIS S 6005:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/FDIS 20318-2:2018(MOD)

JIS S 6005:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS S 6005:2019の関連規格と引用規格一覧