JIS Z 2320-2:2017 非破壊試験―磁粉探傷試験―第2部:検出媒体 | ページ 5

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Z 2320-2 : 2017
mmのものを用いる。使用するとき,適切な装置の中でキシレンで注意深く脱脂する。
g) 鋳鉄粒子 JIS G 5501に規定するねずみ鋳鉄(片状黒鉛鋳鉄)(硫黄含有量>0.18 %,りん含有量<
0.12 %)の粒子で,乾燥状態で機械加工された約2.5 mm×2.5 mm×2.5 mmのものを用いる。使用する
とき,適切な装置の中でキシレンで注意深く脱脂する。
C.4 試験手順
C.4.1 試験溶液(100 mL)の準備
試験は,次による。
a) 初めに3個の100 mLの全量フラスコに,試験する製品(磁粉と界面活性剤の混合物,ペースト状製
品の磁粉など)の一定量を同量ずつ採る。
b) 次に,C.3 e) で準備した混合溶液A[C.3 e) 1)],混合溶液B[C.3 e) 2)]及び混合溶液C[C.3 e) 3)]
をそれぞれ標線まで加えて希釈し,かくはんする。これらを各々試験溶液A,試験溶液B及び試験溶
液Cと呼ぶ。
試験する製品の濃度を変化させ3種類の濃度について,各試験溶液(合計9種類)を作成する。
C.4.2 粒子及びろ紙の準備
準備は,次による。
a) 脱脂した鋳鉄及び鋼の粒子は,初めにさびの有無を目視検査によって調べる。
b) 鉛筆などで直径40 mmの円を描いた必要枚数の円形ろ紙を用意する。
c) 次のものを,各々の磁粉探傷試験材料の製品の試験に用いる。
− 鋼粒子による試験のための9枚の円形ろ紙(3種類の異なった硬度の水から作成された,分散剤の
濃度などを変化させた3種類の試験溶液)
− 鋳鉄粒子による試験のための9枚の円形ろ紙
d) 細かい粒子及びごく微量のほこりを取り除くため,鋳鉄及び鋼の粒子をふるいにかける。
e) ペトリ皿[C.2 a)]に円形ろ紙[C.2 c)]をそれぞれ1枚ずつ置く。9個のペトリ皿には鋳鉄粒子を,
ほかの9個のペトリ皿には鋼粒子を,それぞれ2 g±0.1 gずつ,ろ紙の限定された部分にまき散らす。
C.4.3 腐食試験
腐食試験は,次による。
a) .4.1で準備した試験溶液Aの2 mLを1回の操作で適用し,それぞれのペトリ皿1枚の粒子を湿らせ
る。
b) それぞれの試験溶液について鋼粒子及び鋳鉄粒子に対して同じ操作を繰り返す。
c) 泡がろ紙の下にないことを確認し,ペトリ皿に蓋をする。
d) 室温(23±1)℃で2時間±10分間,ペトリ皿を無風の暗所に放置する。
e) 放置時間の終わりに,ろ紙を手で裏返して粒子を除去する。
f) ろ紙に付着している粒子の除去のために,洗浄瓶を用いて多量の蒸留水ですすぐ。
g) アセトンに2度浸せきし,室温で乾燥する。
C.5 試験結果の解釈
洗浄乾燥後のろ紙に残された腐食マークを,光学機器を使用せずに目視によって直ちに観察する。表C.1
に等級分類を示す(図C.1参照)。
さびの付着した面の定量的評価は,透明な方眼紙(1 mmの正方形)を用いて行うことができる。

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表C.1−ろ紙に付着した腐食さびの等級分類
等級 意味 表面の状態
0 腐食なし さびなし
1 腐食痕跡あり 直径1 mm未満のさびが最大3個
2 腐食程度低 表面の1 %未満
3 腐食程度中 表面の1 %を超え5 %未満
4 腐食程度強 表面の5 %を超える
C.6 試験結果の記録
等級の判断に迷う場合は,大きい番号の等級を採用する。
判定結果は,次の項目とともに記録する。
− 試験した製品の名称
− 試験溶液中の製品の濃度及び試験溶液の硬度
− 試験に関して要求された全てのコメント
− 試験実施日
C.7 試験の不確かさの評価
試験結果の適切さは,次の試験内容によって評価する。
− 反復性の評価
同じ条件下で一人の試験員によって実施された2回の試験は,2回の試験にて対応する測定の等級
が1等級以内であれば,その試験は適正とみなし有効とする。
− 再現性及び精度の評価
再現性のある類似の条件下で二つの異なった試験所で実施された試験は,同様の測定の等級が1等
級以内であれば,その試験は適正とみなし有効とする。

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図C.1−腐食マーク

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附属書JA
(規定)
使用期間中試験の手順(A型標準試験片などを用いて実施する方法)
JA.1 検出媒体の準備
検出媒体は,製造業者の指示書に従って準備しなければならない。
JA.2 対比試験片の清掃
蛍光物質,酸化物,汚れ及びグリースが除去され,水ぬれ性が確保されることを保証する適切な方法で
試験体,標準試験片及び対比試験片を清掃する。
JA.3 検出媒体の適用
検出媒体は,実際の試験体,試験部位及び試験面に適用する試験条件と同じ条件で,試験面に貼付した
A型標準試験片,C型標準試験片及びB型対比試験片に適用する。
JA.4 検査及び解釈
JA.4.1 検査
試験片は,JIS Z 2323に規定する観察条件に従って検査しなければならない。
JA.4.2 解釈
解釈は次による。
a) 型標準試験片又はC型標準試験片を使用する方法 A型標準試験片又はC型標準試験片に得られた
磁粉模様を,既知の結果と比較することで判定しなければならない。
b) 型対比試験片を使用する方法 B型対比試験片に得られた磁粉模様を,既知の結果と比較すること
で判定しなければならない。
JA.5 コントラストペイント
コントラストペイントを塗布して検出媒体の使用期間中試験を実施する場合は,試験面に貼付したA型
標準試験片,C型標準試験片及びB型対比試験片を清掃した後に,製造業者の指示に従ってコントラスト
ペイントを適用すること以外は,JA.1JA.4の手順に従って試験する。

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Z 2320-2 : 2017
附属書JB
(規定)
顕微鏡法による粒子径の分布測定
スライドガラス上に取った試料を界面活性剤を入れた適切な液体によく分散させ,顕微鏡下又は顕微鏡
写真で図JB.1のように,定方向径dを計1 000個以上測定する。測定値は表JB.1のように整理し,図JB.2
のような累積分布曲線を描く。
d : 定方向径
図JB.1−粒子の定方向径の測定
表JB.1−粒子個数,粒子頻度及び累積分布のまとめ方の例
定方向径のグループ間隔 粒子個数n 粒子頻度 累積分布
(μm) (個) (%) (%)
45以上 40 3.9 3.9
4045 9 0.9 4.8
3540 12 1.2 6.0
計 1 013 100 100




(
%
)
図JB.2−累積分布,定方向径の関係

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JIS Z 2320-2:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 9934-2:2015(MOD)

JIS Z 2320-2:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 2320-2:2017の関連規格と引用規格一覧