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A 8706-1 : 2010
図C.1−図記号と補助文字とを用いた安全標識の例
C.4 前進方向の表示
遠隔操縦で走行する場合は車体の側面に前進方向を表示して,遠隔操縦を行う運転員に機械の進行方向
を知らせるようになっていなければならない。また,遠隔操作器に進行方向を絵文字で表示しなければな
らない。
C.5 取扱説明書
遠隔操縦式機械の取扱説明書には,無線操縦のときに遠隔操作器から機械を運転できる最大安全距離に
関する情報を含まなければならない。
また,取扱説明書には,機械に表示した安全標識と同じ図柄を記載し,その表示位置と警告内容とを記
載しなければならない。例えば,図C.1の場合,“警告 : この機械は遠隔操縦可能である。機械は不意に動
くことがある。機械から離れていなければならない。”のように記載する。
――――― [JIS A 8706-1 pdf 26] ―――――
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A 8706-1 : 2010
附属書D
(規定)
ベルトコンベヤの安全要求事項
D.1 逸走の防止
最大積載量を載せた状態でコンベヤを停止したとき(エンジンが停止,又はスイッチを切)に,ベルト
が逆送し周囲の人間に危険を及ぼすことがあってはならない。
油圧駆動のコンベヤにおいては,作動油の漏れによるクリープは危険のないように1 000 mm/min以下と
する。
D.2 搬送材料の落下防止
コンベヤから搬送材料が落下することによって,周囲の人間に危険を及ぼさないように設計しなければ
ならない。材料の落下を完全に防止できない場合は,落下物に対する警告標識をはり付けるとともに,取
扱説明書に記載する。
D.3 挟まれ又は巻き込まれるおそれ
D.3.1 ニップポイント
地上から0.3 m2.5 mの範囲内で,不注意によって接触するおそれがあるニップポイントは,挟まれ又
は巻込まれの危険を最小にするように設計,製造及び配置するか,又は防護しなければならない。
ニップポイントの例を,図D.1に示す。
1 ヘッドプーリ 4 凸状の曲り部 7 シュート
2 テールプーリ 5 キャリアローラ 8 ニップポイント( 部)
3 転位トラフアイドラ 6 リタンローラ 9 ベルト進行方向
図D.1−ニップポイントの例
D.3.2 ニップガード
作業者がニップポイントへ接触し,挟まれ又は巻き込まれる危険を防止するため,ニップポイントには
固定式のガードを設けなければならない。
ニップガードとプーリ表面との間隔,及びニップガードの側面とプーリ端面との間隔は5 mmを超えて
はならない。
プーリの位置を動かせる場合は,ニップガードとプーリ表面との間隔を5 mm以下に調整できる構造で
なければならない。
ニップガードは,プーリの中心線から最小150 mmの距離で延長しなければならない。
――――― [JIS A 8706-1 pdf 27] ―――――
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A 8706-1 : 2010
D.3.3 ヘッドプーリの安全策
ニップポイントの上方を囲い込むことによって,ニップポイントと体の一部とが接触することを防護す
る。
囲い込む範囲は,ニップポイントから600 mm以上とする。また,下方からニップポイントへ近づくこ
とを防ぐため,ニップポイントから150 mm以内の範囲が露出しない構造とすることが望ましい。
ヘッドプーリ部の囲込みガードの例を,図D.2及び図D.3に示す。
単位 mm
1 ヘッドプーリ
2 ベルト
3 サイドフレーム
4 囲いガード
5 ニップポイント
6 ベルト進行方向
図D.2−ヘッドプーリ部の囲込みガードの例1
単位 mm
1 ヘッドプーリ
2 ベルト
3 サイドフレーム
4 囲いガード
5 ニップポイント
6 ベルト進行方向
図D.3−ヘッドプーリ部の囲込みガードの例2
――――― [JIS A 8706-1 pdf 28] ―――――
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A 8706-1 : 2010
ニップガードの側方からニップポイントへ指などが侵入するのを防ぐため,ヘッドプーリの側面とのす
き間が5 mm以下となるようにガードに側板を備えるか,又はサイドフレームに接続するようにガードを
延長しなければならない。
ヘッドプーリ部のニップガードの例を,図D.4に示す。
単位 mm
1 ヘッドプーリ 4 ニップポイント
2 ベルト 5 ベルト進行方向
3 ニップガード
図D.4−ヘッドプーリ部のニップガードの例
――――― [JIS A 8706-1 pdf 29] ―――――
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A 8706-1 : 2010
D.3.4 テールプーリの安全策
ニップポイントの下方をニップポイントから600 mmの範囲で下方へ150 mm以上ガードするか,又は
ガードの下端が地上から300 mm以下となるようにすることによって,ニップポイントと体の一部とが接
触することを防護しなければならない。
ニップポイントの高さが地上から300 mm以下の場合は,ニップポイントが側方から露出しない構造と
する。
上方からニップポイントへ近づくことを防ぐため,ニップポイントから150 mm以内の範囲が露出しな
い構造とするのがよい。
テールプーリ部のガードの例を,図D.5に示す。
単位 mm
1 テールプーリ 4 ガード
2 ベルト 5 ニップポイント
3 サイドフレーム 6 ベルト進行方向
注* 150以上,又はガードの下端が地上から300以下となる寸法の
いずれか。
図D.5−テールプーリ部のガードの例
D.3.5 キャリアローラ又は凸状の曲がり部の安全策
キャリアローラ部の囲込みガードの例を,図D.6に示す。
単位 mm
1 キャリアローラ 3 サイドフレーム
2 ベルト 4 囲いガード
図D.6−キャリアローラ部の囲込みガードの例
――――― [JIS A 8706-1 pdf 30] ―――――
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JIS A 8706-1:2010の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 8706-1:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA8301:1952
- モータグレーダ用切刃
- JISA8301:2000
- 土工機械―整備用開口部最小寸法
- JISA8302:2017
- 土工機械―運転員及び整備員の乗降用・移動用設備
- JISA8307:2006
- 土工機械―ガード―定義及び要求事項
- JISA8310-1:2019
- 土工機械―操縦装置及び表示用図記号―第1部:共通図記号
- JISA8310-2:2019
- 土工機械―操縦装置及び表示用図記号―第2部:特定機種,作業装置及び附属品図記号
- JISA8312:1996
- 土工機械―安全標識及び危険表示図記号―通則
- JISA8312:2021
- 土工機械―機械安全ラベル―通則
- JISA8315:2010
- 土工機械―運転員の身体寸法及び運転員周囲の最小空間
- JISA8316:2010
- 土工機械―電磁両立性(EMC)
- JISA8323:2001
- 土工機械―運転席及び整備領域―端部の丸み
- JISA8324:2001
- 土工機械―電線及びケーブル―識別の原則
- JISA8325:2010
- 土工機械―履帯式機械―制動装置の性能要求事項及び試験方法
- JISA8327:2017
- 土工機械―機械装着警報ブザー類及び警音器―試験方法及び性能基準
- JISA8331:2005
- 土工機械―機械装着救出装置―性能要求事項
- JISA8334:2006
- 土工機械―取扱説明書―内容及び様式
- JISA8340-1:2011
- 土工機械―安全―第1部:一般要求事項
- JISA8345:2004
- 土工機械―キーロック始動装置
- JISA8407:2000
- 土工機械―操縦装置の操作範囲及び位置
- JISA8919:2007
- 土工機械―操縦装置
- JISB8370:2013
- 空気圧―システム及びその機器の一般規則及び安全要求事項
- JISB9700-1:2004
- 機械類の安全性―設計のための基本概念,一般原則―第1部:基本用語,方法論
- JISB9700-2:2004
- 機械類の安全性―設計のための基本概念,一般原則―第2部:技術原則
- JISB9703:2019
- 機械類の安全性―非常停止機能―設計原則
- JISB9707:2002
- 機械類の安全性―危険区域に上肢が到達することを防止するための安全距離
- JISB9708:2002
- 機械類の安全性―危険区域に下肢が到達することを防止するための安全距離
- JISB9711:2002
- 機械類の安全性―人体部位が押しつぶされることを回避するための最小すきま
- JISB9713-2:2004
- 機械類の安全性-機械類への常設接近手段-第2部:作業用プラットフォーム及び通路
- JISB9713-3:2004
- 機械類の安全性―機械類への常設接近手段―第3部:階段,段ばしご及び防護さく(柵)
- JISB9960-1:2019
- 機械類の安全性―機械の電気装置―第1部:一般要求事項
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC60068-2-27:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea)
- JISD1201:1998
- 自動車,及び農林用のトラクタ・機械装置―内装材料の燃焼性試験方法
- JISZ9101:2018
- 図記号―安全色及び安全標識―安全標識及び安全マーキングのデザイン通則