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B 7607 : 2018
g) 誤差
h) 機能性能
表A.4に規定する各電圧に対して試験を繰り返して(場合によっては,試験計量を電
圧範囲の両端で繰り返す必要性に注意する。),表示を記録する。
最大許容変動 全ての機能は,設計どおりに動作しなければならない。
全ての誤差は,4.6に規定する最大許容誤差内でなければならない。
A.4.2.5 DC主電源電圧変動(4.9.2)
DC主電源で動作する自動捕捉式はかり及び自動捕捉式はかりの動作中に電池の充電が可能な充電式電
池で動作する自動捕捉式はかりの試験は,IEC 60654-2及び表A.5の試験条件によって行う。
表A.5−DC主電源電圧変動試験
環境現象 試験条件 試験設定
DC主電源電圧変動 Unom IEC 60654-2
上限値 Unomの120 %又はUmaxの120 %
下限値 最小動作電圧(4.9.2参照)
Unom
電圧範囲を表示している場合は,その平均電圧を公称電圧Unomとして使用する。
試験手順の補助情報
試験目的 自動捕捉式はかりの動作中に電池の完全充電が可能である場合の充電電池を含むDC
主電源の電圧変動の下で,6.1.1の基準に適合していることを検証する。
試験手順 試験は,温度の安定性を達するのに十分な時間,規定する電源電圧を印加する。
事前準備 要求なし
EUTの条件 EUTをDC主電源に接続して,製造業者が指定する予熱時間以上の間通電しておく。
試験前に,EUTを可能な限りゼロ点付近に調整する。
試験サイクル数 1サイクル以上
計量試験 7.1.1から選択した一つの荷重でEUTを試験する。試験は,自動運転(A.3.1.1)で行
うか,又は非自動(静的)運転(A.3.1.2)で任意に行う。
大気圧の変化を考慮する。
公称電圧でEUTを安定させ,ゼロ点付近及び一つの荷重又は擬似荷重において,次の
事項を記録する。
a) 日時
b) 温度
c) 相対湿度
d) 電源電圧
e) 荷重
f) 表示(該当する場合)
g) 誤差
h) 機能性能
Unomにおいてa) h)の表示値を記録する。Umaxの120 %,4.9.2に定義する最小動作電
圧,もう一度,Unomにおいても表示値を記録し,試験を繰り返す。
――――― [JIS B 7607 pdf 56] ―――――
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B 7607 : 2018
最大許容変動 全ての機能は,設計どおりに動作しなければならない。
全ての誤差は,4.6に規定する最大許容誤差内でなければならない。
A.4.2.6 主電源に接続されていないDC電池電源,非充電式,充電式及び再充電式の充電池(4.9.2)
電池駆動の自動捕捉式はかりの試験は,表A.6による。
表A.6−主電源に接続されていないDC電池電源,非充電式,充電式及び再充電式の充電池試験
環境現象 試験条件 試験設定
満充電されたDC電池 Unom又はUmax 参照規格なし。
電圧の低電圧変動 最小動作電圧(4.9.2参照)
Unom
電圧範囲を表示している場合は,その平均電圧を公称電圧Unomとする。
試験手順の補助情報
試験目的 自動捕捉式はかりの動作中に電池の完全充電が可能である場合の充電電池を含むDC
主電源の電圧変動条件下で,6.1.1に適合していることを検証する。
試験手順 試験は,温度の安定性を達成するのに十分な時間,規定する電源電圧を印可する。
事前準備 要求なし
EUTの条件 EUTをDC主電源に接続して,製造業者が規定する予熱時間以上の間通電しておく。
試験前に,EUTを可能な限りゼロ点付近に調整する。
試験サイクル数 1サイクル以上
計量試験 7.1.1から選択した一つの荷重でEUTを試験する。試験は,7.4.5に規定している場合,
自動運転(A.3.1.1)で行うか,非自動(静的)運転(A.3.1.2)で任意に行わなければ
ならない。
大気圧の変化を考慮する。
公称電圧でEUTを安定させ,ゼロ点付近及び一つの荷重又は擬似荷重において,次の
事項を記録する。
a) 日時
b) 温度
c) 相対湿度
d) 電源電圧
e) 荷重
f) 表示(該当する場合)
g) 誤差
h) 機能性能
自動捕捉式はかりが仕様書及び計量要件に従って正しく機能しなくなるまで,EUTへ
の電源電圧を低下させ,その表示値を記録する。もう一度,Unomにおいても表示値を
記録し,試験を繰り返す。
最大許容変動 全ての機能は,設計どおりに動作しなければならない。
全ての誤差は,4.6に規定する最大許容誤差内でなければならない。
A.4.2.7 12 V及び24 V路上走行車両用電池電源の電圧変動(4.9.2)
(この規格では,適用しない。)
――――― [JIS B 7607 pdf 57] ―――――
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B 7607 : 2018
A.4.2.8 傾斜(4.9.3)
この試験は,恒久的に設置されない自動捕捉式はかりだけに適用する。この試験は,傾斜が1 %以下に
調整可能なことが確立している場合,水準器付き可搬形自動捕捉式はかりには適用しない。
水準器を備えておらず固定位置に設置する意図のない自動捕捉式はかりは,次のとおり試験を行う。
試験情報
試験目的 4.9.3の条件に適合することを検証する。
試験手順 要求なし
事前準備 要求なし
EUTの条件 電源にEUTを接続して,製造業者が指定する予熱時間以上の間通電しておく。試験中
は電源を常に入れておく。ゼロ点設定及びゼロトラッキング装置は,通常動作で作動
させる。
試験サイクル数 1サイクル以上
試験の厳しさ 5 %傾斜において,Min及びMaxに近い荷重での動作試験。適用可能な場合は,傾斜
制御装置の動作試験を行う。
計量試験 試験は,次の個々の位置において8.2.3.1に規定する動作試験(Min及びMaxに近い
荷重を使用)からなる。試験は,7.4.5に規定する場合を除き,自動運転中に行う。動
作試験を行う前に個々に新しい位置でゼロ点設定を行う。
a) 基準位置
b) %縦前方
c) %縦後方
d) %横前方
e) %横後方
ここで,t %は,上記の試験の厳しさに規定する傾斜値である。
次のa) h)を記録する。
a) 日時
b) 温度
c) 相対湿度
d) 電源電圧
e) 荷重
f) 表示(該当する場合)
g) 誤差
h) 機能性能
最大許容変動 全ての機能は,設計どおりに動作しなければならない。
全ての誤差は,4.6に規定する最大許容誤差内でなければならない。
A.4.3 妨害試験(6.1.3)
A.4.3.0A 妨害試験の試験項目及び適用条件
妨害試験の試験項目及び適用条件を,表A.7に示す。
――――― [JIS B 7607 pdf 58] ―――――
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B 7607 : 2018
表A.7−妨害試験
試験項目 適用条件a) 条項
AC主電源の短時間停電試験 sf A.4.3.1
電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験 sf A.4.3.2
サージ試験 sf A.4.3.3
静電気放電試験 sf A.4.3.4
電磁イミュニティ試験 sf A.4.3.5
注a) f : 有意な誤り(3.4.3.9に規定する1 e)
どの試験の前にも,丸め誤差を可能な限りゼロに近付ける。
自動捕捉式はかり(又はシミュレータ)にインタフェースがある場合,それらインタフェースの他の装
置への使用は,試験で模擬する。そのため,適切な周辺機器又は他の装置のインタフェースインピーダン
スを模擬するためのインタフェースケーブル3 mを個々に異なるタイプのインタフェースに接続する。
A.4.3.1 AC主電源の短時間停電試験
短時間停電(電圧ディップ及び短時間停電)試験は,JIS C 61000-4-11及び表A.8によって行う。
表A.8−AC主電源の短時間停電試験
環境現象 試験条件 試験設定
試験 振幅 継続時間
電圧ディップ及び 試験 a 0% 0.5 JIS C 61000-4-11
短時間停電 試験 b 0% 1
試験 c 40 % 10/12 a)
試験 d 70 % 25/30 a)
試験 e 80 % 250/300 a)
瞬断試験 0% 250/300 a)
AC電源電圧の1サイクル又は1/2サイクル(ゼロクロスにおいて)の振幅を規定した時間
減少するのに適した試験装置を用いる。試験設備は,EUTに接続する前に調整しておく。10
秒以上の間隔で10回繰り返す。
注a) 例えば,“10/12”の表示は,“50 Hzの試験に対しては10サイクル”及び“60 Hzの試
験に対しては12サイクル”の継続時間を適用することを意味している。
試験手順の補助情報
試験目的 主電源短時間停電及び下降の間,小さな静的荷重の表示が6.1.3の規定に適合するこ
とを検証する。
試験手順 要求なし
事前準備 要求なし
EUTの条件 EUTをAC主電源に接続して,製造業者が指定する予熱時間以上の間通電しておく。
試験前に,EUTを可能な限りゼロ点付近に調整する。試験中はゼロ点設定装置を作動
させず,有意な誤りが生じた場合のリセットを除き,再調整しない。
試験サイクル数 1サイクル以上
計量試験 小さな静的荷重でEUTを試験する。
全ての因子を標準条件下で安定させる。一つの荷重又は擬似荷重において,次の事項
を記録する。
a) 日時
――――― [JIS B 7607 pdf 59] ―――――
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B 7607 : 2018
b) 温度
c) 相対湿度
d) 電源電圧
e) 荷重
f) 表示(該当する場合)
g) 誤差
h) 機能性能
表A.8の試験条件によって,電圧を対応する時間(サイクル数)まで中断し,JIS C
61000-4-11の8.2.1(電圧ディップ及び短時間停電)に規定する試験を行う。中断中,
EUTへの影響を観察して,該当するものがあったときは記録する。
最大許容変動 妨害が加わった場合と妨害なしの場合との差が,1目量(1 e)を超えないか,又はEUT
が有意な誤りを検出して対処しなければならない。
A.4.3.2 電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験
バースト試験は,JIS C 61000-4-4,表A.9(信号線及び制御線の場合)及び表A.10(電源供給線の場合)
によって,正極及び負極の各極性で1分間以上行う。
表A.9−I/O回路及び通信線路上の電気バースト試験
環境現象 試験条件 試験設定
0.5 kV(電圧ピーク)
電気的ファストトランジェント JIS C 61000-4-4
コモンモード 5/50 ns T1/Th
5 kHz(繰返し率)
製造業者の機能仕様書に従って,全長3 mを超えるケーブルをもつポート又はインタ
フェースだけに適用する。
表A.10−電源供給線の電気バースト試験
環境現象 試験条件 試験設定
1 kV(電圧ピーク)
電気的ファストトランジェント JIS C 61000-4-4
コモンモード 5/50 ns T1/Th
5 kHz(繰返し率)
DC電源ポートは,使用中に主電源に接続できない電池駆動機器には適用しない。
試験手順の補助情報
試験目的 電気的ファストトランジェントを電源供給線,I/O(入出力)回路及び信号線に個々に
印加している間,小さな静的荷重に対する表示が6.1.3の規定に適合することを検証
する。
試験手順 バーストの極性は,正及び負の両方を適用する。試験継続時間は,各振幅及び各極性
に対して1分以上とする。主電源線路への結合回路網は,その主電源線路に分散する
バーストエネルギーを防止するためのブロッキングフィルタを備える。このバースト
をI/O回路及び通信線に結合するには,容量性結合クランプを使用する。
事前準備 要求なし
EUTの条件 試験装置は,EUTを接続する前に調整する。
EUTを電源に接続して,製造業者が指定する予熱時間以上の間通電しておく。試験前
――――― [JIS B 7607 pdf 60] ―――――
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JIS B 7607:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- OIML R 51-1:2006(MOD)
JIS B 7607:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.060 : 体積,質量,密度,粘度の測定
JIS B 7607:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7611-2:2015
- 非自動はかり―性能要件及び試験方法―第2部:取引又は証明用
- JISB7612-1:2008
- 質量計用ロードセル―第1部:アナログロードセル
- JISB7612-2:2008
- 質量計用ロードセル―第2部:デジタルロードセル
- JISC60068-2-1:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-1部:低温(耐寒性)試験方法(試験記号:A)
- JISC60068-2-2:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-2部:高温(耐熱性)試験方法(試験記号:B)
- JISC60068-2-78:2015
- 環境試験方法―電気・電子―第2-78部:高温高湿(定常)試験方法(試験記号:Cab)
- JISC60068-3-1:2016
- 環境試験方法―電気・電子―第3-1部:低温(耐寒性)試験及び高温(耐熱性)試験の支援文書及び指針
- JISC60068-3-4:2004
- 環境試験方法―電気・電子―第3-4部:高温高湿試験の指針
- JISC61000-4-11:2008
- 電磁両立性―第4-11部:試験及び測定技術―電圧ディップ,短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ試験
- JISC61000-4-2:2012
- 電磁両立性―第4-2部:試験及び測定技術―静電気放電イミュニティ試験
- JISC61000-4-3:2012
- 電磁両立性―第4-3部:試験及び測定技術―放射無線周波電磁界イミュニティ試験
- JISC61000-4-4:2015
- 電磁両立性―第4-4部:試験及び測定技術―電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験
- JISC61000-4-5:2018
- 電磁両立性―第4-5部:試験及び測定技術―サージイミュニティ試験
- JISC61000-4-6:2017
- 電磁両立性―第4-6部:試験及び測定技術―無線周波電磁界によって誘導する伝導妨害に対するイミュニティ
- JISZ8103:2019
- 計測用語